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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年04月13日

J1第5節 横浜FM×仙台マッチレビュー

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J1第5節 
横浜F・マリノス×ベガルタ仙台@日産スタジアム
解説:玉乃淳 実況:西岡明彦 インタビュアー:桑原学


【横浜F・マリノス エリク・モンバエルツ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、劇的な結末になりましたが
ゲームの率直な感想をお聞かせ下さい。


A、仙台は非常に守備が素晴らしくて
そこで我々が攻撃のスピードを上げることができませんでした。
そして彼らはボールを奪って、そこから攻撃が速いので
我々はミスを犯してはいけないのですが、
そこでミスを犯してしまって失点をして
なかなか追い付くのが難しい、そういうゲームでした。


Q、ある程度こういうゲームになるのは想定内だったと思いますが
試合を進めるにつれてどうやって
ゲームを変えていこうという話をされていたのでしょうか?


A、必ずしも今日のようなゲーム展開を予想していた訳ではないんですけど、
我々が準備していたのは仙台の守備ブロックを
どう崩して行くかというところをやってきました。
ただ、今日は個人個人のプレーの所でミスが目立ってしまって
思ったような攻撃はできませんでした。
その中でどうゲームを変えていくかという所で
違ったクオリティを持った選手を入れて
ゲームの流れを変えようとしました。
結果的に追い付けましたし、交替はうまくいったのではないかと思います。


Q、アデミウソン選手の周りの選手との連携は
今の時点でどう感じてらっしゃいますか?


A、アデミウソンに関しては
今日のゲームで良いプレーをしたとは言えません。
彼にはもう少し裏への動きというのを出して欲しかったんですけど
その点が今日はできていませんでした。
やはりもっと周りの選手との連携を高めていくためには
練習が必要だと思います。
ただ、今日はアデミウソンだけではなくて
(齋藤)学であったり兵藤であったり、我々の3人のフォワードが
うまく機能できなかったという所でした。


Q、これから中村俊輔選手の復帰も近いとお聞きしましたが、
ケガ人が戻ってくる中でどんな風にチームを構築しようと
考えてらっしゃいますか?


A、ケガ人に関してはまだ数週間掛かると思いますので
とにかく今いる選手で我々が今やろうとしている
プレーというものを確立していく必要があります。
攻撃の方のよりスピードアップしたプレーと、
あとは今日仙台が非常に良い攻撃をしてきましたので
守備の方もまだまだ改善しないといけませんし
やることはまだ多くあると思っています。


【ベガルタ仙台 渡邉晋監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、92分までプラン通りだったゲームかなという感じがしましたが
まずはゲームの感想を聞かせて下さい。


A、まずアウェイゲームですから、しっかりとした守備、
我々の堅守を表現できるようなゲームプランを組んでいました。
まあ、相手の出所と使われたくないスペースといった所を考えながら
少しゲーム中でも修正を加えて
大方我々のプラン通りに進めることができたんじゃないかなと思っています。
最後は何とか凌ぎ切る我々の力もそうなんですけど
スーパーゴールなんでね。まあ仕方がないかなという感じはしていますけど。
でも、本当にここまで負けなしですし、アウェイで勝ち点1というのも
決して悪くない結果ですので、ポジティブに捉えていきたいと思っています。


Q、前半はまず良い守備からというのがあったと思いますが
ある程度狙い通りの45分でしたか?


A、そうですね。
前半に限らず後半も守備のメリハリと
そこから出て行くパワーも示せましたし、
後半は相手陣内で押し込む時間も多少創りながら
アタッキングサードでの工夫もできましたし
そのあたりはトレーニング通りに選手がトライしてくれたと思います。


Q、後半はよりチャンスも多く創れたと思いますが
ハーフタイムにはどんな指示を選手に与えたのでしょうか?


A、まず守備のバランスは良いと。
そこからしっかり攻撃に出て行くパワーを持ちましょうと。
やっぱり「相手陣内でプレーする時間を増やそうよ」という話をして
カウンターでやり切るのか、もう1回やり直すのか、
厚みを使ってもう1回やり直せれば
我々が押し込む時間も創れるよという話もしていましたので
その言ったプレーの判断を選手はしてくれたと思います。


Q、最後のスーパーゴールは仕方ないとして
リードした後のゲームの進め方はどんな印象でしたか?


A、もう武井を入れる、金園を入れる、最後の蜂須賀も
もともとサイドバックの選手をサイドハーフに入れるくらい
この1点を守り切るんだというメッセージを込めたつもりです。
しかしながら、蜂須賀も普段あそこのポジションでやっていませんし、
そういった所は私の甘さがあったかもしれないなというのは
自分自身で反省はしているので、そのあたりはより手堅く
守り切れるような私なりのプランも考えていきたいと思います。


Q、リーグ戦も負けなしですし
積極的に起用されている若い選手も
どんどん自信を付けているように感じますが
チームの現状はどうご覧になっていますか?


A、ケガ人がまだまだいる中で
我々は総力戦で戦わなければいけない状況だと思います。
その中で本当に自信を付けてプレーしてくれる選手も増えていますし、
とにかく日々のトレーニングからの競争が我々のベースにありますので
今出ている選手も浮かれることなく、これからも良い競争をしてくれると思います。


Q、最後に次節に向けて一言いただけますか?


A、本当にまず手堅い守備といったものを我々のベースにしながら
粘り強く辛抱強く勝ち点を積み重ねていきたいと思っています。


【横浜F・マリノス ファビオインタビュー(試合後・中継内)】
Q、終了間際の素晴らしいボレーシュートでしたけど
まだちょっと興奮されていますか?


A、そうですね、ウチのチームとしては今日はしっかり勝って
上位に食い込んでいきたいという気持ちが強かったので
そういう中で残念ながら失点をしてしまった中で
最後の方でギリギリの所でしたけど
自分に決めるチャンスが来て
最低でも引き分けを取ることができたのは良かったと思います。


Q、ストライカーのようなボレーシュートでしたね。


A、幸いしっかりと蹴ることができて
しっかりとボールを捉えることができて良かったんですけど
その前のプレーでたぶん(伊藤)翔だと思うんですけど
フォワードがしっかりと前で戦って
こぼれた所に相手がうまくクリアできなかったボールが流れてきたので
幸いそのボールをしっかり蹴ることができました。


Q、ゲーム全体はどのように捉えていらっしゃいますか?


A、仙台戦は常に難しい試合になりますね。
仙台というのはしっかりと後ろで構えて相手を待って、
そこでカウンターを狙うチームなので
そういう中で今までも結構苦労してきているんですけど
今日の試合も難しくて。
でも幸いにも最後の最後で引き分けることができて良かったです。


Q、追い付いての勝ち点1には価値があると思います。
今後へ向けて一言いただけますか?


A、今日はホームでしたので絶対に負けたくない試合でしたし、
やっぱりこのリーグ戦は早いので
どんどん勝ち点を積み重ねていかないといけないので
そういう中で幸い1点を取れたというのは良かったんですけど、
これからもっともっと勝ち点を積み重ねていけるように
しっかり勝っていきたいと思います。


【玉乃淳氏のレビュー】
(横浜FM)
痛み分けという表現がふさわしいんですかね。
終わってみればモンバエルツ監督の采配が、
攻撃的な選手はすべて残して
どの位置からでも点を取れるというような選手を残しましたので
その最大の特徴だったのが栗原を残してファビオを残したと。
そのファビオが技術の高い決勝ゴールを奪ったという所に
象徴されていますかね。


負けるわけにはいかないというか
勝たなくてはいけない試合でしたからね。
上位にいる仙台を叩いてトップ争いと考えると
痛い、痛過ぎる引き分けでしたね。


なかなかアデミウソンの使い方、使われ方というのが
まだ確立できていないので
この試合もまだまだベールのまま終わってしまったと。
彼が一番力を発揮する場所、タイミングは
どういった所なのかというのはまだ試行錯誤していくんでしょうね。
これで中村俊輔も帰ってきますし、ラフィーニャも帰ってきますから
「果たして一体?」という感じでしょうね。


モンバエルツ監督はものすごく紳士な方ですね。
丁寧に1つ1つ答えてくれて
正直に「仙台の守備はトレビア~ン」と言ってましたもんね。
アデミウソンに関してもハッキリと
「裏へ抜けるプレーを期待していた」と口にしていましたから
現時点ではまだ納得のいくプレーをできていないということで
これからをさらに期待させるようなコメントでしたので少し安心しました。
動きの中からもっとフィニッシュするというようなシーンを
見たいと監督ご自身がおっしゃっていたので
ファンも同じような気持ちだと思います。


(仙台)
仙台はこういう試合をしたかったんだなというのは窺えますよね。
鎌田のゴールは本人が一番驚いたんじゃないですか。
何でいたんですかね、あそこに。
どこからやってきたのか追い切れない自分がいて
解説しようにもできない自分がいる
このもどかしさや恥ずかしさ...
彼は一体どこにいたんでしょうか?何ででしょうか?


仙台は計算通りに進んでいた試合の中、最後の一発で。
打てる策はすべて打ったんですけど
技術の高い選手のスーパーゴールによって
打ちひしがれてしまったというゲームでしたね。


渡邉監督のインタビューも
もう「スーパーゴールはしょうがない」の一言に集約されていましたね。
プラン通りに行ったんだけど、最後の1個でやられてしまったと。
でも、抜かりない完璧な采配だったと思いますけどね。
1つのアクシデントで取られてしまったと。
今日に関しては良いんじゃないかなと
傍目からは思ってしまいますけどね。


僕、シーズン前はかなり心配して
予想順位もかなり下げた中のこの躍進なので
良い意味で期待を裏切ってくれて「良かったな~」ですね。
本当に今、仙台の桜が満開なのかというのが気になっているんですけど。


【Jリーグブログ的データ】
J1第5節
横浜F・マリノス 1-1 ベガルタ仙台

入場者数:20,207人 天候:晴、弱風
気温:17.3度 湿度:30%
主審:上田益也 
副審:馬場規、植田文平
第4の審判員:数原武志


《得点者》
<横浜FM>
90+3'ファビオ①
<仙台>
67'鎌田次郎①(アシスト:ウイルソン)


《選手寸評》
(横浜FM)
GK榎本哲也...守備機会自体が多くなかった。失点はややアンラッキー
DF小林祐三□...時折中央で最前線にも顔を出すなど前への意欲は示した
DF栗原勇蔵...守備時は安定感も意外な途中交替。本人はどう捉えるか
(→FW矢島卓郎...シュート1本は記録したが見せ場はほぼなかった)
DF中澤佑二...守備はもちろん74分の執念のクロスなど存在感はやはり際立つ
DF下平匠...左に流れる選手が多くやや前が詰まり気味で上がり切れず
MFファビオ①...終盤はCBで守備を締めながら最後はスーパーな一撃でチームを救う
MF三門雄大...エリア内まで飛び込んでいく積極性はチームに推進力をもたらす
MF兵藤慎剛...1人目の交替となったが彼の献身性は欠かせないピース
(→FW伊藤翔...自身の立場への危機感が滲む意欲的なプレーを見せた)
MF喜田拓也...フィニッシュの1つ前にことごとく絡むももっとできる選手のはず
MF齋藤学□...シュートシーンには数回絡むもドリブル突破は制限された
FWアデミウソン...周囲を生かす意識が強く決定機逸も。1トップの適性には疑問符が


《選手寸評》
(仙台)
GK六反勇治...古巣相手に十分な奮闘を見せた。失点シーンは諦めざるを得ない
DF多々良敦斗...自分のサイドに流れる選手と齋藤の監視にほぼ破綻なし
DF鎌田次郎①...先制弾のボレーはポジショニングもシュートも意外の一言
DF渡部博文□...人への強さは最大の特徴。定位置をがっちり掴んでいるのも納得
DF石川直樹...彼の中央への絞りや跳ね返す力は堅守の大きな一因
MF茂木駿佑...ほぼフル出場。確実にJ1というステージにアジャストしている
(→DF蜂須賀孝治...SHで出場。本人に瑕疵はないが結果的に試合を締め切れず)
MFリャン・ヨンギ...チーム事情は理解できるがやはり前のポジションで見たい選手
MF富田晋伍...ポイントポイントで常に効いている。キャプテンマークも見慣れてきた
MF野沢拓也□...セットプレーの精度も含めて随所にセンスが光る
FW奥埜博亮...ギャップに潜って基点になり続けるなど高パフォーマンスを披露
(→MF武井択也...明らかなクローザー起用も悔しい7分間とアディショナルタイムに)
FWウイルソン...クロスバーに当たったループだけで相手に脅威を突き付けた
(→FW金園英学...スコアと時間帯もあって特筆するような見せ場はなし)


再放送スケジュールは
4月13日(月)午後10:00~深夜0:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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