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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」(川端康成)。
ホントでした!
車窓から見えた吹雪に怯えながら、辿り着いたのはビッグスワン!
今日はアルビレックス新潟の2013シーズン
新加入選手・スタッフ発表記者会見にやってきました。
昨シーズン、奇跡とも言われたビッグスワンでの残留を中継した局として
ここは来るべき新シーズンへの期待も込めて、
始動の瞬間をお届けする必要があるだろうというのも、
今回越後の地を踏みしめた理由でもあります。
ということで、簡単ではありますが(と言っていつも長くなりますが...)
そのレポートをお届けしたいと思います。
念入りなメディカルチェックを経て、
開始予定を少し回った16時23分、
勢揃いしたのは7人の移籍加入組と2人の高卒ルーキーを含む
9人の新加入選手たち。
メディアの注目度も非常に高く、
10台近いテレビカメラと(Jスポカメラも含む!)、50人近い報道陣が見つめる中、
広報の栗原氏の挨拶で希望と緊張感に満ち溢れた会見はスタートしました。
最初は2013クラブ運営方針、トップチーム新体制概要の説明が
代表取締役社長の田村貢氏より行われます。
「昨シーズン非常に苦しいシーズンでございました」
という言葉で始まったお話。
「その苦しい思いを糧にして、今シーズンは躍進したい」想いから、
「得点を取れる補強をいたしました」という力強い言葉も飛び出しました。
ここからは(ここまでもかもしれませんが)、私のどうでもいい文章より
監督や強化部長、選手の話の方が大事なのは間違いないので、
以下、会見内容をそのまま記載したいと思います。
(柳下監督)
「みなさんこんにちは。
今日は寒い中、私たちアルビのために集まっていただき、ありがとうございます。
立っていると後ろの選手が見えないと思いますので、座らせていただきます。
(着席)
いよいよ明日、シーズンがスタートします。
新しい選手、スタッフを迎えて精一杯戦っていきます。
アルビレックスの良さでもある、アグレッシブにプレーし、
アクションを起こして、相手のゴールを目指すサッカーをしていきます。
1つでも多くの勝利をして、1つでも上位へ行けるように
我々スタッフも含めて、お互いに厳しさを持って、
チームが1つになって、最後まで絶対にあきらめないプレーをしていきます。
1年間どうぞよろしくお願いいたします。
この後、神田勝夫強化部長より各選手の紹介があり、
1人1人が自己紹介を行いました。
【4 DF キム・クナン】
「アンニョンハセヨ(こんにちは)。
背番号4番のキム・クナンと申します。
アルビレックスに入団できて、光栄に思います。
僕のアピールポイントは豊富な運動量と、
高さを利用したヘディングの能力、
フィジカルを利用した体の強さだと思います。
こういう持っているものをすべて出し切って、
チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います」
(※デカくて後ろにいる小塚選手が見にくかったです(笑))
【5 DF 濱田水輝】
「こんにちは。浦和から移籍してきました濱田水輝です。
昨年の新潟は失点数が非常に少なかったということで、
今年はそれを継続して、自分の良さである対人の強さ、
空中戦、ヘディングといったものを生かしながら、さらに守備を向上させて、
チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。」
(※メッチャ緊張してるように見えました)
【8 MF レオ シルバ】
「はじめまして。レオ・シルバです。
このチームに最大限貢献できるように、
そういった想いを持って来日しました。
チームがいい結果を残すことが私のとっての第一目標でもあり、
チームと一緒に今後成長していければと思っています。
サポーターの皆さまと少しでも喜びを分かち合えるように、
しっかりと頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。」
(※通訳さんが完璧でした)
【9 FW 田中達也】
「こんにちは。浦和から移籍してきました、背番号9番、田中達也です。
まずは、この新潟でプレーできることを光栄に思います。
1点でも多く取り、チームの勝利に貢献できるように頑張ります。
よろしくお願いします」
(※フラッシュが凄かったです)
【14 MF 小塚和季】
「こんにちは。帝京長岡高校から来ました小塚和季です。
自分の特徴は中に切れ込んでからのシュートだったり、
ラストパスだと思うので、そういうプレーをして
チームの勝利に貢献できたらいいなと思っています。
よろしくお願いします」
(※堂々としたものでした)
【16 FW 岡本英也】
「こんにちは。鹿島アントラーズから移籍してきました岡本英也です。
このたびはアルビレックス新潟に入団できたことをとても嬉しく思います。
個人的に去年はあまり試合に出られなかったので、
今年はその悔しさをピッチの上で爆発させられるように頑張りたいと思います。
よろしくお願いします」
(※声がデカめでした)
【18 MF 成岡翔】
「こんにちは。アビスパ福岡から移籍してきました成岡翔です。
このアルビレックス新潟、そしてJ1の舞台で
プレーできることを嬉しく思っています。
特徴としては攻撃的な選手なので、
できるだけ多くのチャンスに絡むようなプレーを
たくさん出していきたいなと思っています。
よろしくお願いします」
(※柳下監督の方を一瞬チラッと見た気がしました)
【24 DF 川口尚紀】
「こんにちは。アルビレックスユースから昇格しました川口尚紀です。
1日でも早くこのビッグスワンでプレーできるよう、頑張りたいと思います。
よろしくお願いします」
(※初々しい!)
【31 GK 竹重安希彦】
「こんにちは。ジュビロ磐田から来ました竹重安希彦です。
昨シーズンは失点がすごく少なかったので、
それにまた貢献できるようにやっていきたいのと、
個人的には攻撃の第一歩となれるように頑張っていきたいと思っています。
よろしくお願いします」
(※若干カミカミでした(笑))
【三浦文丈コーチ】
「こんにちは。今年からトップチームのコーチを務めることになった三浦です。
監督、選手、チームを精一杯サポートしていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします」
(※結構緊張してたんじゃないかな~(笑))
(以下、質疑応答)
Q、田中選手に質問です。
新潟の地の印象と、アルビレックス新潟の印象、
サポーターの前でどのようなプレーを見せたいでしょうか?
【田中達也】
A、まず、環境はとても素晴らしいもので、サッカーに集中できると思います。
あと、印象はやはりサポーターがすごく熱くて、
対戦していてすごくイヤだったので、
今年からはその声援が後押ししてくれると思います。
プレーはFWなんで、1点でも多く取り、
チームの勝利に貢献したいです。
Q、今回の補強のポイントを教えて頂きたいのですが?
【柳下監督】
A、まず、アルビレックスがやっているサッカーを
グラウンド上で表現できる選手ということで、
今いる選手たちは攻守共にアグレッシブにやってくれる選手で、
アクションを起こせる、自分から動ける選手です。
それと、外から見ているだけですけれども、
責任感を持ったプレーができる選手だと判断して、新潟に来てもらいました。
そういうことを強化部長と話をして、決めていきました。
【神田強化部長】
A、ということでございまして、
私が監督の要望も含めまして、
チームの既存の選手たちとのバランスを考え、
ウチのチームに合いそうなものも含めて、
獲得していったということでございます。
Q、小塚選手と川口選手に質問です。
地元出身ということで地元のサポータの方にどんな所を見てもらいたいですか?
【小塚和季】
A、地元出身ということもあって、
スタジアムには知人も来てくれると思うので、
少しでも早く試合に出て、ゴールに繋がるパスを出して、
チームに貢献したいと思っています。
【川口尚紀】
A、自分の特徴は縦への突破と対人の強さだと思っているので、
そこを新潟のサポーターの方に見てもらえるように頑張りたいと思います。
Q、神田強化部長にお聞きします。
昨シーズンの最終節が終わってからの補強スタートだったと思いますが、
どういう難しさがあったのかと、これまでとは違った意味で
非常に充実した補強ができたと思うのですが、
どのあたりにそれを感じてらっしゃるでしょうか?
【神田強化部長】
A、まず、2013年がJ1で戦えるという喜びを感じながら、すぐ動きました。
その目標は、優勝するためにというようなことを思いながら、
1人1人選手が来てくれる上で、
そういう目標を持たないといけないなと思いながらの補強になりましたので、
その中でJ1でチャンスをもらったクラブですから、
1人1人の特徴と残っている選手たちと年齢、身長、体重など、
バランスや特徴を考えまして
監督と十分に相談して、このポジションでというところと
ベテラン、中堅、若手と各ポジションのところで競争していって、
各々の技術にしてもプレーにしても幅を広げながら
向上してもらいたいというところで
補強のポイントを絞っていきました。
Q、FWの田中選手と岡本選手にお聞きしたいのですが、
昨シーズン得点力不足が言われていたシーズンでしたが、
求められている役割についてはどうお考えでしょうか?
【田中達也】
A、やはり守備はすごくいいので、
僕ら前の選手が少ないチャンスをしっかり決めることで、
勝ち点3というものが非常に近くなると思います。
ですので、1本1本のチャンスを大事にしていきたいです。
【岡本英也】
A、僕も1本1本は大事にしますし、守備も大事だと思っているので、
前で奪ってからの攻撃であったり、
自分自身がゴールまで持っていければいいなと思います。
Q、レオ・シルバ選手にお聞きしたいのですが、
特徴やストロングポイントを教えて下さい。
【レオ・シルバ】
A、まずやはり自分のポジションが前の方なので、
オフェンシブな部分でしっかりチームに貢献していきたいということが1つと、
もう1つはディフェンスの部分では
非常に運動量が豊富な選手と母国でも言われていましたので、
そこはしっかりと自分の特徴を生かして、
チームに最大限貢献していきたいなと思います。
Q、成岡選手にお伺いします。
アルビレックスには大井選手、菊地選手、柳下監督と
ジュビロ時代に一緒にプレーされた方がいらっしゃいますが、
この地でまた一緒にプレーされる想いをお願いします。
【成岡翔】
A、まさかまた同期の2人と
1年目にジュビロで監督をされていた柳下監督と
プロ11年目にしてやるとは思っていませんでしたが、
こういうのもサッカー界ではあるんだなと思いますし、
選手としては指導してもらうのも初めてなわけではないですし、
入りやすい部分もあるのかなと。
できるだけ監督の要望に応えていけるように頑張っていきたいです。
Q、監督にお聞きします。
CB2人が抜けた中で守備の再構築のプランをお聞かせください。
【柳下監督】
A、今年入ってくれたクナンと濱田は
アルビレックスでやっている4バックは経験していますし、、
昨年やっていた2人よりも、高さ、強さ、速さはこの2人の方が持っています。
十分やってくれると思っています。
ただ、ラインの形成する位置とか、
お互いの距離感をしっかりつかむのに多少は時間がかかるとは思いますが、
運動量もあるし、非常に責任感を持ったプレーのできる2人なので、
チームに溶け込んでディフェンスができると思っています。
Q、田中選手にお伺いしたいのですが、
慣れ親しんだ背番号11は田中選手のイメージとしてあると思うのですが、
背番号9に変わることに関して感想はありますか?
【田中達也】
A、もう僕はアルビレックス新潟の選手なので、
この新しい"9番"でしっかり結果を出して、
サポータのみなさんに認められるよう頑張りたいです。
Q、柳下監督にお伺いしたいのですが、
具体的な目標がありましたら教えて下さい。
【柳下監督】
A、昨年が15位なので、実際リーグ戦のタイトルを獲るのは難しいと思いますが、
ナビスコや天皇杯は一発勝負ですので
リズムに乗ればポンポンポンと行く可能性はあると思います。
ただ、一番大事なのは昨年途中就任した時にも言いましたが、
J1でプレーし続けるチームであるということで、
リーグの順位としては1つでも上の順位を目指すということです。
1つ1つの試合で勝利を目指して、戦っていくというのが私の考えです。
Q、田村社長にお伺いします。
背番号10番が不在ですが、今後獲得する可能性はあるでしょうか?
【田村社長】
A、私が答えるべきかどうかわかりませんが(笑)、今のところはないです。
当てはめていって、10番が空いたということでご理解いただきたいです。
Q、柳下監督にお聞きします。
昨季は途中からでしたが、今季は初めから指揮を執るということで、
去年から継続していくこと、あるいは変えていくことがあればお聞かせください。
【柳下監督】
A、皆さんご存知の通り、守備に関しては非常にしっかりできた。
選手1人1人が守備意識の高いチームですので、
昨年同様守備に関しては継続していきます。
得点力がないということはわかっていることなんですが、
それをいいストライカーを連れてきたから
得点力が上がるかといったら、それだけじゃなかなか難しいと。
チームとしてボールを保持する時間を長くするということが大事で、
それによって安定したゲームができるし、
たくさんのチャンスも生まれると思っていますので
そのあたりをチームとしてトレーニングで
レベルアップしていくというように考えています。
(以上、質疑応答終了)
1つ思ったのは、クラブの色が出ていたというか
非常に真面目な会見だったなと。
でも、不思議と新シーズンに期待が持てるような、
そんなパワーを感じる時間であり、空間だったと思います。
個人的には、高校時代から背負っていた"14番"という
非常にクラブからの高い期待値を感じさせる番号を与えられた
地元出身である小塚の活躍に注目したいと思います。
しかし、アルビはホント雰囲気のいいクラブだと改めて感じました。
一度地獄を見た彼らが今シーズンをどう戦うのか、
今から非常に楽しみですね!
土屋
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