IAIスタジアム日本平で行われた
2016 明治安田生命J2リーグ第1節の
清水エスパルス×愛媛FCは0-0のドローとなりました。
以下、試合後の記者会見における
愛媛・木山隆之監督のコメントです。

（愛媛・木山隆之監督）
まず試合総括をする前に、数年前にここで1年エスパルスにお世話になりまして、最後はチームを別れる時に皆さんに挨拶することができなかったので、1年でしたけれども私にとって非常に素晴らしい1年でしたので、また監督として今日ここに戻って来られて本当に嬉しいです。感謝申し上げます。試合に関しましては、選手たちと1週間エスパルスに対してどう戦うかという準備をしてきました。もちろん力があることは承知の上で、勝ち点をいかにして奪うかということを課題にして練習してきました。勝ち点3を取ることが一番良かったですけど、1でも我々にとっては非常に大きな勝ち点だということを伝えた上で、選手たちはゲームに入りました。立ち上がりはプレッシャーを掛けて行って、ボールを取れるような気配もありましたけど、さすがにそこはエスパルスもボールを動かす技術があるので、ちょっと構えた守備をすることになりました。ただ、それはある程度想定していたことなので、その中でしっかり時間をうまく耐えながら、カウンターでチャンスを狙うということは良くできていたと思います。それプラス自分たちのマイボールになった時に慌ててボールを捨てずに、マイボールの時間を増やすということもある程度はできていたかなと思います。後半ちょっとずつ相手に押し込まれる時間も増えましたけど、最後は3を取るというよりも、まあ3を取りたいけど、1は絶対に取って帰ろうと、ラスト10分弱ぐらいはそういう覚悟を持って試合をしました。選手たちはそれをしっかり遂行したと思いますし、我々の今できるプレーはできたんじゃないかという風に思います。またこの1が次の試合に繋がっていくように、次のホームのゲームを、また強敵になりますけど取れるように、ベストを尽くしたいと思います。以上です。ありがとうございました。

Q：勝ち点1の評価を改めて聞かせていただきたいのと、後半にボランチを3枚にした狙いを教えて下さい。

A：まず選手たちに伝えていたことは、当然開幕戦で、勝ち点3は数字上は3なんですけど、相手がやはりエスパルスだということを考えると、ましてやこのアウェイのこのスタジアムでやるということを考えると、もし勝ち点3を取れたら6どころじゃないと。非常に我々にとっては大きいと。仮に勝ち点1だったとしても、3に匹敵するくらいの価値が我々にはあると。強く戦おうと送り出しました。それを遂行できて、まずは良かったと思います。最後に3ボランチにしたのは、去年もそういう形をしていましたけど、最終的にもう前からそんなにうまくプレッシャーが掛かる状態ではなかったので、相手もデューク選手を入れたり、最終的に横からパワーを持ってくるということだったので2トップにして、サイドハーフが高く上がって来るのを取った時に、うまく2トップがスペースに出て行ってカウンターをという形を狙っていました。あまり出なかったですけど、守備の所はそういう所で崩れることはなかったので、そういう狙いでやりました。あと、茂木をしっかりデビューさせたいという想いもありました。今日スタメンかどうか非常に迷ったんですけど、開幕は経験のある西岡で行こうと。茂木は本当に能力があって、我々のチームで本当に経験を積ませていきたい選手なので、こういう雰囲気の中で、緊張感がある時にデビューさせた方が良いと思って最後に使いました。

Q：今日は対エスパルスということで守備のポイントに置いたのはどんな所ですか？

A：九州で行われたスカパーの試合を3試合見させてもらいました。4-4-2でサイドバックを高く上げて、ボランチが1枚ちょっと脇に下りて、もう1人が真ん中にいて、そこでうまくボールを引き出して、サイドを突いて行くというのがおそらく狙いだったと思うんですけど、できればそこにうまくプレッシャーを掛けて行って、サイドを高い位置に良い形で侵入できないようにさせたいと最初は考えたんですけど、すべてがうまく行くとは思っていなかったので、そこで持たれてしまった場合にはもうワンライン下げて、ボランチから良い配球をさせないように、サイドは取られたとしても、そこから我々のオーガナイズの中でうまく崩していかれるような形だけは避けて、時間をうまく使っていければなと。選手たちはよく理解してやれていたと思いますし、選手たちの中ではひょっとしたらもっともっと普段通り、アグレッシブに前からボールを追いに行って取りたいという想いはあったかもしれないですけど、そこは我々も去年の戦いを通して、意思統一してチームとして下がる時は下がる、行く時は行くということをやってきているチームなので、そこはうまくできたかなと思います。

Q：今日は最初の交替カードで阪野選手を下げて、白井選手を入れましたが、その理由を教えて下さい。

A：1つは阪野がちょっと足を1回攣ったというのもあったんですけど、最初は河原も先週復帰したばかりなので、時間的にもうそろそろ厳しいかなと思って、河原を替える準備をしていたんですけど、阪野もちょっと足を攣って。それと同時に少し自分たちの時間がうまくできた時に、近藤貴司が間で受けて前を向いてドリブルをするのが、ちょっと相手がウチの右サイドの守備で手こずっている印象があったので、河原ももちろん良いプレーを当然する選手なんですけど、ドリブル力ということで言うと白井の方が前への推進力を持ってプレーできる選手なので、両脇でうまくポイントを創れてドリブル力を出せれば、ワンチャンスで点を取れるチャンスを創れるんじゃないかなという想いで最初は交替を用意しました。ただ、そこで阪野が足をちょっと攣ったというのがあったので、これから長いシーズンが続きますし、重要な選手なのでちょっとそこは方向転換して、近藤貴司を前に残す形にしました。

以上になります。

土屋