J1第6節　
名古屋グランパス×アルビレックス新潟@豊田スタジアム
解説：林健太郎　実況：西岡明彦　インタビュアー：中田浩光

【アルビレックス新潟 柳下正明監督インタビュー（試合後・中継内）】
Q、90分間を振り返っていただけますか？

A、立ち上がり15分間、名古屋は非常に良かったと思います。
ビデオなどを見ていた限りでは、一番良かったんじゃないかなと思います。
その圧力の影響だと思いますけど、
やっぱりこちらの選手に多少ミスがあって、
カウンターからPKを取られて失点をしたと。
その後、少し落ち着きは出たんですけど、
肝心なゴール前での落ち着きというのが
まだまだ足りなくて、ミスが多かったかなと。
ボールを持っていない人の動きは良くなっているんですけど、
ボールを持っている人の判断がまだまだ悪いなと言うゲームだったと思います。

Q、"落ち着き"が必要なのは、やはりフィニッシュの部分でしょうか？

A、ゴール前もそうですけど、中盤でもそういうプレーが見られているので
1人1人はがんばってますけど、
もっとチームが1つになるということ。
もっと自分よりもいい状況の選手を簡単に使うと、
また展開は変わるんだろうということを
わかってくれればいいなと思います。

Q、田中達也とブルーノ・ロペスの連携はどうでしょう？

A、今言ったように、1人1人ががんばろうとしているので、
コンビネーションやチームとしては
残念ながらもう1つといった所ですね。

Q、サポーターに一言お願いします。

A、我々は勝ち点3を取るために精一杯戦っていきます。

【名古屋グランパス ストイコビッチ監督インタビュー（試合後・中継内）】
Q、まずは今日のゲームを振り返って頂けますか？

A、今日は最初から最後まで我々のペースで行けましたし、
我々がコントロールできたと思います。
攻撃の部分でたくさん良い所が出た、
非常に内容の濃い、良いゲームだったと思いますよ。

Q、試合前のお話にあった決定力は十分だったのではないでしょうか？

A、その通りですね。
決定力という部分では選手に指示を出してきましたし、
最初からそれはピッチの上で出せていたと思います。
小川にしてもああいった形で突っかかっていって、
PKをもらうことができ、そこから得点することができました。
それからアシストもしましたし、
今日の小川はパーフェクトだったと思います。
全員が攻撃の姿勢を見せて戦ってくれたと思いますよ。

Q、ケネディ選手のコンディションや、
彼の存在が選手に与える影響はどうでしょう？

A、コンディションに関しては痛みがないということで、
それは我々にとっても彼にとってもいいニュースですよね。
徐々にゲームに馴染んでいってもらいたいです。
今の所、もっと時間がありますので、
彼が戻ってきてまたフルで戦ってくれることを望んでいます。

Q、これで上位追撃体制が整ったと思ってよろしいでしょうか？

A、そうですね。しっかり戦うことができていますし、
結果もこのような形で残しています。
ですから、来る試合をしっかりモノにしたいと思いますし、
我々も楽しみながら改善するところは改善して、
いいサッカーを見せていきたい。
これはサポーターの方に対してもそうですけど、
今後もしっかり戦って上位を目指したいと思います。

【林健太郎氏のレビュー】
（名古屋）
名古屋はやっぱり"名古屋らしい"というか、
さすがに個の能力は目立ちますね。
センターラインの、もちろん楢崎も含めて、
闘莉王、増川、ダニルソンは安定していますし、
ケネディが入ったら1本柱が通ったような感じがしました。
大崩れはしないなという感じがしますよね。

周りの選手もあそこにケネディがどっしりと構えていると、
わかりやすくて動きやすいんだと思います。
それでより周りの選手も生きてきた印象です。
彼の復帰は名古屋にとってはいいですけど、
代表復帰も十分あるでしょうから、
日本にとっては厄介な選手になるでしょうね。

また、この先のスケジュールは結構厳しいので、
今日だけ見ても阿部、ダニエル、中村という
経験のある選手がベンチにいるのは心強いでしょう。
阿部は途中投入されてから、要所要所をしっかり押さえていました。

あと、古巣対決となった矢野は運動量という意味では貢献できますから、
そのあたりの仕事はしっかりしていましたが、
攻撃の部分ではあまり力を発揮できませんでしたね。
やりづらさもあったと思いますし、
気持ちが入り過ぎて空回りすることもあったと思うので、
今度は新潟へ行った時にいいプレーをして欲しいです。

優勝するだけの力はあると思うので、
安定感も出てきていますから、
あとは勝ち切れない試合がここまでも何試合かあったので、
勝負強さが必要になってくるでしょう。

（新潟）
今のチーム状況や得点力だと、2点取る力はまだないので、
先に点を取られるとキツイなという印象はありますね。
あと、今日はシュート9本ですけど、
枠に入ったシュートはなかったような気がします。
そこまではある程度形は作れていますが、
あとはシュートの精度ですよね。
それは、どのチームにも言えることではありますが。
ゲームを見ていても柳下監督の継続性はわかるので、
悲観する内容ではないと思います。
決め切る所だけなのかなと。

柳下監督も落ち着きということを言っていましたし、
そういう部分が出てくればよりチャンスもできてきます。
最後の所の落ち着きという課題が明確ですから
そこを何とかしていけば得点も増えていくと思いますよね。
本当によく1人1人走っていますし、
運動量、ハードワークという所では申し分ないと思うので、
あとは中盤から最後の所のプレーの質ですよね。
もっと判断良く、もっと落ち着いてということでしょう。

再放送スケジュールは
4月14日（日）8：00～10：15　J SPORTS 3
4月16日（火）12：00～14：15　J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい！

土屋