最近のエントリー
カテゴリー
アーカイブ
このブログについて
J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第6節
名古屋グランパス×サンフレッチェ広島@豊田スタジアム
解説:三浦淳寛 実況:西岡明彦 インタビュアー:林智美
【名古屋グランパス 西野朗監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分を振り返って一言お願いします。
A、力不足と言うか、一瞬の隙を見逃さない広島の強さと言うか、
隙を与えたらこういう結果になるなという感じですね
非常に力強い広島を感じました。
Q、次の試合に向けて高めていきたい課題の部分を教えて下さい。
A、5失点している訳ですからね。
その修正と言うか、すべて自分たちで作り出した、
相手に与えたチャンスであったと思いますし、
そこから集中力が切れる部分だと思うんですけど、
簡単にチャンスを与えていると。
とにかく今日はミスが多過ぎました。
Q、そんな中でナビスコカップの新潟戦に続きまして
矢田選手、田口選手がこの試合も先発ということになりました。
それぞれ期待する所と今日の試合の評価も含めてお願いします。
A、新潟戦では躍動感を持って彼らがやれている時間が多かったので、
そういう力を期待しましたけど、
やはり王者広島相手に通用する部分というのはわずかだったと思いますね。
Q、途中交替で入った松田選手もチャンスを演出するシーンがありました。
やはり若い力というのは今後期待する部分も大きいと思いますが、
いかがでしょうか?
A、もちろんそうですね。そういう力がないと。
経験値の高い選手と融合していく中での力というのは
もっと引き出していきたいなと思います。
Q、次もホームでの戦いとなります。
今日も多くのサポーターが応援に駆け付けてくれました。
最後に次の試合への意気込みをお願いします。
A、連続して豊田スタジアムでできるので
今日のようなゲームはあってはならないことなので、
必ずリカバーするゲームをしたいと思います。
【サンフレッチェ広島 森保一監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは90分を振り返って一言お願いします。
A、選手が我々がやろうとすることを
1試合を通してやり続けてくれたことが良かったと思います。
試合に入って立ち上がりで痛い失点はしましたけど、
誰も下を向くことなく、取り返すためにチームとしてハードワークして、
そして試合をまた引っ繰り返せた所は良かったと思います。
Q、最後の最後まで攻撃の手を緩めませんでした。
終わってみれば大量5得点。
攻撃の好調の要因はどういった所でしょう?
A、ウチのやろうとするサッカーを
攻撃的な部分で選手が意識して
やってくれようとしたことが良かったと思いますし、
グランパスさんも我々と対戦する時に
攻撃の良さを出そうとしてくれて仕掛けてくれた所で、
そういう得点がたくさん生まれる好調に
繋がったのかなと思っています。
Q、ACLもあって本当に厳しい日程で
今シーズンは試合が進められていきますが、
そういった中で大事なのは"チーム力"だというお話もありました。
このチーム力は選手全員がという所も
高まってきているのではないでしょうか?
A、そうですね、チームの総合力で
この過密日程は乗り切っていかないとということで、
我々はやってきていますし、
今日の試合で選手がタフに戦える所を
示してくれたという風に思っています。
本当にACLとJリーグを並行して戦っていくのは
タフで厳しいことではありますけど、
チーム一丸となって我々ができるということを
これからもピッチの中で、試合の中でしっかり示していきたいと思います。
Q、今回広島から4人の選手が日本代表候補に選ばれました。
合宿にも気持ち良く送り出してあげられるのではないでしょうか?
A、そうですね。
我々がやっていることで、選手1人1人が本当に日頃の努力をしてくれて、
代表に入れるかもしれないという力を見せてくれていることが
何よりも素晴らしいことですけど、
チームとしても結果を出していることが
そういう選出に繋がっていると思いますので、
結果を出したことを自信を持って
候補の選手にはアピールしてきて欲しいなと思っています。
Q、最後にサポーターへのメッセージをお願いします。
A、今日の試合もビハインドの状況で厳しい戦いでしたけど、
サポーターの皆さんのおかげもあって、
我々は気持ちを切らさず、逆転勝利に結び付けることができました。
サポーターの皆さんには感謝したいと思っています。
【三浦淳寛氏のレビュー】
(名古屋)
今日のグランパスはいいプレーもたくさんあったと思いますし、
ただ課題も結構あったと思います。
その課題をどう修正していくかは注目ですね。
失点は確かに多かったんですけど、
攻撃を修正することで失点も減るのかなというのが僕の印象です。
ボールの失い方が悪くて
失点に繋がったシーンがいくつかありましたよね。
最後の失点もそうだったと思います。
西野さんのアクションサッカー、
攻撃的で積極的なサッカーは絶対に良いと思うので、
あとは精度の問題ですよね。
松田選手は積極的で良かったと思います。
アタッキングサードに入ったら少し怖い存在でした。
ただ、小屋松のケガは少し心配ですね。
ケネディは高さがあるので基点になれると思うんですけど、
今日で言うと玉田あたりがもっと自由に、
もうちょっと下がってプレーするとか
この2トップの関係がすごく大事かなと思います。
連敗すると選手の気持ちは少し下がるんですけど、
ホームで勝つことがすごく大事だと思います。
今日はいい結果が出なかったですけど、
今度のホームでしっかり結果を出して欲しいですね。
インタビューのコメントや表情から行くと
もう西野さんは試合を分析できていると思いますね。
メンバーの中から特に若い選手を使いながら
結果を出していくのは簡単なことではないと思うんですけど、
非常に良い流れで来ているのではないかなと思いますね。
あとはポイントで修正していくことですね。
(広島)
2失点はしましたが90分通して広島のペースで進んだのかなと。
ノープランの選手が割とシンプルにボールを動かすんですね。
そこでリズムができて、テンポのスピードが上がるというか、
サイドチェンジからのスピードアップとか、
非常にシンプルなんですけど
それを選手が正確にやっていますよね。
今日の試合を見ても攻守に完成度が非常に高いと思います。
佐藤選手は今シーズンというか
次節にもカズ選手にゴール数で並ぶ可能性がありますね。
その佐藤選手が試合後にサポーターの所へ走って行きましたけど、
選手とサポーターの一体感がまさにあのプレーに出ていますよね。
仲の良さとかコンビネーションの良さが
プレーに出ていると思います。
今日の試合を見ていると3連覇も十分可能だなと。
今日活躍した浅野や野津田も非常に良いプレーをしています。
昨年のACLは難しかったですが
それでもリーグ戦はしっかり獲っていますし、
今シーズンは若手の成長もあって結果も出していますから
ACLでも結果を出して欲しいですね。
森保さんと喋る機会は結構あるんですけど、
いつお聞きしても非常に選手のことを立てますよね。
インタビューでは選手と監督の信頼関係を
いつも感じることができて、
本当に謙虚ですし、分析能力も高いですし、
何と言っても2連覇している監督ですから
そういう方のこういうコメントや姿勢は本当に素晴らしいと思います。
もちろんゲームプランとか戦術とか
その辺のコントロールもされていると思うんですけど、
それ以外の部分でも選手のメンタルコントロールも
非常にうまくやられていて、そういう部分も
チームを創る上で大事なマネジメント能力には
本当に素晴らしいものを感じますよね。
【Jリーグブログ的データ】
J1第6節
名古屋グランパス 2-5 サンフレッチェ広島
入場者数:15,214人 天候:屋内、無風
気温:10.5度 湿度:45%
主審:東城穣 副審:山内宏志、西尾英朗 第4の審判員:小椋剛
《得点者》
<名古屋>
6'ケネディ
85'ケネディ(PK)
<広島>
19'佐藤寿人③(アシスト:高萩洋次郎)
56'塩谷司④(アシスト:ミキッチ)
63'佐藤寿人④(PK)
65'石原直樹②(アシスト:柏好文)
88'野津田岳人②(アシスト:浅野拓磨)
《選手寸評》
<名古屋>
GK楢崎正剛...自責点はほぼないが5失点という悔しい結果に
DF刀根亮輔...1失点目は追い込んだだけに対応したかった
DF大武峻...国内最高峰のトライアングルに翻弄された。5失点目は痛恨
DF田中マルクス闘莉王...PK献上は不運も最後はややキレてしまったか
DF本多勇喜...ミキッチと塩谷の対応で忙殺され攻撃には出て行けず
MF矢田旭...後半は持ち味出るも王者にプロの厳しさを突き付けられた
MF磯村亮太...ボランチのラインで特に後半は防波堤になり切れず
MF田口泰士...今季リーグ戦初出場も中盤で持てず配れず
MF小川佳純...ボールが入った時はさすがのプレーも後半は流れに埋没
(→FW松田力...数回のチャンスに絡むなどゴールへの香りは漂わせた)
MF玉田圭司...全体的には悪くなかったがシュートを打てるシーンがなかった
(→FW小屋松知哉...リーグ戦デビューを飾るも負傷で途中出場途中交替)
(→MF枝村匠馬...ゲームに影響を与えられる出場時間ではなかった)
FWケネディ...少ないチャンスでPK含む2ゴールはエースの証明
(広島)
GK林卓人...悪夢の先制点献上も以降は持ち直して安定
DF塩谷司...3点目の切り返しはストライカーのそれ。試合後も記者から大人気
DF千葉和彦...思い通りに繰り出せた縦パスは守備にも好影響
DF水本裕貴...見せ続ける攻守のメリハリはまったく無駄がない
MFミキッチ...いつも通りの激しい上下動で3点目をアシスト
(→DFファン・ソッコ...クローザーとして短時間でゲームを締めた)
MF森﨑和幸...後半にようやくエンジン掛かるもPKを献上
MF青山敏弘...360度を見渡せる"超視野"は代表にふさわしい
MF柏好文...90分間走り続けた上にアシストもしっかり決めた
MF石原直樹...ゴールシーンの嗅覚とニアへ入るスピードは絶品
MF高萩洋次郎...1点目のアシストでチームへ勢いを付けた
(→FW浅野拓磨...短い時間できっちりアシスト。ジョーカーが板に付いてきた)
FW佐藤寿人...勝利を引き寄せる圧巻の2ゴールで憧れのカズへ肉薄
(→MF野津田岳人...プレー内容と結果が伴い出しスタメンへ猛アピール)
再放送スケジュールは
4月7日(月)午前8:30~午前10:45 J SPORTS 3
4月8日(火)午後1:00~午後3:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
J SPORTS フットボール公式Twitterをフォローしてフットボールの最新情報をチェック!