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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第25節
川崎フロンターレ×鹿島アントラーズ@等々力陸上競技場
解説:水沼貴史 実況:八塚浩 インタビュアー:高木聖佳
【水沼貴史氏によるマッチレビュー】
Q、ゲームの全体的な印象を教えて下さい。
A、大味な試合でしたね。
後半は少し改善されましたが、前半は立ち上がりから
少しルーズさが目立ってしまった試合で、
見ている分には行ったり来たりでシュートも多くて
面白かったとは思いますが、
もっと厳しく行かないとダメなのかなという気はして見ていました。
Q、川崎を90分間トータルで見ると、どういう印象ですか?
A、「助かった」ですよね。拾った勝ち点1だと思います。
もう最後は動けないし、サンドバック状態になっていて、
相手が外してくれたというような所があったから、
助かったゲームだと思います。
Q、川崎が終盤に押し込まれた要因はどの辺りでしょう?
A、まず足が止まってしまい、みんなが攻め疲れ、
みんなが前に行きっぱなしになり、
後ろの選手もラインを上げることができないといったような感じです。
チームとしてみんなで行くんだという時には
もっとラインを上げなくてはいけないし、
守る時にはみんなでラインを下げないと全体が間延びしてしまうし、
その辺りが統一されていなかったのは確かだと思います。
あとは、1人交替枠を残しているんですよね。
どこで誰を使うという所が見えなかったかなと。
中盤をテコ入れしても良かったかもしれないですね。
Q、鹿島の90分間はどういう印象でしたか?
A、最後に川崎の足が止まった時には決定機を創れていましたが、
立ち上がりは2点取ったものの、動き出しが遅いかなと。
前みたいな迫力がないというか、
ボールが前へ入った時にサイドバックがガッと出て行くような
そういうプレーもなかったですね。
前に行くと相手も出てくるので、
それが怖くて行けなかったというのもあるのかもしれませんが、
これまでのダイナミックさみたいなものがなかった気がしました。
Q、サイドハーフが2人ともブラジル人選手だという影響は
あったと思いますか?
A、サイドハーフとサイドバックの関係を
もっとハッキリさせておく必要はあるでしょう。
途中で修正していましたが、
考え方ややり方が一致していないのか、
後半は右サイドでその傾向が顕著に出ていましたし、
前半は左サイドで新井場が何度もやられていましたし、
その辺は修正したいですね。
前がいるから後ろも出て行けるのですが、
その前がいなくなった時や、前がキープしている時間とか、
そういう時のフォワードも含めた連携に
スムーズさがないかなと思いました。
Q、大島僚太を川崎で一番良かった選手に挙げていましたね。
A、何で良かったかと言うと、相手に彼を見る選手がいなかったんです。
興梠とか大迫がそんなにハッキリ見る形でもなかったですし、
そこで自由にできた所もあると思います。
大島が点を取ったシーンに象徴されるように、
ああやって前へ出て行けばいいのになと。
前半は風間宏希が出て行って、
大島は出て行く機会がなかったのですが
もっと出て行っていいのになという気はしていたんです。
中村憲剛が後ろに下がるのと、
大島が下がるのとでは、またタイプが違うから、
大島が憲剛のように、パスを捌いてもう1回前に出てというようなことができてくれば、
もしかしたらもっと確実なチャンスが出てくるのかなという気はしました。
Q、鹿島の柴崎岳も、もう少し前に出てもいいのになと
おっしゃっていました。
A、若いのだから、もう少しアグレッシブにやって欲しいなとは思います。
落ち着き過ぎているというか、そういうのが気になるんです。
周りに影響されているのかもしれませんが、
もっとガムシャラにやって欲しいなと。
だって、これから先に伸びていかなくてはいけない選手なのに、
もう上手いというのはわかっているわけですから、
今までの自分からもっと違う自分を表現しなくては
いけない時期に来ていると思うんです。
1点目のアシストも彼にとっては簡単なプレーで、
もっとシビアな所で受けてパスを出せるような選手に
なっていって欲しいですね。
再放送スケジュールは
9月15日(土)25:30~27:45 J SPORTS1
9月18日(火)15:00~17:15 J SPORTS1
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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