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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2014年01月04日

高校選手権3回戦 那覇西×京都橘@フクアリ

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那覇西×京都橘.jpgフクダ電子アリーナの3回戦第2試合目は2年ぶり13度目の出場となる沖縄県代表・那覇西と2年連続3度目の出場となる京都府代表・京都橘の一戦。
那覇西は、1回戦・遠野(岩手県代表)とのゲームで一度追いつかれ同点にされたものの、2点を追加して3-1で初戦突破。前日に行われた2回戦では神戸弘陵(兵庫県代表)を相手に3-2で逃げ切り、3回戦進出を決めた。対する京都橘は新人戦、高校総体と県制覇を達成することができなかったものの、前回大会のリベンジを果たすべく安定した強さで選手権出場権を獲得。初戦となった藤枝東(静岡県代表)との注目の一戦ではGK永井建成(3年・京都FC長岡京)の活躍もあり速攻の打ち合いを制し、本日の対戦を迎えた。
那覇西は4-2-3-1、京都橘は4-4-2の布陣。先にチャンスをつくったのは京都橘だった。3分、スローインのクリアボールを前回大会得点王の小屋松知哉(3年・宇治FC JY)が拾い右足でシュート。惜しくも枠を外れる。その後は那覇西がスピードと息の合ったパスワークで新城太貴(3年・那覇鏡原中)、宮城良壽(3年・那覇神原中)、比嘉映幸(3年・那覇鏡原中)を中心に攻撃を仕掛け主導権を握る。しかし、京都橘はバランスを崩さず守備を固め決定機をつくらせない。
どちらもゴールを奪うことができないまま試合は進み、両チームの監督からは檄が飛ぶ。そして27分、京都橘はあわやのシーン。中山俊輝(3年・京都城陽SC)が中盤でボールを奪い、小屋松がミドルシュートを放つとクロスバーに直撃する。このプレーで京都橘が流れを掴むと30分、ついにゲームが動く。那覇西・上原勘七(2年・那覇小禄中)のトラップミスを見逃さず、上手くボールを奪った小屋松が中山につなぎ右足でゴール。京都橘が先制。そして直後の32分、今度は先ほどアシストを記録した小屋松がGKの裏を突くループシュートを放ち0-2。京都橘が畳み掛ける。
後半、早い時間に追いついておきたい那覇西だったが、またもゴールを決めたのは京都橘だった。45分、中野克哉(2年・YF NARATESORO)の右サイドからのクロスを、中山がワントラップで浮かせてそのまま右足でゴール。0-3と突き放す。このまま黙って負けるわけにはいかない那覇西は、前半同様にスピードと息の合ったパスワークで攻撃を仕掛けるが、京都橘のDF陣を前にシュートまで持っていくことができない。そんな中、那覇西・玉城真哉監督は1回戦でゴールを決めている仲田一世(3年・那覇鏡原中)に代えて國吉遼(2年・南城玉城中)を投入。この交代が功を奏し那覇西に勢いをもたらす。
62分、國吉がゴール前の混戦から抜け出して1点を返すと、その後も國吉にボールを集めチャンスをつくる。67分、新城のパスを國吉が胸で落として左足でシュート。惜しくもこれは京都橘・GK永井にセーブされたものの、続く68分には徳元悠平(3年・糸満三和中)のロングパスからまたも國吉がゴール。2-3と那覇西が猛追する。その後も会場の声援を後押しに攻め続ける那覇西だったが、3点のビハインドを追いつくことはできず、2-3のまま試合終了。京都橘が国立でのリベンジマッチに向けて一歩前進した。
京都橘・米澤一成監督は「那覇西の速さにやられたが選手たちがよく耐えてくれた」と試合を振り返り「名門になるためには名門に勝たないといけない。胸を借りるつもりで頑張りたい」と準々決勝・市立船橋戦への意気込みを語った。
惜しくもベスト8進出を果たすことはできなかったものの、高校生らしいスピードと連動性のあるパスワークで会場を沸かせてくれた那覇西と、バランスの取れた素晴らしい守備と前線を中心とした力強いプレーを見せてくれた京都橘のゲームは千葉での戦いを締めくくるにふさわしい一戦だった。ベスト4を懸けた準々決勝、市立船橋と京都橘の一戦は駒沢陸上競技場に会場を移し行われる。頂点に立つのは果たしてどのチームなのか。ついに8校まで絞られた今大会。今後の試合に期待が高まる。
鈴木

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