維新百年記念公園陸上競技場で行われた
2015 明治安田生命J3リーグ第31節の
レノファ山口FC×Y.S.C.C.横浜は4-0で山口が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における
山口・上野展裕監督のコメントです。

（山口・上野展裕監督）
本当にありがとうございました。
久しぶりに維新に戻って来まして、選手は本当に良くやってくれたと思います。
苦しい試合でしたけど、本当に足を攣る人もいまして
皆さんも見られたらわかるようにコンディションもバラバラで
その中で最後まで選手は良くやってくれました。
その結果が4点に繋がったと思います。
それに途中から入ってきた菊本も黒木も前田も
本当にみんな良くやってくれました。以上です。

（質疑応答）
Q：第3クールが始まってから少しアウェイでの負けが込んだ中での
維新での戦いでしたが、試合前に選手にはどんな声を掛けて送り出したのでしょうか？

A：「積極的に思い切ってやろう」と。
我々がずっと挑戦者と言いますか、今年初めてJ3に入ってきたので
「その時のことを思い出してみんなでやろう」という話をしました。

Q：その声に選手が応えてくれたように見えましたが？

A：もう選手はわかっていますし
確認しただけで気持ちもしっかり乗っていましたし
しかしながら体が動きませんで、そこだけはちょっともどかしかったですけど
選手は本当に良くやってくれたと思います。

Q：厳しい日程の中でアウェイの移動がツラいということを重々承知した上で
前半はやはり少し動きが重かったように見えましたが
監督はどのようにご覧になっていたのでしょうか？

A：前半も重かったですし、後半も重かったですし（笑）
でも、それはお互い様ですし
その中で良くやってくれたと思っています。

Q：福満選手のハットトリックはどのようにご覧になっていましたか？

A：福島の時にもう1点取ってくれていたら良かったんですけどね（笑）
でも、福島の時に決めることができずに悔しい想いをして
それをどうしても挽回したいと思っていたでしょうから
そういう気持ちが今日の得点に繋がったと思います。

Q：島屋選手もかなりチャンスメイクに絡んでいたように見えましたが
どのように評価されていますか？

A：島屋も同じで、彼も本当に良くやってくれています。
特に福満とのコンビも凄く良いので、良かったと思います。

Q：ここからさらに試合が続きますし
次はまた下関で相模原との試合になりますが
今後の試合に向けての意気込みをお聞かせください。

A：少しずつ感覚を取り戻しつつありますので
それを次の試合、また相模原戦に繋げていきたいなと思っています。
皆さんと一緒にまた下関で戦いたいと思いますので
応援よろしくお願いします。

Q：久しぶりに無失点で試合を終えられたと思いますが
ディフェンス陣に対する評価はいかがでしょうか？

A：危ない場面もありましたけど、ボールにアタックしてくれました。
それにフォローもありましたし
チャレンジアンドカバーもしっかりできましたし、良かったと思います。
危ない場面はありましたけど、最後まで体を張ってやってくれたと思います。

Q：監督は会見でよく後半の立ち上がりとおっしゃいますが
今日の後半の立ち上がりはいかがでしたか？

A：前半も後半も無事0点に終わっているので
得点すればもっと良かったですけど、選手は良くやってくれたと思います。

Q：前半になかなかシュートまで行かない部分もありましたが
監督から大きなジェスチャーと声がピッチに飛んでいました。
どの選手にどんな指示を送っていたのでしょうか？

A：どの選手というよりも皆さんも見られてわかるように
動きが少なかったので、「みんなもっと動こう」と。
そういう話をしていました（笑）

Q：PKのキッカーが町田戦も福満選手で、今日も福満選手でした。
その意図を教えて下さい。

A：いや、選手が決めていると思います（笑）
選手は「監督が決めている」と言うと思いますけど（笑）
岸田が何本も何本も蹴って読まれているので
福満に「オマエが蹴ったらどうだ？」という話で
2人とも練習はしています。あとは中で決めていると思います。

Q：前半のプレースキッカーは香川選手で
後半は小塚選手に変えられていましたが
その意図を教えてください。

A：あれはインスイングでボールを蹴る時は
右が香川か黒木で左が小塚なんです。だいたい。
だいたいですよ（笑） 違う時もありますから（笑）

Q：今日3得点を挙げた福満選手は今シーズンMFという難しいポジションで
今日自身初のJ3でのハットトリックをされましたが
監督の目から今日の3得点から見る福満選手の成長ぶりというのはいかがですか？

A：ああ、今日も外す場面もありましたし
彼はもっとできると思っているんですね。
でも、3点も取ることができて
この前の試合より成長していると思います。
先ほども言いましたけど、この間の試合で悔しい想いをして。
彼は点を取れる選手なので、感覚をもっともっと取り戻して欲しいなと思います。

Q：シルバーウィーク3連戦のアウェイ2つにホーム1つを
2勝1敗で行ったんですが、この3試合の結果についてはいかがですか？

A：福島の時が本当に勝てれば良かったんですけども
例えば岸田が出場停止だとかを言い訳にしないで
疲労もありましたけど、そこを何とか勝って3連勝で終わりたかったですけど
選手は2勝1敗で町田にも勝つことができて
本当に良くやってくれたと思います。
本当は3連勝したいんですけどね。

Q：このまま5連勝で行ったらかなり優勝にも近付きますが
いかがでしょうか？

A：星勘定はしないことにしています。はい。

Q：前節はゼロトップフォーメーションだったかなと思いますが
やはり今回岸田が入って違いはありましたか？

A：まあゼロトップと言うよりも初めの登録がMFなので
それを書き直していないだけなんですよね（笑）
怒られるかもしれませんけど（笑） 書き直していないだけです（笑）

Q：第3クールに入ってからは
必ず後半25分までには1点献上する形になっていますが
ハーフタイムには一言二言選手に声を掛けられたんじゃないですか？

A：もう共通理解で選手もお互いに話しますし
後半の立ち上がりですとか、前半の立ち上がりですとか
鉄則があるじゃないですか。
前半の終わりとか後半の終わりとか。
そういう時にしっかり失点しないようにと。
得点できたらなお良いですけど
選手たちは「本当にそこは集中してやろう」と言っています。
それでも失点を富山戦もその後もしていますので
選手はよくわかっていると思います。

Q：今日は菊本君が入ってから全体が
最後はブーストが掛かったみたいに活性化されて
それが福満君の3点目に繋がった気もしますが
そのあたりの評価はいかがですか？

A：この前の福島の試合も彼は凄く動きが良くて
チームで良い得点チャンスを創ってくれました。
その前の練習試合も良くて、今後もまたやってくれるかなと。
ポジションはトップをやったり、トップ下をやったり、
今日は左のMFでしたけど、本当にチームとして彼の動きは助かっています。
良くやってくれていると思います。

Q：前の4人が相手にケアされる中で
1点目は庄司選手の持ち上がりがキーだったと思いますが
ボランチの攻撃参加に関しては
具体的にどういう指示を出されてらっしゃいますか？

A：庄司が今日一番最後に外したと思いますので
観客も「ワー」ってなったと思いますけど
だいぶ外れていましたけどね（笑）
彼もミドルシュートの練習もしていますし
彼にも点を取って欲しいと思っています。
もう1人のボランチの小塚に関しては
彼は得点力のある選手なので本当はもっと取れると思います。
そういう位置に行って、彼が点を取ることができれば
他のチームからももっとマークが分散するんじゃないかなと思います。

Q：かなり攻撃に特徴のあるチームの中で
ボランチのバランス感覚は重要だと思いますが
そのあたりに関してはいかがでしょうか？

A：見られてわかるように小塚がちょっと前なんですよね。
それで庄司が少し後ろ気味の守備的なボランチという役割でやっています。
なので、小塚は本当はもっと得点に絡んで欲しいなとは思っています。

Q：今の会見の中で「感覚を取り戻す」という言葉を
チームと選手に対しておっしゃっていましたが
それはやはり6月後半から7月に掛けて連勝が続いていた頃の感覚を
取り戻したいということでしょうか？

A：いつの時期とかではなくて
勝っていた時のリズムですとかチームの状態ですとか
そういうものを負けたら忘れてしまうと言いますか
それを「感覚を取り戻した」という言い方をしました。

Q：それを取り戻したというのは勝利をする中でということでしょうか？

A：はい。チームのリズムもそうですし
当然攻撃のコンビネーションもそうですし
色々な意味で選手が次の試合はもっと良くなると思います。

以上になります。

土屋