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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
とりぎんバードスタジアムで行われた
2015 明治安田生命J3リーグ第39節の
ガイナーレ鳥取×レノファ山口FCは2-2のドローとなり
山口がJ3優勝とJ2昇格を決めました。
以下、試合後のミックスゾーンにおける
山口・代健司、宮城雅史、庄司悦大、岸田和人、小塚和季のコメントです。
(山口・代健司)
Q:凄まじい展開だったと思いますが、試合自体はいかがでしたか?
A:僕たちはしっかりコンパクトな状況を作って押し上げて
セカンドボールをどんどん拾って攻撃に繋げる戦い方をしたいという中で入って
最初に失点してしまって出鼻を挫かれたというのはありましたけど
その中でもみんな焦ることなく、やりたいサッカーをできたかなと思います。
Q:後半は相手がかなり早い段階で1人退場した中で
点こそ入りましたけど、ボールは持ちながら焦れるような展開でしたが
後ろからはどのようにご覧になっていましたか?
A:チャンスはたくさんあったので、ウチの攻撃力は凄いと僕は思っていますし
「いつか点は入るだろう」というのは後ろで見ていて思いましたし
その中で僕たちはしっかりカウンター一発を食らわないように
しっかりリスクマネジメントをして、準備ができていたかなと思います。
Q:ボールを回す中でCBが持ち出さないと流れが停滞する感じで
代選手も結構前に持ち出していましたけど
あのあたりは難しさもありましたか?
A:そうですね。相手が1人少ないということもあって
前からプレスを掛けて来なくなりましたし
しっかり後ろで固めるという戦い方をしてきたので
その中でしっかり僕たちも一列高い位置で攻撃に関われば
その分だけ前に人数を掛けられますし
たくさんの人が動いて、人数を掛けて戦えれば絶対に綻びが出てくると思うので
そういう所を狙って前線の選手はしっかりやってくれたかなと思います。
Q:アディショナルタイムに入った時は、正直いかがでしたか?
A:僕自身はもう1試合の情報が全然入っていなくて
「勝ちたい」という気持ちがあったんですけど(笑)
周りは「引き分けでもいい」みたいな感じだったので
とりあえず負けていては話にならないですし
「1点取らなきゃ」というのはありましたけど
押し込んだ中で試合はできていたので「入るだろう」というのはありましたし
その中で点が入ったので良かったです。
Q:同点ゴールが入った瞬間はいかがでしたか?
A:みんなの喜び方を見たら「これでいいのかな?」って(笑)
僕自身はちょっとわかっていなかったので
周りを見て「あ、これでいいんだ」みたいな感じはありましたね(笑)
Q:出場機会を求めて山口にいらっしゃって
しっかり試合に出ながら昇格という結果を掴みましたが
そのことに関してはいかがですか?
A:愛媛ではなかなか試合に出られなかったですけど
誘って下さった山口さんには感謝していますし
その中で昇格できたということで多少の力になれたかなとは思うので
チームとしても個人としても一回り大きくなれたかなと思います。
(山口・宮城雅史)
Q:しびれる試合でしたが、試合自体はいかがでしたか?
A:しっかりプレスをしようというのは試合前に言っていた中で
鳥取さんのディフェンスが堅くて、自分たちも手こずって
速い時間で先制されたので少し焦りはあったんですけど
もう最後ですし、本当に信じてやろうということで
調子は良かったんですけど全然入らなくて。
その展開の中で1点取って、そこからノリノリだったんですけど
失点してからはもう夢中ですよね。
その中で劇的なゴールは入りましたけど、しんどい戦いだったなと思います。
Q:最初の15分から20分くらいはなかなか攻撃の形ができなかったですけど
あの時間帯はどういうことを考えていましたか?
A:自分とキシがいることでターゲットになろうとはしていたんですけど
鳥取さんのディフェンスラインは3人が連動して動いていて
なかなかそこを崩せなかったですね。
鳥取さんの攻撃陣もフェルナンジーニョがキレキレで
それで後手に回ってしまって
その分ボールを取る形も良くなかったので
そういう面で良い形で進められなかった感じですね。
Q:後半は1点こそ入りましたけど、流れの中からは形もできなくて
そのあたりも難しかったですか?
A:そうですね。鳥取さんが堅かったですね。
やっぱりJ2を経験しているチームというのは
守備がしっかりしていて、あの3人が本当に厄介で。
自分とキシが上手くマークされていて
そこをもうちょっと動きでかわしたかったんですけど
それがあまりできなくて放り込む形になっていたので
そこはちょっと残念だったと思います。
Q:1点リードされてアディショナルタイムに入った時は
やっぱり焦りはありましたか?
A:焦りもあったんですけど、「とりあえずやることはやろう」という形で
何があっても自分は信じてやっていました。
足が本当に動かなくて(笑)
Q:少し攣っていたような感じでしたね。
A:はい。攣っちゃって、終わってからもまだ攣っていて
なかなか足が動かなかったんですけど
やっぱりあれだけサポーターの方が来て下さっていて
その中でこの状況の試合ができるということを考えると
「こんな所で倒れてられないな」と思いましたね。
本当にありがたいです。サポーターには感謝しています。
Q:同点ゴールが入った瞬間はいかがでしたか?
A:町田の状況がわからなかったので
自分は「とりあえず早く立とう」みたいな。
「まだ終わってないぞ」みたいな感じでいたんですけど
「アレ、何か様子がおかしいな」みたいな(笑)
とりあえず足が全然動かなかったので
それで試合が終わって、みんなの反応を見てちょっと察した時に
もう立てなかったです(笑)
ちょうど終わって劇的な展開だったので良かったです。
本当は勝って終わりたかったんですけど
これも今までの積み重ねでやっと今シーズンが終わったので
色々なものがこみ上げてきましたね。
Q:ディフェンダーもやりながら、フォワードもやっていて
背番号も2番で、宮城選手は非常に目立つ選手だと思うんですけど
2つのポジションを1シーズンやり切ったことに関してはいかがでしたか?
A:終盤の3試合は前をやらせてもらって
自分とキシでやるということは大前提でゴールを取るということなので
そこはやっぱりもっとどん欲に狙って行きたかったんですけど
相手も守備がしっかりしている分、そんなに動けなかったので
「自分ももっと点を取りたかったな」「仕事をしたかったな」というのはあります。
Q:まだまだJ2に向けて、自分の中で高めて行きたい部分があるなという感じですか?
A:そうですね。本職は守備なのでそこをしっかりやって
それにプラスして、どういう使われ方でもいいので試合に出ることが一番で
その中でも結果を出していかないといけないと思うので
その点では今日はちょっとダメだったと思います。
Q:J2にも駒澤大時代に一緒にやっていた選手が結構いると思いますけど
そういう選手たちと試合ができるのはいかがですか?
A:やっぱり大学の先輩だったり後輩だったりがたくさんいるので
自分がその舞台に立つかわからないですけど、立つ前提としては
そういう先輩たちの背中をしっかり追って
またその中の1人として下から入ってきた選手に
良い姿を見せられるように、もっと精進したいと思います。
(山口・庄司悦大)
Q:終盤も結構丁寧に繋ごうとしていましたね。
A:そうですね。蹴って攻めるという練習はしていないので
とにかく繋いで崩そうというイメージはあって
中は結構固められていたので
外から崩していこうというイメージは持っていました。
Q:試合が終わった瞬間はいかがでしたか?
A:なんでみんなが喜んでいるのか全然わからなくて(笑)
でも、昇格できたので良かったと思います。
Q:さらに上のカテゴリーで戦って行く中で
どういう所を積み上げて行きたいですか?
A:まず守備の部分で今日もそうですけど
大事な試合で2失点するというのはいただけないと思うので
守備の部分の個人能力もそうですし、組織で守るというのもそうですけど
そういうものをもう少し高めていきたいというのと
後は引いた相手に対してどうやって攻めるかというのが
シーズン最後の方の課題だったと思うので
どうやってどう崩すのかというのは個人もそうですけど
チームとしてももっとやっていきたいなと思います。
Q:1シーズン通じて主力として試合に出て
勝ち獲った昇格というのはいかがですか?
A:去年町田にいた時はこの終盤でスタメンから外されて
悔しい想いをしたので、「今年こそは」という気持ちもあった中で
昇格できたので嬉しい気持ちですね。
Q:最後の得点シーンは少し右サイドで詰まった中で
「この攻撃も繋がらないな」という流れからああいう形になりましたが
あのあたりはどういう感じでしたか?
A:クロスを上げるという選択肢もあったんですけど
トラップが足元に入り過ぎたというのと
「中に上げても跳ね返されるだけだろうな」と思った時に
(小池)龍太が斜めに走ってくれたので
「ちょっと長かったかな」と思いましたけど
龍太が頑張ってマイナスに折り返してくれたので
判断としては良かったかなと思います。
ただ、パスがもう少し良かったら
もっと良い形の点になったかなと思います。
Q:ゴールが入った瞬間はいかがでしたか?
A:追い付いて嬉しかったんですけど
「もう1点決めなきゃいけない」と個人的に思っていました。
町田の結果は全く知らなかったですし
僕は町田が勝っていると思っていたので
「みんな早く戻ってこい」という感じでしたけどね(笑)
Q:みんなそういう感じだったみたいですね。
A:僕だけ真ん中にポツンと残って
みんな何か喜んでいたので「いや、まだでしょ」みたいな(笑)
Q:ちょっと出遅れた感があったんですね(笑)
A:はい。それでウチに川口っていうのがいるんですけど
彼の「町田、1-1!」という声が聞こえて
「オッ!」と思いましたね(笑)
ウチが最後まで諦めなかったというのと
やっぱり鳥取までたくさんのサポーターが来てくれて
負ける訳にはいかなかったので、そういう気持ちが1つになって
本当に良かったと思います。
Q:今日のサポーターの熱気はいつも以上に凄かったですね。
A:試合を重ねるごとにホームでもそうですけど
アウェイでもたくさんのサポーターが来てくれて
僕たちにとっては非常に力になったので
本当にサポーターの方には感謝したいと思います。
Q:今日聞くことではないかもしれませんけど
やっぱりゴールが欲しかったですよね?
A:そうですね。今日も打とうかなと思った場面は1回あったんですけど
周りの選手が見えてしまったので、そっちの方が確実かなと思って。
もう少し思い切ってシュートを打っても良かったかなと思います。
プロ1年目はJ2でやって、それからずっと下のカテゴリーでやっていて
久しぶりにJ2へ行くことで自分がどれだけ成長したか
試してみたいという気持ちもあるので
そこで点を決められたらいいなと思います(笑)
(山口・岸田和人)
Q:昇格っていかがですか?
A:もう嬉しいです!それしかないです!(笑)
良かったです。
Q:前半からちょっとイライラしているように見えましたが?
A:相手というか僕自身に凄くイライラしていて
相手のオフサイドに掛かり過ぎていて
味方のパスをオフサイドで無駄にしてしまうようなことが多かったので
「凄く味方に申し訳ないな」というのと、自分自身に凄くイライラしていて
フラストレーションは溜まっていました。
Q:最初の20分くらいは攻撃の形ができなかったですけど
あの時間帯は難しかったですか?
A:やっぱり相手の3枚がまったく前に出て来ないので
僕たち2トップに対して3枚が常にいるような感じでちょっとやりにくくて
後ろからボールが出てくる位置も遠かったりだとか
ちょっと僕が欲しいタイミングよりちょっと遅れて出てきたりとか
色々な要素はありましたけど
それでも「焦れずにやっていかなきゃいけないな」とは思っていました。
難しい前半ではありました。
Q:オフサイドになったゴールは綺麗なヘディングでしたね。
A:僕はオフサイドじゃないと思っていたので悔しかったですね。
Q:それを取り返すような同点ゴールは
決して簡単なゴールではなかったと思いますけど?
A:でも、ボールがムチャクチャ良かったんですよ。
「オマエ、もうこれは決めるだけだぞ」みたいな(笑)
アレはキッカーにお礼しておかなきゃいけないなと思いますね。
僕はあの位置は凄く得意なんですよ。
あのコーナーは2本連続の2本目だったんですけど
1本目も凄く良いボールだったんですよ。
でも、1本目は上にすらそうとしたんですけど
当て過ぎて上にふかすのが怖くて、スカっちゃったので
2本目は「ああ、上じゃダメだ。横に当てよう」と思ったら
凄く良いボールが来たので、横でパンって当てるだけでした。
なおかつ1本目より2本目の方がボールが良かったので
感謝しかないですね。
Q:相手にワンチャンスで勝ち越しゴールを奪われて
その後もなかなか良い形ができなかったですけど
あのあたりはどういうことを考えていましたか?
A:「これが昇格するチームの難しさだな」というのは
ずっと感じながらプレーしていましたね。
でも、これは常に経験できることではないですし
今こうやって経験できることも何かの縁ですし
こういうチャンスはめったにないと思うので
「これを乗り越えてこそ上に行ける」と思っていたのもあって
結果は同点でしたけど(笑)、良かったですよ。
Q:同点ゴールが入った瞬間はいかがでしたか?
A:もうメッチャ嬉しかったです(笑)
「これで逆転できるだろ」と思ったら
簡単にポンと入れられて「マジかよ」と思って(笑)
でも、あそこで諦めずにまたやれた自分たちの粘り強さというのも
良かったかなと思います。
Q:入った瞬間は「もう1点取らなきゃ」という感じでしたね。
A:僕はそうでした。「勝つしかない」と思っていたので。
「町田は負けることはないな」と思っていましたから。
向こうも同点だったというのは凄くラッキーでしたね。
Q:みんなが喜んでいて、「ああ、決まったんだ」って気付いた感じですか?
A:僕、2点目が入った瞬間にボールを取りに行って
「次は3点目だ」と思っていたんですよ。
そうしたらみんな喜んでるから「何?何?」って(笑)
だから、ずっとみんなに聞いてたんですよ。
「コヅ、何?何で喜んでるの?」みたいな。
「アッチ、同点だよ!」「マジ?これでいいの?」って(笑)
Q:これだけの活躍ができたことに関してはいかがですか?
A:いやいや、活躍なんて全然。本当に周りのおかげなので。
ウチの中盤はJ3だったら黄金の中盤みたいなものなので(笑)
その中盤がいて、僕がやっと活躍できるという感じですね。
Q:それでも32ゴールはなかなか取れるものではないでしょう。
A:ラッキーが多かったですね。ラッキーばかりでした。
ゴール前にいたらこぼれてくるんですよ(笑)
ラッキーでした。
Q:それでも32ゴールという記録を引っ提げて
J2にチャレンジする訳ですからね。
A:その名に恥じないようなプレーはしたいですね。
「J2ではそれだけしか取れないの?」と思われないように
僕自身もチームとしてもレベルアップしてやっていきたいなと思っています。
(山口・小塚和季)
Q:昇格という結果が出たことに関してはいかがですか?
A:終わってから実感しました(笑)
「上がったんだな」と。
サポーターの皆さんが喜んでいるのを見たのもそうですし
スポンサーさんやスタッフや他のチームメイトとも抱き合ったりして
やっと実感がわいたかなという感じでした。
Q:2点目が入った時はベンチにいたんですよね?
A:ベンチにいて「うわ~」ってグッタリしていた時に
ラストワンプレーぐらいですよね。
アディショナルタイムも結構過ぎていたみたいで、そこで決まって。
町田の結果ももうわかっていたので「やった!」って感じでしたね。
メッチャ嬉しかったですよ。とりあえず叫んでました(笑)
Q:今日のゲーム自体を振り返るといかがでしたか?
A:やっぱり前半はあまり良いサッカーができなかったというか
失点しても「やることは変えないで行こう」と言っていたんですけど
ちょっと攻撃に厚みが掛けられなかったかなと。
後半は相手が1人少なくなって
少なくなった時に点が取れたのは良かったんですけどね。
Q:後半早々に相手が1人少なくなったことで
逆に難しくなった所もありましたか?
A:やっぱり引いて守られる所があったので
サイドから行けたら一番良かったんですけど
単純なロングボールだけになったりしてリズムが創れなかったので
そこはもうちょっとサイドを使ってリズムを創って
崩し切れた方が良かったかなと思います。
でも、最後に点が入ったシーンはサイドが起点になっていたので
ああいうのをもっと選手たち同士で言いながら
できたら良かったなという課題はあります。
Q:ほとんどピンチはなかった中でワンチャンスを決められて
またリードされる形になりましたが、あのへんはいかがでしたか?
A:ここから行こうという時で「ワンチャンスで行かれたら怖いな」と
思っていたんですけど、そこでフェルナンジーニョの上手さが出たので
「さすがだな」と見ていて思いました。
それでも「絶対何とかなる」という想いでずっとやっていたので
それが形になったので良かったですね。
Q:出場機会を求めて昨シーズンの途中に山口へ来て
2年でJ2昇格という結果を出したことに関してはいかがですか?
A:上野さんにはそういうチャンスをもらって、J3に昇格して
自分たちもまさか1年で上がれるとは思っていなかったですけど
レノファのサッカーをやってきた中で結果が付いてきたので
自分を試したいという意志で移籍したのは正解だったと思います。
カテゴリーは新潟の方が上ですけど
試合に出ることによって自分も成長できると思ったので
そこは良かったと思います。
Q:この間、維新でのYS横浜戦の時に
「充実感はありますか?」とお聞きしたら
「それはシーズンが終わった時にわかると思います」って
おっしゃっていましたけど、シーズンが終わりました。
充実感、ありましたか?
A:やっぱりありますね、終わったら。
優勝っていうタイトルが付いてきたので
充実感は凄くあります。
Q:この1年間は楽しかったですか?
A:楽しかったですね。あっという間でした。
やっぱり試合に出られない1年間があったので
それに比べたら毎試合毎試合
やってくる試合のことを考える生活になったので
それがこういう結果に繋がったので良かったです。
Q:人間的に自分が成長できたなという感覚もありますか?
A:はい。人間的にも(笑)
新潟の時は寮生活だったので問題なかったですけど
今は食生活だったり1日の過ごし方だったり
自分で考えるようになったかなと感じるので
そういう意味では大人になれたかなと思います(笑)
以上になります。
土屋
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