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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2013年01月22日

アノエタの記憶~あの日、僕らは~

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バルサが今季リーガで続けていた無敗記録がストップしました。
ホーム・アノエタで世界最強チームに土を付けたのはレアル・ソシエダ!
実は3シーズン前にプリメーラへと復帰してから、
アノエタでのバルサ戦は2-1での逆転勝利、2-2のドローと
非常に相性も良かったとはいえ、
あのバルサが"2点差"を引っ繰り返されてしまうと、
この間の企画もにわかに説得力を失う気がします(笑)


今ではレアル・ソシエダと言っても、
あまりグッと来る人は多くないかもしれませんが、
私にとっては02-03シーズンの躍進が記憶に残っており、
名前を聞くと結構「オッ」と思わされるクラブです。
当時はコバチェヴィッチとニハトという2トップが前線で躍動し、
その2人を正確なロングキックでシャビ・アロンソが操り、
サイドではタイプの異なるアタッカーのデ・ペドロとカルピンが
クロスを上げまくるような、とにかく攻撃型の面白いチームでした。
当時、留年して5年目のキャンパスライフを送る大学生だった私は、
とにかくベティスとソシエダの試合を楽しみに、
なかなか決まらない就職活動を繰り返していたことを覚えています。


結果、ジェイ・スポーツ(当時はジェイ・スカイ・スポーツでした)に
何とか潜り込むことができたのが2003年。
4月に入社して、最初の1ヶ月は研修期間ということで、
配属が決まる前に様々な部署で様々な研修を送っていた私に、
奇跡的なタイミングでのビッグプレゼントが降ってきました。
なんと、制作部の研修として深夜のリーガ中継見学が割り当てられたのです!
しかも、そのカードは当時激しい首位争いを繰り広げていた
ソシエダとレアル・マドリーの直接対決!
こんなことがあっていいのでしょうか!


サッカーにはさほど興味のない同期のヤツが
「スペインって遅い時間にやるんだな。シンドイな」と
アホなことをのたまっているのを無視しながら(笑)、
ようやくやってきたその日。
実況は倉敷保雄氏で、ゲストは金子達仁氏。
1ヶ月前までかじりつくようにして見ていたTVの向こう側にいた人が、
目の前に現れた時の私のテンションと、
隣で眠そうな同期の落差!(寝たいなら家に帰れ(笑))
いやはや、研修でもうこの会社サイコーと思いましたね。
(その後、会社で見ることになった現実は割愛します)


で、またその試合が凄かった!
会場はアノエタ。
2分にコバチェヴィッチがいきなり先制ゴールを叩き込むと、
20分にも再びコバチェヴィッチが追加点。
31分にはニハトまでゴールを決めて、いきなり3-0とソシエダがリードします。
負けられないマドリーも32分に
クリスティアーノではない元祖ロナウドが追撃弾を挙げますが、
その1分後にシャビ・アロンソのゴールで4-1に。
前半だけでこの壮絶な展開。
新入りなのに何回も叫びそうになっちゃいましたよ!
(隣の同期は何回も寝そうになってましたけど。いや、寝てたかな(笑))


この試合を4-2で制したソシエダはシーズン終盤まで
優勝争いを繰り広げたものの、最後はマドリーの前に2ポイント差で屈し、
タイトル獲得とはなりませんでした。
ただ、いわゆるビッグスター不在の中で
何人ものスペシャリストがそれぞれの持ち味を出し合って、
あれだけのチームに昇華していたというのは
今考えても凄いことだったなあと思うのです。


ここまで9位と好調のソシエダ。
そんな訳で結構思い入れもありますから、
今シーズンの今後にも是非注目していきたいですね。
ああ、あの時の同期はまだ会社に残っていますよ。
この間、J1昇格プレーオフをちょっと見たらしいです。
アイツも成長したな(笑)
DSCI0318 sosiedad.jpg
土屋

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