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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年07月12日

J1-2nd第1節 G大阪×甲府マッチレビュー

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J1-2nd第1節 
ガンバ大阪×ヴァンフォーレ甲府@万博記念競技場
解説:玉乃淳 実況:下田恒幸 インタビュアー:林智美


【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の試合を振り返って一言お願いします。


A、疲れました。


Q、内容についてもお願いできますか?


A、内容はやっぱり初めはちょっと中断があったということで
入りが悪かったですね。甲府が本当に良い入りをしてきたので
なかなか主導権を握れなかったんですけど
今日は色々やれたので面白かったです。


Q、面白かったというのはやはり手応えを感じてらっしゃる所も
いくつかあるということでしょうか?


A、こういう難しい相手に先制されて逆転で勝ったというのは
やっぱり1つチームにとっては大きな自信になると思いますし
なかなかこういう勝ち方というのもリーグ戦ではできなかったので
ホームでまずはセカンドステージの最初のゲームで
苦しいゲームでしたけど勝ち点3を取れたのは
非常に大きな結果だったと思っています。


Q、ファーストステージ終盤の課題に挙げられていた得点力は
今日のハーフタイムにも選手に指示を出されたということですが
そのあたりについてはいかがですか?


A、前半の途中からちょっとシステムをいじって、流れは悪くなかったので
「とにかくどんどん相手にプレッシャーを掛けて行け」という話はしました。


Q、選手の意識も上がってきているように感じますが、いかがでしょう?


A、そうですね。やっぱり一戦一戦非常に大事なゲームですし
特にホームゲームは勝ち点3を何が何でも取らなくてはいけないと思いますので
そういう意味では今日も本当に逆転で、選手がよく最後頑張ってくれたと思っています。


Q、少しゴールから遠ざかっていたパトリック選手がゴールを決めました。
彼にとってもチームにとっても大きいのかなと思いますが、いかがでしょう?


A、ヘディングで同点ゴールを決めてくれたというのは大きいと思いますし
最後の所も疲れている中、ああいう飛び出しでPKを取ってくれたという所も
最近のゲームでは本当にゴールを取るだけだったので
今日結果を出してくれて安心というか
ここからまたノッていって欲しいなという風に想っています。


Q、7月は本当にタイトな日程で試合が続いていきますが
どんな風に戦っていきますか?


A、もう総力戦で戦っていきたいと思います。
やっぱり夏場で暑くなってきましたし、湿気もだいぶありますし
ベンチメンバーもベンチに入れない選手も
非常にコンディションが良いので、そのへんを見極めながら
メンバーをチョイスしていきたいと思っています。


Q、セカンドステージ開幕ということで改めて意気込みをお願いします。


A、まず白星でスタートできたというのは本当に良かったと思いますし
ここから残り7月は5試合、一戦一戦ですけど全力で
勝利を目指して戦っていきたいなという風に思っています。


【ヴァンフォーレ甲府 佐久間悟監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の試合を振り返って一言お願いします。


A、本当にアウェイまで多くサポーターの皆さんに来ていただいて
今日は甲府市内でもパブリックビューイングがありまして
たくさんの皆さんに応援いただいたんですけど
結果的に勝ち点を取ることができなくて非常に残念だと思いますし
まああの... 本当に残念の一言しかないですね。


Q、残念な気持ちは非常に伝わってきますが、
ファーストステージのシーズン後半の良い流れを継続した内容も
多く見られた試合だったと思います。
そのあたりの手応えはいかがでしょうか?


A、でも、この世界は結果ですからね。
流れが良くてもどんなことがあっても、勝ち点が取れなければ
それはもう何もないので本当に今日は残念です。


Q、攻撃に関しては応援しているサポーターが沸くシーンも
創り出せていたと思いますが、攻撃に関しても一言お願いします。


A、今日は暑かったですし、ガンバさんを相手に
ボールも若干動かす時間もありましたけど
2点目を取れませんでしたのでね。
しかもあのような形で2失点するということで言うと
ガンバ相手にあのようなつまらないミスが2回あったら
それは勝てないですよね。
だから今日の敗戦は僕は妥当だったんじゃないかなと思います。


Q、ポジティブな所で言うと阿部拓馬選手の先制点は素晴らしかったと思いますが?


A、彼は元々ああいう素晴らしい能力がありますし
シュートの精度も高いので、彼は期待通りやってくれたと思います。


Q、次にすぐ試合がやってきます。
短い時間ではありますが高めていきたい所はどういった所でしょう?


A、まずはコンディションと、今日は途中から出た選手たちが
まったく役割を果たしてくれなかったので
彼らにはもう1回奮起を期待するというか
そういったプレーを期待して、連敗しないように頑張りたいと思います。


Q、最後に意気込みを含めてサポーターへ一言お願いします。


A、本当に勝ち点3を今日の試合で取れなくて非常に残念ですけど
7月はたくさん重要な試合がありますので
何が何でも勝ち点3を取るような試合を1試合でも多くしていきたいと思いますので
引き続きご声援をお願いしたいという風に思います。


【ガンバ大阪 パトリックインタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは素晴らしい同点ゴールから振り返ってお願いします。


A、難しいゲームだったんですけど
前半は1点ビハインドの中で同点ゴールを決められて
最後はこういう形で勝つことができたので非常に良かったです。


Q、パトリック選手のゴール後のパフォーマンスには
どういう想いが込められていたのでしょうか?


A、家族が観戦しているので、家族のためにああいうパフォーマンスをしました。


Q、パトリック選手にとっても大きなゴール、
チームにとっても大きな勝ち点3となりました。
試合についても一言お願いします。


A、セカンドステージの開幕戦はホームですし
絶対に勝たないといけないですし、その中で個人的に点を取れたこともそうですし
勝ち点3を取れたことは非常に良かったです。


Q、今日からセカンドステージも開幕となります。
サポーターに意気込みをお願いします。


A、ガンバ大阪というチームはタフに戦って
みんなで一体となって頑張っていきたいと思いますので
是非皆さん応援を宜しくお願いいたします。


【玉乃淳氏のレビュー】
(G大阪)
パトリックは愛されキャラなんでしょうね。
PKを譲ってあれだけ決めた選手と一緒にダンスして
満面の笑みで喜べる訳ですから
チームプレーに徹する選手なんだなというのは
あのシーンだけ見てもよくわかりましたよね。
ゴールも決められて良かったですよね。
ようやくプレッシャーというかストレスから解放されたと思うので
ゴールの喜び、感触というのはまた体の中で感じたことで
今後のゴール量産に繋がっていくのではないかなと思っています。


今日は前半の早い段階で失点したことによって
今後の希望や形が見えてきたんじゃないですかね。
両サイドバックを高く上げて、厚みのある攻撃をするという
ガンバの真骨頂が見られたので結果的には良かったかもしれません。


何よりも良かった時間帯というのは藤春と米倉の上がりが凄まじかったので
そうなるとフリーになる選手がどんどん出てきて
フリーになった時の宇佐美、パトリック、倉田、阿部、今野、遠藤というのは
何でもできてしまうので、今後はこのサイドバックの2人が
かなりキーを握ってくるんじゃないかなと思っています。
運動量もありますし、監督が「どんどん上がっていいぞ」と一声掛けてくれれば
やれちゃう選手たちですから、見る側としてはどうしても期待してしまいますね。


長谷川監督のインタビューで印象的だったのは「疲れた」ですね。
冒頭でそうおっしゃっていましたけど
結果が付いてきて良かったという所でしょうね。
負けてもおかしくなかったという所が本心ではあったと思うので。


スケジュールは相当タイトですね。
長谷川監督も「今日メンバーに入っていない選手も見極めながら」
という風におっしゃっていましたし、
ターンオーバーもしっかり考えながら今後プレーするはずですので
今日勝ったということは本当に大きいでしょうね。


(甲府)
河田にとってあのPKはかわいそうだと思いますが
1試合を通して少しミスもあったり不安定なプレーもあったと思うので
そういった所が主審の印象として残ったが故の判定だったのかなと。
あのシーンだけの問題ではなく、90分通じてのそういう流れが
ピッチ全体にあったのかなと思いますね。


佐久間監督もチームも自分たちに対して自信と誇りを持って
試合後もピッチヘ向かって行っていましたし
あくまでも勝ちたかった、守り切って引き分けるのではなくて
勝つために策は全部打ったと思いますから。
6試合負けがなかったということはこの90分間を通じてわかりましたし
今後の試合にも希望の持てるような、素晴らしい選手が揃っていましたね。


バレーはケガ明けで体が重いのは十分わかっていた中での投入だったと思うので
「早くコンディションを上げてくれ!」という所でしょうね。
とりあえずバレーのコンディションが上がらないと
色々なオプションは始まらないですよ。


結果論ですけど伊東を残しても良かったかもしれないですよね。
多くの人がそう思っているかもしれませんし
ガンバは怖いので仕方ない部分もあるとは思いますが
バレーと一緒にプレーしても面白かったですよね。
伊東がバレーの周りを衛星上に動いて、こぼれ球をスピードを生かして拾って
その後の技術でゴールというイメージも想像できますから。
あと、下田は1試合通じて素晴らしかったですね。
負けチームからですけどMVPをあげていいんじゃないかというパフォーマンスでした。
下田とマルキーニョス・パラナがチームを司っていましたね。
お互いのポジショニングを理解しながら、自分が目立てば良いという心が一切なく
チームプレーに徹しながら相手の脅威になるようなプレーができるという。
特に下田選手は目を見張るものがありましたよね。
伸びしろという意味では計り知れないなという風に感じました。


インタビューで佐久間監督は何回も「残念」という言葉を繰り返されていましたが
まさにその言葉しか見つからないんじゃないかと。
勝てたけど負けてしまった、そういう感想をお持ちだと思うので
「悔しい」とは違う意味で「残念」なんでしょうね。


【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第1節
ガンバ大阪 2-1 ヴァンフォーレ甲府

入場者数:14,364人 天候:晴、弱風
気温:27.4度 湿度:75%
主審:東城穣 
副審:八木あかね、今岡洋二
第4の審判員:馬場規


《得点者》
<G大阪>
34'パトリック⑤(アシスト:藤春廣輝)
90'宇佐美貴史⑭(PK)
<甲府>
9'阿部拓馬④(アシスト:阿部翔平)


《選手寸評》
(G大阪)
GK東口順昭...被シュート数ほど守備機会は多くなかったが1失点目は完璧に決められた
DF米倉恒貴...いつも以上に前へと駆け上がったことがチームの大きな推進力になった
DF丹羽大輝...阿部拓馬には翻弄されたがバレーは完璧に抑え込んで意地を見せた
DF岩下敬輔...最後の局面で体を投げ出す。望外の決定機はステップが合わずやや焦ったか
DF藤春廣輝...アシストはややラッキーだったがこのぐらいの攻撃参加を常に見たい選手
MF阿部浩之...なかなか流れに乗り切れず1人目の交替も納得か
(→MF大森晃太郎...右サイドから良い突破もあった。スタメンでもおかしくない出来)
MF今野泰幸...前半途中からはアンカー気味でバランス維持。代表候補復帰もモチベーションか
MF遠藤保仁...随所に気は利かせたものの後半に著しく運動量が低下したのは懸念材料
(→FW赤嶺真吾...唯一の決定機もシュートまで持ち込めず。苦しい状況が続く)
MF倉田秋...いつもより広範囲に動いてボールに関与。攻撃のリズムを創った立役者
(→FWリンス...倉田より効果的な動きができたとは言い難い15分間)
FWパトリック⑤...ようやくゴールが生まれると幸運なPKも獲得。勝利に大きく貢献した
FW宇佐美貴史⑭...自身のギアを一気に上げた後半だけでシュート5本。決勝PKはさすがの一言


《選手寸評》
(甲府)
GK河田晃兵□...PK献上は不運だったが2度の致命的なミスがチームの流れを失わせた
DF土屋征夫...ややこしいG大阪攻撃陣にも焦ることなく対応。信じられない40歳
DF山本英臣...ラインをキープしながら土屋と新井を操ってゲームコントロール
DF新井涼平...チームのスタイルもあるが本職を考えれば攻撃にももう少し絡みたい
MF松橋優□...上下動を繰り返したが最大の見所は岩下とのプレー外バトルだった
(→MF橋爪優樹...バランスを求められる右WBを無難にこなす。CKで惜しいフリックも)
MFマルキーニョス・パラナ...ピッチ中央でゲーム全体を司る圧巻の存在感
MF下田北斗...玉乃氏も絶賛のパフォーマンス。攻撃面への関与に迷いがなくなったか
MF阿部翔平...G大阪ゴール前を脅かした再三のクロスはチームの大事な武器
FW稲垣祥...持ち味の運動量は発揮したが攻撃への積極性には課題が残る
(→FW堀米勇輝...セットプレーもチャンスにはならず。ミドルを狙える局面で躊躇するシーンも)
FW阿部拓馬④...先制点はスーペルゴラッソ。フル代表に呼ばれてもおかしくないセンスを披露
FW伊東純也...限られた攻撃回数でできることはやり切ったか。ポストプレーにも成長の跡が
(→FWバレー...明らかに体が重く終盤の押し込みたい時間帯でブレーキになった)


再放送スケジュールは
7月14日(火)午後11:30~深夜1:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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