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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1開幕戦
ヴィッセル神戸×柏レイソル@ノエビアスタジアム神戸
解説:玉乃淳 実況:西岡明彦 インタビュアー:林智美
【ヴィッセル神戸 ネルシーニョ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の開幕戦を振り返って一言お願いします。
A、この試合に向けて期待があったんですけど
前半はちょっとウチが攻めることができずにチャンスも創れず、
守備に終始したという内容だったんですが、
ハーフタイムに2人替えてチームが盛り返して、
前半とは違う内容と違うチームを見せてくれたというのはあります。
Q、この試合で監督が見たかったこと、見せたかったことは
どのくらいピッチで出せましたか?
A、まだ終わった段階で、この瞬間にチームを分析して
採点するという所はまだ早いと思うんですけど、
とにかく試合の中でああいう前半から後半盛り返せたと。
ボリュームも拮抗するぐらいのレベルへ持っていけたということもありますし、
失点自体も防げた失点だと思います。
唯一挙げるとすれば、劣勢の前半から後半に
最低でもイーブンまで持っていけたという所が
ポジティブな所だったと思います。
Q、選手のモチベーションも非常に高く、
そういった熱というのを感じました。
次に繋げる部分はどういった所でしょうか?
A、やはりこの敗戦はネガティブなものかもしれませんが、
この敗戦が今のチームの持っているクオリティと
持っている雰囲気を壊すことはありませんから、
先ほど選手を見てきたんですけどしっかりと今日のゲームを、
特に前半の所をしっかりと見直して
次のフロンターレ戦に向けて修正していきたいと思っています。
Q、敵として迎える黄色いチーム、柏レイソルはいかがでしたか?
一言お願いします。
A、今日の対戦相手ということで
彼らが自分たちのリズムで前半はチャンスを創り、
我々がセットプレーのセカンドプレーの所で
やられてしまったという所以上のコメントは特にありません。
Q、今日はたくさんのサポーターが開幕戦の応援に駆け付けてくれました。
そのサポーターに今後の意気込みをお願いします。
A、今日スタジアムに駆け付けて下さった
たくさんの皆さまに心から感謝しております。
我々チームはこれから先も目標を達成するために戦い続けますが、
いつも皆さまの支えと応援を必要としております。
これからも応援お願い致します。
【柏レイソル 吉田達磨監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは初勝利おめでとうございます。
開幕戦を振り返って一言お願いします。
A、ありがとうございます。
神戸相手でネルシーニョ監督ですし、
とても何だかんだ想いの詰まった、
お互い意識しないとは言いつつも、かなり意識した中での戦いでしたけど、
さすがだと言うような、この短期間でよくここまで仕上げてきたなという状況の中で
我々の選手たちはとても勇敢に最後まで戦ってくれた結果が
この結果だと思っています。
Q、前半は特に相手を押し込むような
自分たちの良い時間帯というのも創れていたと思いますが、
一番感じてらっしゃる手応えはどういった所でしょうか?
A、選手が向かっていくようになったと。
ボールを奪いに行くようになっているし、
ボールを奪われないようにプレーするようになっていると。
奪われないようにボールを遠くに飛ばすんじゃなくて
何か解決策をピッチの中で見出そうとしている所が成長と言いますか、
手応えを感じている所です。
Q、ACLも含めて厳しい日程で迎えた開幕戦でしたが、
この試合で一番重要だと思ってらっしゃった所はどういう所でしょう?
A、我々が3試合公式戦をやっているという所を
良い意味でアドバンテージにしようという所で、
彼らがどう出てくるか、おそらく前から出てくるだろうという所を
我々が奪ってしまおうというような狙いの中で今日は入りました。
うまくいったと思います。
Q、開幕戦の相手のヴィッセル神戸は
ネルシーニョ監督率いるチームということで
試合前に何かお話はしましたか?
A、あの、「良いゲームをしようね」というぐらいで
ああいう方ですから、そんなに会話にはならず。ハイ。
Q、吉田監督自身は緊張感や特別な想いというのは
いかがでしたか?
A、おそらくACLがなければここに準備をしますけど、
ただ火曜日に試合をしていますから
そんなにここに向けての緊張感というのは
私も選手も感じている暇がなくて、
逆にそれが良かったなと思っています。
Q、今年は監督として柏レイソルと歩んでいく1年になります。
改めて1年の意気込みをサポーターにお願いします。
A、今日お見せしましたサッカー、
とにかくプレーするというようなものを
1年続けてお見せできればと思っています。
今日みたいにうまくいく時もあれば、そうでない時もあると思います。
ただ、その時も熱を分けて戴けたらと思います。
我々も分けられるように頑張ります。
【柏レイソル 工藤壮人インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは開幕戦を勝利で収めた今のお気持ちからお願いします。
A、ACLがあったのでちょっと開幕って感じはしなかったですけど、
まずはJリーグの一発目を取れたということは良かったです。
Q、その一発目で勝ち点3を呼び込むゴールを決めました。
あのヘディングシュートを振り返って下さい。
A、もう本当に出してくれた輪湖のボールが良かったので
押し込むだけでしたけど、チャンスが色々創れた中で
ああいうセットプレーからの形でしたけど、
とにかく1-0という形で、全体的に良いサッカーもできていたので
こういう試合をモノにできて良かったです。
Q、手応えを感じてらっしゃるということですが
次に繋げていきたい部分はどんな所でしょう?
A、ヴィッセルのプレッシャーをかいくぐって
自分たちのペースである程度90分試合ができたので、
次はもう少し良い形でゴールを取れるように
またしっかり練習していきたいです。
Q、開幕戦の相手の神戸はネルシーニョ監督率いる相手ということで
対戦してみてそのあたりはいかがでしたか?
A、個々の特徴も凄くわかっていましたし、
チームとして開幕戦ということで非常にまとまっていたので
やりづらさはありましたけど、とにかく勝てて良かったです。
Q、改めて今年1年を戦う上で意気込みをサポーターへお願いします。
A、これだけで終わらず、ACLと厳しい日程が続きますけど、
しっかりと一戦一戦全力で戦って
勝ちをどんどん繋げていって
サポーターと一緒に戦って行ければと思います。
【玉乃淳氏のレビュー】
(神戸)
ネルシーニョ監督に柏と同じような完成度を求めるのは酷ですからね。
まだ来て間もないですし、新加入選手もケガから最近復帰してきたりと
なかなか難しいと思います。
公式戦も初めてですし、しょうがない部分もあると思います
そして運悪く完成度の高い柏と当たってしまったというだけですね。
ただ、インタビューをお聞きしても
前半と後半で別のチームになってくれたという
ポジティブな捉え方をしていましたね。
柏もいつもタイトルに絡んだり、
ACLで世界で戦うようになったのも多少時間が掛かりましたから、
いきなり全てを見せろと言われてもさすがにそれは無理だと思うので、
全てが上り調子になっていくんじゃないかなと思っています。
ペドロ・ジュニオールも体はキレていたんですけど
なかなか良い形でボールをもらえなかったので、
チームが上向くにつれて得点力は上がってくると思います。
小川と石津が入った時には前への推進力が上がったので、
ペドロ・ジュニオールにもドリブルからのシュートという
シーンが見られましたよね。
渡邉千真は中央に入ってよりボールを触るチャンスが増えたことで、
可能性を感じるシーンが後半は増えてきたように感じました。
岩波も惜しいシュートがありましたが、
早く自分のポジションに戻らなきゃというシュートでした。
ディフェンダーなのでしょうがないんですけど、
取られてカウンターというよりはシュートというメンタルが
ふかした所に繋がったと思います。
数多く創っていたチャンスはチョン・ウヨンのセットプレーですよね。
コーナーキック然りフリーキック然り
キャプテンらしい奮闘ぶりは見せてくれました。
大前提として選手の個々の能力が高いというのがありますし、
試合を積めば積むほどネルシーニョさんの意思というのが
チームに伝わってくると思うので、
まだ始まっていないと言ってもいいかもしれないです。
今日は今シーズンで一番悪い試合になることを祈っているし、
そうなると思います。
次はもっと良くなるし、その次はもっと良くなるということは
レイソルで実証済みなので、何も不安視することはないんじゃないでしょうか。
(柏)
ACLも戦っている分、これが開幕の偶然だとは言えないですね。
これが今年の柏の強さですよね。
あれだけサイドチェンジしてパスコースがあるサッカーって
珍しいですから。
よく指導者がパスアンドゴーと言うと思うんですけど
そのパスアンドゴーの場所まで教えてあげているというか
意識しているんだろうなというのがありますよね。
単純じゃないんだろうなという。
厳密に色々計算されているんだろうなというのが
このゲームを見てよくわかりました。
工藤選手も自信に満ち溢れたインタビューでしたね。
もっともっと国民的スターになって欲しい選手ですよね。
爽やかだし1つ1つ丁寧に受け答えてくれるし、
ゴールも簡単じゃないと思います。
ファーで待っていた分だけ当然重心も後ろにいっていますし、
背筋もよく鍛えていると思いますよ。
工藤もそうですけど、柏の選手はこういうサッカー、
こういうコンディション、こういうプレーを続けていれば
もっともっと何人でもアンダーだけじゃなくて
フル代表の方に入っていってもおかしくないですよね。
鈴木も増嶋も菅野もちょっとワンランク上に行っているなと。
ちょっと置いていかれている感を私自身が感じました。
クリスティアーノも得点こそなかったですけど、
他の役割としてはレアンドロ同様に
95点ぐらいあげてもいいんじゃないかと。
100点をあげちゃうとこの先の見所が難しくなっちゃうので。
誰が出てもそれぞれに与えられた
各々のグリッドというのがしっかりあるので
そう簡単には崩れないんじゃないかなと。
ACLももちろんローテーションを組まなくてはいけない中、
コンスタントに勝ち星を取れていくんじゃないかなという期待は持ちました。
吉田監督はインタビューを見ても余裕がありましたね。
良い時も悪い時もあるとおっしゃっていましたが
こういうサッカーだからこそ悪い時もあると思うので、
それを乗り越えた時には偉業を達成できるんじゃないかなと思います。
【Jリーグブログ的データ】
J1開幕戦
ヴィッセル神戸 0-1 柏レイソル
入場者数:24,027人 天候:屋内
気温:14.6度 湿度:55%
主審:西村雄一
副審:名木利幸、堀越雅弘
第4の審判員:吉田哲朗
《得点者》
<柏>
63'工藤壮人①(アシスト:輪湖直樹)
《選手寸評》
(神戸)
GK山本海人...好セーブもあったが失点シーンは痛恨のミス
DF奥井諒...彼の果敢なドリブルが一番可能性を感じさせた
DF岩波拓也...レアンドロに手を焼いた。U-22への弾みとはいかず
DF増川隆洋□...ややファウル気味の対応が目立ち45分間でベンチへ
(→DF高橋祥平...個人としての破綻は特になかったが全体的にまだおとなしめ
DF安田理大...守備に追われる時間が長く持ち味を出せたとは言い難い
MFブエノ...スタメン抜擢にも守備面では応えたが攻撃への関与は少ない
MFチョン・ウヨン□...セットプレーでは良いボールを蹴ったが流れの中ではフィードも少ない
MF森岡亮太...茨田ケアの比重が高く流れに埋没した結果は前半で交替
(→FW小川慶治朗...仕掛ける姿勢が目立った。次はスタメンも間違いなく視野に)
FWペドロ・ジュニオール...時折スピードは見せるも単発で脅威までになり得ず
FWマルキーニョス...珍しくほとんど存在感を示せずに後半途中で退いた
(→FW石津大介...突破の意識は顕著。交替選手としての役割は十分果たした)
FW渡邉千真...ポジションの変わった後半序盤は輝き掛けたがまだまだやれる選手
《選手寸評》
(柏)
GK菅野孝憲...プレー機会は少なかったがキャッチングの正確性が目立った
DFキム・チャンス...特に前半はチームの推進力に。バランス感覚はさすが現役韓国代表
DF鈴木大輔...的確なラインコントロールでオフサイドも多数獲得
DF増嶋竜也...試合に出れば間違いなくやることをこの日も武骨なプレーで証明
DF輪湖直樹...足が攣るのも納得のパフォーマンス。今や22番は完全に彼の番号
(→DF山中亮輔...時間帯を考えたプレーに成長の跡が窺える)
MF茨田陽生...15分以降は森岡のマークも外れ躍動。欠かせないチームの心臓部
MF武富孝介...ACLのゲームと比較すればもっとやって欲しい感じは否めない
(→MF栗澤僚一...このクラスがベンチに控えているのは贅沢と言うよりない)
MF大谷秀和...別次元の安定感。前へと出て行く回数は昨年より飛躍的に増えた
FW工藤壮人①...これで開幕戦は3年連続ゴール。恩師にリーグ初勝利をプレゼント
FWレアンドロ...相手セットプレーのクリアをことごとく収め続けたプレーは本当にチームを助ける
(→MF太田徹郎...今日は右WGでの出場。もはやこの男にできないポジションはないか)
FWクリスティアーノ...FKは左のポストを直撃。わずかづつではあるが照準は合い始めている
再放送スケジュールは
3月8日(日)午前10:40~午後0:55 J SPORTS 3
3月11日(水)午後10:15~深夜0:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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