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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年04月16日

J1第6節 柏×鹿島マッチレビュー

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J1第6節 
柏レイソル×鹿島アントラーズ@日立柏サッカー場
解説:水沼貴史 実況:桑原学 インタビュアー:中田浩光


【柏レイソル 吉田達磨監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、今日の90分をまず振り返っていただけますか?


A、とても強度のある、お互いの気迫とか想いとかが
ぶつかり合った試合だったと思います。
我々もやりたいこととか、こうしていこうというようなことは
このピッチに選手たちは出し惜しみなく出してくれましたし、
ただ得てしてこういう日に結果が付いてこないというような
ゲームだったと思っています。


Q、ハーフタイム中に選手へ
「もっとピッチで話し合おう」という指示を送ったようですが
具体的にはどのあたりだったのでしょうか?


A、前半特に何が問題だったのかというと
少し急ぐと。そういった所だけです。
ちょっとしたこと、話し合っておけば済んだ場面ですとか
そういった細かいことですけど、そういったことをいちいち話す、
2人で話す、それぞれで確認し合うと。
そんなようなことを伝えました。


Q、後半は少し選手も入れ替えて
システムも少し変えたように見えましたが?


A、そのへんは戦術上の理由もありますし、
ちょっとゲームを落ち着けたかったということもあり、
交替をしました。


Q、今日はゲームに出ることのできなかった茨田選手の欠場も
影響はあったでしょうか?


A、いえ、まったく。
茨田がいたらまた違った展開で
違った攻撃のバリエーションというものは見えたでしょうけど
栗澤は栗澤で違った良さがあって
凄く効果的に働いてくれたと思っています。


【鹿島アントラーズ トニーニョ・セレーゾ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、今日の90分を振り返っていただけますか?


A、1対0で勝っていて、後半の立ち上がりの10分か20分の間は
相手が押し込んでくるというのは予想できたことで、
特にアウェイの試合となれば相手のホームの勢いというものがありますし、
同点に追い付かれた場面はセットプレーからであって、
セットプレーのキッカーがニアへ強いボールを
蹴ってくるということも分析でわかっていたことなので、
残念ながらディフレクションしましたし、
後で確認しますけど壁の位置も
少し問題があったのかなというのは確認しないといけないですし、
曽ヶ端選手がそのボールに良く反応して、
残念ながら相手に押し込まれた形になりました。


後半になって相手が変えたことはちょっと中央気味にというか、
3トップを一時的に2トップとトップ下に変わるような、
三角形を作るような形になっていたので青木選手が入ったんですけど、
ウォーミングアップはできていた中で
どうしてもまだ試合の雰囲気やリズムに入っていけなかったので、
なかなかそれが掴めずにいましたが、
徐々にそれができたタイミングではそれを抑えることができましたし、
相手の狙いというものをしっかりと抑え込むことができたのではないかなと思います。
もう少し青木選手に要求する部分は攻撃の部分であって、
センスはあるのでちょっと慌ててしまった部分があったので、
それをもう少し次回に向けて改善できれば良いと思っていますし、
あとは我々のハマッた形で勝ち点を取れたのではないかなと思います。


相手の監督が非常にクレバーなやり方を考えて、
後半の頭から意識的にボランチを1枚下げて、
ビルドアップ時は3バック気味にやってきた感じだったので、
そこで僕が考えた戦法というのは、
そういうことも考えられたので逆に自陣に引いてブロックを作って相手を来させると。
3枚で横幅の68メートルをカバーしないといけないという所で、
ボールを失ったらカウンターのスペースが多くあるので、
そういったことをしっかりと試合の中でできたのではないかなと思いますし、
得点場面もそういう形から生まれたのではないかなと思います。


レイソルというチームは選手たちが非常に生き生きしているので、
非常に今シーズン良い成績を収めるのではないかなと予想しています。


【鹿島アントラーズ 植田直通インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは記念すべき初ゴールから振り返って下さい。


A、あの時間帯て取れたのはチームとしても良かったかなと思います。


Q、高さを生かしたヘディングがプロ初ゴールになりましたが、いかがですか?

A、時間は掛かりましたけど、
練習通り良いボールが来たので、あとは決めるだけでした。
岳くんに感謝したいです。


Q、少しディフェンダーと競り合う形になりましたが、気にならなかったですか?


A、ヘディングは誰にも負ける気はしないですし、
そこは自分の強みだと思っているので
もっともっと高めていきたいてす。


Q、今日は久々のスタメンでしたが
ゲーム前に監督からはどのような指示を受けましたか?


A、いつも「練習通りやれ」ということは言われているので、
今日勝ちに繋がったことは良いんですけど、1失点ということは気になるので
しっかりまた練習して次に繋げていければいいと思います。


Q、今日は日本代表のハリルホジッチ監督の観戦ゲームでしたが、
良いアピールになったんじゃないですか?


A、いえ、まだまだなので。
隣に(昌子)源くんもいてまだまだ学べるものはたくさんあるので
もっと練習していきたいです。


Q、今日は木曜日のゲームでしたがゴール裏は鹿島サポーターで埋まりました。
テレビの前でもたくさんのサポーターが見ていると思いますが
最後にメッセージをお願いします。


A、本当に平日にも関わらず
こんなにたくさんのサポーターが応援に来て下さって
そのお陰で自分も点が取れたと思います。
本当に感謝したいです。ありがとうございます。


【水沼貴史氏のレビュー】
(柏)
ゲーム全体から言うと足りなかったのは
テンポアップという所かなという気はしましたね。
ボールはしっかりと回せて、そこに人も掛けていくと。
ただ、崩す形になった時に今日はテンポが変わらなかった気がします。
その糸口としてサイドということを求めていきましたけど
アントラーズのサイドの守備が非常に良かったと思います。
とはいえ、チャンスは創れているので
曽ヶ端のセーブがなかったらもう1点入っているシーンもありましたし、
しっかりと吉田監督が考えているサッカーを
続けていって欲しいなと思いますね。


茨田欠場の影響はあったと思います。
こういうサッカーを志向する上で
回しながら縦パスがワンタッチなどで入っていかないと
やっぱり決定機はなかなか創り出せないとは思いました。
ただ、誰が入ってもボールはしっかり回せて繋げますし、
決定機も創れるというのは証明したと思います。


同点ゴールは時間的に非常に良かったので
チームに勢いをもたらしましたけどね。
武富もあそこでリバウンドを狙っていたのが
良かったですよね。


3失点目のエドゥアルドの気持ちはわかります。
何とかしたいという想いからですよね。
時間もなかったですから
タッチに出して相手ボールにするよりは
自分たちのボールにしたいという想いだったと思います。


吉田監督のインタビューでは強度の話がありましたね。
よく言われるインテンシティの話なんですけど
今日はピッチの中で球際とかハードワークとか
そういう部分は出ていたと思いますね。
あと、印象的だったのは急ぎ過ぎていた前半だったという話がありました。
監督の中でのもっとボールを回しながら
もっともっと相手を動かしながら
急所を突いていくサッカーなのかなと捉え方を僕はしましたけど、
実際もうちょっと速い攻めも僕は見たいので
そのへんはゲームの進め方としては
監督は納得できていないのかなと思いました。


スケジュールもハードですよね。
直接アウェイの松本に入ったというのもそうですし、
中国遠征というのは厳しいものがあるというのは
試合前に監督とも話をしましたが
選手たちも体調面では相当苦しんだようなので
そういう影響はあったかもしれませんね。


(鹿島)
今日のゲームに関して言うと
アントラーズがうまく戦ったなというのが率直な感想ですね。
後半の立ち上がりに柏が点を取って
そこから一気呵成にという形だったと思いますけど
そこからアントラーズも慌てることなく試合を進めたと思いますし、
何よりもポゼッションからサイドを攻略してくる相手への
守備というのが今日のアントラーズは非常に良かったし、
カウンターで相手を脅かしていたと。
2点目が入った時に「このまま後ろ向きになってくると危ないですよ」
という話をしたと思うんですけど
その時間帯をうまく過ごしましたね。


昌子と植田がうまく組んで、そこにメドも立ったと思いますし、
柴崎が前に掛かってくる時というのは運動量も持っていましたし、
非常に良いプレーを見せてくれましたね。
あとは曽ヶ端じゃないですか。
ビッグセーブという形ではないんですけど
的確で良いポジショニングがあるからこそのセーブもありましたし、
非常に良かったですね。
本当に今日はチーム全員が良いパフォーマンスをしたと思います。


監督はボランチの選手に対しての要求は厳しいですよね。
やはり現役時代のポジションですし、
トレーニングを見ていてもボランチの選手に対しての
コメントや声掛けは結構厳しいですからね。


ここ最近の試合を見ていると充実してきた感じはします。
ワイドの選手たちも非常に運動量があって
遠藤とかカイオとか普段はすぐに替えられるんですけど
今日は非常に気持ちを感じましたし、
監督としてはそういうのが非常に嬉しいと思うんですよね。
途中で梅鉢を替えて、青木が入ってきたと。
どういう状況だったのかはわかりませんが、
しっかりと青木も仕事をこなしましたし、彼は良かったと思いますね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第6節
柏レイソル 1-3 鹿島アントラーズ

入場者数:10,076人 天候:曇、弱風
気温:17.3度 湿度:59%
主審:福島孝一郎 
副審:名木利幸、堀越雅弘
第4の審判員:岡野宇広


《得点者》
<柏>
49'エドゥアルド①
<鹿島>
45+1'植田直通①(アシスト:柴崎岳)
71'カイオ①
90+4'中村充孝①


《選手寸評》
(柏)
GK菅野孝憲...2失点目のセーブは仕方ないものの彼なら改善策を考えているはず
DFキム・チャンス...普段より工藤とのコンビネーションが冴えなかった
DF鈴木大輔...個人では十分に対応したが組織のオーガナイズとして3失点は痛恨
DFエドゥアルド...繋ぐ意識の高さはチームのストロングもこの日は失点に直結した
DF輪湖直樹...遠藤のしつこいプレスバックにオーバーラップを制限された
(→DF山中亮輔...出場時間は短かったがそこでインパクトを残す必要がある)
MF栗澤僚一...茨田とは役割が違うもののもっと縦パスを入れたかった
(→MF秋野央樹...1本裏への好フィードはあったがもっとシビアなゾーンに飛び込んでいきたい)
MF大谷秀和...前後半で中盤のオーガナイズを変えられたのは彼がいるから
MF武富孝介□...運動量は出色もポジションの関係でセカンドロストの一因に
FW工藤壮人...ラインとの駆け引きを繰り返した。個人のパフォーマンスは悪くない
(→MF太田徹朗...松本戦のように流れを変えるまでには至らなかった)
FWレアンドロ...ポストワークは相変わらずの安定感も後半の決定機は沈めたかった
FWクリスティアーノ...数回のシュートシーンは創ったが強引さも目立った


《選手寸評》
(鹿島)
GK曽ヶ端準...失点シーンですら2度のファインセーブ。圧巻のパフォーマンス
DF西大伍...オーバーラップは多くなかったがクリスティアーノをほぼ完封
DF植田直通①...得意のヘディングでJリーグ初ゴール。それ以外でも高さは驚異的
DF昌子源...回される時間も的確にラインコントロール。随所に自信が感じられる
DF山本脩斗...2点目に繋がったクロスは再三上下動し続けた結果
MF柴崎岳...前へと出て行く迫力はプレミアのセントラルMFを思わせる。完全に突き抜けた
MF梅鉢貴秀...決してパフォーマンスは悪くなかったが45分でベンチに下がる
(→DF青木剛□...45分のタスクを完璧にこなし決勝点は基点にもなった)
MF遠藤康..."ヤスゾーン"での期待感は抜群。守備面でも輪湖を監視し続けた
MF土居聖真...スペースを創ってスペースへ潜る。それがジワジワと相手を後退させた
(→MF中村充孝①...何よりも欲しい結果を抜け目なく手に入れて見せた)
MFカイオ①□...決勝点の場面は素晴らしかったがそれ以上に守備面での貢献が光る
FW金崎夢生...収まるし抜け出せるし運べる。1トップとしての重責を果たし切った
(→FW高崎寛之...この日の出場時間は限られた。金崎のプレーに刺激を受けたはず)


再放送スケジュールは
4月19日(日)午後11:30~深夜1:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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