最近のエントリー
カテゴリー
アーカイブ
このブログについて
J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
一部の方から「後編まであるのに"プチ"はおかしいでしょ」という
至極真っ当なご意見を戴きつつ、
柏の新体制発表会"プチ"レポート・後編をお届けします。
今回は新体制発表会終了後に行われた
メディア向けの囲み取材でお聞きした、
2人の"アカデミー出身者"のお話を
皆さんにご紹介したいと思います。
1人目はモンテディオ山形から完全移籍で加入した太田徹郎選手。
柏U-12からU-15、U-18と8年間をアカデミーで過ごし、
2008年に山形へ加入すると、1年目から出場機会を獲得。
サイドバックからフォワードまでこなす器用さで
チームに欠かせない戦力として活躍していました。
個人的にここ数年の山形はかなり頻繁にチェックしていたこともあり、
その明るいキャラクターも含めて、いい選手だなあと思っていたんです。
吉田達磨強化部ディレクターとは、
3年間に渡ってコーチと選手という関係を築いており、
パーソナリティも十分考慮されての獲得でしょう。
ちなみに、柏のアカデミー出身者では
他クラブでプロになって柏に選手として戻ってきた
初めての選手ということになります。
では、そんな太田選手のお話をどうぞ!
Q、モンテディオにいた時は1年目から
ハーフタイム応援コーナーで自分のコーナーとか持ってましたけど、
そういうアグレッシブさは出していきたいですか?
A、アレは何で俺がやったのかわからないですけど、
意外に好評だったらしくて。
たぶんつまらなかったら速攻終わってたはずですが、
ちょっと面白かったので結構続いちゃったんですね。
でも、もう24歳になるんで
落ち着いていかなくちゃとは思ってます(笑)
Q、今のトップチームでユース時代に一緒にやっていた選手は
あまりいないですよね。
A、そうですね。キリさんが2個上で、
あとは工藤たちの代と茨田の代くらいですよね。
Q、そうすると、古巣に復帰というよりは
新しいチームに来たという感じでしょうか?
A、そうですね。だから「おかえり」って言われても、
ちょっと腑に落ちないところもあるんですけど(笑)
ユースの時はクラブハウスの方とか全然行ってなかったですし、
"ピアノ"のレストランに行くくらいでしたから。
当時はトップの選手にも「こんにちは」ぐらいで、
オーラバンバンで全然近付けなかったです。
だから新しい所という感じなので緊張します。
クラブハウスの中の道とか全然わかんないですね(笑)
Q、(吉田)達磨さんからはどういう話があったんですか?
A、9月とか10月くらいは代理人の人を通して、
「タツさんが気にしてるみたいだよ」という感じだったんですけど、
11月終わりくらいにそれも代理人を通じて
「8割くらいの確率でオファーが来るかもよ」と言われました。
だからタツさんとは直接話をしていなかったんです。
それで代理人から1月2日に電話が来て
「決まったよ」みたいな感じでしたね。
しかも、その1月2日は家族でディズニーランドに行ってたんですよ(笑)
で、スペースマウンテンを降りた時に電話が来て、
「決まったよ」と言われたんです。
スペースマウンテンを降りた直後で興奮もしてたんで、
「ええっ、マジっすか??」みたいな(笑)
タツさんとは決まってから色々と話をした感じです。
Q、起用法に関しては、どういう希望がありますか?
A、前目の方というか、右サイドとか左サイドとかこだわりはないので、
どのポジションでも器用にできればいいかなと。
山形の時は色々なポジションをやっていましたし、
レイソルでもその経験が生きればいいと思っています。
Q、レイソルの下部組織出身で、他のクラブでプロになって
またレイソルに戻ってきた選手は太田選手が初めてだと思います。
その第1号になったことについては?
A、素直に嬉しいですし、僕みたいな人がこれからもっと増えれば、
レイソルももっとクラブとして大きくなっていけると思うので、
自分が入っただけで終わるのではなく、
他の人が刺激を受けられるように、
しっかり生え抜きとして活躍したいです。
Q、山形の時に1度日立台でプレーした時はどういう気持ちでした?
A、一昨年のアウェイの時に来て、1-0で負けちゃいました。
その時も事前取材で「ブーイングとかされたらどうしますか?」って聞かれて、
「されたら嬉しいですね」くらいで言ったら、
それが新聞に載っちゃったのに、当日全然ブーイングがなかったんですよ(笑)
そんな感じで終わっちゃって(笑)
「あ~、サポーターからしたらそのくらいの認識なんだなあ」と思って、
ちょっとだけ寂しさがありました(笑)
でも、あの時はあのグラウンドでできたこともそうですし、
スタメンでも出ることができましたし、
地元のコーチとかも見に来てくれたので純粋に嬉しかったです。
これからは黄色いユニフォームを着て、
日立台に立つ機会を増やさなくてはいけないので、
ユース出身として、これから出てくる選手に刺激を与えられるように
やっていきたいなと思っています。
(以上)
やはりアカデミー出身者としての自覚はかなり強いようです。
ステージ上でも「僕はイジられキャラなんで」と話していた通り、
非常にユニークなキャラクターなので、
是非色々な面で我々を楽しませて欲しいですね。
そして2人目の"アカデミー出身者"は、
U-18から昇格を果たした木村裕選手。
昨年夏のクラブユース選手権では、
決勝でチームに初めての全国タイトルをもたらすゴールをマーク。
兄弟対決となった天皇杯でも、
惜しくもクロスバーを叩いたものの、
菅野選手が一歩も動けないFKを見舞うなど、
抜群の攻撃センスを誇るFWです。
ステージ上では、桑原さんとの受け答えにも堂々と強気な発言を連発。
また、サッカー以外で大好きなモノを教えて下さいという質問には、
「お寿司のヤリイカが大好きです。
でもワサビは食べられなくて、サビ抜きで食べています(笑)」と
会場を沸かせる強心臓ぶりも発揮していました(笑)
それでは、頼もしいユースの"10番"のお話をどうぞ!
Q、ステージ上でもかなり堂々としていましたね。
A、でも、想定していない質問とかも多かったので、
その場でとっさに考えましたけど、
まあお寿司とか良かったんじゃないですか(笑)
アレはホントなんで。回転寿司とか行っても、
ヤリイカのサビ抜きを5皿ずつとか言ったりしてます(笑)
Q、じゃあヤリイカの魅力を教えて下さい(笑)
A、ヤリイカっていっても、ネバネバのイカとツルツルのイカとあって、
僕はツルツルのイカじゃなきゃ食べないんで(笑)
筋が入ってるヤツ、アレが大好きなんですよ。
しゃぶしゃぶの食べ放題とか行っても、
お寿司ばっかり頼んじゃうんですよ(笑)
Q、結構強気な発言が多かったですけど、
意識してやっている所もありますか?
A、いや、アレは結構本音です。
やっぱりずっと工藤君に憧れて真似しよう真似しようって考えてましたけど、
もう同じポジションで、工藤君を超えないと自分は試合に出られないので、
そこはもう自分に自信を持って、強気でやっていくしかないかなと思います。
Q、でも19番の背番号は嬉しかったでしょう。
A、嬉しかったです!全然知らなかったので。
クラブハウスに行ったら、ボードに番号のマグネットがあって、
19番に"キム"って入っていたので、それを見て初めて知りました。
昔から無意識に工藤君のやることを真似している自分がいて、
例えばソックスの上からテーピングをグルグルに巻いていたのとか、
中学生の頃とか真似したりしていましたし、
スパイクももらったりしていたので、どこかで意識していました。
でも、これからは色々な部分を見習って
盗みながらも争っていきます!
Q、開幕までにやっていきたいことは何でしょう?
A、もうどんどん自分の良さを出して、
監督に「オッ」と思わせられるようにしたいです。
「(トップに)上げただけじゃなくて、コイツ使えるかもな」って思わせて、
ベンチに入れてもらって、ちょっと出た時に一発点を取って、
そこからどんどん自分の立場を安定させていきたいですね。
一昨年のJリーグの優勝はTVで見ていたので
あまり雰囲気を味わえなかったですけど
この前の天皇杯決勝は近くで見ることができて、
ピッチにいる選手たちが凄く幸せそうに見えました。
ロッカーの中とかも、みんな帰ってきてから大ハシャギでしたし(笑)
でも、優勝報告会の前にヨンハさんとかチームを去る選手たちが
「挨拶させてもらっていいですか」と言って、話してくれたんですけど
そういう凄い選手たちが抜けて、僕たちが入るということに責任を感じました。
泣きながら話す選手もいた中で、
そういう人たちの代わりに僕たちが新たに入るので、
2種だったら「まだ高校生だし」ともなると思うんですけど、
もうチームの一員になるからには、
新人だからとかいうのは言い訳にならないと思います。
ですから、言い訳せずに頑張っていきたいです。
Q、木村選手たちに続いてくるアカデミーの子たちへ
何かメッセージはありますか?
A、僕たちは工藤君たちがアカデミー出身で活躍しているのを見て、
凄く憧れてそれを目指してやってきました。
アカデミーの子たちにも憧れてもらえるように僕らは頑張るので、
早く同じ場所でやろうと伝えたいです。
Q、言うねえ。カッコいいねえ(笑)
A、言います。カッコつけてます(笑)
(以上)
自信が漲っていました。
新体制発表会の中で吉田強化部ダイレクターが
「ユースの選手を使って、よりレイソルを強くしていくことのビジョン」を
問われた質問に答えて、
「18歳でプロになる準備ができているかという
1つの基準をクリアした者のみ契約する」ということを明言されていましたが、
この日の立ち振る舞いを見ていると、
まさに木村選手はそういう基準をクリアしている18歳だと改めて確信しました。
我々は今シーズン、19番を背負ったルーキーが
颯爽と日立台を駆け回る姿を、きっと目にすることができるはずです。
ということで、"プチ"レポートはいかがだったでしょうか。
今シーズンの柏にも是非注目していきたいですね。
土屋
J SPORTS フットボール公式Twitterをフォローしてフットボールの最新情報をチェック!