昨日からの連載企画です。
日本国籍を持つJリーガーの中で、
海外クラブでのプレー経験を持つ選手を一覧にしてみました。
一応、基準として短期留学は除き、
公式プロフィールに"所属"としてクラブ名が記載されている
場合のみをカウントしています。
今回はJ2の選手を掲載しましたので、以下どうぞ！

【水戸】
鈴木隆行...CFZ・ド・リオ（ブラジル・97、99）、ゲンク（ベルギー・02-03）、
ヒュースデン・ゾルダー（ベルギー・03-04）、レッドスター（セルビア・06-07）、
ポートランド・ティンバーズ（アメリカ・08-10）
【栃木】
山形辰徳...アルビレックス新潟シンガポール（シンガポール・04）
【東京V】
土屋征夫...ノロエスチ（ブラジル・94-95）、インテルナシオナル・ベベドウロ（ブラジル・96）、
バフェットス（ブラジル・96）
巻誠一郎...アムカル・ペルミ（ロシア・10）、深圳紅鑚（中国・11）
【町田】
戸田和幸...トテナム（イングランド・03）、ADOデンハーグ（オランダ・04）
【横浜FC】
高地系治...イタペチニンガ（ブラジル）、サンベルナルド（ブラジル）、ナショナルFC（ブラジル）
永井雄一郎...カールスルーエ（ドイツ・98-99）
カズ...サントス（ブラジル・86、90）、マツバラ（ブラジル・86-87）、CRB（ブラジル・87）、
キンゼ・デ・ジャウー（ブラジル・88）、コリチーバ（ブラジル・89）、
ジェノア（イタリア・94-95）、
クロアチア・ザグレブ（クロアチア・99　※現在はディナモ・ザグレブ）、
シドニーFC（オーストラリア・05）
【甲府】
片桐淳至...ロサリオ・セントラル（アルゼンチン・03-04）、キルメス（アルゼンチン・04-05）
【松本】
大橋正博...江原FC（韓国・09、11）
【富山】
明堂和也...アルビレックス新潟シンガポール（シンガポール・06）、
パタヤ・ユナイテッド（タイ・11）
【岐阜】
橋本卓...アルビレックス新潟シンガポール（シンガポール・05-06）、
ヴェイレBK（デンマーク・07-08）
【鳥取】
尾崎瑛一郎...アルビレックス新潟シンガポール（シンガポール・04-07）
鈴木伸貴...1.FCザールブリュッケン（ドイツ・03-05）、
アイントラハト・トリーア（ドイツ・06）
岡野雅行...TSWペガサス（香港・09）
【岡山】
中野裕太...ゲイラン・ユナイテッド（シンガポール・11）
川又堅碁...グレミオ・カタンドゥベンセ（ブラジル・10）
西原誉志...アルビレックス新潟シンガポール（シンガポール・10）
【愛媛】
福田健二...グアラニー（パラグアイ・04）、パチューカ（メキシコ・05）、イラプアト（メキシコ・05）、
カステジョン（スペイン・06）、ヌマンシア（スペイン・06-07）、
ラス・パルマス（スペイン・07-08）、イオニコス（ギリシャ・08-09）
【福岡】
坂田大輔...アリス・テッサロニキ（ギリシャ・10）
【北九州】
小森田友明...ペルセラ・ラモンガン（インドネシア・10）
池元友樹...リーベル・プレート（アルゼンチン・03-04）
【熊本】
田島翔...クレメンティカルサ（シンガポール・02）、TSKロセス（スペイン・10-11）

こうやって一覧を目にしてみると、
やはり鈴木隆行、カズ、福田健二の
アグレッシブな所属クラブ歴が際立っています。
不思議な偶然ですが、
鈴木がブラジル、ベルギー、セルビア、アメリカ、
カズがブラジル、イタリア、クロアチア、オーストラリア、
福田がパラグアイ、メキシコ、スペイン、ギリシャと
3人とも4つの国でプレーしています。
これはさすがといったところですね。

次に目立つのは
アルビレックス新潟シンガポールの名前。
山形辰徳、尾崎瑛一郎、西原誉志は
Jリーグのクラブから移籍して、またJリーグへ戻ってきた選手ですが、
橋本卓は関西学院大学を卒業してアルビレックス新潟シンガポールへ加入。
さらに、デンマークのヴェイレというクラブを経て、
岐阜でJリーガーとしての第一歩を記しています。
また、明堂和也はJAPANサッカーカレッジからアルビレックス新潟シンガポールへ移籍し、
再びJAPANサッカーカレッジを経て、新潟に加入。
今度はタイに渡って、今シーズンから富山でプレーすることになりました。

Jリーグクラブでの在籍以前に海外クラブでプレーしていた、
いわゆる"逆輸入"選手は全部で8人。
土屋征夫と高地系治は高校を卒業し、
共にブラジルの3クラブを渡り歩いて、V川崎でJリーガーに。
池元友樹も高校卒業後にアルゼンチンへ乗り込み、
名門リーベル・プレートでプレーした後、
地域リーグ時代のニューウェーブ北九州、FC岐阜を経て、
2007年に柏に辿り着いています。
また、鈴木伸貴はドイツの下部リーグを経験して湘南に加入。
今シーズン熊本に加入した田島翔は、
FC琉球やノルブリッツ北海道などに所属していた経験もありますが、
昨シーズンプレーしていたのはスペイン5部リーグ。
そこからJリーガーですから、相当な努力が実ったということでしょう。
橋本と明堂は前述した通り。
あと1人は言わずと知れたカズですね。

なお、昨日のJ1編も含めて
その国でプレー経験を持つのは1人だけというのは、
ベルギーとセルビアの鈴木隆行、ロシアと中国の巻誠一郎、
オーストラリアのカズ、タイの明堂和也、
香港の岡野雅行、メキシコの福田健二、インドネシアの小森田友明。
機会があれば色々と話をお聞きしたいメンバー揃いですねえ。

写真は戸田が所属していたADOデンハーグのホームスタジアム、
京セラスタディオンにあった銅像。

土屋