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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年10月19日

J1第28節 G大阪×川崎マッチレビュー

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J1第28節 
ガンバ大阪×川崎フロンターレ@万博記念競技場
解説:玉乃淳 ゲスト:矢野大輔(前日本代表通訳)
実況:八塚浩 インタビュアー:桑原学


【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずはゲームを振り返っていただけますか?


A、川崎もやっぱり一瞬の隙を突けるだけのタレントがいますし、
力のあるチームですし、本当に最後の最後まで気を許せないというか、
どっちに転んでもおかしくないような
試合展開だったんじゃないかなと思っています。


Q、短期間で3試合戦った訳ですが、
そのあたりの難しさというのはありましたか?


A、そうですね... 
まあ、川崎の方もパトリックに対して登里を付けたりとか、
3バック気味に守ったりとか、
あとは貴史に対しても非常にタイトにマークしてきて、
なかなかやっぱり良い所を出させてもらえなかったなという気はしています。
ただ、そういう中でセットプレーでやられっぱなしだったのが、
今回はやり返せたというのは良かったという風にと思いますし、
本当に一瞬の隙を突けた、またピンチもありましたけど、
最後までディフェンス陣が
良く踏ん張ってくれたんじゃないのかなという風に思っています。


Q、前半は結構川崎にボールを握られる時間もあったと思うんですけど、
後半は逆にガンバがボールを持つ時間が長かったと思います。
ハーフタイムにどんな修正をされたんですか?


A、もう少し時間と共に空いてくると思うので
自分たちのボールをもう少し握る展開に持っていこうと。
そういう中で前線の2人がもうちょっと躍動しろという話をして、
後半は宇佐美にしてもパトリックにしても
よく基点になってくれましたし、
非常に彼らの所でボールが落ち着くことによって
押し返す展開というのができたように思います。


Q、これで7連勝ということになりましたが、
相当チーム力に手応えをかんじてらっしゃいますか?


A、なんか天皇杯とかナビスコをやっているので、
途切れ途切れでそんな感じはしません(笑)


Q、そういうゲームで例えばターンオーバーを行ったりしても
結果を出せていると。このあたりは大きいんじゃないですか?


A、これは本当にチーム全員がキチッと
どの試合に対しても準備をしてくれているおかげだと思っていますし、
ここからが本当の戦いになると思いますので、
さらに団結できるかどうかという所がポイントじゃないかなという風に思っています。


Q、今日浦和が敗れて勝ち点差が縮まりました。
まだ直接対決もあります。
外から見ている人間からするとどうしても
色々と期待してしまう部分があるのですが、いかがでしょうか?


A、それはまだまだ1試合ずつ。
次のレイソルはホームで非常に強いですし、
周りや先を見るよりは本当に次のレイソル戦に向けて
しっかりと準備しなくてはいけないなと思います。


【川崎フロンターレ 風間八宏監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずはゲームを振り返っていただけますか?


A、まあ点が取れなければ勝てないなという所がすべてだと思います。


Q、ここの所、ガンバとの連戦が続きましたが、
ゲーム前にはどんなプランを考えてらっしゃったでしょうか?


A、プランというよりもいつもかなり押し込んでいますので、
そこで点が取れるかどうか。
そこだけでリズムが変わりますので、
そういう意味では皆さんも見てわかる通り、
たくさんのチャンスがありながら点が取れない、
これはリズムにならないという所ですね。


Q、前半は特に川崎のリズムが長かったと思いますが、
後半は立ち上がり少しガンバにボールを持たれる時間もありました。
そのあたりはどうご覧になっていましたか?


A、サッカーですから普通ですね。


Q、失点はセットプレーのみでしたが、
チャンスはたくさん創れたと思います。
攻撃面はいかがですか?


A、もちろんもっともっと質を上げなくてはいけない所もありますが、
特に上位の対決ですから、これだけチャンスを創って、
やっぱり点を決められないという所は
本当にもう少し冷静にやるしかないなと思いますね。


Q、今日は前線は森島選手でスタートして、
残り20分ぐらいで森谷選手を入れて小林選手を前に出しましたが、
そのあたりの狙いを聞かせていただけますか?


A、少し止まってきた所。そこだけですね。


Q、まだ上を目指す可能性は十分にあると思いますが、
次節以降に向けて意気込みを聞かせていただけますか?


A、もう我々はやっぱり自分たちのスタイルをしっかりやらなくてはいけない。
本当に足りないのは得点だけですから、
そういう意味ではこれだけサポーターも期待してくれていますから、
一緒にこれからの6試合も戦っていきたいと思います。


【玉乃淳氏のレビュー】
ガンバにとってはベンチワークも含めて
完璧な試合だったと言えるのではないでしょうか。
今後にも繋がると思いますね。
長谷川監督ご自身は三冠なんて
微塵も考えていないとおっしゃっていますが、
可能性を感じざるを得ないですよね。
それぐらい今日は強かったです。
ベンチに入っていない選手が出たとしても
同じ強さでできるんじゃないかなというのが今のガンバですよね。
恐ろしいぐらいの強さを感じました。


米倉は得点以外でもレナトを抑え込む動きであったり、
ずっとかなり高いレベルでのパフォーマンスを続けられているので、
もっともっと今は見えない世界が待っているんじゃないかなと
個人的には思っています。
ボレーのシーンもサイドバックの選手じゃないですよね、シルエット的にも。
ほとんど疲れた様子も見えなかったですよね。何よりタフなんです。


遠藤はゴールの前に逆サイドのCKがあったんですよ。
それで、逆サイドノコーナーフラッグまでゆっくりと歩いていって、
川崎に一息付かせたんですよね。
守っている方としてはイヤなんですよ。


東口の足の動きを見て、
GKの子供たちが勉強して欲しいですね。
このステップってGKコーチによって変わるんですけど、
初速に無駄が一切なかったんですよね。
本当に一瞬"シジマール"かと思いました。


倉田がベンチにいて、なおかつリンスがあの時間帯に入ってくると。
逃げ切るという固定概念はないんでしょうね。
攻め終わるというか、試合を締めるというか。


※中継時間の都合上、両チームのレビューができなかったことを
ご理解頂けますと幸いです。


【矢野大輔氏のレビュー】
緊張感があってナイスゲームでしたね。
試合が終わるのがあっという間でした。
リードしてからのガンバの試合運びは非常に上手かったですし、
長谷川監督もおっしゃっていましたけど、
ディフェンス陣も最後の所で非常に集中していましたね。
やはり勝ち続けているチームだなという風に思いました。


宇佐美は後半に入ってシュートの意識も高かったですし、
オンだけじゃなくてオフでも何回か行っていたので、
ああなると相手ディフェンスは守りづらいと思いますね。
あとは、遠藤のリスクマネジメントの取り方とか、
切り替えの行き方ですよね。
そこで収まるので、後ろの選手はラクですよね。


勝ち癖を付けるというか、
勝ちは勝ちを呼ぶとイタリアでもよく言いますけど、
勝っている時はチームの雰囲気も良いですし、
モチベーションも高いですから
ガンバはこれからのゲームにも
良い状態で臨むのではないかなと思います。


小林はチャンスを多く演出していたと思いますし、
裏に抜ける動きというのは彼の特徴で
良かったと思うんですけど、
受ける所とかそういった所の精度が高まって
コンビネーションが出てくるようになると
もっと良くなるかなと思いますね。
それでも守備の所でも特に前半は献身的にやっていましたし、
もちろん代表選手にふさわしい選手なのかなと思いました。


もう楽な試合は1つもないと思いますけど、
とりあえず32節のガンバ対レッズは早く見たいですね(笑)


(Q、日本代表通訳の4年間で一番得られたものは何ですか?)
選手たち、スタッフの代表チームに懸ける
意気込みだったり思い入れですね。
それは一緒に居させてもらって凄いものがあるなと感じましたし、
あとは国民のみなさんですよね。
みなさんの代表チームに掛ける期待と応援を感じながら
4年間やってきましたので、
そういう意味では日本国民のみなさん全員に
御礼を伝えたいなという風に思いますね。


(Q、ワールドカップの緊張感はいかがでしたか?)
やはりサッカーをやっている人間は
すべてがワールドカップというのは夢舞台だという風に思いますし、
当然選手たちもそうなんですけど、
我々スタッフもそういう想いがありましたので、
その大会に懸けるものは凄いものがありましたね。


(Q、もう1回やってみたいですか?もう結構ですか?)
もう2回くらい行きたいです(笑)


【Jリーグブログ的データ】
J1第28節
ガンバ大阪 1-0 川崎フロンターレ

入場者数:17,615人 天候:晴、弱風
気温:22.3度 湿度:27%
主審:今村義朗 
副審:城巧、堀越雅弘
第4の審判員:大西保


《得点者》
<G大阪>
57'米倉恒貴①(アシスト:遠藤保仁)


《選手寸評》
(G大阪)
GK東口順昭...チームを救った後半のワンハンドキャッチは若林源三だった
DF米倉恒貴①...記念すべきJ1初ゴールは密かな持ち味のヘディングから
DF丹羽大輝...どんな局面でも体を投げ出せる闘志はチームに欠かせない
DF岩下敬輔...粘り強い対応で特に前半の難しい時間をきっちり凌いだ
DFオ・ジェソク□...オフサイドにはなったが1本のスルーパスにアタッカーの矜持を感じた
MF阿部浩之...珍しくシュートゼロ。今日は守備での奮闘が目立った
(→FWリンス...5分間でもゴールへ迫るパワーは十分)
MF内田達也□...早い時間のイエローカードで以降は激しく行けなかった
(→MF明神智和...これぞクローザー。25分近い時間を丁寧に潰し切る)
MF遠藤保仁...アシストも素晴らしいが攻守に渡る意図だらけのポジショニングは圧巻
MF大森晃太郎...サイドバック並みの上下動。それを90分間続けられる選手
FW宇佐美貴史...前半はやや流れの中に埋没したが後半はやや持ち直す
(→MF倉田秋...彼が77分から出場するあたりにチームの好調さが窺える)
FWパトリック...とりあえず収める。その存在だけで相手のラインを下げさせられる


《選手寸評》
(川崎)
GK杉山力裕...失点シーンは責を負えない。守備機会自体が多くなかった
DF田中裕介...シーズン序盤の思い切りが失われつつあるか。もっと攻撃に絡みたい
(→DF小宮山尊信...最終盤に投入されたが何かをできる時間はなかった)
DF實藤友紀...パトリックとの1対1は苦心もCBとしては合格点の安定感
DF谷口彰悟...CBもボランチも高次元でこなす。もはやルーキーではない
DF登里享平...高い位置までは侵入できたがわずかな精度に欠けた
MF小林悠...中村のスルーパスを受けるラインブレイクは常に紙一重だった
MF中村憲剛...彼がボールを持つと数秒で特別な空間が生まれる
MF大島僚太...縦へのスイッチは入れたが自身はエリアまで入り切れず
MFレナト...相変わらずの切れ味だっただけにチームとしてもっと彼を使いたかった
FW森島康仁□...チャンスに絡む回数は少なくないが決定力に課題を残した
(→MF森谷賢太郎...その才能に疑いはないが途中出場では特徴を出し切れないか)
FW大久保嘉人□...シュートゼロに終わる。味方にイライラする場面も


再放送スケジュールは
10月19日(日)午前6:45~午前9:00 J SPORTS 3
10月22日(水)午前6:45~午前9:00 J SPORTS 3

となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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