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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2014年01月01日

高校選手権1回戦 立正大淞南×水戸啓明@オリプリ

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oripri1231①.jpg12月30日。成人の日に再び戻ってくることを胸に誓い、48チームが聖地・国立に集結。第92回全国高校サッカー選手権大会が幕を開けた。今回も各地の予選を勝ち抜いた強豪校ばかりが出揃ったが、その中でも特に実力校がひしめきあい激戦区となっているのがDブロックだ。
前回大会のファイナリスト・京都橘、サッカー王国静岡県代表・藤枝東、そしてインターハイの覇者にして"最強"と名高かった流通経大柏との3度に及ぶ戦いを制した市立船橋。そんな実力校ばかりが集まるDブロック1回戦は千葉の地で開幕した。ゼットエーオリプリスタジアム1回戦第1試合は、名だたる強豪校とともに注目が集まる島根県代表の私立・立正大淞南と、予選決勝で鹿島学園とのPK戦を制し、6年ぶり6度目の本大会出場を決めた茨城県代表の私立・水戸啓明の対戦。立正大淞南は4-1-3-2、水戸啓明は4-4-2の布陣で試合は開始した。
2分、水戸啓明の村山洸(3年・柏レイソルU-15)が自ら持ち込んでミドルシュート。枠を捉えることはできなかったものの、両チームの対戦に期待が高まるファーストシュートとなった。水戸啓明の巻田清一監督が「インターハイで全国を経験したことで選手たちは落ち着いている」と話した通り、水戸啓明が積極的に攻め、決定機を創る。
7分、永井大樹(3年・水戸第三中)からのスルーパスに合わせたのはチームのエース、石川大地(3年・神栖第二中)。DFの裏へ走り込み胸で落としたボールを右足でシュート。GK兼光拓海(3年・ガンバ大阪門真JY)のセーブにあうも、こぼれ球を拾い今度は左サイドに切り込んでシュートを狙う。しかし、これは枠を捉えることができずサイドネットに突き刺さる。その後は、互いに中盤で奪い合いシュートに持ち込むことができない時間が続く。
26分、左サイドから高橋壮也(3年・サンフレッチェくにびきFC)が速いスピードで仕掛けるもオフサイドの判定。攻め切ることができない。29分、今度は石川が中央を自ら攻め込んでシュートを狙うがDFにクリアされる。30分過ぎからは両サイドからのドリブル突破とロングボールをうまく使用することで徐々にポゼッションが立正大淞南へと移っていく。そのため、水戸啓明の我慢の時間が続くかと思われたが、37分、ついにゲームが動く。中央の神山健太朗(3年・栃木SC JY)から左サイドの阿部悠大(3年・水戸第三中)に繋ぎ、裏を突いた石川へクロスを上げる。そのボールを石川が右のアウトサイドで上手くトラップし、そのまま右足でゴール。「1回戦が一番重要だと思っていた」と語った石川が冷静に貴重な先制点を挙げる。
「どんな状況になろうとも対応できるように練習してきたので心配はなかった。いい形で点を取れたことで相手にプレッシャーをかけることができた」と巻田監督が話す通り、1点ビハインドで折り返した立正大淞南は得点を取りに行くため後半開始時に2枚カードを切る。北村京介(3年・今市FC)に代えて福井貴啓(2年・開星中)、佐藤拓真(3年・AZ'86 tokyo-ome)に代えて矢島健(3年・玉湯SC)を投入。交替選手を中心に後半開始直後から積極的に攻めていく。
42分、カウンターからDFの背後を狙い飛び出した矢島がシュートを狙うも、GK黒子兼汰(3年・栃木SC JY)がファインセーブ。立正大淞南は中島隆司(3年・サンフレッチェくにびきFC)にボールを集め攻撃を仕掛けていくが、微妙なタイミングのずれからゴールを奪うことができない。50分、熊田克斗(3年・アヴァンサールFC)から坂本将一朗(3年・ボアソルテ美都FC)へ繋ぎ、左サイドからクロスを上げる。そのこぼれ球に中島が飛び込んでシュート。しかし惜しくも枠を捉えることはできなかった。
72分、今度は高橋、中島と繋ぎ、最後は矢島がシュート。強烈なシュートだったが、またもGK黒子のファインセーブにあってゴールネットを揺らすことができない。そして79分、試合終了間際にリードを守り続けていた水戸啓明にアクシデント。遅延行為で永井がイエローカードをもらい、累積警告により退場となってしまう。残り時間を10人で守り切らなければならなくなってしまった水戸啓明だったが、攻める隙を与えず0-1で試合終了。ピッチに倒れこむ立正大淞南の選手たちに対し、初戦突破の喜びを噛みしめる水戸啓明。オリプリスタジアムでの1試合目は波乱の幕開けとなった。         鈴木

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