最近のエントリー
カテゴリー
アーカイブ
このブログについて
J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第22節
セレッソ大阪×ヴィッセル神戸@ヤンマースタジアム長居
解説:森島寛晃 実況:八塚浩 インタビュアー:林智美
【セレッソ大阪 マルコ・ペッツァイオリ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日のゲームを90分間振り返ってお願いします。
A、がっかりしています。
65分まで本当に試合を支配していましたし、
1-0でうまく試合を進めていたと思います。
その時間まで相手もたった1度しか
シュートを打っていなかったと思いますし、
50分から65分までの間に
南野選手とフォルラン選手に決定的なチャンスもありましたし、
そのチャンスを決め切らないといけなかったと思います。
そういう決め切れない中だったので
失点をゼロに抑えなければいけませんでした。
そして、その中で藤本選手と長谷川選手を
ケガで替えなくてはいけませんでした。
彼らはチームにとって非常に重要な選手で、
そういう交替も試合を難しくしたと思います。
戦いは冬まで続いていきますし、次の試合に向けて
切り替えてやっていかなくてはいけないと思っていますし、
カップ戦もリーグ同様に難しい試合になってくるので、
難しいですけど切り替えて集中してやっていきたいと思います。
Q、今日の試合の中でも次に繋がるポジティブなシーンも
たくさんあったと思います。
手応えというのは感じていらっしゃいますか?
A、私ももちろんそう思いますし、
65分までは本当に素晴らしい形から、
素晴らしいゴールチャンスを創っていましたし、
やりたいことができていたと思います。
ただ、試合は90分続く訳で、90分の結果がすべてですので、
やはり勝ち切らなくてはいけなかったと思います。
前半はカウンターのチャンスを何度も創れていましたし、
後半はその中でパスサッカーも混ぜながら試合を支配していましたが、
やはり90分間で勝って、勝ち点3を取らなくてはいけなかったと思います。
Q、勝ち点3を待ち侘びている多くのサポーターも
今日は阪神ダービーということで多く駆けつけてくれました。
スタジアムの雰囲気はいかがでしたか?
A、我々には本当に素晴らしいファンがいます。
ファンは勝つ所を見たいと思いますが、
我々のチームは90分最後まで戦い続けていたと思いますし、
そういう中でケガ人も出しながら、
これから難しい戦いを戦って、
何とかファンに勝利を届けたいと思います。
【ヴィッセル神戸 安達亮監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の90分間を振り返って一言お願いします。
A、前半の早い時間帯に失点してしまって、
逆に前半の最初はとにかく相手コートに
押し込んでやろうと言っていたんですけど、
セレッソも必死で最初に先制点を取られてしまったんですけど、
後半よく本当に落ち着いてサッカーができて、
最後は亮太がしっかり点を取ってくれて、
逆転勝ちできて本当に良かったです。
Q、自分たちのペースをなかなか前半は
握れなかったという部分もあったと思いますが、
試合の入りの部分でこうしたかったと
感じていた部分はありますか?
A、セレッソがディフェンスラインが浅くて、
背後にスペースがあるというのはわかっていました。
選手もそれを感じながらやっていたんですけど、
そこにスルーパスとか裏に出すパスのタイミングがなかなか取れず、
そこが前半の入りが難しかったなという感じでしたね。
そこにボールを入れていくのに、
ウチはどうしても真ん中からが多くて、
もう少し外から同じようなスルーパスとか
ディフェンスの背後を突くようなことが
できれば良かったんですけど、
ハーフタイムにそういうことを話をして、
後半は枝村がサイドに張ったりだとか、
橋本がうまく絡んでくれたりとかして
だいぶ外から崩せるようになって、1点取る前くらいから、
「これは1点は取れるだろう」とは思っていたんですよね。
どこで仕留めるかというような状態になったので、
最後は本当に2点目を良く取ってくれたなと思います。
Q、2試合続けての逆転勝利となりました。
後半の落ち着きという話もありましたが、
チーム力も上がってきているように感じますが、
そのあたりはいかがでしょうか?
A、そうですね、フィジカルコーチのフラビオをはじめ、
メディカルスタッフなんかが本当に選手の手入れを良くしてくれて、
これが夏場、8月最後の試合ですけど、
後半に体力がウチの方が余っている状態だというのは
わかっていました。
前半でテクニカルエリアの前の方に出て行って、
選手の雰囲気を見ていたら、
セレッソの方は疲れているなというのが
もう30分過ぎくらいから感じられたので、
後半は間違いなく押せ押せにできるなという自信はありましたね。
Q、決勝ゴールを決めた森岡亮太選手は
今回日本代表にも選出されました。
今日のプレー、また今後期待する部分を聞かせて下さい。
A、彼はもっとできると思うんですよね。
ひょっとしたら今日なんかは気負いがあったかもしれないですけど、
本当に謙虚ですし、自分1人でサッカーをやっている訳では
ないというのもよくわかっていますし、
まだまだ本当に伸びる選手なので
もっともっと飛躍してくれればなと思います。
Q、チームはこれで2連勝となりました。
ナビスコカップもあって厳しい日程が続きますが、
意気込みを最後にお願いします。
A、今日は途中から出た選手も活躍してくれましたし、
選手層は非常に厚いので、
連戦ですけどナビスコも勝って勢いを付けて、
またリーグ戦に戻ってきたいと思います。
【森島寛晃氏のレビュー】
(C大阪)
1点取られた中でもまだ時間が十分ある訳ですから、
そこでチームとしても自分たちのやってきた流れというものを
もう1回バランス良く取り戻せたらなという気はしましたけどね。
そこが勝てない時の流れなのかなという気もします。
チームとしてこれだけ連動している時間というのは
途中まで良い流れというものをチームが創っていた所で言うと、
やはり90分間としての戦い方ですよね。
チームとしては前を向いて、
自分たちがこれをやっていくというものをしっかり信じて、
1試合1試合やっていくことが大事でしょうね。
全員の意思としてゴールに対する意識、
ボールに対しての集中力は非常に高かっただけに、
後半の中盤以降に少しずつリズムが崩れていきましたね。
少しずつ足も止まってきて、
一歩の寄せ、一歩の切り替えという部分で
選手たちが少しずつ立つ時間が長くなってきましたから、
勝ち点3がなかなか取れなかったという所ですかね。
65分まで自分たちのリズム通りの展開でという
ペッツァイオリ監督の言葉もありましたけど、
セレッソとしては良い流れの中で
自分たちは主導権を持ってやっていたのかな
という感じはしますけどね。
ケガ人もちょっとプラン通りにいかず
交替をしないといけない状況であったり、
決め切れるチャンスをモノにできなかったのが
痛いという言葉も言われていましたけど、
やはり勝ち点3を取る中で1点差でずっと負けてきているだけに、
今日のゲームも追加点という所が
チームにとって大きかったのかなという感じはしますね。
試合の入り方であったり、
選手たちの気持ちが前にどんどん行こうという時は
凄く良い戦い方ができているので、
これは本当に交替選手も含めて
全員がやっているサッカーというのを
これは11人だけの問題じゃないですから、
自分が出たときのイメージを持ちながら、
交替の選手でもベンチの選手が
自分が出ていた時のチームとしての戦いというのが
もっと精度が上がってくる中で
勝ち点3が取れた時にはチームがノッてくると思いますから。
途中で替わった選手が結果を出すと、
チームもまた勢いが付きますから、
何とか勝ち点3を俺が取らせるという気持ちを持って、
みんなには戦って欲しいですね。
(神戸)
神戸としても優勝争いとして上を見ていく中で、
今日の一戦が非常に大きな戦いになるかもしれませんし、
それが関西ダービーという中で
苦しいゲームをモノにできたというのが
チームにとっても次に勢いを付ける結果となりましたね。
森岡は最後のシュートを自分で決めたシーンでも、
やはり自分が決めてやろうという一歩という部分で
体が先に動いていると思うので、
そういう所で言うと「俺がやる」という気持ちというのが
伝わってくるゴールだったと思います。
途中で入った松村が起点になる中でサイドに振って、
なかなかチャンスをモノにできなかった森岡が
最後に決定的な仕事をしたという所で
ヴィッセルとしても次に繋がる大きな勝利になった感じがします。
前半は自分たちのリズムでゲームができていないという中でも、
やはり勝つチャンスというのをしっかり見ている中で
選手たちもコンディションの部分で
最後まで走り切れる力が今はあるという所で、
そういう所を選手たちも最後まで
しっかり応えて戦ったという意味では、
逆転勝利ですからチームとしてもノッていくのかなという
安達監督の言葉にも聞こえましたよね。
途中から出た選手がこうやって活躍していくという所で、
ベンチの選手たちのパフォーマンスの良さという所が
チームの調子の良さに繋がっていく訳ですから、
そうやって変わった選手たちや、
ケガから帰ってくる選手たちを考えると、
非常にチーム力が充実していることが窺えましたね。
【Jリーグブログ的データ】
J1第22節
セレッソ大阪 1-2 ヴィッセル神戸
入場者数:21,091人 天候:晴、弱風
気温:26.4度 湿度:57%
主審:木村博之
副審:宮島一代、三原純
第4の審判員:植田文平
《得点者》
<C大阪>
8'南野拓実②(アシスト:平野甲斐)
<神戸>
71'シンプリシオ③(アシスト:ペドロ・ジュニオール)
90+2'森岡亮太③(アシスト:ペドロ・ジュニオール)
(C大阪)
GKキム・ジンヒョン□...数回のファインセーブも勝利に結び付かず
DF安藤淳...球際で体を投げ出してピンチを2度救った
DF藤本康太...肩を痛めて前半で無念の途中交替
(→DF染谷悠太...1失点目のタックルなどやや軽い対応目立つ)
DF山下達也...パートナーが試合中に替わるも無難にラインを統率
DF丸橋祐介...この戦い方の中では本来の持ち味を出しにくい
MF扇原貴宏...前半はうまく散らしたが後半は守備に忙殺された
MF平野甲斐...斜めに潜って落とす形はチームの大きな武器に
MF長谷川アーリアジャスール...パスの能力を考えればもっとボールを引き出したい
(→MF新井場徹...2失点との因果関係はないがチームを引き締めたかった)
MF南野拓実②...先制点からは気持ちを感じたがシュートが枠へ飛ばない
FWフォルラン...バイタルでクサビをよく引き出すも決定機逸は痛恨
FWカカウ...ポストのタイミングは一流もコンディションはまだまだ
(→FW杉本健勇...森島さんも期待を口にしていたがインパクトは出せず)
《選手寸評》
(神戸)
GK山本海人...相手の決定機逸にも助けられ最少失点で一仕事
DF高橋峻希...後半は縦への躍動感が一気に増した
DF岩波拓也...前半は少しクサビへのチャレンジが弱かった
DF増川隆洋...何度か背後に抜け出されて冷や汗を欠くシーンも
DF橋本英郎...左SBも無難にこなすがボランチで勝負したいはず
MF枝村匠馬...古巣対決に燃えるも最後まで流れに乗り切れず
(→MF石津大介...短時間起用ながら役割はしっかり把握していた)
MFシンプリシオ③...自身唯一のシュートが古巣相手のキツい一撃に
(→MF北本久仁衛...この選手がクローザーというのは層の厚さを現す)
MFチョン・ウヨン...バランサーとしての役割は果たすがインパクトは大きくない
MF森岡亮太③...シュート祭りの中で最後は自分で決め切るのが日の丸の証
FWマルキーニョス...収まらずに背後も取れず。夏場はやはり厳しいか
FWペドロ・ジュニオール...いつも程の迫力はなかったがきっちり2アシスト
再放送スケジュールは
9月1日(月)午前11:15~午後1:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
J SPORTS フットボール公式Twitterをフォローしてフットボールの最新情報をチェック!