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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年05月12日

J1第11節 鳥栖×松本マッチレビュー

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J1第11節 
サガン鳥栖×松本山雅FC@ベストアメニティスタジアム
解説:玉乃淳 実況:下田恒幸 インタビュアー:森田みき


【サガン鳥栖 森下仁志監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、1-1の引き分けとなりました。
まずは90分を振り返っていただけますか?


A、本当に勝ち切りたかったですけど
選手は最後まで足を止めることなく
連戦の中でも良く走ってくれましたし、
今の状況をしっかりまず僕自身が受け止めて
全員で一歩前に出られるようにやっていきたいと思います。


Q、1点をリードされた中で追い付いての引き分けというのは
どのように捉えてらっしゃいますか?


A、途中から出た選手も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたし
もちろん最初から出た選手も自分たちの良さを出してくれたので、
これをやり続けていきたいなと思います。


Q、途中から出た選手でいうとペク・ソンドン選手と鎌田選手の
2枚替えの意図を教えていただけますか?


A、前半から押し込めてはいたので
どう相手を崩すかという所だけだったんですけど、
セットプレーの流れから一発やられた後に
よりボールを運べるソンドンと大地に入ってもらって
本当に良くやってくれたなと思います。


Q、鎌田選手はリーグ戦デビューで初ゴールを決めました。
監督はどのように評価してらっしゃいますか?


A、大地はこのチームに入ってから
色々なことがありながら日々成長が見れますし、
今日はどこかのタイミングで行こうとは自分の中で思っていたので
難しいシュートだったですけど、良く入れてくれたなと思います。
ゴールだけじゃなくて、全体的に本当に勇気がある選手なので
ぞれを存分に出してくれたなと思います。


Q、この連戦での総括はどのように考えてらっしゃいますか?


A、本当に勝ち切りたいゲームはたくさんありましたけど
ここを踏ん張ってより高く飛べるように
チーム一丸となってやっていきたいなと思います。


Q、鎌田選手のゴールもそうですが
若手の台頭というのはチームにとって良い材料ではないでしょうか?


A、そうですね。本当に競争力の高いリーグなので
まず自分たちがしっかり内側で競争してやっていきたいなと思います。


Q、次節に向けて一言お願いします。


A、もう一戦必勝で次の試合もしっかり勝ち切れるように
良い準備をしたいなと思います。


【松本山雅FC 反町康治監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、今日の90分をまずは振り返っていただけますか?


A、7連戦の最後ということで、しかも27,8度ぐらいのこういう暑い中で
本当に最後に失点はありましたけども良くやったと思いますね。
これで誰を責めるという訳にはちょっといかないと思います。


Q、失点以外で今日は非常に山雅の良い所が出ていたと思いますが、
監督としてはいかがですか?


A、そうですね。我々はパスを7本も8本も繋いで
シュートを打とうなんてことは到底無理な訳であって
やっぱり粘り強く守って少ない好機を生かすという感じでは
前半後半共に悪くなかったと思いますけどね。


Q、得点シーンも得意のセットプレーからでしたが
監督の読み通りという感じですか?


A、そうですね。豊田をディフェンスの時でも外せば
チャンスは創れると思っていましたので。


Q、1点リードしている状況で前田選手に替えて
石原選手を入れた意図を教えていただけますか?


A、少し全体が引いてしまったので
ボールにプレッシャーを行かなくてはいけないなという所で
前田もカラータイマーが切れていたので石原に替えて、
ちょっと大変な仕事でしたけど良くやったと思います。


Q、非常にタフな連戦だったと思いますが
この連戦を振り返っての総括をお願いできますか?


A、我々は1月から始動して
こういう連戦でもしっかりとエナジーアップして
やれるかというのをずっとやってきたので、
最後の2戦ですね。特にホームと今日の試合でしたけど
足を止めずにできたことは夏場に向けても
非常に良い材料になると思います。
今日勝てば万々歳なんですけども
やっぱりJ1の厳しさというのを十分感じましたし
まだまだやらなくてはいけないことがたくさんあるなと感じました。
ただ、本当に良くやったと思います。


Q、次節に向けて一言お願いします。


A、また休みを1日入れて
またベストを尽くしてやっていきたいなと思います。


【サガン鳥栖 鎌田大地インタビュー(試合後・中継内)】
Q、ゴールおめでとうございます。


A、ありがとうございます。


Q、今日は引き分けましたが、リーグ戦デビューと
そして初ゴールとなりました。お気持ちを聞かせて下さい。


A、素直に嬉しいですけど、ここまで来るのに凄い時間が掛かったので
やっと決められてホッとはしています。


Q、試合前に監督からどのようなことを言われていたんですか?


A、チャンスがあったら足は振り抜けといわれていました。


Q、今日は最初から出るというのは予測されていたんですか?


A、いや、全然わかりませんでした。


Q、どのような気持ちでピッチに入りましたか?


A、入ったら絶対結果残すというのは思って入りました。


Q、ゴールは絶対決めてやろうと思って入られたんですか?


A、そう思って監督も入れてくれたと思うので
しっかりチャンスがあったら決めようと思っていました。


Q、シュートシーンというのは覚えてらっしゃいますか?


A、なんか「こぼれてきそうだな」と思ったらちょうどこぼれてきて、
何も考えずに足を振り抜いたら入ってくれたので
運が良かったなと思います。


Q、本当に素晴らしいゴールでした。
是非サポーターの皆さんにメッセージをお願いします。


A、最近試合に勝てていないので
しっかりチームとしてもっと団結して、
個人としてはしっかり自分の点で勝てるように
これから頑張っていくので、また宜しくお願いします。


【玉乃淳氏のレビュー】
(鳥栖)
正直敗戦ムードが漂う中でこの底力ですよね。
そして、途中から入った鎌田!
ゲームをコントロールしながら一番良く見えていたと。
冷静にこの試合に入れたのが18歳の鎌田ですからね。
今日の試合だけ見ると中盤でタメを創るような
選手なのかなと思ったんですけど
それにプラス今日の点がたまたまではなく
そういったプレーヤーだとしたら相当楽しみですね。
インタビューの中でも点をかなり意識したコメントが見られましたね。
鎌田の全ボールタッチ集、誰か作ってくれないかな。


最後のシュートは菊地でしたか...
本来ああいうのは上手いんですけど、力が入ったんでしょうね。
すべてのプレーに偶然はないと思うので
なるべくしてなったこの1-1の引き分けですかね。


キム・ミヌはキレがありましたね。
後半も良く仕掛けていましたし。
前半終盤の藤田は前節に続いての決定機でした。
ああいう所にいるんですよね。後は本当に決めるだけというか。
惜しいミドルも力が抜けていて。
横から来るボールというのはかなり難しいですから、
技術の高さが窺えましたよね。


森下監督のインタビューでは
第一声で正直な所が出たと思いますね。
「勝ち切りたかった」と。
やはりこの試合は勝たなければいけないという
位置付けにされていたと思うので
こちらも悔しさは十分にあると思いますね。
ただ、2枚替えは功を奏したと思いますね。
サイドをえぐるようなシーンも多く見られ始めましたし。


私は引き分け続きもポジティブに見てしまうんですけどね。
先制されても追い付けるし、セットプレーという武器も持っていますし
何かもう1個キッカケが出てくると
また常勝軍団に戻れるんじゃないかなと思っているので
ブレることなくこのままやっていけばいいんじゃないかなと思っています。


1点ちょっと気付いたのは去年に比べて
サイドバックの上がりが少なくなったなというのは
今日ベストアメニティに来て思いましたね。
キム・ミヌと水沼宏太の個人技で行くことはあるんですけど
数的優位を創って狙った所にセンタリングというのは減っているかなと。
センタリングが少なくなっているのもデータに現れているので
そこは今回かなり気になりました。
アーリークロスが多過ぎるので、
あまりリスクを掛けないというチームの狙いだと思うんですけど
勝ち切るためにはもう1個ダイナミックに行ければ
いいんじゃないかなと思いました。


鳥栖のメンタリティとしては負ける訳にはいかないという所ですよね。
勝って当たり前というような雰囲気に街全体がなっていますから。


(松本)
山雅は最後までブレなかったですね。
いつブレるかと思っていたんですけど、まったくブレなかったです。
村山がチームを救いましたね。バーも味方に付けて。
スーパーセーブのこぼれるボールの位置が浮いていたがために
菊地がバーに当ててくれたんですよね。


石原も自分の役割をしっかり果たしたと思いますし、
オビナもまさに最後まで献身的なプレーでしたよね。
どこか足を痛めているかもしれませんが
最後まで走り切りましたからね。


インタビューでも反町監督はいつも通りでしたね。
おそらく勝ちを確信したんじゃないかなと思うんですけど
悔しさの中で選手を称えることを忘れないと。
人情味あふれる反町監督というのは
インタビューをも毎回楽しみにさせられる存在というか
偉大なるソリさんですね。


連戦で勝ち点8獲得ですよ。
今日も勝つ寸前まで行きましたから
割り切り方も徹底の仕方も立派というか凄いというか。
入った選手の躍動の仕方も踏まえて
チームとサポーターと県が一体になっているんだろうなというのが窺えますね。
だって、このスタジアムはアウェイで戦う上で難しいですよ。
勝てる気しなかったですから。
『蛇に睨まれた蛙』じゃないですけど、
私が現役時代はキックオフ前から勝てる気がしなかったですね。


次はアルウィンで神戸ですか。
聖地アルウィン、いいなあ。行きたいですねえ。
神戸のサポーターも是非足を運んでいただいて
楽しんで欲しいですね。あそこは良いですよ。


【Jリーグブログ的データ】
J1第11節
サガン鳥栖 1-1 松本山雅FC

入場者数:10,648人 天候:晴、弱風
気温:25.3度 湿度:35%
主審:吉田寿光 
副審:今岡洋二、金井清一
第4の審判員:村田裕介


《得点者》
<鳥栖>
90'鎌田大地①
<松本>
64'大久保裕樹①(アシスト:飯田真輝)


《選手寸評》
(鳥栖)
GK赤星拓...枠内シュートはほとんどなし。失点シーンは運もなかった
DF丹羽竜平...タイプや戦い方の問題もあるがオーバーラップの意識は希薄だった
DF菊地直哉...ラストプレーのクロスバー直撃弾でスタジアム中が頭を抱えた
DF谷口博之...オビナとのバトルは見応え十分。最終盤は前線で体を張ることに
DF吉田豊...今のチームの中では持ち味の上下動が生かし切れないか
MF藤田直之...セットプレーもミドルも精度は相変わらず高い。ゴールの匂いは漂っていた
MF高橋義希...バランス維持に腐心するも攻撃へ関与する意識がもう少し欲しい
(→MF鎌田大地①...リーグ戦初出場初ゴールの鮮烈デビュー。その才能をとうとう全国へ知らしめた)
MF水沼宏太...再三上げたクロスはチームの大きな武器。コンディションの良さが窺える
(→DF小林久晃...最前線起用かと思ったがCB起用で守備の安定を図る)
MF池田圭...56分の決定機をモノにしていればゲーム展開は大きく変わっていたはず
(→MFペク・ソンドン...このゲームは展開もあって期待された働きには届かず)
MFキム・ミヌ...相変わらずハードワークとテクニックが高次元で融合。見ていて楽しい選手
FW豊田陽平...決定的なヘディングは村山に阻まれる。7試合連続ゴールならず


《選手寸評》
(松本)
GK村山智彦...失点に責任なし。56分とラストプレーのファインセーブが勝ち点1を呼び込んだ
DF飯田真輝...豊田もきっちり抑えながら先制シーンは得意のヘディングが生きた
DF大久保裕樹①...我慢が必要なポジションをこなしつつの先制弾もヒーローになり損ねた
DF酒井隆介...豊田との駆け引きでFKを取られてしまう場面が散見
MF田中隼磨...右からのクロスは最もチャンスの可能性が。ゴールシーンにもしっかり絡む
MF岩間雄大...頭上をボールが飛び交うも地上戦時に放つ存在感はチームに不可欠
MF喜山康平...縦へと飛び出すタイミングも的確。守備面での貢献は言及するまでもない
MF飯尾竜太朗...今季初スタメンも自身に託された役割はほぼ果たし切った
FW岩上祐三...藤田とのセットプレー対決は互角以上。オビナに合わせたCKは圧巻の弾道
FWオビナ...幻のヘディングゴールは迫力満点も至近距離からの一撃は沈めたかった
(→FW塩沢勝吾...ボールタッチはほぼなしもゲームクローズには貢献できなかった)
FW前田直輝...プレスでの貢献度が高かったが息切れして最初の交替選手に
(→MF石原崇兆...もっと仕掛ける姿勢が見たかったが守備のタスクを考えればやむなしか)


再放送スケジュールは
5月11日(月)午後10:00~深夜0:15 J SPORTS 3
5月15日(金)深夜1:30~深夜3:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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