今年もやってまいりました。
昨年から"スタートミーティング"へと名称も変更され、
サポーターにとっては新加入選手を迎え入れる意味でも
貴重な機会となっているこのイベント。
今回は例年使用している柏市民文化会館が改修中ということで、
ここになりました！

決して昨年末に撮った写真じゃありませんよ（笑）
今日撮った写真です！
ここに来ればまだクリスマス気分がガッツリ味わえる
三井ガーデンホテル柏の葉！

その中にあるカンファレンスセンターが今回の舞台です。
キャパシティの関係もあって、
1400人が集結した昨年に比べ、
今年は350人と非常にサポーターの方々の参加倍率も
高くなってしまったようですが、
クラブスタッフの皆さんもかなりの熟慮を重ねた上で
この会場に決められたということはお伝えしておきたいと思います。

ホテルの入口付近では
新年早々ということもあってか
日立台より3割ほどテンションの高いレイ君がお出迎え。
会場へと続くエスカレーターを降りると、
新シーズンを戦う選手たちの真新しいユニフォームがズラリ。
やはり茨田選手の8番と中谷選手の20番が
個人的にはグッと来ましたねえ。

18時30分。
レイソルサポーターのみなさんにはおなじみであり、
先日はチームのエースでもある工藤壮人選手と
プレミアリーグの中継でタッグを組むなど、
J SPORTS視聴者のみなさんにもちょっとおなじみ（笑）の
桑原学さんが司会者としてご挨拶。
もうこのイベントは常連ということもあって
言葉の端々に過信自信が窺えます。
そして、突如として桑原さんが発表したのは
今シーズンのクラブが掲げるスローガン。
「えっ、毎年監督が発表していたのに？」という
サポーターの皆さんの疑問符もものともせず
過信自信たっぷりに桑原監督が口にしたのは"MORE"！
新シーズンは色々な"MORE"にトライしながら
チームが進んでいく覚悟を桑原監督が鮮明に。
今シーズンは桑原監督にも色々な"MORE"が期待できそうですね（笑）

続いて登壇されたのは
萩原靖社長、寺坂利之GM、渡辺毅ダイレクター。
中でも今シーズンからの就任となった
渡辺ダイレクターには大きな拍手が送られます。
少し照れ臭そうにステージに現れたダイレクターは
次のようにご挨拶しました。

「こんばんは！
今シーズンからダイレクターという役職を自分が与えられて、
クラブのために頑張っていきたいと思っております。
私のことをご存知の方はいらっしゃいますか？
（結構手が挙がる）
ああ、ありがとうございます！
みなさん、40歳以上の方...（会場笑）

私はプレーヤーとして10年間レイソルでやらせて頂いて
そのまま引退して10年間アカデミーのスタッフとして働いてきました。
その20年間という時間の中で学んだことというのを
これからクラブのために伝えていきたいなと思っています。
私自身選手をやって10年で辞めたんですけど、
その後で気付いたことって凄いありますね。
後悔をしてもそこには戻れないので、
これから見ていくトップの選手たち、アカデミーの選手たちには
そういう想いが引退後に残らないように
サポートをしたり色々な意見を伝えていけたらなと思っております。
クラブのために頑張りますので宜しくお願いします！」

ダイレクターには以前インタビューをさせて頂いた事もありますが、
一見無骨そうな雰囲気の中に温厚さやユーモアも持ち合わせた
懐の深い方だなあという印象です。
12月には大学サッカーの全国大会でも何回かお会いしており、
その際には1人でピッチを静かに鋭く見つめる姿が印象的でした。
クラブの中でも人一倍レイソル愛に
溢れている方であることは間違いありません。
今後のダイレクター業にも大いに期待したいですね。

ここからは桑原監督の出番。
登壇されている3人にクエスチョンをぶつけていきます。
これに関しては全文という訳にもいきませんので、
要約したものをキーワード的にご紹介したいと思います。

★吉田新体制移行への経緯や理由
【回答者：寺坂GM】
・スタジアムやクラブハウスも豪奢ではないが、
大人から子供まですべてのチームがあの敷地の中で
サッカーに取り組んでいることはクラブとして有意義。
・クラブの生産性を上げるためにサポーターの力は不可欠なので、
我々のやり方をしっかりと認めてもらわないといけない。
・今までよりもより良いチーム、より強いチームを創るために、
我々が持つ基盤を元にして、その基盤のよりしっかりしたクラブを築くために新体制にした。
・よりクラブを強くするためのイノベーションのつもりでもある。
★どういったサッカーを目指していくか？
【回答者：渡辺ダイレクター】
・「やっと来たな」と。
トップとアカデミーがサッカーの部分で離れていた部分があったが、
それが吉田監督の下で同じになることで
「レイソルのサッカーはこれだよ」というのが掲げられる。
・そのサッカーは1つの言葉で言い表せないが、
ピッチで見てもらえればわかると思う。
「レイソルはこういうサッカーをやるから、こういう監督を連れてくるよ」と
いう形になっていく。
★アカデミー出身者が多くいることの効果やメリット
【回答者：渡辺ダイレクター】
・アカデミー出身者15名というのが多いのかどうかはわからないが、
吉田監督のサッカーを知っている選手が多くいることはプラス材料。
それ以外の12名は凄いパワーやテクニックを持っていて、
それが融合されることでサッカー選手として全員が成長すると思う。
【回答者：寺坂GM】
・数の問題ではなく、アカデミーからトップまで
シームレスに同じサッカーをやっていく中で、
トップをアカデミーの選手一点張りでという考え方はしていない。
監督も勝つためのバランスを考えた上での編成である。
指導者も同様であって、今回はヘッドハンティングで
アカデミーにも優秀なコーチを2名入れている。

ここからはサポーターのみなさんの出番。
例年同様に登壇されている方々への質問コーナーです。
これに関しても要約したものを
キーワード的にご紹介したいと思います。

★練習見学のゾーンが変更された経緯
【回答者：寺坂GM】
・1つは監督の要望。現時点では暫定的だと聞いている。
いきなり戦術的なものやフォーメーションの練習もやっている中、
不特定多数の方に門を開いている以上、
誰が見に来られているかというのがわからないので
そのあたりで神経質になっている部分もあるかもしれないが、
クラブとしては現状は監督の意思を尊重したい。
サポーターの皆さんにも今は現場の意思を尊重して頂きたい。
★監督交替は吉田監督ありきだったか？
【回答者：寺坂GM】
・吉田監督ありきだった。
吉田はトップチームがどういう状況でも
ウチのアカデミーを守ってきた旗頭であると判断しているし、
将来の監督にするためにクラブ内で彼のポジションを変えてきた。
ついにこういう時が来たなということで、
吉田を監督にするという前提は3,4年前から考えていた。
★会社としての観客動員や収支拡大に対する企業努力
【回答者：萩原社長】
・スタジアムを拡大することはあまり考えていない。
2年前からホームの観客動員が2000人近く減っている。
そこが満員になってから拡大の話ができるのかなと思っている。
企業努力に関して不十分な件については検討したい。
スタジアム自体については音響設備向上、
バックスタンドの座席取替え、メインスタンドコンコースの塗装工事、
お手洗いの一部和式から洋式への変更なども行っている。
やれる所からしっかりやっていきたいと思っている。
★クラブの情報発信に対する考え方
【回答者：寺坂GM】
・ウチがお客様にサービスが悪いクラブだとは自覚している。
全売り上げの約68%を育成も含めた現場に使っている中で
会社の従業員数は12名でやっており、
周辺のサービスに手が回っていないのはご指摘の通り。
クラブ全体のカバー的にそこまでサービスを拡大できないのも事実で、
まずは誰からも認められる強いチームを創って、
誰からも認められるクラブになって、
それから皆さんに対するサービス的な所に力を注ぎ込んでいきたい。
★去年も同じ質問があったがスタジアムの時計の件について
【回答者：寺坂GM】
今回で3年連続の質問で
最初は"検討"で昨年は付けると言ったという噂が出ているが、
昨年も"検討"にとどめておいたので、
今回も"検討"にとどめさせておいて頂きます。
できることからコツコツとやらせて頂きます。

ここまでが第1部ということになります。
なお、この内容の掲載に関してはクラブ広報の方の許可を頂いています。
個人的には直近3回のこのイベントを取材させてもらっている中で、
偉そうに聞こえたら申し訳ありませんが、
サポーターの皆さんから出た質問の内容は
最も核心的な部分を突いてらっしゃったかなと。
特に情報発信の質問に関しては来場者の方を見ていても、
多くの方が頷いていたように見えました。
ちなみに、その質問内でレイソルの情報を発信する媒体として
柏レイソル応援マガジン「ティキタカ」の名前が挙がりました。
その頃、当の「ティキタカ」の発行人兼カメラマンが
若干バツが悪そうにしつつも
若干ニヤニヤしていたように見えたことも
最後に付け加えておきましょう（笑）

前編はここまで。
たぶん明日にはアップできるかもしれない後編では第2部の内容を。
新加入選手が話したコメント等々は
おなじみ鈴木潤さんの「柏フットボールジャーナル」で
ご覧頂けると思いますので、
吉田達磨新監督の演説（約11分）、
吉田達磨新監督による新加入選手評（約8分半）、
新ユニフォームお披露目（小林祐介選手の大活躍）、などを
まとめていきたいと思います！
なんとなくお楽しみに！

土屋