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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第18節
徳島ヴォルティス×ヴァンフォーレ甲府
@鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
解説:玉乃淳 実況:八塚浩 インタビュアー:林智美
【徳島ヴォルティス 小林伸二監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分間を戦い終えての感想をお願いします。
A、そうですね、
前半後半ちょっと入りが悪かったなと。
凌いで良いタイミングで点が取れたということと、
取られた後に取り返したこと、
後半取られてもそこから崩れなかったというのは
凄く良かったと思いますね。
もう少し2-2から自分たちのリズムになった時に
もうちょっと精度が高かったりというのがあればね。
グラウンドも雨だったので、なかなか難しかったと思いますけど、
勝ち点1を次に繋げていきたいと思います。
Q、後半に守備的な選手を2枚投入しました。
そこの狙いも教えていただけますか?
A、1枚については相手がCFの盛田選手を入れたということで、
どうしてもリスタートのマークも合わせて押し込まれているということ。
10分ぐらいは凌いだんですけど、
早めに替えた方がいいなという所が1枚ということ。
もう1枚は守備的じゃなくてアレックスを前に入れて、
高い位置でアレックスをプレーさせながら
左のワイドに左利きの那須川を入れて
サイド攻撃をより活性化するという意味で
後方の選手を前に上げてもう少し活性化させるという所で、
メンバーを替えました。
Q、非常に難しいピッチコンディションでもありました。
そんな中でもやれたなと手応えを感じてらっしゃる部分は
どのあたりでしょうか?
A、前半ちょっと苦しい中でリズムを取り返した時に
きちっとあの中でもボランチの濱田が少し収めてパスを出して
それを今調子が良い高崎が点を取ったというのは凄く次の材料ということ。
もう1つはサイド攻撃からクロスを上げて
2点目が入ったというのは
左側のクロスということと
前回の大宮の時には後方からの右の攻撃参加でしたけど、
今日はシャドーの佐々木がそこを破ってくれたということで
両方そういう形が意識できて、それが得点ということと、
クロスに勢い良く飛び込めるようになったのは
凄く前半戦に比べると全然違うなという所。
そういう所は凄く大事にしていきたいと思います。
Q、新戦力ということもありますし、
次にすぐ試合はやってきますが、
ここからさらに高めていきたい部分というのは
どのあたりでしょうか?
A、いい攻撃ができた時に点が取れるようになった。
ただ、良い攻撃ができない、リズムが悪い時に
辛抱ができるとチャンスがやってくるというのは
少しずつわかってきたということと、
新しい選手を加えながら、今いる選手が合わせて切磋琢磨で
次のゲームにトライできればいいなと思っています。
【ヴァンフォーレ甲府 城福浩監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分間を戦い終えての感想を一言お願いします。
A、そうですね、本当に遠くまで来ていただいたサポーターの方と、
今日は本当に勝ち点3がマストだと思っていたので、
その3点を持って一緒に帰れないというのは
残念でならないですね。
Q、特に後半はより厚みと勢いのある攻撃が見られるようになりました。
ハーフタイムの交替もありましたが、
前半から後半へ向けての修正点を教えて下さい。
A、シュートをたぶん相手は3本目と4本目で
2点を取ったと思うんですけど、
いくらシュート数を打たれるのが少なくても
やはり打たれて点を取られていては苦しいので、
あの失点は防がなくてはいけない2失点だったと思いますし、
どうしても追い掛ける展開になったというのは
我々にとってはちょっと負担だったなと思います。
後半追い付きましたけど、
今日は勝ち点3を取らなくてはいけなかったと思います。
Q、残念ながらあと勝ち点2に届かなかったということですが、
その中で得た手応えというのはどういった所でしょうか?
A、僕らはどんな相手にも勝ち点1に近いゲームができるというのは
今まで18試合をやってきて確信していますけど、
どこの相手にも勝ち点3を取れるという確信はまだないので、
我々はそこは突き付けられている課題なので、
現実と向き合いながら真摯に取り組んで、
残留に向けてそれが一番の我々の使命だと思いますし、
謙虚に取り組みたいと思います。
Q、初スタメンで90分フル出場となった
阿部拓馬選手の評価もお願いします。
A、まあ各々が個人の良さを出してもらうことが大事なので、
そういう意味では得点に絡んだという意味ではよかったと思いますけど、
やはり得点を取れるチャンスがあったので、
彼にはそれを期待したいし、周りもその助けとなるような
サッカーができればいいと思います
Q、次節に向けて修正したい所、続けて行きたい所と
合わせてお願いします。
A、とにかく全員で守って全員で攻める我々のサッカーというのを、
ベストパフォーマンスを常に見せ続けなくては
J1で戦えないと思うので、
課題と成果は冷静に選手に伝えますけど、
とにかく自分たちが全員でやり続けることだと思います。
【玉乃淳氏のレビュー】
(徳島)
補強選手という攻撃的なピースがあるので、
もっともっと攻撃的に行かないと、
意味がなくなってしまいますよね。
このホーム徳島では勝ちに行って欲しいです。
目標は残留ですから、
攻めて勝つということに貪欲に執着心を持って欲しいですね
。
前半は衛藤、高崎と持っていましたし、
少ないチャンスでも点を取れていましたから。
出ている選手全員がそういう気持ちを持ってもらえたらなと、
今日の試合を見て思いました。
ホームでもサポーターたちに1勝をプレゼントしたいですし、
僕もゴタゴタ厳しいことを言っていますが、
やっぱり徳島県民の笑顔が好きですから、
ここで1勝を挙げて、
欲を言えば残留に向けてもっともっと攻撃的に、
勝たないと勝ち星は付かないので、
守って守って守り切って拍手を送るんじゃなくて、
仮に負けたとしても点を取りに行って拍手をもらえるような、
選手たちの姿勢が見たいですね。
終盤のFKも本当はGKに向かっていくボールというのを
右利きの濱田がいるのでやって欲しかったですけど、
何かちょっと消極的というか、
ペナルティエリアへの人数の掛け方も少なかったですし、
後半は引き分けでOKというようなシーンが
後半は立ち上がりから見られたので、
徳島が今後高い目標を掲げるのであれば
残念な試合になってしまいましたね。
小林監督のお話を聞くと、
2枚目の交替は勝ちに行きたいということだったので、
凄く狙いはわかりましたよね。
アレックスの所はあまり水溜りもなかったですし、
基点となり得る選手と場所だったので、
左サイドの高い所を基点にということはわかったんですけど、
あまりピッチの中で表現できなかったというのは
小林監督にとっても残念なポイントだったんでしょうね。
もっともっとそれを後半の頭とか
前半からできていれば違った展開になるのかなというのは
傍目から見れば思いましたけどね。
(甲府)
「甲府、強いな」というのは感じましたよね。
交替の選手起用も全部当たっていましたし、面白かったですね。
ジウシーニョを右のワイドに置いて、盛田を前に置いて、
時間帯を見て水野を前に出して、全て狙い通り。
動くのも早かったですね。
足りなかったのはあと1点だけでした。
阿部拓馬も素晴らしかったですね。
持てば必ず仕掛けていましたし、
これで7割のコンディションだったら、
10割になっちゃったらどうするのっていうくらい
楽しみな選手ですね。
これだけポジションを変えながらでも
チームとして何をしなければいけないかという
意思統一が図れれば、あの手この手で攻められますよね。
どんな相手に陣形を整えられても
色々なバリエーションで攻めることができると思います。
そう考えると足りなかったのは勝ち点だけですね。
今日やった姿勢を貫ければ
勝利というものは必ず見えてくると思うので。
城福監督のコメントを聞いても
こういう考え方でこういう試合運びをやれるんだったら
残留というのは結果だけ見て間違いないんじゃないかなというような
確固たる意思で1つの方向に向かって進んでいるので、
もちろんやっている選手たちや監督は
この勝ち点1を悲観しているかもしれませんが、
残留への確信めいたものは感じました。
積み重ねた部分や目標がはっきりしているので
崩れることはないですし、
阿部拓馬という爆発的な選手も獲ることができたので、
さらにパワーアップできるんじゃないかなということで
今後も甲府をウォッチしていきたいと思っております。
【Jリーグブログ的データ】
J1第18節
徳島ヴォルティス 2-2 ヴァンフォーレ甲府
入場者数:3,594人 天候:雨、微風
気温:24.4度 湿度:91%
主審:岡部拓人
副審:間島宗一、今岡洋二
第4の審判員:野田祐樹
《得点者》
<徳島>
31'高崎寛之⑤(アシスト:濱田武)
45+2'衛藤裕②
<甲府>
44'青山直晃②
62'クリスティアーノ④(アシスト:阿部拓馬)
(徳島)
GK長谷川徹...ファインセーブと危ういシーンが混在。この日が前者がやや多かった
DF村松大輔...良く守っていたが2失点目は阿部にぶち抜かれた
DF福元洋平...冷静と情熱を兼ね備えて完全にディフェンスリーダーに
DF藤原広太朗...左CBと右WBを務め上げる。戦術上のキーマンは彼
MF大﨑淳矢...上下動の積極性でWBも板に付いてきた
(→FWキム・ジョンミン...時間は確かになかったがもっと積極性が欲しい)
MF濱田武...1点目のボール奪取とアシストに中心選手の意地を見た
MF斉藤大介...エステバンがベンチに控える中で安定感は出し切れず
MFアレックス...後半はジウシーニョを含めて自サイドで守備に苦闘
MF衛藤裕②...2試合連続となったゴール以上に攻撃でのスイッチとして機能
(→DF那須川将大...数回のクロスシーンも精度を欠いたのは残念だった)
MF佐々木一輝...2点目に繋がった右サイドでの仕掛けは見事
(→DF千代反田充...本人に過失はないが投入直後の失点で役割が弱くなった)
FW高崎寛之⑤...2試合で3ゴール目。冷静に決め切った落ち着きに覚醒の予感が
《選手寸評》
(甲府)
GK荻晃太...失点は2点ともノーチャンスだったが安定感抜群とは言い難い
DF青山直晃②...1点目のセットプレーは解説者絶賛の頭脳的プレー
DF山本英臣...厳しいピッチコンディションも冷静さは失わず
DF佐々木翔...相手の守備を考えるとセットプレーの高さを生かしたかった
MF稲垣祥...可もなく不可もなくハーフタイムでベンチに下がった
(→FW盛田剛平...相変わらずの存在感で後半のペース奪取に貢献)
MF新井涼平□...水の溜まったピッチに苦しみ持ち味はあまり出てこなかった
(→MF水野晃樹...右サイドからは仕掛ける姿勢があったが結果に結び付かない)
MFマルキーニョス・パラナ...どちらかと言えば守備に回る時間が長かった
MF阿部翔平...攻守に貢献度は高いが連続無得点記録はJリーグタイに
MFジウシーニョ...シャドーに右WBにボランチまで。究極のポリバレントぶりを披露
(→MF福田健介...ボランチへの投入となったが役割が見えていなかったか)
MF阿部拓馬...2点目のアシストは見事。今後に大きな期待を抱かせる90分間だった
FWクリスティアーノ④...困った時のクリスティアーノ。ゴール後はフライングダイブ
再放送スケジュールは
8月5日(月)深夜2:00~午前4:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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