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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2013年03月17日

J1第3節 湘南×清水マッチレビュー

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J1第3節 
湘南ベルマーレ×清水エスパルス@Shonan BMWスタジアム平塚
解説:水沼貴史 実況:下田恒幸 インタビュアー:桑原学


【清水エスパルス アフシン・ゴトビ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日のゲームを振り返って頂けますか?


A、Jリーグのチームはどのチームにとっても、
ここで戦うのは難しいゲームになると思います。
そして今日彼らは非常にコンパクトにして、カウンターを狙ってきていましたし、
そのカウンターから危険なシーンを創っていました。
彼らの今日初めてのシュートで先制点を奪われてしまい、
我々にとっては非常にやりにくい戦いになりました。
我々が闘争心を出し、ここで追い付けたということは非常に嬉しいのですが、
ただ我々にはまだ多く改善していかなくてはいけないことがあると思います。


Q、バレー選手を左に置いた理由を教えて下さい。


A、まず前半の我々の意図としては、
コンビネーションで突破ができなくなった時に
バレーは左サイドのトップということですから、
そこから中に入ってきてもらって、
ディフェンスの裏を突いていくということを狙いで行っていました。


Q、前半特に長いボールからセカンドを狙う形が多かったように感じました。
なかなか中盤でボールを動かせなかったように見えましたが。


A、前半に関してはそれほどロングボールを入れて欲しくなかったんですけど、
ウチの選手たちも瀬沼とバレーがいることによって、
ロングボールを入れた方が楽になると思って
多く入れ過ぎていたかもしれません。
後半に入って、我々のサッカーが少しできるようになっていったと思います。


Q、本来のパスワークを出していくためには、どんな上積みが必要でしょうか?


A、先週我々は0-5で敗れてしまったこともあって、
その中で勝ち方、結果の出し方を見つけていかなくてはいけない中での戦いでした。
ですから、この先勝っていって得点を取れるようになっていけば、
自信が付いていくと思います。
我々は0-5で負けたことによって自信がなくなってしまっていたと感じました。


Q、今後の戦いへの意気込みをお聞かせ下さい。


A、このリーグというのは、
どのチームがいつどのチームを倒しても
おかしくないようなリーグだと思います。
その中で我々はしっかりと戦っていくことによって、
最後に特別なものにチャレンジできるような
ポジションを見つけていきたいと思います。


【湘南ベルマーレ チョウ・キジェ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、今日のゲームはドローでしたが、振り返って頂けますか?


A、エスパルスさんも形を今回変えてきて、
それこそシンプルに我々のウィークと言われるような所を狙ってきた所で、
押し込まれた場面もありました。
ただ、割といい形で先制できて、後半2点目を取りに行こうという形で、
準備してきたことを全部やったつもりなんですけど、
あの1点...だけだったという言い方が正しいかわからないですけど、
あの1つの失点の重みを逆に感じています。
ただ、1点を取られたことを責められないなと思っていますし、
やっぱり2点目を取りにいくということが達成できなかったことが
勝ち点3に届かなかったのかなという感じがしています。


Q、前半20分くらいまではロングボールで押し込まれましたが、
その後は慣れて、逆に中盤にボールを入れさせずに
蹴らせているようにも見えましたが、どうご覧になっていましたか?


A、まだもう1回エスパルスとの対戦があるので、
ゲーム戦術的なことは詳しく言えないですけど、
我々が狙った形でゲームを進められた時間帯は
あったかなという感じはしているので、
それはエスパルスさんの狙いも出たんだろうと思いますけど、
全体的に内容は悪くなかったと思っています。


Q、あまり中盤で相手にボールを回される場面もなかったように見えましたが、
そのあたりはうまく守れていると感じましたか?


A、我々はゴールを守るのではなくて、
ボールを奪いに行くディフェンスというのが真骨頂なので、
そのあたりでエスパルスさんも
あえて長いボールを入れてという所だったと思うんですけど、
そこはゲームプランの中で多少はそこそこできたかなと思います。


Q、後半途中から4-1-4-1に変えましたが、狙いを教えて下さい。


A、今年の戦いの中でシステムに固執するということではなくて、
相手のストロングを消しながらという所で言うと、
相手の長いボールが3バックの脇に行っている場面があったので、
最初からそこはそういう形でやるよという話は選手にもしていました。
あそこで同じようなタイプの前の3人の絡みで、
サイドバックが上がっていった時にチャンスを創れるかなといった感じだったんですけど、
何回かいい形で崩していったものの、
最後のフィニッシュの所に至らなかったというのは残念でした。


Q、ここから勝ち点3に繋げるために、何が上積みとして必要でしょうか?


A、そういう意味ではすべて上積みが必要で、
ただ選手に言ったのは、「歩みを止めてしまったら勝ち点3は入ってこないし、
それはゲームの戦術的なことも、フィジカル的なことも、メンタル的なことも、
それをすべて一歩ずつ上げることが勝ち点3に繋がると思う」ということ。
選手たちは本当によくやってくれていると思いますし、
この"何となく勝ち点3に届かない自分たちの現状"をしっかり把握して、
逆に前向きに楽しみながらという言い方が正しいかどうかはわかりませんが、
やっていきたいなと思います。


Q、メディアも観客のみなさんも、湘南のゲームを見て
"ポジティブ"な雰囲気を感じることができ、それを実際口にしていますが、
そのあたりはいかがですか?


A、まあ無骨ですけど、走り切るとか
ファイティングスピリットを見せるというのは、
サッカーマンである以上、一番大切なことだと思います。
そこなくしてはゲームというのは勝てないし、
やっぱり面白くないと思っているので、
そこの所は選手が意識してしっかりやってくれているのかなと思います。


Q、次節への意気込みをお聞かせください。


A、名古屋さんの前にナビスコカップも大宮さんとあるので、
それもしっかり準備しながら、
やっぱり相手がどこだということじゃなくて、
自分たちの立ち位置を少しでも1週間2週間で上げられるように、
本当に努力していきたいと思います。


【水沼貴史氏のレビュー】
(湘南)
登録選手が34人ということで、大人数といえば大人数ですけど、
なかなかJのチームでこれだけの人数を抱えているチームはいないですよね。
ただ、そこで本当に競争のレベルは上がっていると思いますし、
チームが若いのでそういう意味でも可能性は感じます。


開幕前のトレーニングマッチでは苦しんでいたようですが、
ポイントはチョウ監督が話していた"闘う姿勢"の部分です。
それは公式戦のゲームになれば、
トレーニングマッチの倍まではいかないにしても、
やっぱり強くなる部分があると思うんです。
それが球際やプレッシャーの勢い、圧力に現れて、
相手にミスをさせるということができているんだろうなと。
これぐらいで行かなくては取れないということもシーズン前に分かって、
そして実際にピッチに立って、これぐらいで行けば取れるということがわかったと。
そういうことが大きなことだと思うんです。
プラスして、それだけではまだまだこのままの現状なんだと。
それよりも上積みをしなきゃダメなんだぞということは、
選手もわかっているし、監督もわかっているはずです。
だからポジティブなんですよね。


湘南は今後も注目して見ていきたいと思います。
非常に勢いを感じますし、清々しいチームですから。


(清水)
前節で0-5で負けたというのは本当にショックだったんでしょうね。
今までもあまりなかったことだと思うので、
そこからメンタル的にもサッカーのやり方的にも
立ち直るというのは簡単ではないでしょう。
日曜、月曜と連休だったそうですが、
監督は色々なことを考えて、フレッシュにさせたい、連休にさせたいと。
キャプテンの杉山は「無意識にみんなが明るく振る舞っていた」と
話したそうですが、たぶん全員が意識はしていたんででしょうね(笑)


形が好結果を生むのであれば、
どのチームも簡単にその形を見つけられるはずなんですけど、
そこにはやっぱり人材というか、
適材適所の選手がいるかどうかだと思います。
3ボランチというのはなかなか難しいと思いますよ。
あと、本当に中盤の真ん中にゲームを創るだけの
コントロールできる選手を置いたりするのか、
あるいは守備的な選手をアンカーに置いて、
その前のインサイドの選手がゲームを創ったり、
2列目から飛び出したりする役割をするのか、
いろいろな考え方が監督によってあるとは思いますが、
そう簡単にはいかないと思います。


あと、今日は最終ラインでボールを回すことが多かったと思います。
杉山浩太は昨シーズンも試合に対しての姿勢が凄く変わったように感じましたし、
自分がゲームを創るという責任感みたいなものが凄く出てきたように感じました。
今日も凄く期待して見ていましたけど、
なにか周りの選手に遠慮しているというか、
八反田なんかはもっともっと杉山が自分で動かすくらいの
気持ちでいいとは思うんですけどね。


再放送スケジュールは
3月17日(日)8:00~10:15 J SPORTS 3
3月18日(月)16:15~18:30 J SPORTS 3

となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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