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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1-2nd第6節
ベガルタ仙台×松本山雅FC@ユアテックスタジアム仙台
解説:三浦淳寛 実況:下田恒幸 インタビュアー:村林いづみ
【ベガルタ仙台 渡邉晋監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、セカンドステージ、欲しかった、欲しかった、欲しかった勝ち点3です。
今のお気持ちを聞かせて下さい。
A、本当にサポーターが今まで以上の一体感、
そういった空気を創り出してくれたということにまずは感謝したいと思います。
やきもきされていたと思うんですけど、何とかホームで久々の勝利と
セカンドステージの初勝利を届けることができてホッとしています。
Q、前半1失点はありましたけれども
後半はしっかりと繋いで、しぶとくゴールを決めていきました。
ハーフタイムはどういった所を修正したのでしょうか?
A、ちょっと前半は入り方が悪かったのもありましたし
あとは少し中断期間の所でトライしていたものを
やった結果、うまくいかなかったと。
それをハーフタイムで「少し元の形に戻そうよ」という話と
あとは山雅さんもあれだけ来ていたので「後半は必ず落ちる」と。
「それをしっかり見越して隙を突いていこうよ」という話をしていたので
本当に選手がその通りにやってくれて、選手にも感謝したいと思います。
Q、金園選手の2ゴール、そしてハモン選手にもゴールが生まれました。
後半諦めない姿勢というのをしっかり見せてくれましたね。
A、やっぱりああいった球際だったり局面だったりという所での
せめぎ合いや凌ぎ合いをしっかりモノにできるかという所が
我々のバロメーターになるので
後半は間違いなくそれができていたと思いますし
ゾノも本当に彼らしい粘り切ったゴールだったと思います。
ハモンも素晴らしいシュートを決めてくれたので
2人がこれで自信を持って次に進んでくれればと思います。
Q、夏場はまだまだ厳しい戦いは続いていきますが
これからさらに必要なことというのはどういうことでしょうか?
A、今日選手と試合前に話もしたんですけど
「決して悲観する内容のゲームでは今までなかった」と。
「1つ勝てば必ず上昇していけるんだ」と話をして
「その"1つ"を今日にしよう」という風に話し合っていたので
間違いなくこの勢いと自信というものは大きくなると思いますし
決してこれで浮かれることなく、反省点はたくさんあったと思いますので
それはしっかり我々が分析して良い準備をしていければ
必ず上昇していけると思います。
Q、ここまでの苦しい試合も、そして今日も
大勢のサポーターが背中を押してくれました。
そのサポーターに向けて次節への意気込みを聞かせて下さい。
A、本当にどういう状況でも我々の背中を
力強く押してくれることに本当に感謝しています。
まだまだ残り11試合ありますし
我々は本当に上を目指すことしか考えていないので
是非サポーターの力で我々をそこに引き上げてくれればと思います。
【松本山雅FC 反町康治監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、前半先制して非常に松本らしい戦いが展開できたのではないかと思うのですが
今日の試合を振り返っていかがでしょうか?
A、そうですね。前半はいわゆるプラン通りなんですけど
そういう時にはハーフタイムはない方が良い訳であって
ハーフタイムを挟んだことによって
流れは向こうに行ってしまったかなというのはありましたね。
Q、後半追い付かれた後も選手たちは非常に落ち着いているように見えましたが
監督はベンチでどのようにご覧になっていましたか?
A、ベガルタはほとんどが得点はもう後半ですから
冷静に試合を進めていたとは思うんですけども
やっぱり精神的なダメージとしては
つまらないミスから2つ取られたということで
ちょっとツラいというか悔しいというか
なかなか振り返ることができないという感じになりますね。
Q、残念ながら今日は勝ち切ることはできませんでしたけれども
次に向けて今日もう1つ足りなかった所、
修正が必要な所というのはどういった所でしょうか?
A、すぐにホームでゲームがありますし
やっぱりそこで本当の力を出さなければいけないと思いますし
この夏場で勝ち点を取らなくてはいけないという気持ちもありますし
選手それぞれ感じた悔しさを次のホームの試合で出さなければ
この敗戦はまったく意味のないものになってしまいますので
短い期間ですけどしっかり準備してやりたいという風に思っています。
Q、今日も仙台まで本当に力強いサポーターが
大勢集まって背中を押してくれました。
そのサポーターに改めて次節への意気込みを聞かせて下さい。
A、おっしゃる通りで我々を後押ししてくれて本当に感謝しております。
残念ながら一緒に勝ち点3のお土産を持って帰ることはできなかったですけど
声は届いていますし、それを力にして
これからまたやっていかなくてはいけないと思いますし
本当に感謝していると同時に責任も感じています。
ただ、もうすぐに次の試合がありますので
全力でやりたいと思います。
【ベガルタ仙台 金園英学インタビュー(試合後・中継内)】
Q、セカンドステージ、欲しかった、欲しかった勝ち点3です。
今の気分はいかがですか?
A、いや~、もう苦しかった分、最高です!
Q、ゴールシーンを振り返っていただきます。
同点のゴール。サイドで起点を創り、しぶとく決めました。
金園選手らしさが出たんじゃないですか?
A、今日はベガルタに嬉しいニュースがいっぱいあったので。
野沢さんが誕生日ですし、ウイルソンも来日して
辻上さんに至っては結婚したので、その勢いをもらいました!
Q、2点目も積極性がゴールを生みました。
あのシーンを振り返っていただけますか?
A、もうゴールしか見ていなかったので執念で取りました。
Q、今日勝ち切ることができた要因というのは
どういった所だったでしょうか
A、もうサポーターも含めて、みんなで諦めず
勝ち点3を最後まで目指した結果が勝利に繋がったと思います。
Q、まだまだ勝ち点3が必要です。
サポーターに向けて次節への意気込みを聞かせて下さい。
A、次も勝つぞ~!!
【三浦淳寛氏のレビュー】
(仙台)
前半と後半で確実にペースが入れ替わった印象を持ちました。
前半の松本は素晴らしかったと思いますが
後半は仙台がボールをしっかりとサイドに動かすようになって
そこでサイドからチャンスがたくさんできたと。
ハモンのスーパーゴールも生まれましたしね。
献身的な金園選手の姿勢がゴールに繋がりましたね。
決して凄く綺麗なゴールではないと思いますが
金園選手にとってはああいう諦めない姿勢のゴールが
素晴らしい綺麗なゴールだと思うんですよね。
それにウイルソンが戻ってくればさらにチームに活気が付くと思います。
ボールを持っている時は3-4-3みたいな形も多かったですね。
二見選手のクロスに菅井選手が飛び込んでというシーンもありましたし、
サイドバックの攻撃参加を
中断期間にトレーニングしたのかなという気はしました。
勝てない時期というのは特にメンタルを結構やられます。
ただ、前向きなことを考えれば
とにかく選手はやるしかないですから
今日の1つの勝利をきっかけにチームがガラッと変わる可能性は大いにありますね。
仙台の選手を見るとゲームを創れるような選手もいますし
選手の意識次第では主導権を握れると思うんですよね。
そういうバランスもいいと思うので
そのあたりの意思統一もハッキリすることが大事ですね。
しかし仙台のサポーターというのはいつ来ても素晴らしいですよね。
ホームで勝ったので勢いが出るんじゃないでしょうか。
(松本)
前半は反町監督の現有戦力でどういうサッカーができるかという部分の
最善の方法だったと思うんですよね。
後半は少し守備がスペースを空け過ぎたかなと。
相手をリスペクトして少し引いてしまったかなという印象です。
若干気持ちの変化はあったと思うんですよね。
リードして一度ハーフタイムを挟んだということも
反町監督もおっしゃっていましたけど
一度落ち着いてしまったのかなというのと
仙台がサイドを使った展開が増えて
スライドが遅れたのかなというのもありますね。
リードしているハーフタイムは難しいんですよ。
気の緩みや若干受けに回るというのは
僕も現役の時に何回もありました。
反町監督のインタビューをお聞きしても
非常に冷静に分析されているなと思います。
ただ、リードしている中でミスが失点に繋がったというのは
本人もそう感じているようでしたね。
非常に良い時間帯も前半はありましたから
それをいかに長い時間後半も続けることができるかというのが
これからの試合のカギになってくるかなという気がします。
心理学のような部分に非常に長けている監督だと思うので
選手のメンタルをうまくコントロールしながら
7節はホームでの名古屋戦ですから
サポーターも一層パワーアップしていますし
今日の前半のようなプレーが後半も続くのではないでしょうか。
アルウィンはちょっと異様な空気ですからね(笑)
【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第6節
ベガルタ仙台 3-1 松本山雅FC
入場者数:15,757人 天候:晴、無風
気温:25.0度 湿度:85%
主審:井上知大
副審:竹田和雄、木川田博信
第4の審判員:林可人
《得点者》
<仙台>
57'金園英学⑥
85'金園英学⑦
89'ハモン・ロペス③(アシスト:富田晋伍)
<松本>
9'岩上祐三②(アシスト:安藤淳)
《選手寸評》
(仙台)
GK六反勇治...守備機会はそれほど多くなかったが後半の決定機連続阻止は勝ち点に直結
DF菅井直樹...とにかく縦へ行く。頭部の負傷でさえも推進力のエネルギーに
DF鎌田次郎□...終盤はオビナに仕事をさせず。前半を耐えたことが勝利の一因に
DF石川直樹...背後からのチェイスでボールロストなどやや不安定なシーンも
DF二見宏志□...再三のクロスやイエロー献上のシーンも含めて判断の悪さが目立つ
(→DF蜂須賀孝治...78分の切り返しはスーパー。クロスが正確ならば...)
MFリャン・ヨンギ...49分のポスト直撃弾は圧巻も全体的にボールを引き出し切れず
MF富田晋伍...我慢の時間を強いられたが3点目に繋がったボールカットが彼の真骨頂
MFキム・ミンテ...攻守にどっちつかずのプレーが多く流れに乗り切なかった
MF野沢拓也...岩上とのやり合いもあって冷静さを欠きがちもゴール直結のクロスは高精度
(→MF金久保順...短い時間の出場も登場直後に決勝点の起点に。勝利に貢献した)
FW奥埜博亮...前半からパスを受け切れずに珍しくボールも足に付かず。交替もやむなし。
(→FWハモン・ロペス...たった1本のシュートで自らの真価を証明してみせた)
FW金園英学⑥⑦...勝利を呼び寄せた2ゴールに絡む活躍は90分間休みなく走り続けた対価
《選手寸評》
(松本)
GK村山智彦...失点シーンは痛恨のファンブル。結果として黒星に繋がってしまった
DF飯田真輝...セットプレーの多い展開で攻撃面での怖さがより際立った
DF安藤淳...2失点目はやや不運もラインを下げ過ぎた結果でも。左足アシストは高精度
DF酒井隆介...局面ではきっちり相手に対抗も後半はラインを上げ切れなかった
MF田中隼磨...攻撃にも顔を出すなど献身性は見せ続けた。右サイドは優勢だったが...
MF岩間雄大...広大なスペースを埋め続けたが最後は間延びしたラインに飲み込まれた
MF岩沼俊介...常に菅井をケアする役回り。前半はきっちり監視したが後半は押し込まれた
MF喜山康平...2列目起用も守備に忙殺されて左足のキック精度を生かし切れず
(→FWウィリアン...終盤のジョーカー起用もまだ特徴は見えず)
MF岩上祐三②□...再三のセットプレーで脅威を与えつつゴールまで奪う奮迅の活躍
FW阿部吉朗...驚異的なチェイスでボールカットも多々。彼の持ち味がとにかく出まくった
(→FWオビナ□...苦しい場面で踏ん張りが効かず。唯一の連続決定機も六反に阻まれた)
FW工藤浩平...カウンター時にワンタッチで1人かわせる技術はチームの大きな武器に
(→MF前田直輝...一度左サイドを切り裂いたがトータルでは物足りない出来に)
再放送スケジュールは
8月13日(木)午後5:00~午後7:35 J SPORTS 3
8月15日(土)午前8:15~午前10:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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