mas o menos

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2016/04

S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年04月16日

J1-1st第7節 湘南×鹿島マッチレビュー

mas o menos
  • Line

J1-1st第7節 
湘南ベルマーレ×鹿島アントラーズ@Shonan BMWスタジアム平塚
解説:三浦淳寛 実況:八塚浩 インタビュアー:中田浩光


【湘南ベルマーレ 曺貴裁監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:まず今日の前半は2列目にだいぶ厚く人を置いたなというシステムでしたが、この狙いを教えていただけますか?


A:鹿島さんはカウンターの力があるので、そこの勢いを消して、こっちが相手陣内に入った時により飛び出しやすくしようとしてやりました。何回か良い形で繋がり掛けたんですけど、その質とか回数が結果的にはそんなに効果的ではなかったと思います。でも、それを選択してやらせたのは僕の責任なので、1点目の取られ方、2点目の取られ方も含めて、ちょっとチグハグ感が残ってしまったかなという感じはします。ただ、良いと思ってチャレンジしたことなので、そのことについては別に後悔していないですけど、鹿島さんの個のキープ力とかシュートに対する意欲とかに、最終的にはやられちゃったかなという感じはしますね。


Q:後半は人も替えて、後半の方が少し攻撃のスタイルは良くできたと見てよいでしょうか?


A:前半から勇気のないプレーというか、ボールを奪ったらあとはもうノーリスクで蹴っているだけで、前にボールは入らないし、ドリブルする選手もいないという所で言うと、それをハーフタイムに言ったんですけど、その点については良くなったと思いますが、3点目を取られた時もウチが中盤でボールをロストして、相手にそのまま行かれて、最後に体を張れないみたいな所も含めて、自分たちにまだまだ甘さがあるし、改善できる所もあるし、それはリーグ戦に入って言うようなことじゃないですけど、僕たちで自分たちの状況を変えていくしかないので、そういうつもりでやりたいなと思います。


Q:ゲームが終わったばかりですけど、そのあたりを今選手に伝えた所でしょうか?


A:一番やっちゃいけないことは、今まで自分たちがやってきたことが1つの敗戦とか、2つの敗戦、3つの敗戦ぐらいで違うことになるというのが一番怖いので、今は勝てていないですけど、自分たちが信じる方向性というのをしっかり選手に示して、それに対して選手が努力するという形で今後も持って行くしかないと思うので、結果は今出ていない所ですけど、元々去年も一昨年も結果が出るかどうかわからない所で湘南ベルマーレの監督を、そういう言い方をしたらちょっと語弊がありますけど、そういう勝てないというようなリスクがあっても自分たちの形をしっかり創ろうという形でやっているので、それは貫いて行きたいなと思います。


Q:点の取り方は監督の中で良いイメージが今湧いてきているでしょうか?


A:今日も何回か良い形で崩した時に、フィニッシュに行っている時は悪くなかったと思うんですけど、最後にちょっと慌てちゃったりとか、コントロールをミスしちゃったりするのが我々の永遠の課題なので、鹿島さんはそれに比べてゴール前での落ち着きとか、最後のフィニッシュの精度は間違いなくウチよりも1枚も2枚も上でしたし、それは本当にチャンピオンを何回も獲ったチームから改めて学びたいなと思いますし、選手もそれを自分たちとの差をしっかり埋められるように、後期にもう1回対戦があるので、その時までにはまた成長した自分たちを見せたいと思います。


Q:次節に向けて守りの部分はいかがでしょうか?


A:個々にミスがあったりとか、オープンになった時の守り方というのは課題がありますけど、失点をしたくないから前に出て行かないとなると本末転倒になるので、その中で修正できることは修正していきたいなと思います。


Q:次節に向けてサポーターへ一言いただけますか?


A:来週は水曜日にナビスコカップ、また大宮さんとのリーグ戦というのが続きますので、ホームでできるので是非どちらも勝って、波に乗れるように頑張っていきたいと思います。


【鹿島アントラーズ 石井正忠監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:引き分けを1つ挟んでリーグ戦の連勝が伸びました。まずは今日のゲームを振り返っていただけますか?


A:前節広島とタフな戦いをしたんですけど、そこで4-1という形で勝てて、その形を今日も引き続いてやろうということで、チーム一丸となって迎えました。本当に選手たちはもうスタートから90分その姿勢を見せてくれて、失点もしていませんし、非常に良いパフォーマンスを見せてくれたと思っています。


Q:今日も複数得点ということになりました。アタッカー陣はみんな好調だなという印象ですが、監督も誰をセレクトするのか非常に悩ましい所ではないでしょうか?


A:そうですね。でも、攻撃の選手だけではなくて、しっかりした守備があるからこそ、色々なコンビネーションを使っての攻撃ができると思っているので、チーム全体で取っている点だとは思っています。


Q:その守備陣は今日もゼロで終えました。その守備陣では植田選手にインタビューしましたが、熊本出身の植田選手の心中を察すると今日は本当に難しいゲームだったのではないかという中でのプレーは、監督の目にどう映りましたか?


A:本当に熊本のみなさんは今、地震がある中で本当に辛い気持ちがあると思いますし、植田本人も当然辛い気持ちになったと思うんですけど、そのへんはやはりサッカーを通して地元の皆さんに元気になってもらいたいということで、本当に植田らしいしっかりとした守備を90分やってくれたなと思いますね。


Q:今日は小笠原選手が出場停止の中でのゲームでしたが、非常に安定したゲーム運びだったなと感じました。監督の目にはどう映りましたか?


A:これもチーム全体が良く機能していたからだと思います。1人抜けたからといって、それがかなり戦力ダウンになってしまうと、この長いシーズンを戦っていけないと思いますので、そういう点で1人1人が誰が欠けても、「自分たちの高いパフォーマンスを見せるんだ」という気持ちが強いからだと思いますね。


Q:今日も勝ち点3をゲットして、今上位が混戦になっているファーストステージの序盤ですが、これから抜け出すためにはどんなことが必要になってくるでしょうか?


A:チーム全体でこれは頭にあると思うんですけど、本当に目の前の試合を1試合1試合勝って、勝ち点をコツコツ積み重ねていくことだと思いますので、変わらず自分たちのスタイルを貫いて、攻守共にアグレッシブな戦いはしていきたいと思っています。


【鹿島アントラーズ 植田直通インタビュー(試合後・中継内)】
Q:今日もゼロで終えました。まずはご自身のプレーを振り返って、今日はいかがでしたか?


A:今日はゼロで抑えられて勝てたことは良かったですけど、本当に今日は「絶対勝ってやろう」という気持ちで戦っていたので、勝てて良かったです。


Q:熊本出身の植田選手にとっても今日は特別な想いでのプレーだったと思います。そのあたりの胸の内を聞かせて下さい。


A:... すみません...


Q:とにかく植田選手、「サッカーで勇気付けよう」。そういう想いですよね?


A:...はい。僕にはもうそれしかないので、頑張ります。


Q:次も熊本に向けて、被災地に向けて良いプレーを期待しています。


A:はい。ありがとうございます。


【三浦淳寛氏のレビュー】
(湘南)
湘南は少し苦労している感じもありますけど
良い時間帯もありますから、そこの時間をいかに長くできるかと
湘南スタイルをもう少し前面に出せると良いかなというのはありますね。
先制点を先に取れるかどうかというのもポイントだと思います。


もちろん相手チームをリスペクトするというのは大事なんですけど
自分たちの持ち味をいかに出せるかという方に
力を注いだ方が良いのかなという感じはしました。
あとはスピード感を出せるかどうかというのは選手の連動性だったり
もう少し判断良くダイレクトが入ったりというのがあると
そのスピード感が出るかなというのはありますね。
少し相手をリスペクトし過ぎたんじゃないかなという風に映りましたから
それは曺監督も勇気のないプレーという風に
見えたんじゃないでしょうか。


カウンターをさせないためには三竿選手と菊池選手がもっと高い位置に行って
高山選手、長谷川選手、パウリーニョ選手、キリノ選手とこのあたりで
食い止めたい、まず出させないということが目的だったと思うんですけど
5バック気味になったことで相手の中盤がどんどん自由にボールを動かせて
そこで繋いでいると5バック気味になっているんですけど
クロスが上がる時に慌ててボール保持者に対して前に出ますよね。
そうすることでズレができたと。
どっちつかずのようになったかなと僕には映りましたね。


(鹿島)
鹿島は非常に安定感があるので
これはファーストステージの優勝の可能性も
十分あるような試合をしていますよね。
攻撃も守備もバランスが良くて本当に強いと思います。


永木は守備に関しても攻撃に関しても
常に頭を使ってゲームをコントロールしていたと思います。
2点目に繋がる良いクロスもありましたからね。


植田選手のプレーを見て
勇気付けられる人たちもたくさんいると思いますね。
熊本のことに関して言うとプレーヤーは全力でプレーして
我々もサッカー界全体でできることというのを
少しでもやっていけたらなという風に思います。


【Jリーグブログ的データ】
J1-1st第7節@Shonan BMWスタジアム平塚
湘南ベルマーレ 0-3 鹿島アントラーズ

入場者数:13,039人 天候:晴時々曇、弱風
気温:19.7度 湿度:65%
主審:村上伸次
副審:前之園晴廣、清野裕介
第4の審判員:秋澤昌治


《得点者》
<鹿島>
20'金崎夢生④(アシスト:土居聖真)
45'OG(アンドレ・バイア)
65'土居聖真②(アシスト:金崎夢生)


《選手寸評》
(湘南)
GK村山智彦
厳しいようだがこういう状況だからこそ1失点目は何とか触りたかった所
DF岡本拓也
カイオには良く食い下がったがシステム変更に伴いハーフタイムで交替となった
(→46' MF藤田征也)
投入直後は好クロスも見せたが時間の経過につれて守備に忙殺されてしまった
DFアンドレ・バイア
鹿島の2トップ対応に苦慮。ラインギリギリで入れ替わられる場面もしばしば
DF島村毅
守勢に回る時間が多くセットプレーも含めた攻撃性は打ち出せず
MF石川俊輝
アンカーの前半はバランス維持に腐心。難しい状況の中でやれることをやり切った
MF菊池大介
左右両サイドで奮闘したもののチャンスにはなかなか絡めなかった
MFパウリーニョ
前半は攻守両面でポジショニングが中途半端。持ち味は出せないまま2人目の交替に
(→57' MF下田北斗)
攻撃のスイッチが入る瞬間のミスが多くノッキングを招いてしまった
MF長谷川アーリアジャスール
リーグ戦初スタメンも劣勢の展開に埋没。もっと攻撃面で違いを生み出したい
(→70' FW藤田祥史)
ビハインド時の3枚目となるフォワード起用でシュートゼロは厳しい
MF高山薫
いつも通りとにかく走ったが後半の決定機を沈めていれば展開は変わったはず
MF三竿雄斗
ヘディングでゴールを狙うなど闘う姿勢を最も示したが誕生日を勝利で飾れず
FWキリノ
このシステムでこのパフォーマンスではチームに推進力が生まれない


《選手寸評》
(鹿島)
GK曽ヶ端準
ほとんど守備機会のないままにリーグ戦4度目のクリーンシートを記録
DF西大伍
キャプテンマークを巻いた一戦は攻守に相変わらずのバランス感覚を披露
DF植田直通
90分間魂のこもったプレー。その姿勢が雄弁にこのゲームへ懸ける想いを物語る
DF昌子源
ディフェンスリーダーの自覚十分。危ないシーンを相手に創らせなかった
DF山本脩斗
対面の菊池にも藤田征にも仕事をさせず。2点目も長い距離を駆け上がった
MF遠藤康
5分にアウトサイドで出したラストパスは真骨頂。2つ前のお膳立てで2ゴールに絡む
(→74' MF鈴木優磨)
限られた出場時間だったからこそ決定機は生かしたかった
MF永木亮太
2点目を呼び込む好クロス。古巣を相手にしながら攻守に走り続けた
(→72' MF三竿健斗)
終盤に兄弟対決が実現。試合後はサポーターからバースデーソングも
MF柴崎岳
永木との連携も問題なく攻撃よりも守備でバランスを保ち切った
MFカイオ
サイドをグイグイえぐる。後半に見せたエラシコにも好調さが窺える
FW土居聖真
リーグ戦は2戦連発。プレーの切れ味は言うまでもなく何より気持ちが乗っていた
(→84' FW赤﨑秀平)
ゲームクローズの時間帯で投入され一定の役割は果たす
FW金崎夢生④□
1ゴール1アシストと申し分ない活躍だっただけにイエローカードは勿体なさ過ぎる


再放送スケジュールは
4月17日(日)午前9:30~午前11:45 J SPORTS 3
4月22日(金)深夜0:00~深夜2:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

  • Line