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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年09月28日

J1第26節 G大阪×鳥栖マッチレビュー

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J1第26節 
ガンバ大阪×サガン鳥栖@万博記念競技場
解説:亘崇詞 実況:下田恒幸 インタビュアー:桑原学


【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずゲームを振り返っていただけますか?


A、1点取られてやっと目が覚めたという感じですかね。
その後は本当に強い気持ちで
テンポ良くサッカーができたという風に思いますので、
こういう勝ち方は大きいなと思っています。


Q、相手がリードしている時間帯、タイスコアの時間帯は
相手がブロックを作っている感じもありましたが、
攻めのポイントはどんな所に考えてらっしゃいましたか?


A、ブロックを作ってくるのはわかっていたので
そこをどういう形で打ち破るのかという所で
いつも自分たちがやっているサッカーを
どこまでこだわってやれるかという話を選手にして、
選手が強い気持ちを持って、
後半の頭は15分くらい難しい相手の時間だったと思いますけど、
そういう時間帯をきちっと耐えることができ、
その後にパトリックは足で決めることができたというのは
非常に大きかったという風に思いますね。


Q、鳥栖は結構高さを生かすシンプルなプレーも多かったですが、
守備のポイントとしては選手に
どのようなメッセージを伝えてらっしゃったんですか?


A、やっぱり豊田が強いので豊田の所をきちっと
誰がというよりもDFライン、ボランチを含めてしっかり見ようと。
あとはキム・ミヌとかの飛び出しという所もありますので、
そこらへんも含めて、鳥栖は引っ掛けた後の
速い攻めには迫力がありますし、
クロス対応もやっぱりきちっとやらなければやられてしまうということで、
90分間集中力を持って戦うという話をして、
まあPKを1本とられましたけど、
それ以外は最後まで集中してよく対応したんじゃないかなと思います。


Q、失点が少ない、点が取れるという状況には
かなり手応えを感じてらっしゃいますか?


A、いや、前節はあまり良くなかったので
今節はこういうホームで逆転で勝ったというのは
チームに勢いの出る勝ち方ができたと思いますし、
ケガ明けの大森も90分近くプレーできましたし、
パトリックがセットプレー以外で結果を出したというのも
チームにとって非常に大きな部分だと思いますので、
そういう意味では今日は非常に良い勝ち方が
できたんじゃないかなと思います。


Q、これから過密日程になっていきます。
強いからこそすべてのコンペティションで
まだ残っているのから大変だと思いますが、そのあたりはいかがですか?


A、9月の7試合は全員で戦いましたので、
10月も同じようにチーム一丸となって
戦っていきたいなという風に思っています。


Q、次節も痺れるゲームになると思いますが、
一言いただけますか?


A、カシマスタジアムでのゲームというのは
本当に難しいゲームだと思いますし、
鹿島も非常に調子が良いですから、
本当に全力を出して戦わなければ
歯が立たない相手だと思いますから、
今持てる力を十二分に発揮して、
良いゲームをして、良い結果が得られるように
1週間しっかり準備をしていきたいと思っています。


【サガン鳥栖 吉田恵監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、ゲームを振り返っていただけますか?


A、本当に2失点目をするまでは
ウチの狙いとするしっかりとした守備から
カウンターと狙い通りの試合展開ができていたので、
ちょっとした油断の中で失点してしまって
非常に悔しい敗戦というか、
一瞬の隙を突かれる試合が続いているので、
何とか立て直さなくてはいけない部分と
そこさえ乗り越えれば自分たちのペースで
試合が握れるという部分も残っていると思うので、
そこを次に向けてしっかり修正していきたいなと思います。


Q、ガンバの最終ラインにはそんなにプレスに行かず、
中盤に入ったボールへ厳しく行くという印象を受けましたが、
そのあたりの狙いをお聞かせいただけますか?


A、そうですね、ガンバのダブルボランチの
遠藤選手だったり今野選手だったりが
ボールを引き出して中盤にスペースを空けて、
そこをワンタッチのパスアンドムーブで崩していくというのは
非常に脅威だったので、まずそれをさせないように
しっかり自分たちの守備ブロックの中に入ってきたボールを
奪いに行くという意図で今日はやったんですけど、
うまく行っている部分も多くあったので、
本当に一瞬の隙の所が非常に残念だなと思います。


Q、それから相手には宇佐美選手というスペシャルな選手がいる中で、
彼が少し下がって仕事をしていましたが、
そのあたりに対する対策というのは何かありましたでしょうか?


A、下げって受ける分にはそんなに怖いプレーはしないので、
ただサイドから斜めに入ってきてのドリブルからシュートという所を
特に気を付けてはいたんですけど、
それでうまく規制が掛からない分も後半は多く出てきたので、
そこは自分たちでしっかり認識して
しっかりレベルアップしていかないと
厳しい戦いには勝っていけないかなと思います。


Q、攻撃に出た時には鳥栖らしいというか、
迫力のあるプレーも見せていたと思いますが
攻撃についてはいかがですか?


A、ガンバ大阪さんのサイドバックが高い位置を取ってくるので
サイドを基点にそこから自分たちの形であるクロスから
何とか得点を奪いたかったんですけど、
最後の決定力というか、シュートの精度というか、
そこの質を上げていかないといけないなとは
今日改めてまた感じましたね。


Q、残念ながら今日は敗れましたが、
まだまだ上に行く可能性はあると思います。
今後に向けて最後に一言いただけますか?


A、本当に鳥栖らしい魂の篭もったサッカーを
お見せできていないので、
残りの試合は本当に全力で相手に立ち向かって、
そういう試合を見に来てくれたお客さんに
見せたいと思います。


【亘崇詞氏のレビュー】
(G大阪)
両チームともゴール前に迫るシーンが多くて
球際もプライドを持って仕掛けたり
非常に面白いゲームでした。


ガンバは本当に徐々にというかグンと順位を上げてきましたね。
強さの秘訣と言ったらこの守備だと思います
PKで1点は失ってしまいましたが、
やっぱり安定感はありましたし、崩れないということですかね。
あとは凌ぐ時間をしっかり凌げると。
それから得意な自分たちのリズムからの攻撃と、
今日は本当にうまく回ったなという感じですね。
チャンスを創っても点が入らない時もありますが、
しっかり決めて本当に良い試合だったんじゃないでしょうか。


何をスカウティングしたとしても
この良い部分というのは相手チームに脅威を与えると思いますね。
宇佐美は徐々にらしさを見せていきましたよね。
難しい試合だったと思うんですが、
シュートに行ったり、ドリブルで仕掛けたり、
徐々に自分らしさを見せてくる部分はありました。
グループとしての試合運びもそうですし、
宇佐美選手の1試合を通しての相手との
駆け引きが素晴らしかったと思いますね。
また、パトリック自身の3点目は
こぼれてくるかもという気持ちがなければ
あの一歩目は出てこないと思います。


もちろん技術のある選手もいますし、
良いサッカーができるというのはあったと思いますけど、
前半戦は結果が付いてこなかったですよね。
でも、ずっと続けてきた守備の安定という所から
今まで持っていたボール保持力だったり攻撃力が絡み合うと
やっぱり力強いアタックが見られますよね。
ベテラン選手もいる中で
これだけノッていると走り切れちゃったり、
ケガとかも心配しながらという風になってくるんですけど
この今の好調ぶりというのは選手としては
もうアドレナリンいっぱい、やりたい気持ちでいっぱい、
なんじゃないでしょうか。


長谷川健太監督の本当にまだまだだという感じが
これがまたチームのプラスの方向に向かっているような、
まだまだガンバができるというか
これで良かったと思わない所がさすがですし、
これを続けてもらいたいなと思いますね。


プロチームを持つ前から長谷川監督の実績もあってですけど、
本当にうまい回し方を知っているのかなというか、
しっかりとチームを創ってきて、
それが結果に徐々に出てきたというのが、
スタートからじゃない所も素晴らしいなと思ってしまったんですよね。
監督自身が攻撃的な選手でしたけど、守備からしっかり入って、
それをしっかり続けてきてこのチームを創り上げたというのは凄いですし、
このゲームは勝利して、次のゲームが難しいとはおっしゃっていましたが
本当に弾みが付いていけば、
ガンバの凄い結果が今シーズン見られるんじゃないかと。


両チームが本当に球際という所で
お互いにプライドを見せてもらいましたし、
両チームの素晴らしいプレーを随所に見られましたし、
こういう試合を続けてくれると
たくさんのお客さんがこうやってスタジアムへ足を運んでくれ、
もっともっと興味を持つ方々が増えてくれれば嬉しいなと思います。
お互いが生き生きする、本当に素晴らしいゲームでした。


(鳥栖)
やはり何度か迷いなく前へという時に出る
サガンらしさというののは
前へのベクトルが入った時の推進力は見られただけに、
この負けというのは大きいと思いますね。


1失点目のシーンは徐々に押し込まれて
Dfラインを少し低いまま上げられない時間帯が
続いたかなという所だったでしたね。
ただ、失点後はスイッチが入ったというか、
エンジンが掛かった感じがありましたけど、
2点目に関しては宇佐美が
それまで迷いなくドリブルを仕掛けてきたので、
あのあたりは縦への怖さがあったのか
少し距離を開けてしまいましたよね。


良かった点で言うとサガンとしては
攻撃の時にちゃんと外からのクロスだったり
迫力のある展開を見せられると。
ガンバとしては外、外を見せながら中のボールを使うとか、
それに対しては結構規制を掛けてきたというか
サガンが抑えられた部分もあったと思うんですね。
それと攻撃はある時間帯でらしさを見せた所は
いい部分を持ちながら次のゲームに繋げていって欲しいと思います。


新しいことにトライしようという時には
どうしても選手たちもまずそれをやろうという気持ちから、
以前のような勢いというのが少し規制されてもという所が
少し引っかかっている所だと思うんですね。
ある部分選手たちもそこは開き直って、
もっと攻撃的に気持ちの良いサガンが取り戻せればと思います。
こうやって結果が出ない時というのは
メンタル的にもチームを盛り返すというのは
難しい仕事になると思うんですけど、
吉田監督のトライだったり、自分らしさを見せようとしているように
僕には見えるんですよね。
本当にそのトライは僕は評価したいと思いますし、
どうにか立て直して、あとはこのお客さんたちに
らしさというか、みんなに勇気を与えるチームを取り戻して欲しいと思います。


【Jリーグブログ的データ】
J1第26節
ガンバ大阪 4-1 サガン鳥栖

入場者数:13,221人 天候:晴、弱風
気温:24.5度 湿度:49%
主審:西村雄一 
副審:西尾英朗、蒲澤淳一
第4の審判員:岡宏道


《得点者》
<G大阪>
25'遠藤保仁⑤(PK)
66'パトリック⑤(アシスト:宇佐美貴史)
79'パトリック⑥(アシスト:宇佐美貴史)
84'パトリック⑦
<鳥栖>
10'豊田陽平⑪(PK)


《選手寸評》
(G大阪)
GK東口順昭...安定感は相変わらず。PKでの失点は仕方ない
DF米倉恒貴...PK献上は若干不運も攻撃での見せ場は多くなかった
DF丹羽大輝...守備の貢献はもちろん攻撃時のセットプレーでも脅威に
DF岩下敬輔□...圧倒的な中心選手だけに異議でのイエローはいただけない
DFオ・ジェソク...アップダウンの献身性が目立つもベストポジションはやはり右
MF阿部浩之...1本の枠内へ収めたシュートだけを見ても好調さが窺える
(→FWリンス...短い時間でも十分ゴールの可能性を漂わせた)
MF今野泰幸...水準は高いが代表復帰を目指すなら攻撃面の関与が少ないか
MF遠藤保仁⑤...流れの中ではバランス重視も要所にはしっかり顔を出す
MF大森晃太郎...復帰戦とは思えない運動量で相手を撹乱し続けた
(→MF二川孝広...自身のハイライトは2点目のゆりかごシーン)
FW宇佐美貴史...圧巻の2アシスト。1本のパスだけでもお金を払って見る価値あり
FWパトリック⑤⑥⑦...怒涛のハットトリック。宇佐美との連携がチームを牽引する
(→FW佐藤晃大...この選手層の中でしっかり自分の地位を築いている)


《選手寸評》
(鳥栖)
GK林彰洋...3失点目まではやむなしも4失点目のキャッチミスは痛恨
DF丹羽竜平...結果として自サイドでのプレーが失点に繋がった
DF小林久晃...PKシーンは1本目を取った主審の傾向を掴んでおきたかった
DF坂井達弥□...相手に狙われた感も。残念ながら力不足は否めない
(→DF菊地直哉...おそらくは強行出場。彼の帰還は唯一に近い光明)
DF安田理大...古巣相手に気持ちは感じたがクロス精度は高くなかった
MF岡本知剛...ラインの低さに引っ張られて前に出て行く回数が少なかった
(→MF高橋義希...3列目から飛び出して惜しいクロスを上げ切った)
MF藤田直之...CBとの距離感が悪くバイタルを消し切れなかった
MF水沼宏太...サイドへボールが入らず。守備での負担が大きかった
MF池田圭...ハードワークが攻撃に直結しない。持ち味が消えつつある
(→DF金井貢史...意外な1トップ下起用で攻撃は明らかに停滞した)
MFキム・ミヌ□...チームで最も戦えていた。彼の水準が鳥栖のデフォルトだったはず
FW豊田陽平⑪...PKは冷静に沈めたがそもそも競り合うシーン自体が減少気味


再放送スケジュールは
10月3日(金)午前5:45~午前8:00 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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