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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年05月24日

J1-1st第13節 川崎×鳥栖マッチレビュー

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J1第13節 
川崎フロンターレ×サガン鳥栖@等々力陸上競技場
解説:林健太郎 実況:八塚浩 インタビュアー:高木聖佳


【川崎フロンターレ 風間八宏監督インタビュー(試合後・中継後)】
Q、今日の試合を振り返っていかがでしたか?


A、いくつかやってきていることがあるんですけど
特に今日は相手が前から来るだろうということで
その背後というのを早く突けるので
そういうことをスタートからしようと言っていましたけど
結果的にはそれが判断を遅らせましたね。
立ち上がりこそ良かったですけど
やっぱり当たり前のことは一番早いものから選んでいくこと、
一番遠い所から選んでいくこと、
やっぱり1人1人が長いボールを使うということで
物凄く遅い判断になったと。
自分たちのリズムがなかなか創れなかった、ただし点は取れたと。
そこは逆に言うと狙い通りでペナルティの前に
ボールは入っていくんだけど人が入っていかないと。
そこの所でもっともっと自分たちのモノを創っていこうと
サイドも同じでやっぱり追い越してしっかりボールを入れようと。
あとはボールの質、動きもだいぶやってきたので
そういう意味では狙い通りのものだと思うんですけど
やっぱりそれにしてもこれだけ判断の遅いサッカーはもう見たくないですね。


Q、ハーフタイムに非常に厳しい表情をされていたのが印象的でした。
ハーフタイムには具体的にどんな指示をされたのかと
システムを変えられましたがその意図も教えて下さい。


A、1つはやっぱり後ろでなかなか自分たちが
ラインを落ち着けさせられなかったと。
長いボールというのもあるんですけどね。
中盤でなかなかボールを持って前を向けなかったので
そこで中盤で賢太郎を中に入れること、
そうすると必然的に3人になる、
あれはそんなに中でしっかり待っていれば怖くないので
その3人の中でまたしっかりボールを繋ぐということで
後ろを変えましたけど、結果的には健勇なんかも
外に出でもうまく自由な所をやってくれたので
そういう所では彼自身も成長しているし
周りも良くなったかなと。
ただ、何回も言いますけどシステムを変えた所で
判断も早くして余裕ももっともっと持って欲しいと思います。


Q、試合終了の瞬間にガッツポーズが見られましたが
どんなお気持ちだったのですか?


A、悪いゲームをしっかり取れたなと。
それからサポーターにしっかり勝ちを見せなきゃいけない、
あとは目的である「今日は3点以上取ろう」という話をして入ったので
そこだけは選手がしっかり約束を守ってくれたなという所です。


Q、今日は杉本選手が2ゴールを決めました。
連続ゴールになりますが今の杉本選手の評価を教えて下さい。


A、前回の試合であまり良くなかったことで
しっかりチームの中で渇を入れたんですけど
そうしたらこの2日間というのは物凄く彼は積極的にやったので
やればそれだけの能力があるということです。
ただ、これで良いということはないので
まだまだ彼には伸びてもらわないと困りますし
もっともっとやってもらわなくては困るので
これが最低ラインだと思ってやってもらいたいなと思います。


Q、ファーストステージの残り4試合に向けて一言お願いします。


A、本当にサポーターと共に我々のスタイルでしっかり勝ち切ること、
それから得点をたくさん取ること、
これは凄く重要なことだと思いますので
そこに向けて頑張っていきたいと思います。


【サガン鳥栖 森下仁志監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の90分を振り返って一言お願いします。


A、非常に残念です。
素晴らしい内容だったので本当に勝ち切りたかったです。


Q、攻守に渡ってのアグレッシブさや球際の強さなど
鳥栖らしさが随所に出た試合でしたよね。


A、そうですね。だからこそ勝たせてやりたかったですね。
選手は本当に立ち上がりからアグレッシブにやってくれたので
ブレずに自分たちのやるべきことをしっかりやり続けたいなと思います。


Q、これだけの素晴らしさが出た中で勝ち点が取れなかったことは
現時点でどのように分析をされますか?


A、もちろん今日は勝ち点を取れなかったですけど
必ずこれからこの内容が生きてくると思うので
本当に選手と一緒になってブレずにやりたいなと思います。


Q、今日の試合の中で豊田選手がゴールを挙げましたが
6年連続二桁ゴールを記録しました。
今季の豊田選手のパフォーマンスについても一言お願いします。


A、トヨ自体の状態も良いですけど
やっぱり周りの仲間のサポートがあってのことだと思うので
全体の質が上がってきている分
トヨのチャンスの数も増えてきていると思うので
それも続けてやっていきたいなと思います。


Q、鎌田選手は今日もオウンゴールを誘ったシーンもありましたが
18歳ですけど非常に落ち着いていますね。


A、まだまだやるべきことはたくさんあると思いますけど
本当に大きな戦力になってくれているので
続けてやっていきたいなと思います。


Q、次は首位浦和をホームに迎えます。
意気込みをお願いします。


A、その前にナビスコも僕たちにとっては勝つしかないので
来週の2試合は本当に決戦だと思っているので
チーム一丸となってやりたいと思います。


【川崎フロンターレ 杉本健勇インタビュー(試合後・中継内)】
Q、今のお気持ち、率直な所をお聞かせ下さい。


A、自分の点よりもチームが勝ったことが凄く嬉しいです。


Q、改めて今日は先発出場ということで
どんな気持ちでゲームに臨まれたんでしょうか?


A、Jリーグでずっと先発では出ていなかったですし
少ない時間でしたけど、今日チャンスをもらって
しっかり結果を出してやろうという気持ちでやったので
凄くしっかり結果が残せて良かったです。


Q、まずは先制ゴールのシーンですが
下がりながらの左足で非常に難しいシュートだったと思いますが?


A、そうですね。自分でもちょっとビックリしました(笑)


Q、決まった時は気持ち良かったんじゃないですか?


A、そうですね。凄く気持ちよかったです。


Q、そして大事な大事な決勝ゴールは
ヘディングで非常に絶妙な所に決めていきました。
あのゴールシーンも振り返って下さい。


A、ショウゴ君がちょっとミスして決められて
ショウゴ君がヘコんでいたので
絶対に取ってやろうと思っていたし
しっかりそのミスを自分がカバーできて良かったです。


Q、連続ゴール、そして今日は2ゴールと
個人としても大事な大事なゴールになったんじゃないですか?


A、1点目を取った時も「たぶん1点じゃ足りひん」と思っていたし
自分自身「2点目をもっと狙いにいかなあかん」という気持ちでいたので
しっかりそれが今日は結果を出せて良かったです。


Q、これでチームは3試合負けなしとなりました。
チームとしても乗っていけそうですね。


A、そうですね。もう本当に負けられないですし
優勝を狙っているので。
今日もたくさんサポーターが来てくれていますし
それが自分らの後押しになったので
またよろしくお願いします。


【林健太郎氏のレビュー】
(川崎)
予想に違わぬ良い試合になりましたね。
お互いのスタイルをぶつけ合って
本当に良いゲームだったと思います。
どちらが勝ってもおかしくなかったのではないでしょうか。


杉本は結果を出して今日のスタメンのチャンスをもらいましたし
これが実力通りの仕事なのかなという気はします。
決勝点もレナトのボールは凄く良いボールだとは
言えなかったと思うんですけど、あそこは杉本の技術ですよね。
小林がケガで欠場している中で杉本が点を取り出したというのは
川崎にとって非常に大きいなと思います。
ボールを引き出す動きも周りと合ってきた気がするので
監督からしても心強いと思いますよ。


少し悪い言い方でいうと
ああやって相手やレフェリーに色々文句を言いながらも
大久保はきっちり自分の仕事はしますから
チャンスが少なくても本人は特に気にはしていないでしょうね。


今日も鳥栖のかなり良い守備から
ボールを奪われる場面もありましたけど
自分たちのやることを変えずに貫き通すという意味では
こだわりは見せてくれました。
そこの質を上げていくことが必要ということなんですね。


ハーフタイムで配置を変えて
ボールをどうやったらもっと持てるかという所は
風間監督の考え方もそうですし
プレーできるという選手たちも相当レベルが高いなと見ていて思いましたね。
そうすることによってディフェンスの守り方も
相手にスペースを与えないという意味でも
ハマッていたような気もしますし、そこはさすがだなと思いました。


優勝を狙えるだけの選手はそろっていると思いますし
こういうサッカーで勝ち切っていく所を見てみたいですね。


(鳥栖)
当然なんですけどハードワークという意味では
凄く質の高いチームだなと感じましたね。
あとは良い守備から良い攻撃というのも今日は見られましたし、
負けはしましたけど収穫はあった試合だと思いますよ。
次の浦和戦は非常に楽しみです。


先制点は森下監督の狙い通りだったと思いますよ。
2点目もミスを逃さずに決めたという所ですよね。
森下監督もやはり内容の良さは手応えを掴んでいますよね。
だからこそという気持ちでしょう。


前線からのプレスが非常に良かったですし
豊田と池田の所から守備でもまったく手を抜かないので
ボールの奪い方が良かったですよね。
豊田の前半のゴールも中盤でボールを奪ってから、
良い奪い方から良い攻撃というのができていましたし
狙い通りの形だと思いますから、本当に残念でしょうね。


豊田は代表選手にふさわしいなと思いましたし
全員がハードワークという意味では全員やっていますけど
やっぱり鎌田が本当に凄い才能を持っているなと感じました。
プレーに落ち着きがありますよね。
18歳とか関係ないですよ。そういう見方はしない方が良いですね。
あとはこれを自分がどうやって継続していって
どうやってスタメンに入っていくかというのを考えながら
日々トレーニングに臨めるかどうかでしょう。


森下監督もおっしゃっていましたけど
まずは次の試合はナビスコで上に行くために
絶対に勝たなくてはいけない試合だと。
それから首位の浦和との試合は2つ大一番でしょうし
真価を問われますね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第13節
川崎フロンターレ 3-2 サガン鳥栖

入場者数:14,881人 天候:曇、弱風
気温:21.8度 湿度:53%
主審:池内明彦 
副審:山際将史、聳城巧
第4の審判員:三原純


《得点者》
<川崎>
19'杉本健勇③
62'大久保嘉人⑨
83'杉本健勇④(アシスト:レナト)
<鳥栖>
36'豊田陽平⑩(アシスト:キム・ミヌ)
80'OG(井川祐輔)


《選手寸評》
(川崎)
GK新井章太...最終盤のファインセーブでチームを救う。守護神の風格が出てきつつある
DFエウシーニョ...3バックでも4バックでも彼のオーバーラップは常に脅威
DF井川祐輔...オウンゴールはやむなし。ラインコントロールの落ち着きが光る
DF角田誠...豊田とのやり合いはリーグの1つの名物。決定機はポストに阻まれる
DF車屋紳太郎...前半で負傷交替。頭だけに交替はチームの適切な判断だった
(→DF武岡優斗...チーム屈指のポリバレントに成長。ベンチメンバーとしては最高級のカード)
MF森谷賢太郎...ボールの引き出しがいつもより少なく前半に停滞した一要因に
MF谷口彰悟...前半はボランチで後半は3バックの一角。今はDFラインの方が機能する
MF中村憲剛...普段の出来で考えるとボールタッチも少なくおとなしい90分間に
MFレナト...ドリブル突破は粘り強く抑え込まれたが最後にFKで一仕事
(→FW船山貴之...この日も決定機を阻まれる。なかなかゴールが遠い)
FW杉本健勇③④□...圧巻のドッピエッタ。下がりながら放った1点目のボレーは本人も驚くゴラッソ
FW大久保嘉人⑨□...チャンスは決して多くなかったが抜群の嗅覚で"ヨシメーター"も1点上昇


《選手寸評》
(鳥栖)
GK赤星拓...やや危ない飛び出しもあったがファインセーブもあった。失点の責はほぼない
DF丹羽竜平...レナトにも粘り強く対応しつつ秘技『G線上のクリア』も披露
DF菊地直哉...彼の正確なビルドアップは縦に速いチームの大きなアクセントに
DF谷口博之...古巣相手に奮闘。元相棒の中村が放ったミドルはみぞおちでブロックしてみせた
DF吉田豊...あわやオウンゴールという場面もあったが持ち前の上下動がチームで生きつつある
MF藤田直之...トランジッションの鬼。プレスバック直後に前へ出て行ける脚力は代表でも見たい
MF高橋義希...守備面でのバランス感覚は言うまでもなくこの日は攻撃にも意欲的に絡んだ
(→MFキム・ミンヒョク...終盤のCB起用。失点を許さない唯一のタスクは完遂)
MFペク・ソンドン...時折輝きは見せるがそれを持続させないとポジションは奪い切れないか
(→MF鎌田大地□...3試合連続で得点に絡む。もはやルーキーというレッテルは完全に覆された)
MF池田圭...前半に見られた川崎のボール回しの停滞はこの男の献身的なプレスも一因
(→MFチェ・ソングン...前にパワーが欲しい時間に切られたカードとしては物足りない出来)
MFキム・ミヌ...完璧なアシスト。これだけの選手が献身性を見せれば周囲も走らざるを得ない
FW豊田陽平⑩...6年連続二桁ゴールとなった先制点はニアをぶち抜く。あれこそストライカー


再放送スケジュールは
5月29日(金)深夜1:15~深夜3:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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