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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年04月30日

J1第10節 G大阪×柏マッチレビュー

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J1第10節 
ガンバ大阪×柏レイソル@万博記念競技場
解説:水沼貴史 実況:桑原学 インタビュアー:林智美


【ガンバ大阪 長谷川健太監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の試合を振り返って一言お願いします。


A、今日は... ダメだったですね。


Q、具体的にそう感じられる部分というのも
お話いただけますか?


A、そうですね。先制したんですけどね。
全体的に攻撃のミスが多かったですし、
守備の部分でも柏の攻撃に対して
キチッと良いポジションでボールを取るということも
なかなかできなかったので、
今日のゲームは2対1ですけど、
点差以上の差はあったんじゃないかなと思っています。


Q、前半早い時間帯で攻撃のカードを切ってきました。
明神選手投入の狙いを教えて下さい。


A、内田(達也)が少しネガティブなプレーというか、
1点取って少し守りに入ったわけではないと思いますけど、
ミスが多かったので、少しミョウを入れて
落ち着かせたいという狙いはありましたね。


Q、そして後半に入っても割と早い時間帯で
宇佐美選手と大森選手の2枚の交替枠を使ってきました。
監督からの「勝負に行く」というメッセージが伝わってくる
交替だったと思うのですが。


A、最初の15分を見て、なかなか前に行けないなということで、
ミラーゲームのような形にして
何とか活路を見い出そうと思ったんですけど、
最後までレイソルはキチッとしてましたね。


Q、ポジティブな要素と言いますと、
リンス選手の初ゴールというのは明るい材料だと思うのですが。


A、やっと待望のゴールが出て、
本来はエースが取って乗っていかなくてはいけないんですけど、
今日はそういう展開にならなかったですね。
ちょっと残念ですね。


Q、厳しい日程の中で連戦が続き、
中3日ですぐ試合がやってきます。
一番修正したいポイントを教えて下さい。


A、メンタルでしょうね。
連敗でスタートしましたので、
そういう意味でも5月は月が変わって、
きちっとまた良い形で試合に臨めるように
準備していきたいなと思っています。


Q、最後にサポーターに一言お願いします。


A、本当に今日は申し訳なかったと思っています。
不甲斐ないゲーム内容でしたし、
そういう意味ではホームではもっともっと
ガンバらしく攻撃的なサッカーができるように
また頑張っていきたいと思っています。


【柏レイソル ネルシーニョ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の90分間を振り返って下さい。


A、全体的にこのピッチも含めて
良い対応をして戦ってくれたと思います。
前半のあの早い時間で少し驚いた失点があったんですけど、
それから先も前半から最後まで
勝つ目的を持った試合を選手たちがしてくれたので、
それぞれがバラバラにならずに
やはり組織を大事に戦ってくれたので
内容的にも決定機もいくつも創れましたし、
もちろんピンチもあったんですが
総じて彼らが慌てることなく落ち着いて
試合をコントロールできたのではないかなと思っています。


Q、試合を通じて多くチャンスを創り出せていたようにも思えます。
今日の試合の狙いはどういった所にあったのでしょうか?


A、ゲームの状況の中で選択しながら
効率的にやるのが我々のやろうとしていることですので、
そういう所は本当に勝つという目的を持ちながら
対応しながらできたと思います。
奪った後のカウンターにしても
やはりスペースをうまく突いていって
追加点のチャンスも創ることができましたし、
我々が崩しながら、回しながらテンポアップして
フィニッシュまでという形もできたと思います。


Q、厳しい日程でまたすぐに次の試合がやってきます。
最後に意気込みをお願いします。


A、連戦が立て続けに来ている所なのですが、
選手たちは別に疲れも見せていないし、
非常にポジティブに次へ向けて準備しようと思います。


【水沼貴史氏のレビュー】
(G大阪)
今日は菅野が「防いだ!」というシーンがなかったですからね。
だから、ガンバが本当にゴールへ迫っていたかというと
そこまで行き切れてなかったかもしれないですね。
リンスのようやく出た初ゴールが
唯一と言ってもいいかもしれない明るい材料で、
やっぱり攻撃の形が今一つ出てこないと。
宇佐美がようやく前節より長い時間やって、
次の試合でどうなるかという所がありますけど、
ちょっと心配ですね。


今日はサイドバックがいない中で
大森がワイドに入って
途中から3バックにしましたけど、
オプションとしてアリかもしれないですね。
あの交替策はリスクがありましたし、
本当に劇薬が必要だったのかもしれませんし。


やっぱりポゼッションを志向するとすれば、
前線でボールを持つ時間がないと
藤春だったりというサイドバックが出てくる時間もないですし、
そのへんがうまくいっていない気がするんですよね。
今日は相手が3バックだったので
そのワイドの所は倉田だったり
リンスだったりが流れる所はあったんですけど、
「ボールが出ました」「そこで時間を創る」「キープする」
そのための連動とかサポートの速さだとか、
それがちょっと遅いのかなという気はしましたね。


良かった時は人が近くにいるんですよね。
それが今はないと思います。
レイソルは5バックになりますし、
強固なブロックは作りますので簡単にいかないとは思いますけど、
ガンバのスキルがあれば崩す形ができるのかなと思いましたけどね。


監督もおっしゃっていたように
メンタルをどうやって戻してくるかが
重要なポイントになりますよね。
そこが充実していかないと足は動かないですし、
動こうとしないですし、そこが重要かなと思います。


(柏)
ネルシーニョ監督の話しぶり、
落ち着きは今日のゲームみたいでしたね。
選手たちにもそういう評価を与えていましたしね。


どうしてもリードしていてラインが下がって
追い付かれるような展開があったんですけど、
今日はそこを凌ぎましたから。
これで田中順也に刺激されて
工藤に点が来るようになると
本当に強くなっていくんじゃないでしょうか。


レイソルはほぼメンバーを変えないですから、
それでやり続けるのは本当に凄いと思いますよ。
でも、こうやって使われ続けるというか、
出続けることによって選手たちはもっと責任を感じるでしょうし、
途中から出る選手たちは
何とかしてこの選手たちに食い込んで行こうとか、
そういう気持ちが生まれるような効果はありますよね。
また違った意味での競争も生まれていますよね。
良い意味での競争が本当にできていると思います。


公式戦は結局10試合負けていないわけで、
これは結構凄いことですよ。
連戦というのは勝ち続けることによって
疲労を疲労と感じないくらいのメンタリティになりますし、
そこが監督としては一番助かりますよね。
ゲームをずっと見ていると、何よりも落ち着いていますよね。
昨年工藤にインタビューしたことがあって、
彼は「勝者のメンタリティ」って言葉をもう使っているんですよね。
レイソルにはそれだけの力があると。
今日のゲームなんかを見ていても、
本当に慌てることなくしっかりとできていますし、
これだけ負けない、こうやって苦しい時間帯を凌いで勝ち切る、
連勝しているあたりからも成長している感じがしますよね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第10節
ガンバ大阪 1-2 柏レイソル

入場者数:13,845人 天候:曇りのち雨、中風
気温:16.8度 湿度:78%
主審:高山啓義 副審:椛澤淳一、竹田一雄 第4の審判員:大西保


《得点者》
<G大阪>
13'リンス①
<柏>
31'田中順也④(アシスト:工藤壮人)
45+2'田中順也⑤(FK)


《選手寸評》
<G大阪>
GK東口順昭...2失点目は壁の作り方とポジショニングで完敗を喫した
DF今野泰幸...SB時は迷い感じるも3バック時は落ち着いてプレー
DF岩下敬輔...二アサイドへ飛び込んだヘディングは決めたかった
DF丹羽大輝...このチームのCBならセットプレー以外でも攻撃で貢献したい
DF藤春廣輝...良い時を知っているだけに消極的な姿勢が目立つ
MF阿部浩之...好調をキープしており攻撃時は一番の脅威に
MF内田達也...ネガティブなプレーと指揮官に評され前半で交替
(→MF明神智和...安定感だけではなくボール扱いも相当巧み)
MF遠藤保仁...この男をもってしても縦へのスイッチは入らない
MF二川孝広...久々のスタメンも違いは生み出せなかった
(→MF大森晃太郎...今のチーム状況で彼のフリーランニングは大きなアクセント)
FW倉田秋...昨シーズンの輝きが見られず後半早々に退く
(→FW宇佐美貴史...惜しいシーンは一度。彼の完全復帰が待たれる)
FWリンス...来日初ゴールは好材料もボールロスト多発は減点材料


(柏)
GK菅野孝憲...守備機会がほとんどなく失点時も過失なし
DF鈴木大輔...オーバーラップのタイミングは完全に掴んだ感が
DF近藤直也...ボールを回し相手を潰す。充実のパフォーマンス
DF渡部博文...欠かせない存在感で最終ラインに君臨
MF高山薫...とにかく走れるがあと1つ精度が高まれば代表も見える
MF茨田陽生...雨でもブレないボールコントロールで攻撃を操った
MF大谷秀和...このシステムだと彼の攻撃スキルも生かすことができる
MF橋本和...相変わらずの上下動でサイドを一定以上制圧
MF太田徹郎...タイプ的にはWBよりシャドーが適任か。攻守に躍動した
(→MFキム・チャンス...きっちり時間を使う終盤のプレーに余裕を感じた)
MF田中順也...2試合連続の2発。彼の左足が止まらなくなってきた
FW工藤壮人...数度あったフィニッシュにゴールの遠い焦りが滲む
(→MF狩野健太...横浜FM戦の残像を振り払うべく終盤のピッチを駆けた)


再放送スケジュールは
4月30日(水)午前10:30~午後0:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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