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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年10月08日

J1第27節 鳥栖×横浜FMマッチレビュー

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J1第27節 
サガン鳥栖×横浜F・マリノス@ベストアメニティスタジアム
解説:玉乃淳 実況:下田恒幸 インタビュアー:森田みき


【サガン鳥栖 吉田恵監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは試合を振り返っていただけますか?


A、もう本当に勝ったことが何より嬉しいので、
選手も同じ気持ちだと思います。
今日は勝つしかないという気持ちだったので
本当に嬉しいです。


Q、前半について伺いたいのですが、
球際の寄せも速くて、プレスも掛かって、
主導権を常に握っていたと思うのですが、
監督からご覧になっていかがでしょうか?


A、ここ最近は自分たちの意図している守備はできているんですけど、
その中で取り切るシーンというのも少なかったですし、
選手たちのこの試合に懸ける意気込みが
そういう球際の所で随所に出ていたので、
これが本当に鳥栖らしいサッカーかなという風に思います。


Q、その中での豊田選手のゴール。
そこに至るまでに林選手のナイスキーパー、
そして丹羽選手のクリア、水沼選手のクロス。
本当に鳥栖らしさが出ていたと思います。


A、そうですね。本当にまさに鳥栖らしい攻撃から
最後フィニッシュは豊田が決めるという
素晴らしい形で決められたので、
本当にやっと戻ってきたかなという気持ちです。


Q、今日は台風の余波の影響など何かありましたか?


A、いや、特に風だけだったので、
そんなに気にはしていなかったんですけど、
選手たちもその風さえしっかり味方に付ければという想いで
やってくれたと思います。


Q、次節に向けてお願いいたします。


A、僕たちは本当に勝っていくしかないので、
是非次に向けて良い準備をして、
また勝って次へ次へと繋げていきたいと思います。


【横浜F・マリノス 樋口靖洋監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分間試合を振り返っていただけますか?


A、非常に残念な結果です。
正直言ってちょっと今の実力として
受け止めなくてはいけないという結果ですね。


Q、今回は主力を多く欠く中で
佐藤優平選手をトップ下に置くなどされましたが、
今回の狙いというのはありましたか?


A、今ちょっとケガ人が多いんですけど、
ただ、みんな準備をしてきている選手が
今日ピッチに立ったということでは
大きな期待を持って送り出しています。
だから、主力がいるとかいないとか関係なく
我々は今日勝つゲームを本当に見せたかったし、
トレーニング等で準備していることが出せれば、
きっと結果が出るという風に信じていましたけどね。


Q、今日は台風の余波の影響で
前半は向かい風になりました。
試合に影響などはありましたか?


A、いや、風は最初からわかっていることですし、
前半後半でそれはお互いが経験することなので、
影響はあったけれど、それはお互いのことだと思います。


Q、後半から喜田選手、藤田選手を投入するなど
攻撃的な選手を入れてきました。
このあたりの狙いを教えていただけますか?


A、喜田の交替はケガです。
味方のケガによってボランチの選手を替えざるを得なかった。
それからあとはもう我々は風上の勢いを何とか生かすためにも、
前に高い選手、走れる選手を置きたいという意図ですね。


Q、今日はあえて課題を挙げるとしたらどのあたりでしょうか?


A、カウンターを一発食らってしまうと。
この辺の所と、それから決定機が2,3回あったと思うんですけど、
そこを決め切れない、そこが現実として
我々の今の順位に響いているという部分では、
まだまだ我々の実力不足だと認めざるを得ないゲームですね。


Q、最後に次節に向けて一言お願いします。


A、残り7試合になりました。
やっぱり毎試合毎試合全力を尽くして
戦わなくてはいけないし、今日のこの敗戦の悔しい想いを
次のゲームに繋げなくてはいけないと思っています。


【玉乃淳氏のレビュー】
(鳥栖)

前半鳥栖が異常に強いなと思っていて、
風のせいなのかなとずっと思っていたんですけど、
後半も流れが変わらなかったですね。
ホームでの大勝利ですし、
勢いに乗らざるを得ないんじゃないですか?
この戦いをやることができれば
アウェイでも十分戦えますよね。


堅守が影を潜めたんじゃなくて、
攻撃が影を潜めていたと私は思っていましたし、
鳥栖のサッカーは堅守速攻で
一般的にはあまり面白くないと言われるじゃないですか?
ムチャクチャ面白いですよね。
あっという間の、また見たいなと思わせてくれる90分間だったので、
ずっと我々は首位にいたんだという自信を持ちながら、
また首位との差を縮めていって欲しいですね。


戦い方はこれだというようなことが
今日の試合で気づけたと思います。
失点しないで後半勝負じゃなくて、前半からやりに行くと。
後ろは必要以上に余らせない、前からプレスを掛けに行くという狙いが
開始からできていましたからね。


ボランチの2人は無駄な運動量が一切なかったですよね。
走ったら走った分だけチームに好影響をもたらしていたと。
藤田と高橋の運動量のおかげで
周りの選手も常に数的優位を感じて楽に前を向けたり、
サポートのおかげで仕掛けたり相手を抜くことができたりとか、
28番と14番の役割というのは凄まじかったですね。


CBの2人もラインも高く保っていましたし、
連携は素晴らしく良かったですよね。
あの終盤の采配も5バックにして、
谷口をどこに入れるのかなと思ったんですけど、
アンカーの位置に置いて、
高さ対策もセカンドボール対策にもバッチリなっていましたし、
本当にすべてがビックリするくらいうまくいったゲームになりましたね。
行けるんじゃないですか、サガン鳥栖!


(横浜FM)
後半エンジンが掛かって来てほしいなと思っていたんですが、
思うように行かなかったですね。
誰かの不在とかいつも基本的には関係ないというか、
感じないようにしているんですが、
ケガ人の主力が抜けている多さは
正直感じてしまう試合になってしまいましたね。


最近勢いに乗っていない理由は
決定機を決め切れない所ではないと思っていて、
どういう形でゴールを狙うのかというのが
今はチームとして明確じゃないという所かなと。
それがチーム全体で共有されていないというのは、
強い時のマリノスを知ってしまっているので、
見失っているのかなというのもありますし、
難しいとは思いますがキッカケ1つでまた強いマリノスが戻ってくると思うので、
それをみんなで考えていければなという風に思っています。


強い時のマリノスが帰ってくるのであれば
他のチームは太刀打ちができないくらい
自力の強さというのは持っていますから、
どっちにマリノスが彼ら自身で転がっていくのか、
それによってはここから3試合の
清水、大宮、セレッソも相当苦しめられると思います。
ケガ人も考えると、ここから恵みの中断になるでしょうね。
なることを祈りましょう。


【Jリーグブログ的データ】
J1第27節
サガン鳥栖 1-0 横浜F・マリノス

入場者数:12,632人 天候:曇、中風
気温:22.1度 湿度:62%
主審:村上伸次 
副審:八木あかね、山際将史
第4の審判員:村田裕介


《得点者》
<鳥栖>
38'豊田陽平⑫(アシスト:水沼宏太)


《選手寸評》
(鳥栖)
GK林彰洋...渾身のファインセーブが決勝点に繋がった
DF丹羽竜平...渾身のライン上クリアが決勝点に繋がった
DF菊地直哉...ラインコントロール、対人とさすがの出来で無失点に貢献
DFキム・ミンヒョク...アジア制覇を手土産に90分通じて圧巻のパフォーマンス
DF安田理大...攻撃面での迫力は開幕時に比べると薄れてきている
MF高橋義希...縦に飛び出す推進力はチームの大きな武器
MF藤田直之...相変わらずの運動量で攻守に貢献。個人的には代表で見たい選手
MF水沼宏太...先制点はクロスも素晴らしかったが70mダッシュが彼の真骨頂
(→DF小林久晃...クローザー起用は指揮官から信頼されている証)
MF池田圭...好調時よりゴール前に飛び込む思い切りが弱い印象
(→MF早坂良太...どちらかと言えば守備で体を張る場面が多かった)
MFキム・ミヌ...豊田のゴールにもしっかり飛び込んでいた。代表でも十分やれるはず
(→MF谷口博之...アンカーとして空中戦にもセカンド対応にも奔走した)
FW豊田陽平⑫□...あの形で最後に彼が決め切るのが鳥栖の黄金パターン


《選手寸評》
(横浜FM)
GK榎本哲也...失点はノーチャンス。好プレーが勝ち点に結び付かない
DF奈良輪雄太...アップダウンの献身性と気の利かせ方は他の選手にない特徴
DF中澤佑二...ワンプレーワンプレーに経験が滲み出る。守備で観客を呼べる選手
DFファビオ...前への強さと高さはわかるがもう少しマイボールを大切にしたい
DF下平匠...伊藤へのアーリークロス1本でその価値を見せ付ける
MF三門雄大...アグレッシブさは披露したものの前半で負傷交替
(→MF喜田拓也...本来の才能から考えれば好パフォーマンスとは言い難い)
MF富澤清太郎□...決定的なピンチを招くミスパスなど安定感を欠いた
MF兵藤慎剛...結果論だが最初の決定機を沈めていれば展開は変わっていた
MF佐藤優平...動きの量は少なくないが効果的には立ち回れなかった
(→FW矢島卓郎...短い出場時間で1度の決定機。アレを決められるかどうかは大きい)
MF藤本淳吾...プレーに迷いが見られ後半途中でベンチへ下げられた
(→FW藤田祥史...1度のチャンスを決められないあたりが今の立ち位置か)
FW伊藤翔...1トップ起用であれば2度の決定機逸は見逃せない


再放送スケジュールは
10月8日(水)午前6:30~午前8:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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