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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年09月14日

J1第23節 FC東京×神戸マッチレビュー

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J1第23節 
FC東京×ヴィッセル神戸@味の素スタジアム
解説:水沼貴史 実況:八塚浩 インタビュアー:日々野真理


【FC東京 マッシモ・フィッカデンティ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まず今日の勝ち点1を振り返ってどんな印象でしょうか?


A、前半は少しボールキープという点で苦労していたんですけど、
後半になってしっかりと高い位置からプレッシングを掛けて、
相手を自由にさせていませんでしたし、
ほとんど相手のハーフエリアの中でプレーをしていたということで、
相手は非常に強いチームでしたけど、
素晴らしい後半だったと思いますし、
勝ちにふさわしい内容だったと思います。


Q、勝ち点2が足りなかったのはどの部分だとお考えでしょうか?


A、勝てなかった理由として、神戸の得点の所で
少しファウルがあったかなという意見はありますが、
基本的には後半もエドゥー選手の2つのチャンス、
河野選手のチャンス、武藤選手のチャンスもそうですけど、
本当にチームは素晴らしいメンタリティを持って、
後半も自分たちが望むプレーというのを完全にできたので、
それは本当に良かったと思っています。


Q、交替もなかなかタイミングが難しかったように思うのですが、
そのあたりのポイントはいかがだったでしょうか?


A、あまりにも後半のメンバーが素晴らしいプレーをしていたので、
他の選手を入れるタイミングは本当に難しかったんですけど、
渡邉千真選手に関しては
FWというのは1回のチャンスで決めることもできるので、
あそこで入れることができたと思いますし、
梶山選手に関しても疲れから
交替させざるを得ないというような判断をしました。


Q、チームとしての明るい話題として
梶山選手がリーグ戦に復帰しましたが、
すぐに多摩川クラシコがあります。
今後に向けて一言お願いします。


A、試合のリズムというのはまったく違ったものになるので、
90分続けてプレーするということはまだ難しいんですけど、
徐々に徐々にそういったリズムに
慣れさせていくことが大事だという風に思っていますし、
やはり彼の大きな存在というものが
チームにも自信をもたらすものになってくると思うので、
徐々に徐々に忍耐強く彼のコンディションを
良い状態に戻していきたいと思っています。


【ヴィッセル神戸 安達亮監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、勝ち点1、試合を振り返ってどんな印象でしょうか?


A、今日のゲーム内容だと
正直勝ち点1だと満足いかないですね。
FC東京をどう攻略するかということでいうと、
割と思い通りにできたゲームだったので、
まあ他のチームに参考にしてもらえればいいかなと。
でも悔しいですね。


Q、特に前半は相手にシュートを打たせることもなく、
非常にチームとして機能していたように見えたのですが、
そのあたりの手応えというのはいかがでしょうか?


A、我々はある程度の力はあるという自信はあるので、
それがまだ勝ち点とちょっと比例していないかなと。
もう少しきちんと勝ち点を積み上げないと
いけないチームだと思うので、
狙い通りにできたのは当たり前なんですけど、
そこからきちんと勝ち点3を取るという
作業をしていかないと厳しいですね。


Q、どのあたりの上積みが必要になってくるのでしょうか?


A、やっぱり最後にゲームを決め切るという所だと思うんですよね。
前半はあれだけの内容でやって、
後半は先に点を取られてしまったので、
それで苦しい展開になりましたし、
ただすぐ返せたので、
あとは2点目を仕留めるだけだったんですけど、
それがちょっと体力的にもアイデア的にも
足りなかったなという気はします。


Q、手応えを次の勝ち点3に繋げるため、
帰ってすぐホームの清水戦がありますが、
このあたりに向けて一言お願いします。


A、1年間通じて言っていることとやっていることは変わらないので、
これをどんどん精度を上げていけば良いと思うんですけど、
とにかく最後決め切って勝ち切るという癖を付けないと、
最後は勝ち点1や得点1で
泣くか笑うかという所になってくると思うので、
何としても笑える方になれるように頑張ります。


【水沼貴史氏のレビュー】
(FC東京)
全体的には後半持ち直したということで
勝ち点1を取れた試合という意味では
良かったと思うんですよね。
なかなか自分たちのペースにならず、
守備の時間帯が長い中で、
システムを変えてから少しずつ良くなって
後半はその形からチャンスも創り出しましたし、
だいぶ前半からシフトしたなという感じはしましたね。
ただ、スペースがないとなかなか崩し切ることは
できないのかなという感じは受けました。


流れが良くなったのは
システム変更が大きかったと思いますね。
中盤でボールを取るとか、
ワイドが高い位置でプレーできるとか、
色々な要因はあったと思いますし、
神戸の疲労ももちろんだったでしょうけど、
選手を結構長い時間引っ張りましたよね。
それは自分たちがうまく守れているということがあったと思いますね。
バランスを崩して行って、
勝ち点を失いたくないというのがあったと思いますし、
なかなか勝ち点3を取りに行くような
攻撃的なカードを切るまでには至らなかったので。


武藤はアシストした場面もありましたけど
やっぱり縦に凄くスピードがあって、
スペースができた時に突破に入って、
良いクロスを上げましたよね。
それがエドゥーのシュートと増川のハンドを
呼びこんだと思いますね。
代表に行って何かを感じるというのは大切なことです。


前半はなかなか形を創れなかったですし
相手にポゼッションをされてしまって、
守備の良さはゴール前では発揮されていましたが、
中盤でボールを奪うことがなかなかできなかったですよね。
その中で米本の危機察知能力とか、ボールに行く執着心だとか、
本当に素晴らしいプレーヤーだなと改めて思いましたね。


(神戸)
失点してすぐの時間帯で
追い付いたのが凄く大きかったと思いますね。
ボールはポゼッションしているものの、
決定機もなかなか創れなかった試合だと思いますし、
相手が動いてきてくれたおかげで
逆に火が付いたゲームだったとは思います。
お互いが相手の良さを消し合った試合で、
それが後半になってちょっと崩れてきた時に
攻撃的な良い部分が出たのかなと。
お互いに勝ち点1ずつでイーブンではないでしょうか。


森岡は後半の途中からトップ下に入って
ボールを触る回数が多くなると
彼の良さが出てきたと思います。
斜めに入って受ける動きが多くなってくると、
やっぱりパスを出すだけじゃなくなるので、
怖さは増しますよね。


田代は2トップで出て
基点にはなれていたと思うんですけど、
ゴールに向かう彼の高さというのが
なかなかなかったですよね。
それにはサイドからというのをもう少し
意識しなくてはいけないのかもしれませんね。
そうなってくると森岡のポジションと重なってくるので、
そのあたりを監督がどう考えるかでしょうね。


安達監督は今シーズンが始まる時から
タイトルを取るという強い気持ちで臨んでいるシーズンなので
そこにブレはないでしょうし、
他のチームが羨むような補強ができると思いますし、
戦力と勝ち点が比例していないという話をされていましたけど、
それが正直な所でしょうね。
コンディションがもっともっと整ってきて、
ケガ人も含めて戦力が戻ってくればという所でしょう。


【Jリーグブログ的データ】
J1第23節
FC東京 1-1 ヴィッセル神戸

入場者数:19,097人 天候:晴、弱風
気温:24.0度 湿度:65%
主審:佐藤隆治 
副審:田中利幸、大川直也
第4の審判員:篠藤巧


《得点者》
<FC東京>
70'エドゥー⑦(PK)
<神戸>
71'マルキーニョス⑨(アシスト:増川隆洋)


《選手寸評》
(FC東京)
GK権田修一...安定感のあるプレーで前半の劣勢を凌ぐ
DF徳永悠平...なかなかオーバーラップできず守備に忙殺された
DF森重真人...田代とのマッチアップは迫力十分。やはり彼はCBで輝く
DF吉本一謙...前半の難しい時間帯で懸命に体を張った
DF太田宏介...後半は再三のオーバーラップでチームの推進力に
MF高橋秀人...アンカーから3バックのセンターに落ちてラインキープに腐心
MF羽生直剛...試合開始から終盤まで走り続ける姿勢を見せた
(→MF梶山陽平...リーグ戦初出場を果たしたのが何よりの収穫)
MF米本拓司...ゴールトゥゴールをやり切れる献身性は感動的
MF河野広貴□...コンビネーションで輝いたのは数回。バイタルを攻略できず
(→FW渡邉千真...何かをできるだけの時間は与えられなかった)
FW武藤嘉紀...今の日本で最も良い意味での自信を付けている選手
FWエドゥー⑦...PKはコースが甘かったが気持ちで捻じ込んだ


《選手寸評》
(神戸)
GK山本海人...PKは読み切っていた分だけ余計に悔しさが残る
DF高橋峻希...彼の醸し出す縦への躍動感は攻撃の鍵を握る
DF河本裕之□...前半はほとんど出番なし。CB陣の中でも安定感はピカイチ
DF増川隆洋□...PK献上の悔しさをぶつけるアシストは魂を感じた
DF橋本英郎...機を見て発揮した積極性が攻撃の時間を増やす
MF枝村匠馬...ダイナミックな動きを見せるもチャンスには絡み切れず
(→MF石津大介...出場時間は短かったが起用されているのが信頼の証)
MFシンプリシオ...攻守に効果的もクロスバー直撃のヘディングは決めたかった
(→MF大屋翼...出場時間が短く評価の対象外)
MFチョン・ウヨン□...守備の負担を考えればもっとボールを散らしたい
MF森岡亮太...1トップ下に入ってからの20分間はまさにピッチ上の王様
FWマルキーニョス...1ゴールは挙げたが好調時に比べると存在感は希薄
FW田代有三□...高さではほとんど勝っていただけに周囲がもっと彼を使うべき
(→FWペドロ・ジュニオール...20分間を与えられれば1度は決定機を創りたい)


再放送スケジュールは
9月17日(水)午前5:45~午前8:00 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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