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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2015年01月31日

ファジアーノ岡山・戸田光洋コーチインタビュー

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今回は今シーズンからファジアーノ岡山の
トップチームコーチに就任された
戸田光洋コーチにお話を伺ってきました。
岡山の地へ来ることになった経緯や、
充実した毎日のことをお聞きしましたので、
ご紹介します!


Q、岡山へ来ることになった経緯を教えて頂けますか?


A、(長澤)徹さんとは選手時代からずっと連絡を取り合っていて、
僕がS級を取ってから、Jの舞台に戻りたいということもずっと言っていて、
常に相談していたんですね。
僕は大学のチームを教えていたんですけど、
その間にもありがたいことに良いお話を頂いたりしていたのも
全部徹さんには伝えていて、
「徹さん、どう思いますか?」みたいによく聞いている中で、
去年も徹さんに相談している話がいくつかあったんですよ。
で、冗談ぽく「いや~、徹さんの下とかでやれたらいいですけどね~」とか
いう感じで言っていて、まだその時は全然シーズン中で、
「岡山にはポストがないからな~」なんて徹さんも言っていて、
「ポストがあっても呼んでくれないんだろうなあ」とは思っていたんですけど、
そういう相談をしている内に、ある日突然だったんですけど
朝に別の件でこちらから電話をしていて、
逆にお昼ぐらいに僕が電車に乗っている時に
徹さんから何回も電話が掛かってきていたんですよ。
「徹さんすみません。電車です」とメールを送り返しても...
僕の話、長いですね(笑)


で、「電車から降りたら掛けます」ってメールしているのに
もう1回掛かってきたりしていたので
「何かあったのかな」と思って駅に降りて
「徹さん、すみません」と電話を掛けると
「今日の夜、会いに行くから」と言われて「ん?」と思ったら
「俺、監督やるから来てくれ」と言われたんです。
「力を貸してくれ」と言われて、その日の夜には東京駅に来てくれました。
僕も家族には会わずにそのまま東京駅へ行ったので
一応電話で「こういう話をもらった」とは家族へ伝えたんですけど、
もうほぼその時点で行こうというのは決めていました。


Q、徹さんの存在が大きかったんですね。


A、本当にそうです。
だって、ファジアーノ岡山との繋がりといったら
宮田直樹という僕の教え子を送り出したぐらいで
縁がない土地でしたし、
チームにもクラブにもほとんど知り合いはいなかったので
本当に徹さんがキーでした。


Q、実際に岡山へ来てみて、今の所はいかがですか?


A、いっぱいいっぱいでやっています。
ウチにはフィジカルコーチがいないんですけど、
クラブの考え方として「フィジカルもサッカーの1つでしょう」という所で
フィジカルコーチという専門職を置かずに
監督とコーチでやろうよというコンセプトがあるのと、
徹さんに「指導者は何でもトータルにやった方が良い」という考えがあるので、
難しいことにもたくさんチャレンジしながらやっている所です。
時には選手と一緒にボールを蹴ったりして、
今はとりあえず慣れていくのに精一杯ですね・


Q、年齢的にもまだ体が動くというのはアドバンテージですか?


A、いや~、ダメですよ。本当に(苦笑)
昨日も選手に削られて...
周りの人たちは「それぐらいできるから選手も真剣に行くんだ」と
褒めてくれるんですけど、こっちはたまらないですよ(笑)
かなりゼエゼエ言ってるのに...
ただ、真剣な場なのでそういうシーンも出てきますし、
そういうのも含めて楽しいです。
チャレンジしていることが凄く楽しいですね。


Q、今まで大学生を指導されてきましたが、
プロの選手を指導する上でどういう違いを感じますか?


A、大きな違いは、大学の時はどちらかと言うと
サッカーのことを話すのは半分もないかなという感じですよね。
半分以上がサッカー以外の所、
サッカーする以前の「人としてどうしなくてはいけないか」とか
そっちの方が多かったかなと思うんです。
でも、やっぱりここは覚悟を決めている選手たちばかりなので、
もちろんそこでメンタリティが左右したりというのはあると思いますけど、
サッカーでこのクラブを強くしていくにはどうしたらいいかだったり、
サッカーの所を大事にできるので
そこが一番大きな違いですね。


Q、布啓一郎さんも同じタイミングでコーチに就任されましたが、
布さんってどんな方ですか?


A、徹さんよりも年が上だったりとか、
ネームバリューもある方ですし、
さらにマキさん(牧内辰也コーチ)という偉大な人もいて
そこに若い僕がいたり、ヤス(富永康博)というGKコーチも若いですし、
さらに若いワカ(若宮直道)というコーチもいて
なんか一見アンバランスに見えますけど、
その中で意外にもスタッフルームでは布さんとツッコみ合ったり、
僕も布さんに毎日のようにツッコんでいます。
結構悪ノリするんですよ(笑)


Q、どんな悪ノリですか?(笑)


A、それは言えないんですけど(笑)
ここでは言えないような悪ノリもしますよ。
で、ツッコんだりすると結構喜んでくれるので。
だからイメージとは全然違いましたね。


Q、プロクラブでの指導者キャリアをスタートさせる上では
物凄く周囲のコーチ陣に恵まれているんじゃないですか?


A、かなり恵まれていますね。
徹さんから吸収することが選手時代から多かったので、
徹さんの下でコーチができるというのは凄くメリットがあるし、
そこに布さんやマキさんといった経験豊富な方がおられて、
教えてくれるというよりは
こっちが盗みに行くような形でさらけ出してくれますし、
みんな閉じこもる人じゃないんですよ。
なので、凄く刺激的で良いですよね。


Q、楽しそうですねえ(笑)


A、本当に楽しいですよ。
もちろんピッチの上ではシビアになりますけど、
それ以外の所でサッカーの話をしていても
やっぱり色々な考えがあったりとか。
でも、やっぱり徹さんが監督だからというのもあると思うんですけど、
自分の考えだけを押し通して
終わらせようという人たちではないので、
本当に楽しいですよね。


Q、生活面はいかがですか?


A、生活面は正直言うとヤバいです。
単身で来ているというのもありますし、
基本的には朝から夜までクラブハウスにいるので
そこまでアレなんですけど、
やっぱり家に帰ってからの...
皆さんと飲みに行ったり、ご飯を食べに行ったりするのは
全然問題ないんですけど、夜遅くなったりして
そうも言っていられない日もあるじゃないですか。
そういう日に1人で食べている夕飯の内容とかを考えると、
「コレで俺は大丈夫かな...」と思いますよ(笑)
あとは久しぶりのワンルームなので、
「隣の大学生が騒いでるな」とか
そういうことを感じながら寝る感覚とか(笑)
懐かしいなと思いつつ、
この年でこれもちょっとツラいなという所はありますね(笑)


Q、今後このクラブで自分のどういう立場を築いていきたいですか?


A、自分をどうと言うよりも、とにかく僕は徹さんを支えると。
徹さんがクラブのことを考えるし、
もちろん僕も考えますけど
まず第一に監督をサポートしていくという所を大前提に置いています。
あと、ファジアーノ岡山というクラブに入ってみて思うのは
凄く良いクラブなんですよ。
ピッチレベルのことだけじゃなくて
それ以外のことも凄く考えているし、
本当にJリーグが掲げている"地域密着"も真剣に考えていて、
『子供たちに夢を!』という理念があるんですけど
本当にそこに向かっているという感じがするんですよ。
現場だけじゃなくて会社全体で。
そのほんの一部分を担えればと思っていますし、
ピッチの上では選手を鼓舞して、徹さんを支えて、
J1昇格というのが僕が一番やらなくてはいけない目標ですけど、
このクラブの理念の実現に少しでも力になれるように
やっていきたいなと思っていますし、
このクラブにいる間はそこに全力を尽くしてやりたいなと思います。
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お話にもあったように
専任のフィジカルコーチを置かないチームの中で
練習のウォーミングアップは戸田コーチが担当されていましたが、
先頭に立ってキビキビと動く姿はさすがの一言。
戸田コーチを古くから知る鈴木徳彦GMも
「戸田があんなにしっかりやれるとは思わなかったね」と
ジョーク混じりに笑ってらっしゃいました。
きっとこれから待ち受けている厳しいシーズンの中で、
彼の明るさがチームを救う日が必ずやってくると私は思います。
戸田コーチの今後にも要注目です!


土屋

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