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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

Jリーグレポート 2015年03月14日

J1第2節 鹿島×湘南マッチレビュー

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J1第2節 
鹿島アントラーズ×湘南ベルマーレ@県立カシマサッカースタジアム
解説:林健太郎 実況:八塚浩 インタビュアー:桑原学


【鹿島アントラーズ トニーニョ・セレーゾ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、内容を考えると勝ち点ゼロというのはちょっと痛いかなという
ゲームだったと思いますが、振り返って頂けますか?


A、サッカーというのはそういう時もありますし、
チャンスを1つも創れない時は頭を悩ませる時もありますけど、
公式戦の中でチャンスを創りながら得点が入っていない、
今はその得点が入らない時期になってしまっています。
でも、サッカーの世界では時には入ることであって
練習が足りないわけではなくて
本当に選手たちも意欲的に意識を高く持って練習に取り組んでいますし、
そのボールがゴールに入るか入らないかという部分の問題になっています。
おそらくそれが今日は1点止まりでしたけど
2点目、3点目を取ったら状況も一変して
空気も一瞬にして変わるわけで、
それを信じて全員でやり続けるしかないと。
決める所を決めなくてはその代償を払うという
いつもサッカーの世界で言われていることであって
今日は我々がその代償を払ってしまったという形になりました。


Q、今日は非常にスピード感のある湘南が相手でしたが、
監督がゲームの中でポイントになると考えていた所は
どういう所だったでしょうか?


A、本当に前半の立ち上がりの10分は落ち着かないサッカーで
ロングボールを蹴って、我々らしいことをやっていなかったと。
そこで相手が自信を深めてやっていた部分もあります。
でも、10分、15分過ぎて落ち着いてやっていた所で
色々なチャンスを創りましたし、
得点場面なんかは本当に崩して得点した場面でもありますし、
後半に至っては多くのチャンスを創っている中で
たぶん数えるだけでも片手で、あるいは両手でも足りないくらいの
チャンスを創りながら決められなかったという所で
やはり決めなくてはその代償を払うということは
プロのサッカーの一番の鉄則であるし、
それが現実的に試合の中で起きてしまったというのが
非常に残念な部分です。、
日本のサッカーはスピーディーですので
後半はどうしても中盤の選手も前の選手も
非常に負担が掛かるのでメンバー交替で、
ベンチワークで流れをまた引き寄せて
それでもチャンスを多く創りましたし
それが決まらなかったのが非常に残念な結果に結び付いてしまったと。


負けたりするということは勝敗の上でありますが、
こうやって公式戦が連戦で続いている中で連敗をしてしまうということは
非常にチームの勢いを損ねてしまう影響もあるので、
ここから本当に選手1人1人にまた自信を深める
ピッチ外の作業というものが必要になってきますし、
あとは我々スタッフがしっかり取り組んで
彼らの自信を深めていきたいと考えています。


【湘南ベルマーレ チョウ・キジェ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、劇的な決着となりましたが
ゲームを振り返る前に今の率直なお気持ちをお聞かせ下さい。


A、前節の開幕は本当に選手のテンションを上げ過ぎちゃって
ちょっと1つのミステイクに落ち込むプレーが結構多くて。
悪くはなかったと思うんですけどね。
もうちょっと落ち着いてやらせたいなと思う中で
今日は逆に立ち上がりはあまり良くなかったんですけど
徐々に相手のプレッシャーにも慣れていって、良い形で少し幸運なPKをもらって、
最後は交替で出た選手が点を取るという形で。
あまり僕もそんなにたくさん経験はないんですけど、
みんな非常に良く頑張ってくれたと思いますし
鹿島さんのような力のあるチームにこうやって勝って終われたのは
我々のクラブとしても鹿島さんには凄く久しぶりに勝ったということを聞きましたし、
1つ前に進む材料になりましたけど、反省する材料もたくさんあるので、
また明日から切り替えてやっていきたいと思います。


Q、非常の個の力が強い鹿島相手に
湘南としてはどういう所で上回っていこうというプランがあったのでしょうか?


A、我々のスピードとか走力では展開によりますが
相手を上回れる展開に持ち込みたいなと思っていたので
その部分で負けないということと、
今日は球際やセカンドボールの奪い合いで
ちょっと相手に持っていかれる所もありましたけど
そういう部分が非常にゲームを決めると思っていましたし
鹿島さんもこの前は敗退されていて
凄く気持ちを入れてこられるというのはわかっていたので
そこで後手を踏まないということが一番大事かなと思ってやっていました。


Q、湘南らしい前にどんどん出て行くシーンというのも何度も見られましたが、
後ろの空いたスペースを鹿島が使ってくるシーンもあったと思います。
そのあたりの展開はゲームを見ながらどう感じていましたか?


A、そこは本当に注意していた所なんですけど
やはり出ていく時に横パスでロストしちゃって
入れ替わられてしまう場面がまだあるので、
そのへんの勝負の、プレーの厳しさというのは
我々もまだ足りないと思いますし、
しっかりクリアしておけばいいのに
相手に渡してしまってまた攻められてしまうというような局面も
浦和戦同様にあったので、正直手放しで喜べないですね。


Q、選手交替をフルで使われましたが、
このあたりの狙いも少し教えて頂けますか?


A、この試合は洋平を入れて途中からテンポを変えると決めていました。
その中で1-1になった時に
少し相手にインサイドプレーでやられている所もあったので、
ジョンピルを入れて底を少し厚くして、
相手が出てきた所のカウンターでもう1点取りたいなと思っていた所で
うまく大槻からアリソンにスイッチできたかなと。
あのボールは狙って後半も指示を出していた中で
航が良いクロスを上げてくれて、
アリソンは途中で消えちゃいましたけど(笑)
点を取ってくれて良かったと思います。


Q、決勝ゴールの前は押し込まれる場面も多い中で
ポストやバーに当たった後に湘南の選手が先に反応する部分であったり
そういう粘り強さが最後のゴールに繋がったのかなと思うのですが?


A、たぶん押し込まれていた時の前のプレーというのが
凄く良くなかったと思うんですよね。
イージーなパスミスやクリアミスを相手に拾われて。
でも、その後で普段からゴール前の攻守という練習をたくさんしているので
そういう所で一歩、1センチ先に体が動いていたことが
勝ち点3に繋がったと思いますし、
J1というのは本当に厳しい戦いの連続ですけど
ああいう所を選手が学んで次に向かってくれればなと思います。


Q、今後に向けてどのあたりを修正していきたいですか?


A、やはり我々の良さを生かすためには
技術も判断も全部上げなくてはいけないんですけど
ピッチの中でゼロか100になってしまう、
そのゼロというのをなくさないといけないですね。
せめて40か50くらいで抑えるというか、
40か50くらいのミステイクにするという風になっていかないと
とてもじゃないけどこのリーグで良い試合をして
勝っていくというのは難しいと思っていますので、
選手たちも今日勝ってそういうことが学べたのは幸せだと思いますし、
反省する所は反省して次へ向かわないといけないですね。


【湘南ベルマーレ アリソンインタビュー(試合後・中継内)】
Q、デビュー戦で大きな仕事をされました。
興奮されていますか?


A、とても幸せです。
私は試合前にも言っていましたが、
デビュー戦は必ず点を取りますので
今日も実現できて良かったと思います。


Q、残り10分くらいでの出場となりましたが、
どんなことを考えてピッチに入りましたか?


A、スタートであっても、サブからベンチでスタートすることになっても、
必ず自分の最善を尽くしているので
その結果今日は点を取ることができました。


Q、ゴールシーンは遠藤選手から素晴らしいクロスが上がってきました。
素晴らしいヘディングだったと思いますが、いかがでしたか?


A、湘南がボールを奪って
素早く遠藤選手がエリアにいる私を見て、
練習通りのクロスを上げてもらって
得点を挙げることができました。
その得点をブラジルで生まれた子供に捧げたいと思います。


Q、今後に期待を抱かせるゴールになりましたが、
次節に向けて意気込みを聞かせて下さい。


A、いつも通りに良い練習をして、良い準備をしていけば
今シーズンは良いシーズンになると私は思っています。


【林健太郎氏のレビュー】
(鹿島)
内容は悪くないと思いますが、やっぱり隙がありますよね。
ちょっとしたミスですとか、
まさか小笠原があんなPKを献上するとも思わないですし、
終了間際に失点するなんて
鹿島にそんなイメージはないじゃないですか。
少し自信も欠けているのかなという感じがします。
この後は中国でACLということで
スケジュール的にもキツいですから
本当に全員で前向きに戦っていくしかないでしょうね。


前節もハンドだったのにPKを取られなかったというのもありましたし、
今日もポストやバーに2,3回当たっていますし、
そういう不運な所もあるんですよね。
カイオのヘディングはツイていないとしか言いようがないです。
ですから、そこまで悲観せずに
あとは一瞬の隙を見せないことが課題になってくるのかなと思います。


結果だけ見て自信を失うことはやってはダメだと
監督もおっしゃっていましたよね。
もちろん結果が出ていないですけどチャンスはたくさん創っていますし、
守備でも良い部分もありましたし、
そこは継続してやっていくべきだと思います。
どのチームにも1年間の中にはそういう時期がありますから。
気になるのは欠場選手が多いことですよね。
前線の所は選択肢が少なくなっている中で
今日も本山が前に入っていましたし、
そのへんの難しさはあると思いますね。


まず1つ勝つことだと思うんですけど
スケジュール的には厳しいと思うので、
本当に総力戦ですよね。
全員の力を合わせて1つ目の前の試合をしっかり勝つこと。
それが後々に優勝争いをするという所に繋がってくると思うので
あまり引きずらないで、切り替えてしっかり次に進んでいくことが
大事かなと思います。


(湘南)
まず、J1昇格して1勝目ですからおめでとうと言いたいですね。
ただ、後半は特に追い付いてからの展開は持ち味が出ていましたし、
当然リスクもありますから逆にカウンターを受ける場面もありましたけど、
それが彼らのスタイルだと思いますし、
リスクを考えずに思い切って攻めるというのが持ち味なので
そういう部分は特に後半で見られましたね。


岡田も実績がありますし、アリソンが入った時には
「ああ、そっちを選ぶんだ」と少しビックリしたんですけど、
練習でそういう所をしっかり見せているのでしょう。
アリソンはこれだけの短い出場時間で
これだけのインパクトを残すって相当ですよね。
ゴールもボールを受ける前の動きが上手かったです。
完全にファン・ソッコのマークを外していましたし、
西が体をぶつけてきていたんですけど体が強いですよね。
色々な意味でですけど、今後が楽しみですね。
ただ、インタビューに関しては
ちょっと100パーセント喜び切れないというか、
次に出られないというのもありますし、
迷惑を掛けてしまったというのもあるんでしょうね。
今日を見る限りは"持っている"とは思いますが、
やはり真価を問われるのはこれからですから。
継続してできるかどうかですよね。


湘南も後半はピンチになる場面が多かったですけど、
そこにキム・ジョンピルを入れてしっかり修正していましたよね。
チョウ監督の采配は見ていて面白かったです。
このJ1というリーグの厳しさというのをしっかり認識して
何が必要かということを日頃のトレーニングから
取り組んでいるんだなというのがわかります。


今日大竹を入れるプランは試合前から想定していたという話がありましたが、
そういうことも含めながら結果を出していくと。
今日はアリソンが点を取りましたけど
そういう部分でチーム内の競争を上げていくと。
それでレベルを上げていうことに取り組んでいかないと
結果は出てこないでしょうからね。
2試合目で鹿島に勝てたというのは相当自信になったはずです
この結果に関しては十分だと思います。


【Jリーグブログ的データ】
J1第2節
鹿島アントラーズ 1-2 湘南ベルマーレ

入場者数:17,295人 天候:曇のち晴、弱風
気温:10.2度 湿度:57%
主審:吉田寿光 
副審:山内宏志、今岡洋二
第4の審判員:堀越雅弘


《得点者》
<鹿島>
13'金崎夢生①(アシスト:高崎寛之)
<湘南>
54'遠藤航②(PK)
90+1'アリソン①(アシスト:遠藤航)


《選手寸評》
(鹿島)
GK曽ヶ端準...失点シーンは致し方ないがキャッチングとキックに危うさがあった
DF西大伍□...勘所を押さえたプレーが多い。代表でも見てみたい選手
DF山村和也...一定以上の安定感は見せた。途中からはボランチで奮闘
DFファン・ソッコ...フィードを含めた攻撃面に関与し切れず。最後はマークも外した
DF山本脩斗...終盤のやり合う時間帯に迎えた決定機は沈めたかった
MF柴崎岳...裏へのパスに冴えを見せたが苦しい時間帯にチームを牽引したい
MF小笠原満男...信じ難いPK献上がチームの流れを失わせる要因に
MF遠藤康...2度の好シュートも相手のファインセーブでポストとバーに嫌われるアンラッキー
(→DF青木剛...失点に過失はないがCBとして悔しい負けを突き付けられた)
MF土居聖真...託されたタクトを振るい切れず。存在感は希薄だった
MF金崎夢生①...ゴールも含めてアグレッシブな姿勢が。ポジションを固めつつある
(→MFカイオ...ジョーカー起用としては最高に近いパフォーマンスもポストには嫌われる)
FW高崎寛之...アシストの場面では輝くも周りを生かしきれなかった
(→MF本山雅志...1トップに入り10分間で数回のチャンスを演出してみせた)


《選手寸評》
(湘南)
GK秋元陽太...ファインセーブ連発でゴールに鍵。MOM級の働きがチームへ勝利をもたらした
DF遠藤航②...1ゴール1アシスト。U-22の疲れも見せずに躍動し続けた
DFアンドレ・バイア...彼の所で跳ね返せることは今年の湘南の大きなアドバンテージ
DF三竿雄斗...得意のオーバーラップは抑え目。まだJ1のタイミングが測り切れないか
MF藤田征也...戦術上の理由もあるがアタックの回数を考えると45分で交替もやむなし
(→MF大竹洋平...大きく流れを変えるには至らずも労を惜しまぬ守備はやり切った)
MF菊地俊介...躊躇してやめたミドルを打てるか打てないかが今後の課題
MF永木亮太...攻撃面への関与が限られる中でラインの間延び防止に奔走した
MF菊池大介...持ち味の縦突破は勝負し切れず。もっと思い切りがあって良い
FW大槻周平...シャドーと1トップでプレーするもシュート1本は寂しいか
(→FWアリソン①□□■...デビュー戦で決勝弾に加えてイエロー2枚とレッド。約10分間でやり切った)
FWブルーノ・セザル...収める形がうまく基点創出は及第点。あとは早めにゴールが欲しい
(→MFキム・ジョンピル...アンカーに入って中央のスペースケア。彼の安定感は逆転への遠因に)
FW高山薫□...シャドーと右WBをこなすポリバレントさはチームのオプションを広げる大事な要素


再放送スケジュールは
3月14日(土)深夜1:45~午前4:00 J SPORTS 3
3月18日(水)午後10:15~深夜0:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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