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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年11月30日

J1第33節 G大阪×神戸マッチレビュー

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J1第33節 
ガンバ大阪×ヴィッセル神戸@万博記念競技場
解説:水沼貴史 実況:八塚浩 インタビュアー:林智美


【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、ホーム最終節を勝利で終えました。
まずは試合を終えての感想をお願いします。


A、よく選手が頑張ってくれました。
タイトな日程の中で終盤どうかなと思ったんですけど、
最後まで集中力を切らさずに良くやってくれたという風に思います。


Q、非常にプレッシャーの掛かる試合だったと思いますが、
選手たちはどんな言葉で送り出されたのですか?


A、まあプレッシャーはレッズの方が掛かっていたと思うので、
ウチはもう勝つしかなかったですし、
思い切ってやるだけかなと思っていました。


Q、選手たちは立ち上がりから落ち着いているように思えましたが、
チーム状態の良さというのも窺えますね。


A、そうですね、普段通りやろうという話をして、本当にキチッと。
立ち上がりはだいぶ神戸の方が
プレッシャーを掛けてきて、難しい展開でしたけど、
15分過ぎくらいから徐々に落ち着いて、
自分たちのサッカーをしてくれたんじゃないかなと思っています。


Q、また今日の試合は大活躍だった宇佐美選手も、
「今週の天皇杯をキッカケに調子を上げてくれれば」というお話を
監督もされていましたが、
まさにエースらしい働きをしてくれたんじゃないでしょうか?


A、はい。
34試合ああいう働きをしてくれれば言うことないんですけど(笑)


Q、次にも大いに期待という所ですよね。


A、そうですね、徳島戦は昨シーズンも宇佐美の活躍がありましたし、
そういう意味ではせっかくもらったチャンスなので、
最後しっかりと全員でモノにできるように
残り1試合を頑張りたいなと思います。


Q、今節を終えて浦和を得失点差で上回って
首位ということになりました。
追われる立場で迎える最終節になりますが、
気持ちの部分で少し変化はあるでしょうか?


A、いや、残り1試合で良かったと思います。


Q、気持ちの面でも良い状態で
最終節に挑めるということですね。


A、と思います。はい!


Q、本当に今日も多くのサポーターが詰め掛けてくれました。
最後に最終節に向けて、そのサポーターに意気込みをお願いします。


A、本当に1年間ありがとうございました。
本当にみなさんの熱い声援が
我々の力になったのは間違いないと思いますし、
本当に苦しい時期から這い上がって
ここまでみなさんと一緒に来れましたので、
何とか良い形でリーグ戦を終われるように、
選手一丸となってサポーターにまたプレゼントができるように
頑張りたいという風に思います。


Q、そのプレゼントは3つと期待してよいでしょうか?


A、まずはリーグ戦でですね(笑)


【ヴィッセル神戸 安達亮監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分を振り返って一言お願いします。


A、うーん、立ち上がりのゲームの入り方は悪くなかったんですけど、
決定機で相手の方が決める所を決めたかなというのはあって、
3-0まで離れてしまったので、非常に厳しい戦いになりましたけど、
最後1点返して、その後ももう1点取るチャンスがあったので、
取れていれば、また3-3に追い付けるかなぐらいの
面白いゲームができたかなと思うんですけど
ちょっと足りなかったですね。


Q、優勝の懸かる相手との阪神ダービーということで
想いも強かったと思います。
この1週間はどんな準備をしてきたんでしょうか?


A、自分もこだわりを持ってやったつもりなんですけど、
選手も気持ちはあるんでしょうけど、
もう少しファイトできればなという想いはありますけどね。
残念です。


Q、もう少しこういった所をピッチで見せたかったというのは
どういう所でしょうか?


A、結果にこだわってもっとやっていかなくては
いけないんだろうなとは思いますけどね。
1つ1つのプレーは悪いことをやっている訳ではないんですけどね。
それがきちんと点に繋がるとか、パスをきちんと通すとか、
狙っている所は悪くないとか、そういうのはあるんですけど、
もっともっと結果を出していかないといけないのかなと思いましたね。


Q、このままで終わる訳にはいきません!
次は最終節になりますが、意気込みをお願いします。


A、とにかく戦う姿勢を最後まで見せて、
今シーズン最後のゲームなので、
良いゲームをして締め括りたいと思います。


Q、今日も多くのサポーターがアウェイにも駆け付けてくれました。
サポーターにも一言いただけますか?


A、本当にいつも熱い声援をいただいて、
それに応えることができなくて本当に申し訳なくて、
最近は本当に謝ってばっかりなので、
最終戦はみんなで喜べるように1週間頑張ります。


【水沼貴史氏のレビュー】
(G大阪)
後半は非常に危ない時間帯もあったんですけど、
全体的に見ればゲームをうまく進めた感じはしますね。
それと今日の宇佐美はやっぱり凄かったですね。
彼の真骨頂というか、「ザ・宇佐美」を見た気がします。
それに引っ張られるように周りの選手たちもよくやりましたし、
あとはディフェンス力が凄いなという風に思います。
全体の守備力が光りますね。
1失点はしましたけど、2列目の大森や阿部の
プレスバックの意識とか切り替えの早さとか、
それは監督の力の賜物だと思います。


彼らを支えているのはやっぱり切り替えだと思いますね。
守から攻、攻から守の切り替えが凄く速くなりましたし、
それで前線から守備をすることによって
ボールホルダーにプレッシャーを掛ける、遅らせる、
戻る、ブロックを作る、粘り強く守るということが整理されていると思います。


ディフェンスライン、中盤もこの選手という選手はいるんですけど、
周りの選手たちが途中から試合に出てもしっかり結果を出したり、
高いパフォーマンスを発揮してくれるので、
監督としてはカードを切りやすいでしょうし、
ネガティブに色々なことを考えずに済むと思います。


長谷川健太監督は僕と日産時代に一緒だったんですけど、
Jリーグではないんですが現役の時に
三冠を獲ったことがあるんですよ。
それで今回を獲れば現役でも指導者としても三冠ですよね。
それは凄いですよね。"持っている"というか。


何か長谷川監督を見ていると構えないじゃないですか。
セレモニーの挨拶でも彼自身を出しているような、
「何か良いこと言わなきゃ」とかじゃなくて、
その場の雰囲気を大事にするとか、
今ここにある空気を大事にするとか、
そういうのが多分トレーニングの中にもあるんじゃないですかね。
ピリッとさせる時は厳しくピリッとさせる監督ですから。


これで精神的なアドバンテージはあると思いますが、
インタビューでも宇佐美が言っていた通り、
気を抜いたらとか隙を作ったらとか、
やっぱりそこが一番怖い所で、
監督としてはメンタル的なマネジメントをすることが一番重要です。
ただ、今は勢いに乗っている選手たちの
ハイテンションな部分も引き出しながら、
保たせながらやっていくという。
長谷川監督にすれば凄く色々なことを考える
1週間になると思いますね。
どういう風に持っていこうかというのは本当に悩みますよ。
でも、このままの勢いで行くんだという想いで
選手たちを見ていくんじゃないでしょうか。


戦い方というのは相手がどうのということではないと思うので、
これだけの厳しい守備があって、得点力というか色々な形の攻撃があって、
それを出せば良いという所だとは思うんですけど、
徳島も色々なことを講じてくると思いますけどね。
立場が変わればプレッシャーもだいぶ変わると思いますけど、
ただ優勝が自力になったということで
ポジティブな要素の方がやっぱり多いと思います。


(神戸)
立ち上がりは神戸の時間帯の方が長かった気がします。
拮抗した試合だったと思います。


神戸も昨シーズンはJ2で、今年上がってきて、
補強もして、「本気で優勝を狙いに行きます」と言って、
本当に良いスタートを切ったと思いますけど、
だんだんジリ貧になってきてしまったかなと
いうのは否めない所ですよね。


後半の途中からはガンバに連戦の疲れというのが
もちろんあったとは思うんですけど、
そのへんから神戸の時間帯が多くなって、
1点は取ることができましたけど、
畳み掛けるということができませんでしたよね。


監督はここ最近のゲームを見ていても
同じことを感じているんだと思いますけどね。
それがやっぱり改善できないという
自分に対しての腹立たしさとか、
そういうのもあるかもしれませんね。


最終節の相手も良いチームですから、
そこに対してどれだけのサッカーができるかというか、
安達監督としてのサッカーを
そこで見せて欲しいなとは思いますね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第33節
ガンバ大阪 3-1 ヴィッセル神戸

入場者数:18,587人 天候:晴、弱風
気温:19.0度 湿度:46%
主審:山本雄大 
副審:武田光晴、今岡洋二
第4の審判員:窪田陽輔


《得点者》
<G大阪>
37'宇佐美貴史⑨(アシスト:阿部浩之)
43'パトリック⑨(アシスト:宇佐美貴史)
49'宇佐美貴史⑩
<神戸>
70'小川慶治朗⑤(アシスト:枝村匠馬)


《選手寸評》
(G大阪)
GK東口順昭...黄金の脚賞も納得のパフォーマンス。ラストピースはこの男だったか
DFオ・ジェソク...いつもとは逆の右でも安定感抜群。両SBを任せられる貴重なマルチプレーヤー
DF丹羽大輝...惜しいヘディングを放つなど攻守に躍動感。今のガンバには欠かせない
DF岩下敬輔...体を張ったシュートブロックも多数。イエローカードも3枚で踏みとどまった
DF藤春廣輝...久々の大舞台で自らの持ち味は出し切った
(→DFキム・ジョンヤ...押し込まれた最終盤をCBとして凌ぎ切った)
MF阿部浩之...常にゴールを狙う意欲とシュート精度は相手に90分間脅威を与える
MF今野泰幸...完全に躍動感が戻ってきた。やはり彼はボランチでこそ輝く
MF遠藤保仁...1人だけ流れる時間が違う。セレモニーでは優勝宣言も
MF大森晃太郎...トランジッションの鬼。プレスバックは今のチームの生命線
FW宇佐美貴史⑨⑩...万博の舞台で再び覚醒。世界レベルのアシストにリベリーの影を見た
(→FWリンス...少ない時間で2度の決定機を迎えたが"仕上げのリンス"とはいかず)
FWパトリック⑨...天皇杯に続いて宇佐美とアベックゴール。あるいはキャリア最盛期か
(→FW佐藤晃大...短い時間でも何かを起こしそうなオーラを纏っている)


《選手寸評》
(神戸)
GK徳重健太...2失点目は虚を突かれた格好。DFとの連携も間に合わなかった
DF高橋峻希□...普段の積極性は見られずオーバーラップも限られた
DF北本久仁衛...1失点目は宇佐美に翻弄されるなど悔しい86分間になった
(→DF岩波拓也...久々の出場。この試合を見て何を感じたか)
DF増川隆洋□...厳しい時間帯でも体を張り続けたが背後には対応し切れなかった
DF相馬崇人...前半は好クロスを上げ続けたが徐々にパスミスが増加
MF小川慶治朗⑤...意地の追撃弾。この日の神戸では最も気持ちを前面に押し出した
MF大屋翼...対面のドイスボランチにもインサイドに絞ったSHにも後手を踏んだ
MFチョン・ウヨン...珍しくイージーなミスが目立ち中盤をコントロールできず
MF森岡亮太...立ち上がりの決定機を逃してからは完全に消えていた
(→MF枝村匠馬...アシストも記録するなど何度もチャンスに顔を出した)
FWマルキーニョス...ハーフタイムでの交替はやや意外だが流れには乗れていなかった
(→FWペドロ・ジュニオール□...彼のパフォーマンスとチームの成績は比例した印象)
FW田代有三...高さでは五分以上で勝利もそれを生かす狙いがチームになかった


再放送スケジュールは
12月4日(木)午後11:00~深夜1:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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