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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
第2試合は支部予選を勝ち抜いてきたチーム同士の対戦。都立葛飾野と対峙した代表決定戦で、9-8という壮絶なPK戦を制して、第1地区代表の座を勝ち取った都立城東。初戦を20-0という衝撃的なスコアで飾ると、続く2試合もそれぞれ10-0、4-0と完勝を収め、第4地区代表として都大会へ進出してきた高輪。お互いの地区の誇りも背負って、この一戦に臨みます。
さて、ゲームが始まると立ち上がりは城東ペース。3分に左CKから田嶋晃太郎(2年・KSCウェルネス)がヘディングでシュートを放つと、以降も前に人数を掛けていくスタイルで攻勢に。14分には西村卓人(3年・フレンドリー)のパスから木下拓(2年・横浜FCJY)がミドル。GKが弾いた所に西村が詰め、ゴールを陥れるもオフサイドと判定されますが、いい時間帯を創ります。
対する高輪は、なかなか手数を出せない中で18分にセットプレーのチャンス。佐々木大也(2年・インテリオールFC)が直接狙ったFKはカベに当たったものの、跳ね返りを再び佐々木がミドルにチャレンジ。ボールは左ポストを直撃して枠を外れましたが、このワンプレーでわずかに変わった流れ。23分も高輪。森井貴弘(2年・高輪中)が自らカットしたボールを運び、放ったミドルはわずかにゴール右へ。劣勢だった高輪が反撃態勢を整えます。
とはいえ、城東も好リズムは継続。26分、木下陸(2年・横浜FCJY)のスルーパスに抜け出した右SBを務める田嶋のシュートは右ポストに当たってしまい、先制とはいきませんでしたが、再び攻勢を強めると29分には木下陸、33分には木下拓が流れの中から惜しいシュート。37分には右から左へポジションを移していた西村のスルーパスが飛び出し、木下陸が抜け出してGKと1対1に。右にかわしたタイミングで転倒するも、判定はシミュレーションでイエローカードが提示されます。
前半終盤には高輪にも決定機。39分、森井を起点に今井俊之介(2年・高輪中)の右クロスへ丸雅大(2年・足立第四中)が飛び込んだボレーは枠の右へ。お互いに惜しいシーンを創出したものの、スコアは動かず最初の40分間は終了しました。
後半は高輪のビッグチャンスでスタート。49分、左から深山恭平(3年・高輪中)が上げたクロスに今井が頭で合わせたボールは、わずかに枠の右へ。早速城東ゴールへ襲い掛かります。58分にはその城東にも決定的なチャンス。木下陸はショートコーナーを選択し、木下拓とのパス交換からエリア内へ侵入して中へ。ニアへ潜った金原丈士(3年・ナサロットFC)のボレーは、わずかにクロスバーを越えましたが、しっかりやり返します。
以降は一進一退の攻防が続く中、スコアが動いたのは終盤に差し掛かった残り10分。動かしたのは押し込まれる時間の長かった高輪。70分、佐々木は途中出場の小板橋航(3年・高輪中)からリターンを受けると、思い切ったミドルにチャレンジ。GKが懸命に弾いたリバウンドを、右から左へ持ち場を変えていた今井が嗅覚でプッシュします。一瞬の隙を見事に突いた高輪が大きなリードを奪いました。
追い込まれた城東は焦りも色濃くなる中、最終盤に来て猛攻撃。80分、右から木下拓が上げたクロスを、杉岡雄哉(1年・ジェファFC)がヘディングで狙うも高輪GK杉田拓磨(2年・高輪中)がファインセーブ。そのCKから、金原がこぼれをシュートに変えるも、高輪のCB服部元騎(1年・渋谷広尾中)が体を張ってブロック。84分、金原が左から蹴ったFKに杉岡と田嶋が飛び込むも、何とか杉田が掻き出します。
ラストプレーのCKは、右からショートでリスタート。途中出場の小舟雄登(3年・ロッソSC)がドリブルで切れ込み、打ち切ったシュートは杉田が弾き、こぼれに詰めた杉岡のシュートも杉田が勇気あるブロックで阻止すると、直後に試合の終了を告げるホイッスル。高輪が守護神・杉田の活躍もあって、苦しみながらも1点を守り抜き、ベスト16進出を勝ち取る結果となりました。 土屋
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