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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2014年01月07日

高校選手権準々決勝 市立船橋×京都橘@駒沢陸上

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komazawa0106.jpg厚い雲に覆われ日差しが差しこまない厳しい寒さの中、駒沢陸上競技場で行われた準々決勝。第2試合目は千葉県代表・市立船橋と京都府代表・京都橘の一戦。大会屈指の好カードとなったこの試合には今大会一番の期待と注目が集まった。
市立船橋は3回戦で水戸啓明(茨城県代表)を4-1で破り、準々決勝進出。京都橘は那覇西(沖縄県代表)の猛追を振り切り2-3で勝利し、本日の対戦を迎えた。市立船橋は3回戦同様、4-2-3-1の布陣で両サイドバックが高い位置を取り、中央の崩しからゴールを狙う。対する京都橘も3回戦同様、4-4-2の布陣で守備のバランスを取り、小屋松知哉(3年・宇治FC JY)を中心にカウンターから攻撃のチャンスをうかがう。
試合序盤から作戦が上手く機能し、チャンスを作ったのは京都橘だった。11分、中盤でボールを奪った中山俊輝(3年・京都城陽SC)が小屋松とのパス交換から中央を崩し、左足でシュート。ゴールとはならなかったものの、カウンターからの攻撃が有効なことを示す貴重なプレーとなった。そして17分、京都橘がまたもカウンターから攻撃を仕掛ける。中盤でボールを奪った小屋松が自ら運んでミドルシュート。惜しくもこれは市立船橋のGK志村滉(3年・ヴィヴァイオ船橋SC)にセーブされる。対する市立船橋は、両サイドを起点に攻め続け、ペナルティエリア内までボールを運ぶものの、京都橘の堅い守備を前に思うようにシュートを打つことが出来ない。
25分、京都橘はスローインから小屋松につないで最後は宮吉悠太(3年・J FORZA滋賀)がシュート。ボールは惜しくもバーの上を越えていく。35分、またも京都橘が中盤でボールを奪い、小屋松が左サイドから仕掛け、最後は藤村洋太(3年・京都JマルカFC)がゴールに迫る。このシュートは枠をとらえるもGK志村がファインセーブを見せ、得点を許さない。市立船橋は高いポゼッションを見せたものの、決定機を創ることができないまま前半が終了。0-0のまま折り返した。
そして迎えた後半。市立船橋は前半同様、序盤から右サイドを中心に京都橘の守備陣を崩しにかかるが、チャンスを創ったのは京都橘だった。43分、磐瀬剛(3年・ミナトSC)のミスを見逃さず素早く奪った中野克哉(2年・YF NARATESORO)がそのままシュートを放つ。しかし、足を振り抜いた瞬間、軸足が滑って惜しくもシュートはポストの右をかすめ抜けていく。
そして、その後も徹底してカウンターからチャンスを狙い続けた京都橘が45分、ついに試合を動かす。中盤でボールを奪い攻撃を仕掛けた京都橘は中野のアシストから小屋松が左足でゴール。「ワンテンポ外したシュートが上手く良い形で入った」とエース・小屋松が冷静さと勝負強さを見せつけ、勝利を手繰り寄せる。1点を追いかける展開となった市立船橋は左右にボールを動かしながら攻撃のチャンスを狙い続けるが、京都橘のDF陣を崩すことが出来ない。
そして、迎えた66分、京都橘が試合を決定付ける追加点を挙げる。藤村にボールを渡した小屋松が素早く裏を突きリターンパスを受け、落ち着いてゴール。本日2得点目を挙げる。最低でも2点を決めなければならなくなってしまった市立船橋は69分、DF篠原良介(3年・鹿島アントラーズつくばJY)に代えてFW田山栄次(3年・柏レイソルU-15)を投入し前線を強化するものの、最後まで京都橘の集中した守備を崩すことはできず、0-2のまま試合終了。見ごたえのある好ゲームを制した京都橘が国立への切符を掴み取った。
試合終了後、京都橘・米澤一成監督は「全員でつかんだ勝利。こういうゲームを出来たことはチームのプラスになる」と試合を振り返り「これで終わったわけではない。(次の試合まで)少し時間が空くので、しっかり調整していきたい」と来週行われる準決勝を見据えた。
ついに聖地・国立へと舞台を移し迎える準決勝。頂点に立つのはどのチームか。国立を夢見た全てのチームの分まで悔いの残らないプレーを見せてほしい。              鈴木

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