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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年09月21日

J1第24節 川崎×FC東京マッチレビュー

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J1第24節 
川崎フロンターレ×FC東京@等々力陸上競技場
解説:寺田周平、戸田光洋 実況:下田恒幸 
インタビュアー:日々野真理、高木聖佳


【川崎フロンターレ 風間八宏監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の90分を振り返って一言お願いします。


A、まあ、仕留め切れなかったなという一言ですね。
ただ、凄くテンポもよくやったと思います。


Q、チャンスも創ったんですが、
最後の所を崩せなかった部分では何が必要だったでしょうか?


A、いや、崩せてたでしょ(笑)
仕留め切れなかったということだけです。
それはいつも言っていることと同じで、
チームはもっともっとチャンスを創らなくてはいけない。
それから決めなければならない。
ただし、今はメンバーがこれだけ変わっている中で
非常に良いリズムでやったと思います。
相手は守備が強いチームですから、
それをちゃんと崩せていたというのは
チーム力が凄く上がっているなという風には感じます。


Q、仰る通り、メンバー繰りも苦しい中、
この2試合を1勝1分けで乗り切ったという言い方もできると思います。
今、どのようにチームを評価されますか?


A、もちろん今日はポイントがもったいなかったですけど、
どう勝つかということで、
それは個人個人が凄くしっかり認識して、
しかも我々の武器でしっかり戦ってくれた。
ですから、これは順調だと考えていいと思います。
ただし、やっぱり仕留め切れないとポイントはもらえませんので、
次はしっかりそこの所をやりたいなと思います。


Q、次は大久保選手も帰ってきますね。


A、もちろんそうですけど、やっぱり誰かを頼りにするだけじゃなくて、
全員に期待してグラウンドに出していますし、
全員を信頼していますので、
そういう意味ではこの2試合も非常に良かったし、
これから間が短いですけど、
もう一度チームが一丸となって前に進んでいこうと思います。


Q、今日は多摩川クラシコでチケットも完売で、
良い雰囲気の中での試合になりましたね。


A、そうですね。
やっぱりこのクラシコというのは、
お互いの勝ち負けだけじゃなくて
自分たちの思想というか、自分たちのスタイルというのを
はっきり打ち出してお互いが戦うものだと思いますので、
素晴らしい試合になったと思います。


Q、今後に向けて一言お願いします。


A、いつも通り、もっともっと質を上げて、
もっともっと技術を上げて、
もっともっとチャンスを創っていきたいなと思います。


【FC東京 マッシモ・フィッカデンティ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、お互いチャンスを創りながら0-0の引き分けに終わりました。
まずは試合を振り返っていかがでしょうか?


A、今回の試合に関しては
非常にオープンな試合になったと思いますし、
非常にスペクタクルな内容だったと思いますけれども、
やはりお互いにいくつかの決定的なチャンスを創って、
おそらく一番ゴールに近かったチャンスというのは
ウチにあったと思いますけど、
選手たちのパフォーマンスには非常に満足していますし、
長いこと勝利にふさわしい内容をずっと続けているので、
そこは非常に残念ですが、
この調子で続けていくことがチームとして一番大事だと思っています。


Q、8月16日以来のリーグ戦無失点ということですけど、
今日は攻撃力のある川崎を
無失点に抑えたということへの評価はいかがでしょうか?


A、やはり守備はしっかりと注意深く試合に臨めたと思っていますし、
相手の非常に優秀な選手たち、
例えばレナト選手がいくつかチャンスを創るのはわかっていたことですし、
その中でもしっかり彼らの強い部分を
限定することができたかなと思っています。
中村選手は彼らにとって一番大事な選手ですが、
そこの部分もしっかり限定することができたかなと思っています。


Q、そういった手応えを次に繋げるために、
次は2試合連続でホームゲームとなります。
今後に向けて一言お願いします。


A、次の試合は徳島戦ですけど、
相手はおそらく後ろに下がって
スペースを消しながらカウンターを狙ってくると思います。
やはり今日の試合においての消耗が少し激しいので、
まずはしっかりと回復して、次の徳島戦に絶対勝つという気持ちで
臨むことが大事だと思っています。


【寺田周平氏のレビュー】
ハイライトを振り返ってみると、やっぱり面白い試合だったのかなと(笑)
チャンスがあったり、体を張る場面があったりという部分においては、
点こそ入らなかったですけど見応えがあったなと思いますね。
前半はFC東京の良い所が出たゲームかなという印象でしたが、
後半はフロンターレもリズムを創りながらチャンスも創り出して、
あの良い時間帯に点が取れればなというのはありましたね。
フロンターレにとっては勝ち点2を失った
非常に痛いゲームかなと思います。


フロンターレとしてはチームとして最後の崩しの所で
なかなかイメージの共有という所が出る回数が
少なかったかなという印象はありましたけど、
随所に見せる息の合ったプレーというのは、
やはり魅力的なサッカーだなという印象は受けましたね。


全体のレベルは上がってきてますけど、
最後の崩しの所の選択肢だったり、
出所の数がもう少し増えてくると、
もっともっと面白いサッカーかできてくるのかなと。
今でも十分面白いサッカーだとは思いますけど。


東京はしっかりとした守備から
攻撃に出てくる勢いは凄く感じましたし、
そこがチャンスだということでチームも狙いを持って
やっていた印象は受けましたね。
特に武藤くんは生で見るのは
初めてだったんですけ、非常に脅威ですよね。
あれだけ自信を持って仕掛けるというのは、
非常に相手にとっては嫌なことなので、
フロンターレディフェンスも手こずったんじゃないでしょうかね。


前節はメンバーが変わった中でしっかり4-0で勝ちを収め、
今日も勝てはしなかったですけど、
引き分けという所で最低限の結果は残せたのかなと。
そんな中で仕留め切れなったという監督の言葉が印象的ですね。
それでも、おそらく今の現状のメンバーで
今いない選手のことを考えてもしょうがないということですよね。
そういう言葉は出ていた選手にとっては励みになるし、
自信になるんじゃないでしょうか。


大事なことはフロンターレの選手は
おそらく楽しくサッカーをやれていると思うんですよ。
そういった意味では身体的な疲れはあると思うんですけど、
メンタル的に凄く前向きに楽しんでできるという所では
僕自身は過密日程でも心配していないですけどね。
選手たちもそういう気持ちでいるんじゃないでしょうか。


点がいっぱい入るという所にはならなかったですけど、
雰囲気としてはやはり多摩川クラシコという雰囲気が
何となくできてきたのかなという気はしますね。
サポーターのみなさんもそれを感じ取って帰ってくれて、
またもう一度多摩川クラシコを見たいと思ってくれれば
非常に盛り上がりが出てくるので嬉しいですよね。


【戸田光洋氏のレビュー】
得点こそなかったですけど、
やはりクラシコならではの得点の匂いのプンプンするゲームで
非常に面白かったです。
FC東京はやはり前半に良い形で先制点が取れなかった所と、
後半は我慢の時間が続いて、
どこでリスクを冒して攻撃していくかという所で、
今一つリスクを冒して行けなかったかなと。
ゼロゼロで負けなかったという強さは
身に付いてきていると思うんですが、
こういう中で勝ち点3が取れるゲームができるかという所では、
まだちょっと課題が残ったのかなという感じはします。
ただ、お互いの良さをゴール前で出し合っているというか、
その中で体を張って守るという所もありましたし、
やっぱり見応えのある試合でしたね。


前線から積極的なプレスを全体でやっているので、
確かに相当消耗はあると思います。
タレントはいますから、その選手が出ればその選手の特徴が出ますし、
誰が出ても今は楽しい状況になっているように見えました。
監督も言っていたように守備のベースの部分は
チームの中での共有がだいぶできてきているので、
あとは堅い守備からどう攻撃するのかという所に注目していきたいですね。
後半は川崎もカウンターに対するケアがしっかりしていましたし、
もうちょっと幅を使いながら攻撃ができれば、
縦への脅威となるバスももっと出せたでしょうけど、
太田、徳永という所があの状況の中で我慢を強いられたので、
高く上がることができなかったですよね。
その辺りをどうバランスを取っていくかという所は
勝ち点を重ねていく上では重要なのかなという風には思いますね。


風間監督が言われるように
フロンターレも凄く強かったですけど、
最後の仕留め切れなかったという部分は
体を張ってGKと協力して守るという所も含めてサッカーなので、
今日はFC東京がやらせなかったのかなと思います。


ここから2試合ホームでできるというのは、
東京のサポーターは熱狂的ですから、
後押しをしてくれるので大きいと思いますし、
今は徳島は苦しんでいますので、ここで勝ち点3を必ず取ると。
負けないではなくて、勝ち点3を重ねていくという所で
リズムを創っていければなと思います。


【Jリーグブログ的データ】
J1第24節
川崎フロンターレ 0-0 FC東京

入場者数:18,805人 天候:晴のち曇、弱風
気温:20.8度 湿度:57%
主審:木村博之 
副審:竹田明弘、竹田和雄
第4の審判員:森川浩次


《選手寸評》
(川崎)
GK西部洋平...枠内シュートは少ない中でもエドゥーの決定機阻止は白眉
DF田中裕介...いつものゲームよりオーバーラップの回数は限られた
DF實藤友紀□...90分通じて安定。スピード対応はやはり彼の持ち味
DF井川祐輔...フレッシュなCBコンビの中でラインをきっちり統率した
DF山越享太郎□...久々のリーグ戦出場も風間サッカーはお手の物
(→DF登里享平...短い出場時間でも縦への意欲は披露した)
MFパウリーニョ□...守備は万全もボールを動かす量は物足りない
MF谷口彰悟...相手の股を抜いて出したパスは風間チルドレンの真骨頂
MF小林悠...動き出しの切れ味や質は抜群。間違いなく代表で見たい選手
MF中村憲剛...局面や流れを変える一発のパスは確実にワールドクラス
MFレナト...個の突破力は十分見せたが痛恨の決定機逸もあった
FWアン・ビョンジュン...なかなか前線で基点になれず悔しい途中交代に
(→MF金久保順...パスワークの中へ入っていけずに流れへ埋没した)


《選手寸評》
(FC東京)
GK権田修一...数回あった決定的なピンチを慌てずストップしたのはさすが
DF徳永悠平...攻撃の回数は多くなかったがレナトをある程度は抑えた
DF森重真人...アンには仕事をさせず。無失点へ大きく貢献
DF吉本一謙...徐々にラインコントロールにも落ち着きが出てきている
DF太田宏介...FKは雰囲気十分だったがゴールには至らず
MF高橋秀人...中盤ではポゼッションでも球際でもやや後手を踏んだ
MF羽生直剛...川崎がボールを動かし切れなかったのは彼の存在も小さくない
(→MF梶山陽平...相変わらず存在感は十分。そろそろ長い時間で見たい)
MF米本拓司...いつも通りの獰猛さで相手からボールを刈り取っていた
MF河野広貴...浮いた位置でボールを引き出したかったがややキレを欠いた
(→MF三田啓貴...最終盤のFK獲得できっちり一仕事は果たす)
FW武藤嘉紀□...仕掛ける姿勢と実際に抜ける確率がマッチし始めている
FWエドゥー□...決定機をことごとく外す。いわゆるノット・ヒズ・デイ


再放送スケジュールはありません。
ご了承ください。


土屋

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