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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第34節
浦和レッズ×セレッソ大阪@埼玉スタジアム2002
解説:玉乃淳 実況:下田恒幸 インタビュアー:桑原学
【浦和レッズ ミハイロ・ペトロヴィッチ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、90分間を振り返っていただけますか?
A、立ち上がりからいい形で試合に入れたと思っています。
その中から1-0でリードして
2点目を取るチャンスもあったんですけど、
それを決めきれない間に得点を許してしまったと。
前半はいい戦いができたんですけど、
ここ最近は非常に多い"安い"形の失点をしてしまいました。
後半は負けていることもあって
リスクを負って攻撃を仕掛けたわけですが、
ここ最近ある傾向がまた出てしまったゲーム、
失点を繰り返す中でリスクを負い、
また失点を繰り返すゲームになってしまったと思います。
Q、C大阪がリードしている時はリトリートして
スペースを消す時間も長かったと思いますが、
その中で浦和としてはどんなセレッソの攻略法を
選手に伝えていたのでしょうか?
A、相手に引かれた状況でしたが、
比較的自分たちのやりたい攻撃はできていたんじゃないかなと思います。
我慢しながらゲームを進められていたんですけど、
やはり我々の失点が"安い"と。
そういった"安い"失点を繰り返してしまうと
なかなか勝利することはできないでしょう。
ゲームをコントロールして、
非常にいい戦いができたゲームだったとは思うのですが
2-5という点差が付いてしまうと、
なかなかそういう風にも思ってもらえないし、
見てもらえないと思います。
Q、ペトロヴィッチ監督が就任してからの浦和は
間違いなくJリーグで上位を争う力が付いたと思いますが、
ここからさらにタイトルという所に手を伸ばすには
あと何が必要だと考えてらっしゃいますか?
A、仰られた通り、今シーズン我々は非常にチームとして前進したと思います。
残り3節までは我々も優勝争いを十分にしていました。
我々は今シーズン非常にいいシーズンを送れていたのですが、
残りの3試合で自分たちで台無しにしてしまうような、
そういう終わり方になってしまいました。
我々は今日の時点で最もリーグで得点をしたチームということに
なると思うんですけど、攻撃の部分は非常に良くなってきています。
やはり我々は失点が多いので、
そこの部分を来シーズンに向けて修正していくと。
守備の所をオーガナイズしていく、
そこの所が我々がタイトルを獲るために必要なことだと思います。
我々には本当に素晴らしいサポーターが付いているわけですが、
そのサポーターにタイトルを捧げられなかったことを
非常に残念に思っていますし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、我々のチームは間違いなく前進をしていますし、
次のシーズンも我々を応援してくれるサポーターのために
何かしらのタイトルを捧げられるように、
全力を尽くしたいと思っています。
来シーズンも引き続きよろしくお願いいたします。
※C大阪・レヴィー・クルピ監督のインタビューは
放送内にお届けできませんでした。ご了承下さい。
【玉乃淳氏のレビュー】
(C大阪)
1点目のシーンですが、
南野はそれまでも神出鬼没にボールを触っていたので、
あのシーンはボールの方から寄ってきましたよね。
5点目も彼は左右をチラチラ見ながらポジションを変えて、
味方をうまくスペースに走らせながら自分で決めると。
周りはよく見えているわ、自分の良さはわかっているわ、
レベルの高いゴールでした。
ルーニーとオルテガを足して2で割らない感じです。
3点目は柿谷ゾーンが生まれるんですよね。
あの角度とあのゾーンからのシュートは
今まであまりなかったんじゃないでしょうか。
あそこにシュートを持っていけるというのは
足腰が強くないとできないので
試合を重ねるごとに足腰が強くなってきたんでしょうね。
クルピ監督はザックリした指導とも言われるようですが、
厳しさの中におそらく自由を与えるような指導方針だったんでしょうね。
選手の良さを伸ばすような。
セレッソのサッカーは本当にペナルティエリアの近くだと
楽しそうにボールを回して攻めますから。
先週も話しましたが、日本サッカー史に残る偉大な監督ですし、
またどこかで日本との巡り合わせはあると思います。
(浦和)
ペトロヴィッチ監督のインタビューにもあったように
チームが前進したというのは総得点が物語っていますよね。
どこからでも点が入るという素晴らしい結果でした。
今日も先制点は最高の動き出しから
素晴らしいゴールが生まれましたよね。
あれで怒涛の攻撃が見られると思ったのですが。
全体の展開を考えると、
4点目が痛かったのは間違いないです。
その前の時間帯は圧倒的に攻め込む中で
決定機を外して、失点シーンを迎えてしまいましたから。
2点目のゴールもそうですけど、
興梠の1試合通じてのキープ力は
ちょっと群を抜いていました。
ほとんどボールを奪われるシーンはなかったですし、
シーズン前は「1トップでどうかな?」と思ったんですが、
本当に機能していたと思います。
浦和はACLや厳しい試合を今後見据えた上で、
やはり来季に向けて何かを変えていかないと。
戦い方の使い分けも考える必要があるかもしれません。
山田暢久選手は20年間に渡って
どの時代のプレーを見ても、
そのプレーが色褪せなかったですね。
どのポジションでもできますし、
「全部持っている」という表現がふさわしいでしょう。
今までもアクの強い監督が多かった中で
どの監督が来ても試合に出続けて、
あの浦和というクラブで500試合以上に出場というのは
とんでもない数字ですよ。
人間性がピカイチなんだと思います。
本当にお疲れ様でしたと伝えたいですね。
再放送スケジュールは
12月9日(月)8:00~10:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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