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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年05月07日

J1第12節 鳥栖×柏マッチレビュー

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J1第12節 
サガン鳥栖×柏レイソル@ベストアメニティスタジアム
解説:林健太郎 実況:桑原学 インタビュアー:森田みき


【サガン鳥栖 ユン・ジョンファン監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは試合の感想からお願いします。


A、これだけキツい日程の中で
選手たちは最後まで戦い続けてくれたことを
非常に感謝したいなと思いますし、
今日は全ての面で相手を上回れたかなと思っています。


Q、その高い集中力という意味では
監督が試合前に選手たちにも言ったとおっしゃっていましたが、
本当にハードワークでしたね。


A、選手たちもその辺の所はしっかり理解して受け止めてくれて、
やろうとするべきことをしっかりやってくれたので、
今日のこの結果に繋がったのかなと思います。


Q、早い時間帯でのゴールが試合を有利に進める
要因になったと思いますがいかがでしょうか?


A、追加点を取るべき場面というのはあったんですけど、
それでも立ち上がりのあのゴールで
選手たちも気持ち良くゲームに入れたと思いますし、
スタートできたのかなと思います。


Q、後半からレイソルがシステムを変えてきました。
どのように対応されましたか?


A、相手もシステムを変えてきて、
当然リードされている訳ですから、
ウチに対して放り込んでくるということも想定しながら、
ウチもそれに対して後ろを5枚にして、
ボランチを3枚にしてという形で対応しながら守っていました。


Q、他会場の結果にも寄りますが、
首位というのも非常に現実的なものとなっています。
この首位というものへのこだわりはありますか?


A、まだ序盤だと思っていますから
そこに対してどうのこうのではないですけど、
しかし上位圏内にずっととどまり続ける状況を
ずっと創り出すことで選手たちもよりそれに対して
頑張っていけると思いますので、気を緩めるのではなくて、
さらにそこの所をどんどん維持できるようにやっていきたいと思います。


Q、最後に次節のマリノス戦に向けて一言お願いします。


A、マリノスさんは1週間空いた中で
我々は今度3日ですから、その3日の中で
最大限に良い回復というものをしていかなくてはいけないですし、
しっかりとそこに向かって戦っていかなくてはいけないんですけど、
本当にサポーターの方々も今日もたくさん来て下さった中で、
本当にキツい中でのあれだけの声援、
応援というのは本当に力になりますから、
今後とも我々に大きな声援を送っていただければ
ありがたいなという風に思います。


【柏レイソル ネルシーニョ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分通して試合の感想からお願いできますか?


A、両チームとも本当に勝利にこだわって
戦った試合だったと思います。
立ち上がりにウチがリードされてしまって、
精神的にはやはり相手の方が有利な状態で前半は進んでいたので、
我々もちょっと前に出ることができなくて
ゴール前のチャンスが創れなかったのですが、
後半に入って選手たちもまた気持ちを入れ直して、
良い形と良いリズムというのは創れましたし、
サイドからも中央からも得点するチャンスは創れたと思います。
残念ながらボールがゴールに入らなかったんですけど、
全体的に見て今日の試合のレイソルは
選手たちが非常に勝つ執念というのを終始見せてくれましたので、
そういう所に私は満足しています。


Q、後半から狩野選手を入れてシステム変更もされました。
その辺の狙いを教えて下さい。


A、前半からやってきたあのシステムだと
ちょっと難しそうでしたので、
健太をサイドに入れて順也を工藤と並べて、
工藤を孤立させないような形で中盤と前の数を増やして、
流れを変えようという意図でした。


Q、また今日は主力をケガや体調不良などで欠く中、
プロ初スタメンの秋野選手など、
若手を起用されましたが彼らの評価をお願いします。


A、こういう若い選手が試合に出るということは、
若い選手にとってもチームにとっても非常に良いことですから、
今日の秋野はピッチの中での存在感と
自信を持ってしっかりプレーしてくれたと思っています。
最後は90分ですので彼も試合の疲れというのを
少し感じてしまいましたが、十分戦ってくれたと思います。


Q、最後に次節の新潟戦に向けて一言お願いします。


A、公式戦10試合以上負けなく来ているというのは
やはり今日のようなファイティングスピリッツと
選手たちの執念とチームの組織を重んじる試合を
続けることだと思いますので、
やはり今日は負けはしましたけど、
この戦い方、この気持ちを込めて戦っていれば
連敗とか2回負けることはありません。
それは選手たちにも伝えました。


【林健太郎氏のレビュー】
(鳥栖)
鳥栖の選手たちはよく走りますね。
それが第一印象です。
立ち上がりの1点を守り切るというのは本当に厳しいんですけど、
本当に集中を切らさずに最後までやり切りましたよね。
やっぱりこれだけ試合が続くと
内容とか質の部分を求めるのは厳しいと思います。
では何ができるかと言った時に、
そういう部分が大事だと思いますので、
本当に素晴らしい試合をしたと思いますね。


90分続けるというのはなかなかできないことですけど、
それをこういった厳しい状況の中でしっかりできるというのは、
普段のトレーニングも相当キツいのだと思いますし、
少しでも気を抜いたらメンバーに入れないという
雰囲気があるんじゃないかなというのを感じますよね。
90分考えずに前半からとにかく全力で
プレーするという姿勢は本当に見えますから。
チームの共通理解もかなり深まっていると思いますし、
今後が本当に楽しみですよね。


基本的にハートの部分が持ち味のチームですけど、
特にこういうタイトなキツいスケジュールの中では
他のチームとの差というのが
わかりやすく見えるようになってきましたよね。
監督も落ち着いてらっしゃいましたけど相当嬉しいでしょうね。


このままおそらく今シーズンも混戦にはなるでしょうから、
このまま上位に付いていけば、
ひょっとすると優勝という可能性もあるんじゃないかなと
思うくらいの勢いはありますよね。
やっぱりどれだけそこを選手たちが、
自分たちはそのくらいの力があるというのを
自分たちで信じてできるかと。
そのへんに懸かってくるんじゃないかなと思いますね。


(柏)
立ち上がりはもったいなかったですね。
鳥栖は先に点を取ると強いチームなので、
あれだけ早い時間に取られると難しいですよね。
特に中盤のセンターに大谷、栗澤、
ハン・グギョンもいないですから、
そのあたりの穴というのは多少あるかなという感じはしましたね。


ただ、後半に入ってシステムを変えて、人も替えて
秋野と茨田の所は機能するようになってきましたよね。
そのあたりはネルシーニョ監督の手腕や
リズムを持ってくるあたりはさすがだなと思いますし、
そこをしっかり秋野も茨田もプレーできていましたから、
そのあたりは今後に繋がってくるんじゃないかなと思いますね。
工藤、田中の所でうまくボールを引き出す所は
後半に何回もありましたから。


ネルシーニョ監督もやっぱり戦う姿勢に関しては
満足しているなという感じはしました。
勝ち続けてきているシステムをハーフタイムに
スパッと替えるあたりはさすがだなと思いますし、
そのあたりは変に固執はしないで
臨機応変にしっかり試合を見れているのは
さすがだなと思いました。


【Jリーグブログ的データ】
J1第12節
サガン鳥栖 1-0 柏レイソル

入場者数:14,457人 天候:晴、中風
気温:19.8度 湿度:22%
主審:木村博之 副審:山内宏志、川崎秋仁 第4の審判員:日高晴樹


《得点者》
<鳥栖>
5'早坂良太②(アシスト:丹羽竜平)


《選手寸評》
<鳥栖>
GK林彰洋...数少ないピンチも確実に潰し完封勝利に貢献
DF丹羽竜平...得点時のフィードは狙い所が絶妙。アシスト増加中
DFキム・ミンヒョク...試合後はピッチに倒れ込むほど力を出し切った
DFヨ・ソンヘ...4バックでも5バックでも高さと強さは大きなアドバンテージ
DF安田理大...上げるクロスは大半が際どい。ブラジルも見えてきたか
MF藤田直之...ポイントで投げるロングスローは相手を消耗させた
MF高橋義希...すべてが効果的。これだけ観客の入るスタンドを彼はどう見ているだろう
MF水沼宏太...圧巻の運動量。とにかく72分間走り切った
(→MF谷口博之...相手のシュートに体を投げ出す感覚は既に鳥栖仕様)
MF早坂良太...唯一のシュートは冷静にコースを突いたファインゴール
(→FW播戸竜二...出てくるだけでスタジアムが沸く)
MFキム・ミヌ...安田と組む左サイドの連携は間違いなくJリーグ屈指
(→MFチェ・ソングン...もはやクローザーとしての役割が板に付いてきた)
FW豊田陽平...体の強さは見せたが渡部との競り合いは分が悪かった


(柏)
GK菅野孝憲...守備機会も少なかったが失点にも過失なし
DF鈴木大輔...失点時の対応は自身も頭を抱える痛恨
DF近藤直也...相変わらずの安定感も今日は勝利に結び付かなかった
DF渡部博文...豊田との競り合いにことごとく勝利。エアバトラーの面目躍如
MF高山薫...終盤の決定的なシュートはまったくヒットしなかった
MF茨田陽生...後半はボールに触れる機会増加もチャンスは生み出せず
MF秋野央樹...本人は3バック時の方がボールに絡めたと振り返る
(→FW木村裕...最初は右で、最後は中央でチャンスを窺った)
MF橋本和...攻撃の回数自体が少なかったが精度も高くなかった
MF太田徹郎...今日はほとんどボールに関与できず45分で交替
(→MF狩野健太...流れを引き寄せたものの決定機は沈めたかった)
MF田中順也...チームで最もゴールの可能性は感じさせた。好調をキープ
FW工藤壮人...何回かあったシュートチャンスもシュートまで行けなかった


再放送スケジュールは
5月7日(水)深夜0:15~深夜2:30 J SPORTS 3
5月9日(金)午前8:00~午前10:15 J SPORTS 3

となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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