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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
約3週間の中断を挟み、22日に第32節から再開するJ1。
熾烈を極めてきた残留争いの対象は
現在実質5クラブに絞られています。
そこで、今回はこの5クラブの
過去におけるリーグ戦ラスト3試合の勝敗と、
その5クラブに現在所属している選手が
過去におけるリーグ戦ラスト3試合で
どれぐらいゴールという数字を叩き出してきたのかを
一覧にしてみました。
勝敗とスコアラーに関しては、当然J1とJ2という違いもありますし、
ラスト3試合ということもあって対戦相手の
モチベーションなどいくつかの外的要因もありますが、
ここはシンプルに数字を並べています。
なお、対象はJ1に1ステージ制が導入された
2005年以降の9シーズン分に限定しました。
また、スコアラーに関しては
名前の後にどのシーズンで何ゴールを挙げたかも記載しています。
例えば、
4ゴール...ジウシーニョ(08①10①11②)
だったら、ジウシーニョは08年に1ゴール、10年に1ゴール、
11年に2ゴールを挙げて、計4ゴールを記録していると。
こんな感じになります。
では、以下データをどうぞ!
★甲府
【リーグ戦ラスト3試合の勝敗】
05年 ○●○(J2)
06年 ●●△
07年 △●●
08年 ○●△(J2)
09年 ●○○(J2)
10年 ●△△(J2)
11年 ●○●
12年 △○△(J2)
13年 △△△
(7勝10分け10敗/1試合平均勝ち点...1.15)
【リーグ戦ラスト3試合のスコアラー(現所属)】
4ゴール...ジウシーニョ(08①10①11②)
3ゴール...キリノ(09①12②)
2ゴール...土屋征夫(05①09①)
1ゴール...水野晃樹(05①)、保坂一成(07①)、盛田剛平(09①)、
福田健介(11①)、阿部拓馬(12①)、クリスティアーノ(13①)
★仙台
【リーグ戦ラスト3試合の勝敗】
05年○●△(J2)
06年○△○(J2)
07年●●○(J2)
08年△●○(J2)
09年○○△(J2)
10年△●△
11年△●○
12年△●●
13年●●●
(8勝8分け11敗/1試合平均勝ち点...1.19)
【リーグ戦ラスト3試合のスコアラー(現所属)】
13ゴール...野沢拓也(05③06④07①08①09②10①11①)
8ゴール...赤嶺真吾(08①09①10①11②12③)
3ゴール...佐々木勇人(05①10②)、柳沢敦3(08③)
2ゴール...上本大海(08①11①)、ウイルソン(12①13①)
1ゴール...村上和弘(05①)、石川直樹(09①)、渡辺広大(10①)、
武井択也(10①)、武藤雄樹(12①)
★清水
【リーグ戦ラスト3試合の勝敗】
05年○△●
06年○●○
07年△△●
08年○○○
09年●●△
10年○●●
11年●●●
12年●●△
13年○○●
(9勝5分け13敗/1試合平均勝ち点...1.19)
【リーグ戦ラスト3試合のスコアラー(現所属)】
2点...長沢駿(11①13①)、高木俊幸(12①13①)
1点...高木善朗(10①)、村田和哉(11①)、竹内涼(12①)、
大前元紀(12①)、ノヴァコヴィッチ(12①)、カルフィン・ヨン・ア・ピン(13①)
★大宮
【リーグ戦ラスト3試合の勝敗】
05年○●△
06年○○○
07年△○△
08年△△○
09年△△△
10年△△○
11年△●○
12年○○△
13年●○○
(12勝12分け3敗/1試合平均勝ち点...1.78)
【リーグ戦ラスト3試合のスコアラー(現所属)】
3ゴール...横山知伸(11①12②)
2ゴール...金澤慎(11①12①)、家長昭博2(12②)、
橋本晃司(13②)、長谷川悠(13②)
1ゴール...渡邉大剛(12①)、渡部大輔(12①)、高橋祥平(12①)
★C大阪
【リーグ戦ラスト3試合の勝敗】
05年△△△
06年△●●
07年△●△(J2)
08年○○○(J2)
09年●○●(J2)
10年○○○
11年●△○
12年●●△
13年○●○
(10勝8分け9敗/1試合平均勝ち点...1.41)
【リーグ戦ラスト3試合のスコアラー(現所属)】
3ゴール...杉本健勇(11①12①13①)
2ゴール...南野拓実(13②)
1ゴール...長谷川アーリアジャスール(08①)、丸橋祐介(10①)、
藤本康太(11①)、安藤淳(12①)
甲府はこの5チームで見ると、
ラスト3試合の1試合平均勝ち点が最も少ないという
数字が出ていますが、直近の2シーズンで考えると
大宮の次に勝ち点を稼いでおり、
しかも1勝5分けと実は無敗。
直近の2シーズンとは言うまでもなく、
現在指揮を執っている城福浩監督体制下での6試合になります。
なお、城福監督はFC東京時代を含めても、
"ラスト3"はわずかに2敗と相性の悪くない数字が。
昨シーズンの"ラスト3"でも3連続引き分けをもぎ取るなど、
このチームの粘り強さは当然ライバルの脅威になるはずです。
仙台はJ1再昇格以降の4シーズンで
わずか1勝となかなか結果に恵まれていませんが、
2人の傑出した"ラスト3男"が存在します、
1人は野沢拓也。
鹿島時代に"ミスターノベンバー"という異名も取った彼は、
なんと過去9シーズンの残り3試合で13ゴールという
とんでもないハイペースでゴールを量産。
実に全ゴールの23%をこの"ラスト3"に集中させています。
もう1人は赤嶺真吾。
この人もコンスタントに"ラスト3"で重ねた得点は圧巻の8ゴール。
09年や10年は他のシーズンに比べて
トータルでのゴール数もそこまで多くない中、
きっちり"ラスト3"で結果を残しています。
野沢と赤嶺は確実に仙台の鍵を握って来ることでしょう。
1993年の開幕当初からJリーグに加盟していた
"オリジナル10"の中で、一度も降格を味わっていない
4クラブの一角を担っている清水。
最近のリーグ戦ラスト3試合を見てみると、
09年以降は15試合でわずかに3勝と
あまり芳しい数字は残っていません。
そんな中での好材料は、シーズン序盤に活躍していた
長沢駿が復帰間近だということ。
清水では"ラスト3"のトップスコアラーに当たる
2ゴールを記録しているものの、これはどちらもJ2での数字。
「清水の長沢駿」として3ゴール目、4ゴール目が飛び出せば、
それがチームの起爆剤となることは間違いありません。
まあ、わかっていたとは言うものの
大宮はラスト3試合で記録している数字が群を抜いています。
05年以降の27試合でわずか3敗。
9シーズントータルでの1試合平均勝ち点が1.23ですから、
残り3試合に限った1,78という数字の凄まじさが
改めてよくわかるのではないでしょうか。
シーズンを通じて"1.78"をキープできれば、
だいたい年間勝ち点は60前後。
確実にACL圏内が望める勝ち点数です。
ただ、この顕著過ぎる数字が均等に振り分けられないあたりに
サッカーの難しさと面白さが同居している気がします。
C大阪はこの5チームの中で、
大宮に次ぐ2番目の1試合平均勝ち点を獲得しています。
また、08年と10年には最後の3試合で
怒涛の3連勝を記録するなど、
決して"ラスト3"に悪いイメージはなさそうですね。
さらに、特筆すべきは最終節の大勝神話。
J1再昇格を果たした10年は磐田に6-2、
翌シーズンの11年は福岡に7-1、昨シーズンも浦和に5-2と
いずれもシーズン最多ゴールを最終節に集め、
リーグ戦を締め括ってきています。
今シーズンの34試合目で激突する相手は、
まさに残留争いのライバルである大宮。
縁起の良い最終節まで何とか可能性を繋ぎたい所ですね。
泣いても笑っても今年のJ1は残り3試合。
12月6日を笑顔で終われるチームは果たして。
土屋
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