昇格プレーオフの導入もあって、
間違いなく過去最大の混戦模様を呈しているJ2リーグ。
とうとう日程もラスト5試合のみとなりましたが、
まだ半分以上のクラブにJ1昇格の可能性が残されています。
ということで、昨年もやった企画のリバイバル。
J2・22クラブの過去5年間におけるラスト5試合の勝敗をリサーチしました。

データは
1行目は順位 チーム名...過去5年間のラスト5試合平均獲得勝ち点
2行目はラスト5試合の勝敗を、左から2011年/2010年/2009年/2008年/2007年
という形で列記しました。
なお、過去5年間の成績にJFL時代、
あるいは地域リーグ時代の成績が入ってくるチームは、
平均勝ち点の後にカッコでJリーグ参入後の平均勝ち点を加えています。
以下どうぞ！

1位 甲府...5.8
1勝4敗（J1）/2勝2分1敗/3勝2敗/2勝1分2敗/2分3敗（J1）

2位 湘南...4.8
1分4敗/5敗（J1）/2勝2分1敗/2勝3敗/3勝2敗

3位 京都...6.4
4勝1敗/1勝4敗（J1）/1勝1分3敗（J1）/1勝2分2敗（J1）/2勝2分1敗

4位 千葉...4.4
3勝1分1敗/1勝4敗（J1）/1勝1分3敗（J1）/2分3敗（J1）/1勝4敗（J1）

5位 大分...6.8
1勝2分け2敗/4分1敗/3勝2分（J1）/1勝2分2敗（J1）/3勝2敗（J1）

6位 横浜FC...6.8
3勝2敗/1勝1分3敗/2勝1分2敗/2勝3分/1勝2分2敗（J1）

7位 東京V...7.6
3勝1分1敗/3勝2敗/2勝2分1敗/2分3敗（J1）/2勝3分

8位 山形...5.8
5敗（J1）/1勝4分（J1）/1勝2分2敗（J1）/4勝1分/1勝1分け3敗

9位 栃木...7.6（6.3）
3勝2敗/2勝3敗/1分4敗/2勝3分（JFL）/4勝1分（JFL）

10位 岡山...6.2（3.7）
3勝2敗/1分4敗/1分4敗/1勝2分2敗（JFL）/5勝（中国）

11位 水戸...4.8
2勝3敗/1勝2分2敗/2勝3敗/1分4敗/2勝3敗

12位 北九州...7（3.5）
2勝1分2敗/5敗/2勝2分1敗（JFL）/2勝1分2敗（JFL）/4勝1分（九州）

13位 松本...9.6
5勝（JFL）/1勝1分3敗（JFL）/2勝1分2敗（北信越）/4勝1敗（北信越）/3勝1分け1敗（北信越）

14位 熊本...8.2（6）
1勝1分3敗/2勝2分1敗/3勝1分1敗/2勝2分1敗/3勝2分（JFL）

15位 徳島...4.6
2勝1分2敗/3勝1分1敗/2分3敗/1勝4敗/1分4敗

16位 草津...7.8
4勝1分け/4勝1敗/2勝1分2敗/1勝4敗/4分1敗

17位 福岡...8
1勝1分3敗（J1）/3勝2分け/3勝1分1敗/2勝3分/2勝3敗

18位 愛媛...4
1勝2分2敗/2勝1分2敗/3分2敗/2分3敗/1勝4敗

19位 岐阜...5.8（4.8）
1勝1分3敗/1勝1分3敗/2勝1分2敗/1勝1分3敗/3勝1分1敗（JFL）

20位 富山...6.5（5）
1勝2分2敗/1勝2分2敗/1勝2分2敗/3勝2分（JFL）　
※2008年にYKK APとアローズ北陸が合併

21位 鳥取...5（0）
5敗/2勝3敗（JFL）/2勝2分1敗（JFL）/2勝1分2敗（JFL）/1勝1分3敗（JFL）

22位 町田...10.2
4勝1敗（JFL）/2勝1分2敗（JFL）/2勝3分（JFL）/4勝1分（関東）/3勝1分1敗（関東）

昇格を争っているクラブの中で
終盤戦の強さが数字で証明されているのは東京V。
ここ5シーズンのラスト5試合における平均獲得勝ち点は7.6ですが、
J2に在籍していた4シーズンで見れば平均獲得勝ち点は9。
開幕につまづき、終盤に猛烈な追い上げを見せるのが
ここ数年の東京Vでしたね。

共にJ1での成績が含まれながら、
平均獲得勝ち点が6.8という良い数字を
叩き出しているのが大分と横浜FC。
特に横浜FCはJ2での4シーズンでは
7.2という高い平均獲得勝ち点を記録しており、
最後の5試合には自信を持って臨めるのではないでしょうか。

曲者はJリーグでの数字に限っていうと
平均獲得勝ち点8と、トップの数字をマークしている福岡。
しかも、実は39節で甲府とのゲームを残していますが、
なんと2008年、2009年と2シーズン続けて
ラスト5試合で対戦した甲府に勝利を収めているんです。
ここまで甲府の昇格がもつれると、この日は何かが起きるかもしれません。
また、38節で栃木、40節で大分、41節で京都と
まだ3つの昇格候補がこのチームとの対戦を残しているというのも面白い所。
福岡は昇格の重要なキーチームになってきそうですね。

そして、イメージ的にも数字的にも
J2終盤戦で必ず台風の目になってくるのが草津。
ここ2シーズンは共に4勝を挙げるなど、
7.8という平均獲得勝ち点は全体の2位。
昨シーズンは札幌、一昨シーズンは甲府と千葉が
ラスト5試合で草津の濁流に飲み込まれています。
今シーズンの昇格争いグループで、まだ対戦を残しているのは
40節の横浜FCと最終節の東京V。
"ザスパ草津"という名前ではラストシーズンとなる
上毛の雄には警戒が必要でしょう。

果たしてデータ通り、
福岡や草津がJ2終盤戦を掻き回すのか。
それとも意外な伏兵が主役に躍り出るのか。
残された試合数はたったの5。
もうゴールはすぐ目の前まで迫っています！

土屋