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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第20節
アルビレックス新潟×大宮アルディージャ@デンカビッグスワンスタジアム
解説:林健太郎 実況:下田恒幸 インタビュアー:日々野真理
【アルビレックス新潟 柳下正明監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、最後まで諦めない選手の気持ちが
勝利を手繰り寄せたように思います。
感想はいかがでしょうか?
A、それは本当に毎試合ここでやる時は
サポーターの力があるので、
倒れるくらいまではやらないと叱られるから、
そのあたりは選手たちにも身に付いているので
頼もしく見ています。
Q、試合の内容という点ではいかがでしょうか?
A、ミスは当然あるんだけども、
攻撃の所でもっともっとゴールに対する執着心というか、
それをトレーニングからやっていかないといけないと思いました。
もうずっと数試合続けてビッグチャンスはある、
でも決め切れていないし、
そのあたりはトレーニングでやっていくしかないと。
守備に関しては逆にここでやられては絶対いけないと、
失点に繋がるという所で今日のゲームも何度もやられている。
失点1だけども、GKのジャンボが2点3点防いでくれているので、
こういう結果になっていると。
ただ、それもチームの勝利のために
1つのミスを他の選手がカバーした結果が、
2-1と勝ち点3を取れた理由だと思うので、
そのあたりは良かったかなと思います。
Q、今日生まれた2つのゴールは
いずれも選手たちがみんなでゴールに向かっていた、
そんな印象でした。
A、非常にゴールに向かう圧力というか、
点を取りたいというのは見えました。
Q、後半に指宿選手と鈴木武蔵選手、
一度に2人交替しました。
2トップに期待した所はどんな所だったのでしょうか?
A、それぞれ特徴があるので、
そのストロングポイントを出してくれと伝えて
グラウンドへ送り込みました。
Q、小泉選手も含めて、交替で入った3人が
きっちり仕事をして結果を出してくれました。
このあたりは嬉しい所でもあるんじゃないですか?
A、3人だけではないので11人、
あるいはベンチも含めて18人、
チーム1つになって戦わないと
勝ち点3というのはそう簡単には取れない。
みんなが戦った結果だと思います。
Q、新戦力も含めて今後新潟の上積みが
期待できると思いますが、どんな所になっていくでしょうか?
A、本当にボール保持できるし、
ゴール前まで運んでチャンスも創っているので、
もっともっと点数を取らないといけない。
それはまあ...、トレーニングしていきます(笑)
【大宮アルディージャ 大熊清監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、激しい試合でしたが、まずは感想を聞かせて下さい。
A、非常に残念な試合ですね。
メンタルも含めて勝とうという気合が現れていたし、
ただ決める所を決めないと
お互い勝ち点3を真摯に狙っているので、
あれだけのチャンスがあって決め切れないとなると、
やっぱり何回かの流れはお互いにあるかなと思いましたし、
良い試合はできているけど、
なかなか勝ち点3というのが取れないんですけど、
ああいうチャンスを後半のように創っていくという所で
勝ち点3を手繰り寄せられると思うので、
続けていくことが一番大切なのかなと思います。
Q、今日の試合の1つのポイントだった
後半の頭に投入した泉澤選手の突破から
見事なゴールが生まれましたね。
A、後半の45分の中でも消えてきた部分もあるんですけど、
良い部分は見せたと思います。
でも、後半ちょっと消えちゃったなというのもあるし、
後半45分の後半に球際とかそういう所で負けてしまったので、
ああいう所を直していけば良いのかなと思います。
Q、チームとしても4-2-3-1という形に変えて、
そこからまた1つ大きな流れが変わったと思いますが、
そのあたりの手応えはいかがでしょう?
A、非常にバランス的には良かったと思っています。
Q、ケガ人が多くて、チーム事情が苦しい中で、
天皇杯や上位チームとの対戦が続いていくと思いますが、
今後に向けて一言お願いします。
A、前半はセットプレーから取られたのは非常に残念なんですけど、
良く耐えて後半からとはアウェイですし思っていたので、
あとはそういう意味では勝ち切る力というのが
なかなかそこまで辿り着いていない部分もあるんですけど、
ここは目の前まで来ている所もあるし、
あとは個で決め切る所でもあるので、
続けていくことが大切だと思います。
【林健太郎氏のレビュー】
(新潟)
特に後半は面白いゲームになりましたね。
柳下監督も追い付かれてから2トップを替えて
1点を取りに行って結果を出しましたから。
ハードワークという部分では
当然評価されている部分もありましたし、
あとは交替で入った3人や、
ピンチを止めた守田もそうですし、
チーム全体で勝ち点3を取れたということに対しては
柳下監督も満足している感じがしましたよね。
今日も失点1に抑えてますし、
守備の安定感はあるので
まずは複数得点、2点をしっかり取れるくらいの
決定力の質を上げていければ
もう1回浮上できるチャンスはあると思います。
レオ・シルバは偉大な選手ですね。
運動量もそうですし、その質もそうですし。
彼がいるからこういうことができるのか、
やりたいことに合わせて
レオ・シルバを獲ってきたのかはわからないですけど、
チームのスタイルや戦術的な部分には
マッチしていますよね。
指宿も大柄ですけど、
色々なことができる選手だなという印象があるので、
本当に楽しみですね。
彼もそうですし、若い選手は
今活躍すれば代表に入れる訳ですから
本当に頑張って欲しいです。
指宿のように新しい選手が入ってくるということは
単純に戦力の上積みにもなりますし、
元々いた選手に刺激を与えて
成長を促すことにもなりますから、
そういう競争の中で誰かが
去年の川又の様に核になってくれると
監督としても理想的ですよね。
チームとして戦術的な部分で
共有というか、統一というか、
意思疎通はしっかりできていますよね。
かなりレベルの高い所まで来ていると思います。
この守備をベースに
どうやって点を取っていくかが課題だと思うので、
そこを克服できれば上位が見えてくると思います。
(大宮)
大熊監督の話をお聞きしても、
決める所を決められない部分が
大きいという感じはありますね。
後半はチャンスがありましたから、
これは当然どのチームにも言えるのですが、
チャンスをしっかり決めること、
それが勝ち点3に如何に近付けるかになっていくと思いますし、
特に後半はアグレッシブな戦いができましたから、
できることならスタートからそういう戦いを
見せて欲しいなと思います。
これが前半は0-0で行って、
というのであればOKだと思うのですが、
やっぱり前半に失点してしまって
後半何かを変えなきゃいけないという
状況になるのはあまり良くないと思います。
そのへんは守備を前半失点しないようにしていくのか、
前半から今日の後半のようにアグレッシブに行くのか、
そのへんがもう少しはっきりしてくると
勝ち点を取れるようになってくるのではないでしょうか。
状況が状況になってくると、ムルジャ、ズラタン、家長の3人だけで
攻めるというのも現実的になってくるかなという気はします。
実際3人で点を取る力はありますから。
あとは、最終ラインに菊地が帰ってきた効果はありましたね。
やっぱり高さがありますし、
リーダーシップもありますし、
戻ってきて存在感はありました。
後半は泉澤を入れて、ポジションを替えて、
かなり良い内容になったと思います。
今日泉澤はインパクトを残しましたし、
途中から入れるという使い方は
かなり武器になると思いますね。
レオ・シルバを一瞬で振り切ったシーンはビックリしました。
スタートから出られない理由もあると思いますが、
1試合を通じて、シーズンを通じてもそうですけど、
自分の良さをどんどん出していけるようになれば、
本当にチームの貴重な戦力になるでしょう。
【Jリーグブログ的データ】
J1第20節
アルビレックス新潟 2-1 大宮アルディージャ
入場者数:26,949人 天候:曇、無風
気温:25.9度 湿度:86%
主審:池内明彦
副審:名木利幸、亀川哲弘
第4の審判員:篠藤巧
《得点者》
<新潟>
20'成岡翔②(アシスト:舞行龍ジェームズ)
88'鈴木武蔵②(アシスト:指宿洋史)
<大宮>
61'ムルジャ④(アシスト:泉澤仁)
(新潟)
GK守田達弥...監督も認める再三のファインセーブが勝ち点3を呼び寄せた
DF松原健...前半からミスが目立ち流れに乗り切れず
DF舞行龍ジェームズ...2トップを一定以上抑えたが1失点は反省材料
DF大井健太郎...冷静なラインコントロールで仕事はきっちり果たす
DF大野和成...位置取りの曖昧な家長へのチェックに苦戦
MF山本康裕...前に飛び出す推進力はあるもチャンスの数も多く1ゴールはマスト
MFレオ・シルバ...時折飛び出すミスも帳消し以上の献身性
MF小林裕紀...大半の攻撃は彼を経由。良くボールを引き出した
MF田中亜土夢...攻守のダイナミズムはいつも通りもフィニッシュに絡みたい
(→MF小泉慶...ルーキーながら最後はきっちりゲームを閉める)
FW成岡翔②...FW起用に応える先制点はストライカーの感覚
(→FW指宿洋史...雰囲気を持っている。決勝ゴールは起点になりアシストも記録)
FW岡本英也...繋ぎの中では機能するがフィニッシュワークに物足りなさが
(→FW鈴木武蔵②...値千金の決勝弾。徳島戦に続きJ SPORTSカードでゴール)
《選手寸評》
(大宮)
GK江角浩司...トータルでは好守も随所に披露。安定感はあった
DF中村北斗...上下動は一定以上も攻撃の貢献度は今ひとつ
(→MF渡邉大剛...何かを変えられる時間と展開ではなかった)
DF菊地光将...負傷を抱えての復帰戦もやはり必要不可欠な選手
DF横山知伸...交替後の2トップ対応でやや後手に回ってしまった
DF高橋祥平...泉澤のクロスに飛び込んだシーンは沈めたかった
MF家長昭博□...守備での貢献度を考えればもっと決定機を創りたい
MF和田拓也...彼が目立たないのはバランス維持に腐心している証明
MF橋本晃司...2度あった決定機をモノにしていれば結果は変わった
(→MF増田誓志...大きくチームの流れを変えるまでには至らず)
MF富山貴光...守備に回る時間が長く攻撃ではインパクト出せず
(→MF泉澤仁...後半開始からリズムを1人で引き寄せた。アシストもスーパー)
FWムルジャ④...3回チャンスがあれば少なくとも1回はゴールを陥れる
FWズラタン...ムルジャ&家長とのコンビは良好もシュートがやや少ない
再放送スケジュールは
8月18日(月)午後1:30~午後3:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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