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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチプレビュー 2012年09月07日

天皇杯2回戦 柏×柏U-18マッチプレビュー

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明日は史上初めて、
Jリーグのトップチームとユースチームが
公式戦で激突することになります。


柏レイソルと柏レイソルU-18が対戦する天皇杯2回戦。
今回の一戦は、弊社で放送している「Foot!」でも、
事前取材、試合取材、事後取材という三段構えで
特集を組ませてもらっています。
そういう経緯もありつつ、せっかく私自身も柏レイソルU-18は
日頃から取材させて頂いているご縁もありますし、
今回はそちら目線でのプレビューを
簡単にやりたいと思います。


天皇杯2回戦 9月8日(土)13:00K・O~ 
柏レイソル×柏レイソルU-18@日立柏サッカー場


【マッチプレビュー】
まず、この柏U-18というチームを初めて見た時に驚くのは、
1人1人のボールを"蹴る""止める"における技術の高さ。
その正確性と「ボールを持っている限り、やられることはない」(下平隆宏監督)という
アカデミー全体に浸透している信念に裏打ちされたポゼッション指向のスタイルは、
なかなかJリーグのクラブでもお目に掛かれないようなレベルにあり、
同年代との試合でポゼッション率が相手より下回るということはまずないと言っていい。
これには、実際にU-18のゲームを見ている大谷秀和も
「ある程度ボールを回されるのは仕方ない」と認めている。


そんなチームの中心となるのは、「ほとんどボールを奪われることはない」と
指揮官も絶対の信頼を寄せる、キャプテンの秋野央樹。
中盤アンカーに入り、受けて散らしてを繰り返すだけではなく、
時折見せる縦へのスルーパスも年代トップレベル。
「全然緊張はしていません。自分たちのスタイルを貫きたいと思います」と
このゲームへ向けて、自らのチームへ対する自信に満ちた言葉を残してくれた。


その秋野と中盤で"魅惑のトライアングル"を組むのは、中川寛斗と小林祐介。
中川はどうしても158センチと小柄な面がクローズアップされがちだが、
高次元のテクニックとボールを呼び込むセンスは
バルセロナでプレーするイニエスタを髣髴とさせる。
また、小林は昨年までアンカーを務めていたことからもわかるように、
攻撃面の貢献はもちろん、屈強なフィジカルを生かした守備面でも
気の利くプレーができる選手。
「日本一の中盤だと思っている」と秋野も話す、
このエリアがU-18の生命線であることは間違いない。


また、前線にも面白いタレントが揃っている。
中央に位置する川島章示は体の強さを生かしたポストプレーと、
縦への推進力が持ち味。
吉川修平はタッチライン際に張り出し、
右サイドで起点を創りながら、ゴールにもアシストにも絡む。
左は平久将土と木村裕の2人がスタメン候補。
前者は昨年のクラブユース選手権得点王で、
ゴール前での嗅覚に優れ、
後者は今年のクラブユース選手権決勝で
優勝を決めるゴールを挙げたように、勝負強さが目立つ。
どちらが出てきても、ゴール前では厄介な存在になるだろう。


最終ラインは右から堤勇人、中谷進之介、御牧建吾、新藤菜央でほぼ固定。
ポゼッションをする上で実際に一番ボールを回すのは
このラインであり、足元の技術はいずれも安定している。
中でも中谷はフィールドプレイヤーのレギュラーでは
唯一の2年生だが、年代別代表にも選出されており、
物怖じすることのなさそうな性格も頼もしい。


そしてGKは年代別代表の常連で
世代トップクラスの中村航輔が負傷離脱中。
守護神として臨んだクラブユース選手権での優勝を経て、
「以前は"ダメキャラ"だったが、だいぶ成長しましたね」と
下平監督も認めた2年生の伊藤俊祐がゴールマウスに立つ。


おそらく、ボールはある程度U-18が握る中、
狙いどころもハッキリしているだけに、
トップチームがボール奪取から高速カウンターで
フィニッシュまで、という展開が予想される。
「プロとはどういうものかをしっかり示したい」と工藤。
おそらく勝負は最初の15分間。
ここを凌げれば、U-18にもチャンスの芽は出てくるかもしれない。


アウェイの存在しないスペシャルな一戦。
史上初の兄弟対決に、日立台が黄色に燃える。


【柏側データ】
(リーグ戦)
10勝6分8敗 43得点36失点 勝点36 8位
チーム内得点ランク:
(1)工藤壮人10
(2)レアンドロ・ドミンゲス8
(3)澤昌克6
(4)ジョルジ・ワグネル5
(5)田中順也4
(6)増嶋竜也3
(7)近藤直也2、
(8)酒井宏樹1、北嶋秀朗1、橋本和1、水野晃樹1


(ナビスコカップ)
2勝0分1敗 7得点5失点 準決勝進出
チーム内得点ランク:
(1)レアンドロ・ドミンゲス4
(2)工藤壮人2
(3)茨田陽生1


【柏U-18側データ】
(プリンスリーグ関東1部)
8勝2分1敗 19得点4失点 勝点26 2位
チーム内得点ランク:
(1)吉川修平4
(2)川島章示3、平久将土3、白井永地3
(5)中谷進之介2
(6)伊藤光輝1、秋野央樹1、新藤菜央1、木村裕1


チーム内アシストランク:
(1)伊藤光輝3
(2)吉川修平2、新藤菜央2、堤勇人2
(3)中川寛斗1、秋野央樹1、麦倉捺木1、小林祐介1


(日本クラブユース選手権)
5勝1分1敗 14得点9失点 優勝
チーム内得点ランク:
(1)川島章示6
(2)平久将土2、中川寛斗2
(3)小林祐介1、堤勇人1、吉川修平1、木村裕1


チーム内アシストランク:
(1)吉川修平3、平久将土3
(3)秋野央樹2、
(4)小林祐介1、川島章示1、新藤奈央1


【予想スタメン】
★柏(4-2-3-1)
---------工藤-------
--------(ネット)----
--ワグネル---茨田---レアンドロ--
-------大谷--栗澤-----
-------------------
---橋本--近藤--増嶋--那須--
------------------
---------菅野---------


【予想スタメン】
★柏U-18(4-3-3)
--------川島---------
---木村--------吉川---
--(平久)------------
-----小林----中川-----
--------秋野-------
--新藤--御牧--中谷--堤--
---------------
--------伊藤--------


なお、前述したようにこのゲームの模様は
9月19日(水)22:00より初回放送の「Foot!WEDNESDAY」の中でも
ご紹介しますので、そちらもお楽しみに!
hitachidai0907.jpg
土屋

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