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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
今回から、今シーズン色々な現場でお聞きして
心に響いた大切な言葉たちを
少しずつご紹介していきたいと思います。
第1回目は全国社会人サッカー選手権大会、
通称"全社"の試合後にお話を聞かせてくださった
FC刈谷・加藤知弘監督の言葉です。
【FC刈谷・加藤知弘監督】
Q、練習は週何日くらいされているんですか?
A、練習は試合の次の日以外は毎日やっています。
選手は"雇用スポンサー"と言って、
雇用先として手を上げて下さった企業で働いているので、
夜の7時から9時までが練習時間になります。
元々デンソーというチームが母体で、
FC刈谷と名前が変わってからも、
デンソーの池田工場という人工芝のグラウンドで
ずっと練習させてもらっています。
関東のチームは「グラウンドがなくて大変だ」という話も聞くので、
ハード面では恵まれているんじゃないでしょうか。
Q、東海リーグに降格してから、
この3シーズンはどういう想いで戦ってきたのでしょう?
A、まず1つは、僕の想いですし、みんなの想いでもあるんですけど、
またJFLに戻りたいというのは当然あります。
やはりチームを落としてしまったということは物凄くショックなんですよね。
降格というのは...
だから、僕があの時に思ったのは
よく「背負い過ぎだよ」と言われるんですけど、
「この十字架を背負って俺は生きていくのか」というぐらい思ったんですよ。
特に僕の場合はデンソー時代からプレーしていたので、
やはりJFLに戻るというのはモチベーションとしてあります。
でも、クラブのあり方としては、JFLだろうが地域リーグだろうが、
「応援してくれる人たちは変わらないな」というのは正直感じています。
サポーターの応援は本当にありがたいですし、
地域リーグでもああやって応援してくれる人がいるんですよ。
だから、チームの考えとしてはJFLに戻りたいというのがありますが、
クラブとしては当たり前なんですけど、
"地域になくてはならない存在"、"地域から必要とされる存在"に
どれだけなっていけるのかなと思います。
そこは正直「JFLだろうが、地域リーグだろうが関係ねえな」って。
応援してくれる子供たちにとっては
カテゴリーなんて関係ないじゃないですか。
運営している側はお金が凄い掛かったりとか
実際に有料試合ができなくなったりとか
色々あるとは思うんですけど、
無料試合だろうが、年間14試合しかなかろうが、
子供たちからしたら僕らは"サッカー選手"ですもんね。
だから、そこは変わりなくしっかりと地域活動を
していかなくてはいけないんだなというのは凄く思っています。
Q、具体的に地域活動というのは
どういうことをされているんですか?
A、僕もやっているんですけど、
アカデミーというサッカースクールがあります
あとは市内にある幼稚園と保育園、
その26園くらいを全部回ってサッカーを教えたりとか、
結構地域活動は頑張ってやっています。
僕らはNPO法人(かえるスポーツクラブ)なので、
刈谷市の方から生涯スポーツ事業のフットサル講師に呼ばれたりとか、
行政の方が凄く我々に価値を見出してくれているので、
うまく連携をとってやれています。
それはクラブの運営費にとっても大きいですし、
あとは皆さんに知ってもらえる機会があるというのは凄くありがたいですね。
あとはクラブがどう魅力を伝えていくかです。
みんな結構知ってくれていて、「ああ、FC刈谷ね」という話になるけど、
じゃあ試合を見に来てくれるかといったら
なかなか来てもらえないというのは、
サッカーの勝ち負けもそうですし、
色々なことに魅力がないというのと同時に、
スタジアムもクラブのプロモーションも全部含めて
魅力がないということだと思うので、
その辺はクラブとして努力していかなきゃいけないのかなと。
今でもJFLの時と変わらないだけのお客さんが入ってくれていますけど、
新しいお客さんが結構来てくれるんですよ。
じゃあ「今までの人はどこに行っちゃったの?」って思いますよね。
だから、そういう部分もちゃんと積み上げていかなくてはいけないですよね。
まず、クラブとしてのあり方というのは
あくまで僕の意見ですけど、
もっと「クラブとしてこうなりたい」というのをハッキリしていかないと、
プロモーションもうまくできないと思うし、
"共有できるあり方"がなかなか見つけられないのかなと。
そこをこれからしっかりと創っていかなくてはいけないのかなと思っています。
Q、本当にアレだけ応援してくれるサポーターは大切ですね。
A、クラブにとって選手とサポーターは"宝"ですよね。
サポーターの皆さんは何かを求めてここに来ているはずなので、
何か彼らに伝わるゲームができたらいいなとは、いつも思っています。
本当にありがたいです。
昨日、どうやら加藤監督の続投が発表されたようです。
個人的にも同い年ということもあって、
妙な親近感を勝手に覚えてしまいました。
FC刈谷の新シーズンにも是非注目したいですね。
土屋
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