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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年07月30日

J1-2nd第5節 湘南×柏マッチレビュー

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J1-2nd第5節 
湘南ベルマーレ×柏レイソル@Shonan BMWスタジアム平塚
解説:林健太郎 実況:西岡明彦 インタビュアー:桑原学


【湘南ベルマーレ チョウ・キジェ監督インタビュー(試合後・中継後)】
Q、湘南らしさを出せた中でのゲームだったかなと思いますが
まずは90分を振り返っていただけますか?


A、そうですね。本当に立ち上がりから我々らしい試合をしようと。
柏さんは柏さんで長いこと積み上げている
スタイルはあるのはわかっていたので
彼らも本当に真摯にサッカーに向き合っていく集団だし
本当に僕の中ではリスペクトしかないんですけど
そういうチームに対して本当に我々の良さを出して
90分やっていこうということを選手たちは良くやってくれたと思います。


Q、立ち上がりからかなり厳しいハイプレッシャーを掛けて
主導権を握ったと思いますけど、こういうゲームの入り方をするにあたって
選手にはどういう意識付けをされたんですか?


A、もう暑いとか寒いとか、風が吹いてるとか雨が降ってるとかにかかわらず
我々のやるべきことは自分たちの成長を感じながら
見ている人も本当にこういうサッカーを見に来たいと思うような
本当にカッコつけた訳じゃなくて
そういう風なことを選手たちにいつも要求している所はあるので
前節ちょっと不甲斐ない戦いをして勝ち点1しか取れなかったというか
勝ち点1をもらったような戦いだったので
それに関してやっぱり自分たちでもう一度ホームに帰って
我々の試合を見せようということで選手たちに話したんですけど
本当に良くやってくれたと思います。


Q、攻撃面では立ち上がりからサイドで基点を創って
良い狙いを持ったクロスというのも何度もあったと思いますが
その流れのまま点が取れたあたりは狙い通りでしたか?


A、相手の守備の陣形に対してちょっと空く所というのは
ビデオを見て少し研究はしていたんですけど
あんなに簡単にというか、綺麗に入るとはもちろん思っていなかったですし
それについては運もあったと思います。


Q、守備面に関しては前からプレッシャーを掛ける所と
少しブロックを作る所の使い分けも非常に上手かったと思いますが
そのあたりの選手の判断の精度というのはいかがですか?


A、サッカーというのは前からプレスを掛けるだけではなくて
自陣に運ばれた時はしっかりスペースを消して
相手の侵入を許さないという所もしなくてはいけないし
それができたから良いという訳ではなくて
それができないとやっぱりゲームには勝てないと思うし
攻撃もカウンターだけじゃなくて
ボールを動かすこともできなきゃいけないという所に
年間通してやってきていたつもりなので
それは本当に今日は最後まで足を止めることなく
我々らしい試合ができたかなと思います。


Q、前回のJ1の時の湘南と違うというのは証明できていると思いますが
ここからさらにもう1つ上に行くためには、どんな部分が必要だと思われていますか?


A、上に行くというよりは、1試合1試合自分たちがやれる
100%の力を出していくというだけなので
上に行くためには当然目の前の試合に勝っていかなくてはいけないですし
その中には引き分けとか負けもある中での試合だと思っているので
上に行こうというよりも、我々は最終戦が終わった後に
どの位置にいるのか、その時にどんなサッカーができるのか、
どれだけ成長できたのかというのを示していきたいと思います。


Q、最後に遠藤選手が代表に選ばれましたが
湘南から久しぶりの輩出となりました。
チョウ監督はどのようにご覧になっていますか?


A、僕は彼を教えているという言い方が正しいかどうかわからないですけど
たまたま一緒に僕が監督の立場で、彼が選手で長いことやっていますけど
非常に嬉しいことではありますけど、代表に入った、入らない、
それからそこに入った後のプレッシャーや見られ方も含めて
本当にまだ若いのでそっとしておいてあげて欲しいなとも思いますし
そういうことを抜きにして、選ばれる選ばれないにかかわらず
地道な努力をこれからも続けていってもらいたいなと思います。


【柏レイソル 吉田達磨監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、残念ながら敗戦となりましたが
まずはゲームを振り返っていただけますか?


A、もう自滅と言いますか、ボールが上手く動かせずに
彼らの速攻を食らう形になって、警戒したクロスからもやられましたし
本当に完敗というゲームでした。


Q、立ち上がりから相手のかなりアグレッシブな勢いを受ける形になりましたが
そこからそこをいなして前まで運んでいくのに少し時間が掛かったと思います。
そのあたりはどうご覧になっていましたか?


A、前までは行くんですけど
その前に入った所でちょっと慌ててしまうというかミスが出てきて
そこが今日のハイライトというか、すべてだったと思います。


Q、湘南が奪ってからスピードとパワーに
非常に長けているという部分はあったと思うんですけど
そういう中でチャレンジのパスを出していくバランスの部分というのは
今日はどう評価されていますか?


A、チャレンジのパスの前段階のボールを落ち着ける作業の所が
なかなか相手陣内に入ってからうまくいかずに
相手陣内に入れたと思った所で相手ボールになって
速攻を受けるということの繰り返しを前半はやってしまったので
そういった所がとても悔やまれますし、本当にまだまだです。


Q、ハーフタイムに早めに小林選手を投入して
非常に彼がインサイドの厳しいプレッシャーの中で
良くボールをタッチしてリズムを変えてくれたかなと思いますが
そのあたりはいかがでしょうか?


A、そうですね。彼がもう何万回とやってきているプレーですので自信を持って
彼自体はとてもこういったハイプレッシャーのゲームの中に入ってかなり良く
ほとんど戦術的にも技術的にもミスがなく
プレーはしてくれたというように思います。


Q、これから少し中断期間に入りますけど
その間に今最も修正したいと思われている部分に関して
どのように感じてらっしゃいますか?


A、もう一度自分たちの足元を見つめ直して
小さなこと、基本的なことというのに立ち返って
トレーニングしたいと思っています。


【湘南ベルマーレ 遠藤航インタビュー(試合後・中継内)】
Q、湘南らしさを出せたゲームだったんじゃないでしょうか?


A、入り方から凄くウチのリズムでプレーできましたし
前半1点取って、後半も同じようにプレーしようということを全員で話していて
チーム内でしっかり意思統一できて2点目、3点目と取れたというのは
非常に次に繋がるかなと思います。


Q、インターセプトの意識も非常に高くて
守備面では相当うまくいっていたんじゃないですか?


A、そうですね。あまりサイドの選手を下げさせないようにというのは
自分の中でも意識していましたし
クサビに対して強く行くということと、後ろはバイーアがカバーにいるので
自分は本当に前に強く行って、あとは後ろがカバーしてと
そういう良い関係で今日はプレーできたと思います。


Q、ゲームを決定付ける3点目は見事でしたが振り返ってください。


A、薫くんはああいう速いボールが得意なボールなので
ニアへ信じて走り込んで、自分のリズムで飛んで
しっかり当てられて点が取れたので良かったと思います。


Q、これから遠藤選手は日本代表に合流しますが
ここで1つ勝って気持ち良く行けるんじゃないですか?


A、そうですね。勝って代表に行きたかったという想いはあったので
しっかり勝って行けたのは良かったと思いますし
これからA代表の方でしっかり自分の良さを出して頑張りたいと思います。


Q、湘南の選手がA代表に選ばれるのは相当久しぶりですが
ユース出身の遠藤選手が行くことにまた意義があると思います。
そのあたりはいかがですか?


A、僕自身も湘南からA代表に入るという所は1つ目標にしていましたし
それは本当に僕だけの力じゃなくて
ユースから育ててもらったみなさんのおかげだと思いますし、
一緒にプレーした選手とか教えてもらったコーチ、監督
みんなに本当に感謝して、そういう皆さんの期待を背負って
頑張って来たいなと思います。


Q、プレーではどんな所をアピールしたいですか?


A、自分の良さであるインターセプトだったり、攻撃の起点になれる所だったり
あとはディフェンダーなので1対1の対応だったり
カバーリングやポジショニングを意識してやりたいなと思います。


【林健太郎氏のレビュー】
(湘南)
遠藤はああやって話す姿を見ていても
若さのフレッシュな感じもありますし
しっかり責任を持ってプレーしているという感じもありますし
凄く楽しみな選手ですよね。
A代表でどんなプレーをしてくれるかも本当に楽しみです。
自分でも言っていましたが、しっかり守備をする所と
攻撃の起点になる所と、そのあたりは高く評価されているんでしょうね。
今日みたいなプレーをどんどんやって欲しいですね。


チョウ監督もさすがに今日は満足できる試合だったなという
感じはありましたよね。これ以上望めないでしょう。
結果もそうですし、内容や選手の1つのプレーに対する責任感だとか
色々なものを感じましたよね。
見ている人も「またこういうサッカーを見たい」と思いながら
帰ったんじゃないかなと思います。


選手も当然前回の試合のことは感じていると思いますからね。
ですから、チョウ監督も成長という言葉を使っていましたけど
こういう戦いをしながら1つ1つ成長をしていって
シーズンが終わった時にどの位置にいるかということが大事だと
監督もおっしゃってしましたから
まさにそういうことを選手たちが表現していますよね。
もうチームのスタイルというものが確立されていますから
大崩れはしないのかなという感じはします。


このまま今日ぐらいの試合を浦和、川崎、ガンバあたりと
やってもらえると、凄く面白い試合になるかなという感じはしますよね。
このチームがこのやり方でどこまで行けるのかというのは
非常に興味がありますね。


(柏)
柏は後半小林を入れてリズムが出たなと思っていたので
その後にミスで失点というのは大きかったですね。
エデルソンは中断がありますから
そこでどれだけコンディションを上げられるかと
周りとの関係をどれくらい構築できるかですね。


今日は真ん中をやっていましたけど
守備の負担を減らしながら見てみたかったというのもあるんじゃないですか。
サイドに置くのか、真ん中に置くのかも重要なポイントですが
どちらにせよなるべく早く戦力になってくれないと厳しいですね。


完敗で自滅だとおっしゃっていましたがその通りだと思いますね。
特に前半なかなか攻撃がうまく行かなかった所で
しかも失点してしまって、後半何とか取り返そうという形が見えた所で
またミスから失点ですからね。
その失点以外にもボールの失い方というのもちょっと悪かったかなと。
仕掛ける前段階、相手陣内に入った所で落ち着いてボールを動かせなかったと。
そのあたりでしょうね。
柏に対して相手もしっかりと対策を立ててきますから
本当に細かい質を上げることによって
どうやって来られても崩せる形を創っていきたいんだと思いますね。


ACLはリーグ戦と並行するので
なかなか厳しいかなという感じはするんですが
何とか良い結果を残して欲しいですし
リーグでもまだまだ可能性はあるので、そこもしっかり戦いつつ
広州恒大も補強していますから頑張って欲しいです。


【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第5節
湘南ベルマーレ 3-0 柏レイソル

入場者数:10,411人 天候:晴、弱風
気温:26.6度 湿度:87%
主審:松尾一 
副審:名木利幸、唐紙学志
第4の審判員:竹田明弘


《得点者》
<湘南>
25'大槻周平④(アシスト:古林将太)
53'オウンゴール(鈴木大輔)
71'遠藤航④(アシスト:高山薫)


《選手寸評》
(湘南)
GK秋元陽太...枠内シュートはゼロ。それほど苦労することなく完封勝利を手に入れた
DF遠藤航④...インターセプトを繰り返してカウンターの起点に。ゴールも完璧
DFアンドレ・バイア...タイトな守備で柏に基点を創らせず。まさに湘南の壁
DF三竿雄斗...前節途中交代の意味を理解したのようなハードワークを見せた
(→MF武田英二郎...今季2試合目の登場。きっちりゲームクローズに関与した)
MF古林将太□...先制アシストは軌道が素晴らしかった。藤田征也との定位置争いは激化の一途
(→DF島村毅...3バックの一角へ入って安定した守備で完封に貢献してみせた)
MF石川俊輝...永木との補完性も高く90分間走り続けたが攻撃性をもう少し出したかったか
MF永木亮太...相手にパスを回させながら中盤を支配する高度な存在感を披露
MF菊池大介□...高品質の上下動はもはやデフォルト。石崎くんばりの勇気ある顔面ブロックも
(→FW藤田祥史...前線から追い掛ける流れに乗ってタイムアップをピッチで迎える)
FW菊地俊介...秋野を監視しながら高さで攻撃にも貢献。新境地開拓の第一歩を踏み出す
FW大槻周平④...先制弾のヘディングに彼の身体能力とセンスが凝縮されていた
FW高山薫...スプリントの鬼はアシストまで。90分間止むことのないハイプレスは感動の一言


《選手寸評》
(柏)
GK桐畑和繁...1失点目も2失点目も明らかな失策。個人のミスで試合を壊してしまった
DF今井智基...周囲の不出来につられる格好で攻め上がりも限られた
DF鈴木大輔...対人での奮闘も2失点目の雑なバックパスですべて台無しに
DFエドゥアルド...終盤はイライラする場面も。この日はフィードがパスのリズムを崩した
DF輪湖直樹...自サイドのスペースを再三狙われ1失点目も目の前を使われた
MF秋野央樹...チームのリズムにパフォーマンスが左右される。流れの中に埋没した
(→MF茨田陽生...何かを変えられるような流れと出場時間ではなかった)
MF大谷秀和...前に出て行く姿勢も高かったが特に前半は中盤の崩壊を食い止め切れず
MF武富孝介...前半はインサイド、後半は左アウトサイドもほとんど流れに顔を出せず
(→FWエデルソン...ボールを受けたい雰囲気はあったがまだベールに包まれている)
FWクリスティアーノ...数少ないチャンスのセットプレーも不発。本人も周囲もイライラ
FW工藤壮人...周囲のサポートを受けられずに孤立。連携面での我慢が続く
FW太田徹朗...ほとんど効果的な動きができず。ハーフタイムでの交替もやむなし
(→MF小林祐介...受けて裁いてを繰り返し後半のチームにリズムを生み出した)


再放送スケジュールは
7月30日(木)午後11:00~深夜1:15 J SPORTS 3
7月31日(金)深夜2:15~深夜4:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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