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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年05月02日

J1第9節 柏×清水マッチレビュー

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J1第9節 
柏レイソル×清水エスパルス@日立柏サッカー場
解説:林健太郎 実況:八塚浩 インタビュアー:桑原学


【柏レイソル 吉田達磨監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、勝ち切りたかったというのが率直なお気持ちだと思いますが、
まずゲームを振り返っていただけますか?


A、立ち上がりから重たいというか、体もそうですし
急に暑くなったということもありますけど
ちょっと重たい入りの中から、よくそこは脱出したと思います。
今おっしゃったように勝ち切りたかったというのが正直な所で
それ以外にはないというようなゲームだったと思います。


Q、じっくり入ったように見えましたが、
徐々にスペースを創って相手を押し込む中で、良い形を創っていたと思います。
そのあたりのゲーム運びというのはいかがでしたか?


A、プランと言いますか、今日の対戦相手だった清水エスパルスさんが
試合ごとにメンバーが変わってくるような中で
狙いを持って変えてくる中で
我々に対して何をしてくるんだろうという所で手探りの状況で
「まずはそこを見なければいけないよね」という所でスタートしたので、
若干ゆったりとした入りになったことはその通りだと思います。
ゲーム運びの所はとても選手たちが成長しているというか
うまくなってきているなというのは実感として持ちながら見ていました。


Q、後半はボールを握りながらかなり押し込んでいましたが
そういう時の守備のリスク管理に関してはいかがでしたか?


A、以前と比べても、本当に数週間前と比べると
そこへの意識や集中度というのがとても上がっていて
もちろん何回かミスもありますから、
ミスから持っていかれることもありますけど
それ以外は非常に落ち着いて対処していただけに
ゴール前の落ち着きとか、我々が攻め込んだ中での
最後のちょっとした呼吸と言いますか、そこで一呼吸置けると
もしかしたらネットが揺らせるんじゃないかなと思います。


Q、今シーズンは時間がなく、どんどんゲームがやってくる中で
鹿島戦あたりから相手の強いプレスを剥がせるゲーム運びが
出せるようになったと感じますが、そのあたりの評価はいかがですか?


A、まだまだ向上すると思いますし、剥がしていくだけではないので
戦術的などこのスペースを見つけるかというようなことも含めて
成長していますけど、彼らならまだまだ向上できるなと思っています。


Q、見ていて面白いというか、期待感のあるサッカーを見せてくれていると思いますが
これからもっと良いモノを見せられるという手応えはありますか?


A、はい。このままこの姿勢で続いていけば
間違いなく向上すると思いますし、
これを勝ちに繋げられるように頑張っていきたいなと思っています。


【清水エスパルス 大榎克己監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずゲームを振り返っていただけますか?


A、柏さんのポゼッションの中で
どういう風に守備をできるかという所をやったんですけど、
前半はある程度形を整えながら人に行けていたんですが
やっぱり後半はラインもどんどん下がってきて押し込まれましたし
それからレアンドロやクリスティアーノの所へ
縦に入れるボールが後半は入ってきたので、
あそこに入れられて全体を下げられるという状況になってしまいました。
ただ、苦しい試合でしたけど
アウェイで勝ち点1を取れたことは大きいですし
ここの所はずっと失点も多かったので、
そういう中でみんな集中してゼロで終われたというのは
次に繋がるかなと思います。


Q、柏はボールの動かし方がうまいチームですが
試合前の対策としてはどのようなことを考えてらっしゃいましたか?


A、そのボールの動かしによってズルズルとラインを下げないこと、
なるべく高い位置で前から人に行けるような状況と
なかなか難しいんですけど
そういう状況をなるべく作るような形で考えていました。
そういう部分では3バックでも
ウイングバックが相手のサイドバックの所に行って
逆サイドが絞って4枚になるような形は
うまく機能したかなと思っていたんですが、
後半はちょっと中盤や前がプレスに行けなくなると苦しくなりましたね。


Q、後半は後ろに重くなって攻撃に出て行くのが難しくなりましたが
そのあたりは想定してらっしゃったんでしょうか?


A、もうちょっと行きたかったですけどね。
あとはボールを取る位置が低い所なので
取ったボールがなかなか前にうまく運べないという状況で
カウンター気味の攻撃しかなかったですけどね。
でも、こういう試合も当然あると思いますから。


Q、全体でプレスがうまくハマらない時間でも
1対1で厳しく行って粘り強くという所でよく最後は守れていたと思いますが
そのあたりは評価されていますか?


A、そうですね。自分たちもそのあたりは課題でもある所で
1人1人がしっかりボールに寄せて自由にさせないとか
そこの所は急には強くならないですけど、
そこは意識を持って取り組まなくてはいけない所だと思います。


Q、今日はアウェイのゲームでも清水のサポーターがたくさん来られていました。
気持ちが伝わる部分は出せたように見えましたが
そのあたりはどう感じてらっしゃいますか?


A、そうですね。前節は3-0から3-3という
本当に皆さんをガッカリさせるようなゲームをしてしまったので
そういう意味でも今日のゲームは大事だったと思いますし、
勝ち点1しか取れませんでしたけど、その"1"が次に繋がるというか
失点ゼロで終われたというのは良いゲームだったと思います。


Q、次節へ向けて一言いただけますか?


A、相手のシステムややり方は違うと思いますけど、もう同じような形で。
鳥栖さんとどういう風に戦うかはむしろこれから考えますが、
基本的には自分たちがやろうというサッカーは変わらないと思います。


【林健太郎氏のレビュー】
(柏)
まさにハーフタイムの吉田監督の言葉じゃないですけど
お互いに我慢のし合いでしたね。
引き分けという結果は悪くないと思います。
ずっと失点も続いていましたから、
しっかり今日はゼロで終えられたということは
ポジティブな部分かなと思いますね。
ただ、柏の方が悔しいドローだったのかなとは感じました。


最後の15分くらいは前に行きましたけど
この連戦ですし、今日の暑さもありますから
精度というものは監督としてもなかなか求められないですよ。
それが得点に繋がらなかった部分はありますけど
悪くない結果と捉えた方が良いと思います。


全体のバランスも悪くなかったので
なかなか交替も難しかったんじゃないかなと思いますね。
今シーズンの柏に対してはおそらくどのチームも
ある程度ボールを持たれてもしょうがないという形で
対戦してくると思うんですよね。
ですから、崩しの部分の精度をどれだけ上げていけるかが
今日を見ても課題になってくると思います。


吉田監督もおっしゃっていたように
自分たちに対してどういう対策を採ってくるかは
試合が始まってみないとわからないですし、
そこからのゲーム運びというのは成長しているとおっしゃっていたので
そこをより一層成長させて、どういう守備をされても
崩していける手応えを掴んでいきたいんだなと思いますね。


当然ファーストステージで優勝できれば文句なしですけど
トータルで見て年間順位で3位に入れば良い訳ですから
そこを目指していくこともアリだと思います
特に柏はACLもありますから難しさもありますし、
そのために今はチームをどうしていくかを
考えながらやっているようにも見えますね。


(清水)
勝ち点を取れたということもそうですし
柏同様に失点ゼロで抑えられたということは
良かったんじゃないかなと思いますね。
大榎監督のお話を聞いても
失点をしないで終われたことを
前向きに捉えているように感じましたね。
全員の守備意識も高かったですし
ヤコヴィッチを筆頭に良く体を張れていたと思います。


どうシステムやメンバーを固定して
戦っていくのかというのがこれから見所ですよね。
システムに関しては相手のことを踏まえてなのか
この形を確立したいという所なのかはわかりませんが、
ここ2試合は引き分けという結果は出ていますからね。
この形を続ける可能性はあると思います。
3バックと言っても、サイドの選手が下がる5バックにはならないんですよね。
そのあたりもポジショニングの質を自分たちで取れるようになれば
まだまだハマってくるのかなという感じはしました。


村松もアンカーとして
守備の所の役割はしっかり果たしたと思いますし
本田が帰ってきたらどうなるのかというのもありますから
良い意味で悩みが増えてくればいいなと思いますよね。
ウタカも後半は徐々に存在感を出してきました。
あとは杉山浩太のポジショニングやカバーリングは
かなり効いていたように感じました。


山形戦のダメージ払拭にはなったと思います。
今日の結果を見ても守備の部分の修正というか
柏に対しての守備はうまくできていたのかなと。
そこから特に後半は攻撃に出る形があまり出なかったので
もう少しボールを持って押し込む時間も増やしたいという所が
課題というのはおっしゃっていましたので
そこはまだまだ納得が行っていない部分なんですね。
次の鳥栖は柏とはまた違ったタイプのチームなので
楽しみな試合になりそうですね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第9節
柏レイソル 0-0 清水エスパルス

入場者数:13,960人 天候:晴、弱風
気温:24.8度 湿度:52%
主審:山本雄大 
副審:宮島一代、山口博司
第4の審判員:藤沢達也


《選手寸評》
(柏)
GK菅野孝憲...守備機会自体がほぼなし。ビルドアップ時の落ち着きは特筆モノ
DFキム・チャンス...オーバーラップの意識はあったがクロス精度に欠けた
DF鈴木大輔...インターセプトも多く高さの競り合いでもほとんど勝っていた
DFエドゥアルド...普段よりは局面を変える縦パスが少なかった印象
DF輪湖直樹...攻撃面では目立ったがウタカに競り負けたシーンはあわや被決定機に
MF茨田陽生□...ボールを引き出す動きは相変わらずも縦のスイッチを入れ切れず
MF大谷秀和...いつもより攻撃を自重した格好でバランス維持に腐心
(→MF栗澤僚一...勝ち点1獲得という意味では数分間の仕事をまっとう)
MF武富孝介...ギャップに潜って仕掛けるシーンも多かったがこの日は決定機に繋がらず
FW工藤壮人...シュートチャンスにしてもクロスにしてもやや思い切りに欠けたか
FWレアンドロ...70分のカウンター時で見せたようにボールの収まり方は驚異的
FWクリスティアーノ...アクセントとしては機能も好機逸が味方に与えるダメージも大きい


《選手寸評》
(清水)
GK杉山力裕...数回の枠内シュートにも冷静に対応。7試合ぶりの完封に大きく貢献
DFヤコヴィッチ...このゲームのMOMは彼。危機を察知してその芽を摘みまくった
DF杉山浩太...最後までオーガナイズを崩さず。競り合いにも果敢に挑んだ
DF平岡康裕□...守備面での安定は言うに及ばず左サイドを切り裂く惜しいチャンスも創出
MF村松大輔...明確な役割を与えられた状況で迷いなく90分間をやり切った
MF六平光成...守備のタスクが多いのはわかるが攻撃への関与をもう少し増やしたい
MF八反田康平...キック精度には欠けるも相手の足元へ飛び込んでの負傷退場は称えたい
(→MF石毛秀樹...スペースの大きく空いた最終盤に積極性が欲しかった)
MFミッチェル・デューク...献身性抜群の上下動は感動的。足が攣ったのも納得のハイパフォーマンス
(→DF福村貴幸...できることは限られた中でも左足の脅威は打ち出せず)
FW大前元紀...チーム最多のシュート3本と気を吐いたが後半のチャンスは沈めたかった
(→FW長沢駿...残り10分での投入を考えればチームとして彼の高さをもっと使いたかった)
FWピーター・ウタカ...サポートが期待できない中でも1人で縦への推進力を発揮した


再放送スケジュールは
5月3日(日)午前9:45~午後0:00 J SPORTS 3
5月5日(火)深夜0:00~深夜2:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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