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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第1節
サガン鳥栖×徳島ヴォルティス@ベストアメニティスタジアム
解説:玉乃淳 実況:八塚浩 インタビュアー:森田みき
【サガン鳥栖 ユン・ジョンファン監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、5-0の素晴らしいスタートになりましたが、
今のお気持ちをお聞かせ下さい。
A、選手たちは非常に良い準備をして臨んでくれたし、
素晴らしい結果を持ってきてくれたと思います。
前半はウチが2得点して、
後半に入る所でなかなか次の得点が難しいかなと思った中で、
早い時間帯で得点できたことが
この大勝に繋がったのかなと思います。
Q、そういった意味では非常に優位に試合を進められたと思いますが
いかがでしょうか?
A、序盤はちょっと入りが難しい展開だったのですが、
そこのヤマ場をうまくみんなで乗り越えて、
ウチのペースに持ってこれたかなと思います。
Q、新加入選手も非常に活躍していたと思います。
攻守共に非常に厚みが出ましたね。
A、そうですね。
能力の高い選手たちなので
必ずややってくれると信じていましたし、
こういう結果でしっかりと応えてくれたことは非常に嬉しく思います。
ただ1試合目ですし、これですべてOKとは言わないので、
今後また続けていくことがさらに大事になってくるかなと思います。
Q、昨シーズン課題に挙げられていた
守備面での評価はいかがでしょうか?
A、今日に関しては徳島さんの攻撃の所で
あまり怖さというか、厚みというのは感じられなかったので、
まだ今の段階で満足はできないなと思います。
Q、非常に開幕戦の勝利は大きいと思いますが、
次節に向けて意気込みをお願いします。
A、非常に大きな勝利でまた次に繋げていけると思いますので、
しっかりと準備をして、次にまたしっかりとこれを続けていけるように
やっていきたいと思います。
【徳島ヴォルティス 小林伸二監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、J1で初めての開幕戦となりましたが、
J1の雰囲気というのはいかがだったでしょうか?
A、そうですね、凄くいい雰囲気で、
良いスタジアムでやれたという所で
モチベーション高く入ったんですけど...
立ち上がりは凌いで、
ちょっとずつ自分たちのリズムの中で
少し怖がっている所はありましたけど、
ボールを回そう、回したいという所で
ちょっとしたミスでああいう風に流れが変わったり、
点を取られた後にロスタイムの
ラスト5分で点を取られたりという所で
後半我々が1点取りにいくという所の矢先に
ああいう風にやられたりという所で
そういう流れをその状況で読んでサッカーをしていくという所が
今日の試合は全然間に合わなかったという感じがします。
Q、J1の開幕戦ということで
選手も非常にモチベーション高く臨んだと思いますが、
何か監督からは声を掛けられたんですか?
A、(J1は)初めてのチームでものすごくモチベーションが高いんですけど、
シーズン通して伸びていくという意味では、
こういう状態ですけど、これをバラけないで伸ばしていくという。
現状としてこういう差が今日はあったと。
でも、切り替えて次のゲームを戦っていくということと、
伸びていくチーム、伸びていく個人という所で戦う必要があると思います。
個の力でいくと現実にこういうことが起こっている訳ですから、
もっともっと逞しく、グループだったりチームで
戦わなくてはいけないということを
今日はちょっと感じたと思うんですよね。
でも、立ち上がりを過ぎてからだったり、
メンバーを替えてからのサッカーというのは
少しずつ自分たちでボールを運びながらやれている所もあるので、
そこは大事にしてやりたいなと思っています。
Q、なかなかシュートを打てないシーンもありましたが
そのあたりの修正はどのようにされますか?
A、クレイトンが入って何本かシュートを打っているし、
その前に後半の入りがちょっと悪かったなと思いますね。
次の1点という所で言うと
向こうのモチベーションが凄く高くて、ウチはダウンしてしまったと。
でも、そういう所のメンタルだと思うんですよね。
だから、あそこを逞しくならなくちゃいけないし、
このゲームは現状として、逞しく次のゲームにチャレンジしていくことが
次のゲームをより良いものにしていくと思います。
一遍には変わらないので、
頑張って伸びていくことが凄く大事だと思います。
Q、次節はホーム開幕となります。
A、そうですね。
しっかり準備をして良いゲームができるように頑張りたいと思います。
【玉乃淳氏のレビュー】
(鳥栖)
鳥栖は前評判通りでしたね。
非常に良い補強をしたということで注目されていましたが、
新しく入った選手が躍動して、
元々いた選手がさらにパワーアップして
このピッチで戦ってくれたので、
今シーズンが楽しみでしかないですね。
気になることはないです。
良いことずくめでしょう。
これだけタフな戦いをしていれば
ケガ人も出場停止も出てくるでしょうが、
そういった意味でもこの選手層は
"嬉しい悲鳴"ではなく、"嬉しい雄叫び"ですよね。
誰が出ても試合ができるという意味では
他チームから見ると羨ましいでしょう。
安田もあれだけ駆け上がって疲れた様子はないですから。
もともとポテンシャルは高かったですけど、
またJ1の舞台で暴れ回って欲しいですね。
豊田も3シーズン連続でこれだけ点を取ってしまうと
もはや偶然とは言えないですよ。
もう厳しいマークを楽しんでますよね。
切り返しを何回もするシーンを見ましたけど、
余裕がある証拠でしょう。
かつ左足でのシュートも狙ってますから、
DFからしたら非常に抑えるのが難しい選手になっていますね。
キム・ミヌの活躍も偶然の産物ではないです。
去年から何度もああいうシーンを見ていますから。
それほどの驚きはなかったです。
予想通りの活躍でした。
(徳島)
今シーズンが徳島にとって
難しいシーズンになるということは間違いないので、
ダメだった所を探すのではなくて、
ポジティブな要素を大きくしていくことで
今後の勝利を掴んでいって欲しいですね。
クレイトン・ドミンゲスのポテンシャルは随所に垣間見えたので、
彼をどう生かしていくかでしょう。
守備的にやるから彼を使わないという選択肢ではなく、
彼の良さを最大限に生かすには
どうしたらいいんだという方向で
チームを考えていって欲しいですね。
ただ、まったく悲観する必要はないと思います。
0-1で負けるのも0-5で負けるのも
勝敗という意味ではまったく違いはないと思うので、
チームを率いているのは小林伸二監督ですから
何ができるのかというのを見極めながら今後やっていければ、
1勝は近いんじゃないかなと思います。
【Jリーグブログ的データ】
J1第1節
サガン鳥栖 5-0 徳島ヴォルティス
入場者数:14,296人 天候:曇、無風
気温:13.9度 湿度:61%
主審:今村義朗 副審:間島宗一、数原武志 第4の審判員:福島孝一郎
《得点者》
<鳥栖>
35'キム・ミヌ①(アシスト:安田理大)
45'谷口博之①(アシスト:ヨ・ソンヘ)
46'池田圭①(アシスト:安田理大)
60'豊田陽平①(PK)
86'豊田陽平②(アシスト:キム・ミヌ)
《選手寸評》
<鳥栖>
GK林彰洋...クレイトン・ドミンゲスのシュートストップが唯一の見せ場
DF丹羽竜平...左サイドの攻撃性を鑑みてバランス堅持
DF菊地直哉...ドウグラスの突破を完璧なタックルで回避
DFヨ・ソンヘ...破綻のない守備に加えて2点目のアシストまで
DF安田理大...完全復調の2アシストでブラジル行きも視野に
MF谷口博之①...出場すればこのくらいは間違いなく計算できる選手
MF藤田直之...相変わらずのセットプレーヤーぶりを披露
MF早坂良太...水準以上のプレーもゴールという結果面で取り残される
(→FW播戸竜二...短い出場時間でもその存在感は抜群)
MF池田圭①...3点目の歓喜はチームのために走り切った対価
(→MF高橋義希...この男がベンチに控えているのが厚い選手層を物語る)
MFキム・ミヌ①...安田との左サイドは今季のJ1に革命をもたらす
(→MF水沼宏太...サイドハーフのポジション争いは苛烈を極める)
FW豊田陽平①②...圧巻の2ゴール。PK獲得時のアイデアは進化の証
<徳島>
GK長谷川徹...J1での2試合目は悔しい大量失点を喫した
DF小暮大器■...マークミスでの失点にPK献上。困難な90分間を強いられた
DF千代反田充...最後尾で奮闘も3失点目の対応はらしからぬ過失
DF橋内優也...相手の圧力にビルドアップ時のボールロストも
DFアレックス...攻撃力を発揮できる場面はほとんどなかった
MF大﨑淳矢...相手のストロングサイドで守備に忙殺
MF濱田武■...珍しいイージーミスも目立ちチームの落ち着き所になれず
(→MF青山隼...CBもボランチもこなせるこの男の存在は貴重)
MF窪田良...時折センスは見せたがほろ苦いプロデビューに
MF衛藤裕...5シーズンを過ごした古巣にJ1の力を見せ付けられる
(→DF那須川将大...左SBに入るも何かを発揮するには厳しい状況だった)
FWドウグラス...前半の逸機以降は集中力を欠いた印象
FW津田知宏...裏を狙う意欲は見せるもボールが来なかった
(→MFクレイトン・ドミンゲス...チーム唯一の枠内シュートを放つなど数少ない光明に)
再放送スケジュールは
3月3日(月)午後0:30~2:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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