アマチュアとJリーグのクラブが
公式戦で対戦できる舞台と言えば"天皇杯"。
各都道府県予選には高校のサッカー部や
クラブユース勢も参戦しており、
勝ち進めば高校生とJリーガーが対峙する可能性も。
実際、2003年の第83回大会では
当時のJリーグ王者だった横浜FMと市立船橋高校が
PK戦までもつれ込む激闘を演じており、
サッカーの醍醐味が詰まった大会としても知られています。

毎年いくつかの高校生チームが予選を勝ち抜いて
本選出場を果たしており、昨年の第91回大会は
柏レイソルU-18、山梨学院大附属高校、
米子北高校と3つのチームが本選に進出。
中でも柏レイソルU-18は、初戦の栃木ウーヴァFCに勝利すれば、
2回戦でトップチームと激突する組み合わせになっており、
結果的に0-1で惜敗したために実現こそしませんでしたが、
そういう夢のある大会でもあります。

ここ最近の天皇杯本選に出場した高校生チームの数を見てみると、
第90回は3チーム、第89回は1チーム、第88回は2チーム、
第87回は2チーム、第86回は2チームと
だいたいこのくらいの数が相場になっています。
ただ、今回はどうやら予選の状況を見てみると
かなりの高校生チームが本選出場へ向けて、
着々と勝ち進んでいるようです。

既に鳥取では米子北高校の3年連続出場が決定。
さらに長崎でも、予選決勝に進出した
V・ファーレン長崎がJFLシード枠を獲得したため、
同じく決勝に進出している長崎総合科学大学附属高校の
本選出場が決定しています。

また、山形では決勝のカードが
日大山形高校と羽黒高校となっており、
高校生チームの本選出場が確定。
さらに千葉の柏レイソルU-18、
兵庫のヴィッセル神戸U-18、和歌山の近大付属和歌山高校、
徳島の徳島市立高校、熊本の大津高校が、
それぞれ予選決勝へ駒を進めているんです。

他にも現時点で予選の準決勝まで勝ち残っている高校生チームは
福島のJFAアカデミー福島、東京の東京ヴェルディユース、
三重の四日市中央工業高校、岐阜の大垣工業高校、
宮崎の都城工業高校の5チーム。
そう考えると、最大で13の高校生チームに
本選を戦う可能性が残されているということになります。

現在、天皇杯本選のレギュレーションは
1回戦を勝ち抜ければ、2回戦で必ずJリーグのクラブと
対戦できる仕組みになっています。
では、最後に実際のトーナメント表を元にして、
本選出場を決めた高校生チーム、
あるいは予選で勝ち残っている高校生チームと
Jリーグクラブの対戦が実現した場合の
"夢のカード"を列記しておきましょう。

★柏レイソル×柏レイソルU-18
★FC東京×東京ヴェルディユース
★ジュビロ磐田×四日市中央工業高校
★ヴィッセル神戸×ヴィッセル神戸U-18
★ジェフユナイテッド千葉×大津高校
★アビスパ福岡×都城工業高校
★モンテディオ山形×日大山形高校or羽黒高校
★浦和レッズ×米子北高校
★清水エスパルス×近大付属和歌山高校or大垣工業高校
★東京ヴェルディ×長崎総合科学大学附属高校
★ヴァンフォーレ甲府×JFAアカデミー福島
★徳島ヴォルティス×徳島市立高校

柏と神戸はトップとユースの激突が実現する可能性も。
そうなったらアツ過ぎますね！
48の都道府県代表は26日にすべて出揃い、
本選の1回戦は9月1日と2日に行われます。
是非"夢のカード"が行われるどうかにも
注目してみて下さい！

土屋