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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年06月28日

J1-1st第17節 山形×G大阪マッチレビュー

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J1-1st第17節 
モンテディオ山形×ガンバ大阪@NDソフトスタジアム山形
解説:玉乃淳 実況:西岡明彦 インタビュアー:桑原学


【モンテディオ山形 石﨑信弘監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずゲームを振り返っていただけますか?


A、試合の入りは良くて、何回かシュートチャンスはあったという所で
やはりなかなか前の2人、パトリックと宇佐美を捕まえ切れなくて
そこにボールが入って後手後手になってしまうと。
そこを後半は十分話をしたんですけど、やっぱり宇佐美にやられてしまったと。
前の2人、それは昨年の天皇杯もそうだったんですけど
そこでやられているという所で
もっともっとディフェンスの所を、後ろの3人だけじゃないですけど
もっとチーム全体でケアしていかなければいけないんじゃないかなと思います。


Q、前節と同様にゲームの入りでチャンスを創ったのは山形だったと思うんですけど、
そのあたりで取り切れるかどうかという部分になってきますか?


A、そうですね。
なかなかチャンスを決められないという所はあると思うんですけど
ただやっぱり選手は本当に広島、ガンバとここ2試合は強敵ですよね。
J1の上位チームと本当に勇気を持って戦ってくれているんじゃないかなと思います。


Q、J1でシーズンスタートは18番目という所からでしたけど
ここまでファーストステージを終えての手応えというのはいかがですか?


A、ここ2試合はどうしても上位のチームとやったという所で
なかなか自分たちの良さが出せなかったかもわからないですけど
ただ他のチームで勝てる試合は何試合かあったと思うんですよね。
やっぱりそういう所で確実に勝てるようになっていかないと
厳しいんじゃないかなというのは思います。


Q、山形の今シーズンの試合を見ていると
もっとポイントを取れていてもおかしくないんじゃないかなと思いますが
そのあたりをポイントに変えていくにはどういうことが必要なんでしょう?


A、やはり点が取れる時に確実に点を取っていくと。
今日の試合もそうですし、前回の広島戦も立ち上がりに
何本か決定的なチャンスがあったと思うんですけど、
そういう所で点が取れれば流れが変わってくるんじゃないかなと思います。
そういう所を確実に決めていく所と、
あとは失点がここの所増えてきているという所で
もっともっとディフェンスの所を
やっていかなければいけないんじゃないかなと思います。


Q、チャンスの数という点では今日もかなり創ったとは思いますが?


A、ええ。まあそれが今の自分たちの実力という所で
後期に向けて確実に決められるという所と
そういう選手がウチはなかなか出てこないので
もっとチャンスを創れるようにしていかなければいけないんじゃないかなと思います。


Q、まずは残留というのが目標になると思いますが
セカンドステージに向けて一番プラスしていきたい所はどんな部分でしょうか?


A、前期の試合をしっかり反省して、良い所は続けていくと。
改善しなくてはいけない所はしっかり改善するという所。
それは点を取る所とその失点の部分をもっと頑張らなくてはいけないと。
そういう所をもっとやっていかなくてはいけないと思います。


Q、今日もこの天候でしたけど多くのサポーターが集まって
相当な期待感を感じてらっしゃるんじゃないですか?


A、そうですね。今日は本当にこの雨の中をたくさんのサポーターの方が、
まあそれは山形を応援に来たのか
ガンバを見に来たのかよくわからないですけど(笑)
どういう相手とやってもこれぐらいのお客さんが入ってくれれば
選手も励みになると思いますし、チームの強化費も増えると思いますので(笑)
是非スタジアムの方へ足を運んでもらいたいなと思っています。


【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、見事な勝利となりました。今日は3得点と良く点が入りましたね。


A、はい。もっと取れたと思いますけど贅沢は言いません。
複数点をフォワードが取ってくれて
きちっと勝てたことは非常に大きいと思いますし
セカンドステージに繋がる勝利を挙げることができたのかなと思っています。


Q、90分の内容を振り返っての感想はいかがですか?


A、非常に今日は良い内容で、チャンスも多く創りましたし
得点も入りましたし、守備の方も最後に1点は取られましたけど
本当に集中して最後まで対応できたという風に思いますから
連戦でしたけど選手が今日のゲームにしっかりとした準備と
気持ちで戦ってくれたと思っています。


Q、待望のエースに得点が生まれたというのはチームにとって大きいですね。


A、そうですね。得点が取れない試合が続いていましたけど
そういう中で彼なりにしっかり試合で答えを出すんだという
強い気持ちで今日臨んでくれたという風に思いますし
やっぱりエースが取るとチームの勢いというものが出るなと思っています。


Q、その後は周りの選手もパトリック選手に取らせようという気持ちが
伝わってきましたけど、いかがでしたか?


A、まあ今日はそれ以外の所ではパトリックも
きちっと仕事をしてくれたと思いますけど
今日足りなかったのはゴールだけじゃないかなと思います。


Q、これでひとまずファーストステージは終わりましたけど
J1とACLを両立して共に結果を出しているのはガンバだけだと思いますが
ここまでのチームの評価はいかがですか?


A、難しい6月に入って、少し疲れの出た時期もありましたけど
ここまできちっと結果を出してくれているというのは
本当に選手の頑張りだという風に思いますし
8月以降はまたACLも入ってきますので
とりあえずセカンドステージの7月の戦い、
6連戦をしっかり戦って、良いスタートがまた切れるように
準備していきたいなという風に思っています。


Q、かなりタイトなスケジュールでここまでやられてきていますが
苦労されている部分というのはどういう所だったのでしょうか?


A、苦労はACLも難しいですし、Jリーグも難しいのでまた違う難しさがあって
テンションという部分で選手も非常に合わせるのが大変だったのかなと。
JはJで本当に難しいというか、色々なチームが研究してきますし
戦い方は難しいですし、ACLはACLでわからない
未知の部分の戦いという所がありまして
非常に力のあるチームもいますから、難しい移動距離もある中で
選手が気持ちの切り替えという所を
初めの内はなかなか上手くできなかったですけど
徐々にそういうスケジュールにも慣れて
結果を出すことができているのかなと思っています。


Q、そういう戦いを経て、かなりチームはタフになってきたんじゃないですか?


A、はい。ここ数試合は少し得点力という所では物足りない所がありましたけど
本当にチームとしてはタフになったと思いますし
これで終わりではなく、今シーズンはあと半分で
JもACLもしっかりと結果を出せるように
戦っていきたいなという風に思っています。


Q、今の時点で何かプラスしなければいけない部分が1つあったら
教えていただけますか?


A、いや、もう特にないです。
どんどん積み上げてきていますから、また戦いながら足りない所を
積み上げていければという風に思っています。


【ガンバ大阪 宇佐美貴史インタビュー(試合後・中継内)】
Q、J1では初のハットトリックとなりますが、率直に今はどんなご気分ですか?


A、ここ最近取れていなかったので今日に懸ける気持ちというのは強かったですし、
それが結果となって出て良かったなと思います。


Q、リーグ戦では6試合ぶりのゴールということになりましたけど
やはり溜まっているものもありましたか?


A、取りたいという気持ちと、ゴール以外のプレーの質というか
コンディションというかキレも上がって来てはいたので
あとは得点だけという風に思っていましたし
根気強く取り組んできて良かったかなと思います。


Q、今日は一気に爆発した感じになりましたが、
全部の得点を振り返っていただきたいと思います。
まず1点目はいかがでしたか?


A、1点目は良い感じで秋くんからボールが来たので
あとは振り切るだけでしたし、
チームとしての創りが良かったから取れたゴールだと思います。


Q、トラップからシュートまで寄せる隙を与えませんでしたね。


A、あれは自分の持ち味でもあるので。はい。


Q、2点目はいかがでしたか?


A、2点目もパトが結果的に良い所に落としてくれて
1対1で仕掛けて抜けばゴールまで行けるというのは何となくわかりましたし
理想通りというかイメージ通りに行ったかなと思います。


Q、一瞬の股抜きの閃きは素晴らしかったですね。


A、あれしかなかったというか
あれしか選択するのはなかったかなと思います。


Q、3点目はハットトリック達成となりましたが
良い所にこぼれてきましたね。


A、その前の創りがヨネくん(米倉恒貴)とパス交換して
そのままヨネくんから決められれば良かったんですけど
ちょっとパトと重なってしまって。
ただ、その後で良い所にこぼれてきて
点が入る時というのはああいう所にボールがこぼれてくるものなので
それがたまたま良い所に来ただけかなと思います。


Q、今シーズンはまず開幕前にリーグ20得点というのを目標にされていましたが
それを上回るハイペースになっていますが、いかがでしょうか?


A、取れていない試合が多かったので
そういう部分で得点が取れない試合の数をもっと減らしていきたいですし
あとは得点をもっともっと量産して
チームの勝利に貢献できれば良いなと思います。


Q、宇佐美選手にとって今シーズンはACLも代表もあって
かなりハードですけど、今後に向けて抱負を聞かせて下さい。


A、コンディションは悪くないですし
むしろ良い状態でここまでやってきていましたし
これを続けてさらに個人として成長も続けて
もっともっと点を取れるようにしたいと思います。


【玉乃淳氏のレビュー】
(山形)
山形を責めるポイントはこの試合に関しては見当たらないですかね。
しっかり前からプレスも掛けられていましたし
負けている中でも攻撃のバリエーションは数多く見られましたし
相手にただ1人ちょっと様子のおかしな選手がいたということでしょうね。


石﨑監督も手応えを感じている部分も多いと思いますが
良い時に点が欲しいという悩みはずっとつきまとうかもしれませんね。
より多くのチャンスを創るという所に
課題が集約されていたのかなと思いました。今よりもチャンスを創ると。
今も十分チャンスは創れていると思いますけど
もっと増やすことによって1点、2点と先手を取れるという所なんでしょうね。
難しいという気持ちはわかるんですけど。
走力を上げることだったり、選手の意識ですよね。
石﨑監督ももっと90分間タフになるという要求をしてくるでしょうね。


どことやっても今日のように対等かそれ以上に戦うことができれば
自ずと勝ち点は積み上がってくると思うので
それをセカンドステージまでの2週間で
どう良い所を積み上げしていけるかという所でしょうね。


残留へのプレッシャーがかかってしまうと
より縦に速くなったりという傾向に陥りやすいので
夏にいかにポイントを重ねられるかと。
選手の年齢が高いと石﨑監督もインタビューでおっしゃっていましたけど
石﨑さんサッカーはタフに前からという所が生命線ですので、
今日欠場の林であったり、何度もご紹介させていただいた西河だったりが
チームをまとめて、もっとタフなチームを創り上げて行って欲しいなと思っています。


(G大阪)
特に山形が後半悪くなったという訳ではないので、
凄くハイレベルな試合の中で宇佐美が1人だけ
上を行っていたという試合になりましたよね。
チームとしては最後まで手堅かったと思います。


宇佐美選手は得点シーンも何となくわかったと言っていましたが
調子の良い時は目で見ていなくても感覚でわかるんですよね。
後ろに相手が来ているとか来ていないとか
相手の初速はどっちに行くんだとか、
日頃の練習の積み上げ、日々の積み上げや準備が
こういう結果に繋がったと喜んでいるコメントを聞くと
天才だけで済まされないような、日々の努力が窺えましたよね。


インタビューを拝見していても
ACLでの未知との遭遇から少しずつ現実を見て修正していく
長谷川監督の監督力というか、人間味溢れる優しい
お父さんというような感じなので大好きですね。


去年も後半戦でパトリックが大爆発したんですよね、
そう考えるとパトリックは夏男なんですかね。
ACLも何とか日本を代表して突き進んで行って欲しいですよね。


【Jリーグブログ的データ】
J1-1st第17節
モンテディオ山形 1-3 ガンバ大阪

入場者数:14,320人 天候:雨、弱風
気温:21.1度 湿度:90%
主審:飯田淳平 
副審:大塚晴弘、西尾英朗
第4の審判員:荒木友輔


《得点者》
<山形>
75'ディエゴ⑤(アシスト:キム・ボムヨン)
<G大阪>
50'宇佐美貴史⑪(アシスト:倉田秋)
59'宇佐美貴史⑫(アシスト:パトリック)
62'宇佐美貴史⑬


《選手寸評》
(山形)
GK山岸範宏...数回のファインセーブもあったが3失点目はこぼした場所が悪かった
DF當間建文...粘り強く立ち向かったが2失点目は宇佐美に股を抜かれてしまった
DF西河翔吾...果敢にシュートを打つ場面も多かったがパトリックには分が悪かった
DF石川竜也...正確なセットプレーでチャンス創出。守備面でも大きな破綻なし
MF山田拓巳...サイドで守備に追われる時間が長く縦へ勝負する回数は限られた
(→DF高木利弥...短い時間でも数本のクロスを上げる。彼の復帰は大きな追い風)
MF宮阪政樹...意欲的にミドルを狙ったがもっと展開力をアピールしたかったか
MFアルセウ...ここ数試合はシュート精度が高い。中盤での潰しはチームのストロング
MFキム・ボムヨン...米倉の攻撃回数を考えればもっと攻撃に関与したかったはず
FW中島裕希...ようやく掴んだスタメンで前半はシュート3本と積極性を見せた
(→FW山﨑雅人...古巣相手に最終盤で掴んだ決定機は沈めたかった)
FWロメロ・フランク...コンタクトの強さがチャンスに繋がらず最初の交替選手に
(→FW川西翔太...左に流れてのシュートは彼の形。やはり雰囲気は持っている)
FWディエゴ⑤...厳しい時間帯も献身的に動き回り右足でのゴラッソもマーク


《選手寸評》
(G大阪)
GK東口順昭...前半の安定したセーブが結果的にチームへ勝利を呼び込んだ
DF米倉恒貴...3点目にはしっかり絡んだが良い時に比べて攻撃回数が少ないか
DF丹羽大輝...ビルドアップも対人も安定感が光る。代表選手らしい充実のプレーぶり
DF岩下敬輔...イライラする場面もほとんどなし。冷静な90分間を過ごした
DF藤春廣輝...それほど上がる回数も多くなく守備安定への貢献の方が目立つ
MF阿部浩之...局面での上手さは光ったが後半は早い段階で消えてしまった
(→MF大森晃太郎...日本一激しいサイドハーフの定位置争いは彼をより成長させるはず)
MF今野泰幸...危ないシーンへ常に現れる。彼の危機察知能力をまた代表で見たい
MF遠藤保仁...珍しくFKでキックミスする場面も。普段よりはおとなしめの90分間
(→DFキム・ジョンヤ...クローザー起用に首脳陣の信頼が窺える)
MF倉田秋...やはり持ち味を考えれば今は中央よりもサイドで輝く。1アシストも記録
FWパトリック...最近の点が取れていないメンタルが終盤の決定機逸に繋がった印象も
(→MF明神智和...この男を交替カードで持っていることがガンバの強さを表している)
FW宇佐美貴史⑪⑫⑬...J1初のハットトリック。1点目と2点目は完全にワールドクラス


今後の再放送スケジュールはありません。
ご了承ください。


土屋

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