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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2014年03月30日

J1第5節 C大阪×新潟マッチレビュー

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J1第5節 
セレッソ大阪×アルビレックス新潟@キンチョウスタジアム
解説:林健太郎 実況:桑原学 インタビュアー:日々野真理


【セレッソ大阪 ランコ・ポポヴィッチ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、キンチョウスタジアムは素晴らしい雰囲気の中での試合でした。
まずは感想を聞かせて下さい。


A、天気も非常に良かったですし、
それ以上にスタジアムの雰囲気も良かったですし、
あとは結果だけですね。
結果だけが足りなかったと思っています。


非常に緊迫したゲームでしたし、
新潟さんも非常に良いプレーをされていたので、
もちろん簡単な試合ではなかったんですけど、
サイドからのクロスでの攻撃だったり、
決定機に関してはウチの方が多かったと思っています。
これはシュート本数ではなくて、
決定的な場面を創れたかどうかという所で、
そこは上回っていたと思います。
新潟さんもミドルシュートとか
遠目からのシュートは打たれたんですけど、
決定的だったのはサイドから攻撃された
1本だけだったと思っています。
ただ、結果はこういう形で私たちの望んでいたものではなかったんですけど、
この試合を次に繋げていきたいと思っています。


Q、試合を見ていて両チームとも
粘り強さを最後まで見せていたと思いますが、
新潟という粘り強さを見せるチームに対して
どんな所が難しいと感じてらっしゃいましたか?


A、両チームとも粘り強く戦えたと思ってるんですけど、
特に新潟さんは粘り強さだったり
全体でハードワークできる所が持ち味であって、
昨シーズンも後半戦では素晴らしい戦いをして
素晴らしい結果を残したチームだという所で、
私たちも我慢比べというか
粘り強さの所で絶対に負けないということは話していたんですけど、
ゲームの中で時間帯によってアグレッシブさを失ってしまった所だったり、
プレーが中途半端になってしまった所もあったので、
特に最後の所をいかに決断していくかという所と
アグレッシブに戦い続けることができるかという所が
勝負の分かれ目だと思うので、
そこの部分で思い切りの良さや良い選択をするということが、
必要だったと思います。
あとは最後のラストパスの精度だったり、
ゴール前での落ち着き、シュートの精度という所が
今日はいつもより足りなかったという風に感じていますし、
決定力の部分、ゴール前での精度の部分というのは
修正して次に繋げていきたいと思います。


Q、その次はすぐ来ます。
アウェイのブリーラムはかなり暑いそうですが。


A、暑いということは聞いていますので、
スーツで行くかどうかもわからないですし(笑)、
スーツをクリーニングに出している時間も
たぶんないと思いますから(笑)、
そこのへんも考えていきたいと思います。


最後にこういう素晴らしい雰囲気でやれたのも
サポーターの皆さんのおかげだと思っていますし、
非常に感謝したいと思っています。


【アルビレックス新潟 柳下正明監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、0-0で勝ち点1という結果を受けての
感想からお聞かせ下さい。


A、勝ち点3が欲しかったですけども、
セレッソ相手にチャンスもたくさん創れましたし、
もちろんピンチもあったけれども、
ゴール前のプレーがかなり多く出せたのではないかなと思います。


Q、守備は新潟らしいタイトな守備を見せることができたと思います。
攻撃力のあるセレッソ相手にどんな所を狙っていたのでしょうか?


A、良い選手、うまい選手に対して
引いてしまったら好きなことをやられるので、
どんどんどんどんボール保持者に対して
行きなさいということでやらせたんですけども。
まあ力のある選手たち相手に
自信を持ってやっていたなと思います。


Q、一方、攻撃面ではこのスタジアムを
沸かせるシーンも数多くありました。
監督の口から"間"という言葉が多く出ていましたが、
どのような所が狙いだったのでしょう?


A、まあもう1試合あるんですけど、セレッソね(笑)
いくつかスペースができるので、
そのあたりをうまく使おうということで、はい。


Q、小泉選手がリーグ戦デビューを果たすことができました。
監督の評価もかなり高いという風に伺っていますが。


A、普段あそこのポジションはあまりやっていないんですけど、
十分ファイトしてくれたなと思います。


Q、凄く集中の続くゲームだったと思いますが、
前節は監督からもかなり厳しいコメントがあったようで、
プロ意識という点で、この1週間で選手たちに
どのような意識を植え付けて臨まれたのでしょうか?


A、1週間だけではないんですけど、
「チームの勝利のために」という所をもっともっと
考えてやってもらいたいということはいつも言うんですね。
だから、自分のことだけ考えてやるのではなくて。
そうしたら苦しい時にカバーもするだろうし
疲れていても一歩二歩足を出してボールをブロックするだろうし、
そういうのを常に出してもらって、そういうものが評価されて
そのチームに引っ張られるというのは
凄く大事なことだと思います。


Q、今日の評価というのはいかがですか?
選手たちは本当に最後までそういう姿勢を見せていたと思います。


A、そうですね。
凄く戦ってくれたと思います。


Q、リーグが始まってナビスコも含めて3勝2分け1敗。
今シーズンのスタートはどのように評価されていますか?


A、自分たちのやりたいことをかなりやれているので、
自信を持ってこのまま続けていきます。


Q、ナビスコ、リーグと連戦になりますが、
今後に向けて一言お願いします。


A、早くコンディションを戻して、
いい状態の選手を使っていきたいと思います。


【林健太郎氏のレビュー】
(C大阪)
南野は体も切れていますし、
シュートの意識も高いので今後も楽しみですよね。
試合を通じて調子の良さを感じました。
あとは柿谷が開幕当初に比べて
フォルランとポジションが変わっていて、
色々なことができる分、組み立てにも参加して
ラストパスも出してという所のポジションになっていますから、
点を取るということに関しての役割が削られてしまうと
ちょっともったいないかなという感じもします。
そのへんはフォルランとの兼ね合いだと思うので、
どこに誰をどう置いたらいいのかというのは
やっぱりこれからもう少し時間が掛かるかもしれないですね。


フォルランはまだ100%ではないと思いますけど、
当然相手もそこを消しに来る訳ですから、
そう簡単には良いプレーはできないと思います。
まだまだ周りの選手もフォルランに
多少気を遣っている部分もあると思うんですけど、
何も見ないで分かり合えるくらいになるまでには
もうちょっと時間が掛かるんじゃないかなと。
もちろんフォルラン本人のコンディションもありますし、
そのへんが噛み合ってくればより一層
チーム力も上がってくると思いますけどね。


新潟みたいにしっかりプレッシャーを掛けてくるチームに
どうやって崩していくのかというのが
今後の課題だと思いますね。
1人1人の質は高いものがありますから、
リトリートしてくる相手に対して
色々なアイデアで崩し切る場面が出てきて欲しいなと。
優勝を考えるとこういうゲームをモノにしていきたいですよね。


ただ、失点の少なさというのは
目立たないですけどこのチームは持っていますし、
今日もしっかりゼロに抑えましたから、
そのあたりは継続して出していけると
優勝争いに絡んでいくでしょう。
ここからのスケジュールはACLも含めてキツいので、
この1週間は勝負所ですね。


(新潟)
新潟はどのチームを相手にしても
自分たちのスタイルを貫いて
自分たちの良さを出せるチームに
なってきたなという感じがしますよね。
あとはこういう試合で勝ち点3を取る所ですとか、
下の順位のチームにしっかり勝つ所ができてくれば
かなり期待はできるチームになってきましたよね。


柳下監督も前節は勝って厳しいコメントを残していましたが、
それを常に求めているんでしょう。
ですから、技術もありますし、タフさもありますし、
見ていて好感の持てるチームというか、
アグレッシブで良いサッカーをしますよね。


頑張りがサポーターに伝わるのが大前提としてあって、
その中で質の部分ですよね。
運動量もそうですし、パス1つとってもそうですし、
そのあたりを上げていくことが
より一層上位に入るために必要だと思うので、
そういう意味でも成長は見受けられますから。


ボールを持つ時間は増えているので、
そこからどれだけコンビネーションで入っていけるか、
崩していけるか、裏を取れるか、
クロスの精度を上げていけるかでしょう。
ストライカーはいますから。
ボールを奪う所まで本当にいい場面が
かなり出ていると思うので、そこから先でしょうね。


本当に相手からすると戦いにくいチームだと思うので、
横浜FM、鹿島と続く2試合で結果を残せれば
さらに自信を付けられるでしょうね。


【Jリーグブログ的データ】
J1第5節
セレッソ大阪 0-0 アルビレックス新潟

入場者数:15,232人 天候:晴のち曇、無風
気温:22.5度 湿度:33%
主審:井上知大 副審:西尾英朗、今岡洋二 第4の審判員:清水崇之


《選手寸評》
<C大阪>
GKキム・ジンヒョン...岡本のミドルは逆を突かれながらファインセーブ
DF酒本憲幸...対面のキム・ジンスに仕事をさせなかった
DFゴイコ・カチャル...強いし速い。スパイクなしでの好タックルも
DF山下達也...当たりの強さとアグレッシブさは国内屈指の域に
DF丸橋祐介...黒髪での登場となったが攻撃性はやや抑え目
MF山口蛍...今日は攻守共に目立つシーンが少なかった
MF長谷川アーリアジャスール...前目よりボランチの時間帯で躍動した
(→MF楠神順平...出場時間は短かったがハンドでの逸機はマイナス)
MF杉本健勇...決定機にも顔を出し守備にも奔走する好パフォーマンス
MF柿谷曜一朗...トラップはさすがの精度もシュート自体が少ない
MF南野拓実...シュート意識の高さに加えて終盤には向こう気の強さも披露
FWフォルラン...ボールへの関与も少なく2戦連発とはいかず
(→MF扇原貴宏...行き来する展開で守備面の安定感は見せた)


<新潟>
GK守田達弥...J1の水にも慣れて好セーブ繰り出し完封に貢献
DF松原健...オーバーラップは魅力的もクロス精度に欠けた
DF大井健太郎...粘り強い対応で桜軍団の持ち味を封殺
DF舞行龍ジェームズ...高さと強さでフォルラン相手に一歩も引かず
DFキム・ジンス...普段の力を考えると今日はかなり抑え込まれた印象
MF田中亜土夢...南野に押し込まれる格好で勢い出せず途中交替
(→MF小泉慶...リーグデビュー戦とは思えない風格でピッチに馴染んだ)
MFレオ・シルバ...相変わらずのボール奪取にクロスバー直撃のミドルまで
MF成岡翔...特徴を考えればもう少し攻撃にアクセントを加えたい
MF岡本英也...鋭く曲がったミドル含めて最も得点の可能性を感じさせた
FW川又堅碁...ヘディングでの決定機以外は見せ場に乏しかった
FW鈴木武蔵...スピードを生かせる場面も少なく交替を
(→FW田中達也...途中出場で彼のスピードとアジリティは間違いなく脅威)


再放送スケジュールは
3月30日(日)午前7:00~午前9:15 J SPORTS 3
3月31日(月)午後1:00~午後3:15 J SPORTS 3

となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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