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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
4日間に渡って繰り広げてきた欧州各国弐部事情も今日が最終回。
ということで、今回はいくつかの国をまとめてご紹介します。
まずは【フランス・リーグドゥ】 。
ここは潔いレギュレーション。
3位以内に入ったチームが自動昇格です。
現在、20節まで消化して
首位は37ptsのクレルモン・フット。
2位は36ptsのバスティア。3位は35ptsのスタッド・ランス。
4位はポイントが少し空いて31ptsのギャンガン。
5位のスダンと6位のラヴァルが30ptsで続き、
以下は11位で28ptsのメスまでが
ギャンガンから3ポイント差にひしめきあっています。
首位のクレルモン・フットは、
まだ1部の経験が1度もないクラブ。
13節以降はずっと首位をキープし続けており、
悲願達成に向けてクレルモン・フェランの街も盛り上がってるのではないでしょうか。
リーグでも得点ランクトップに立つのは、FWのジャン・フランソワ・リヴィエール。
クラブ同様、1部でのプレーキャリアのない34歳に大きな期待が懸かっています。
2位のバスティアはUEFAカップで1977-78シーズンに準優勝、
クープ・ドゥ・フランスも3度のファイナリストを経験するなど、
歴史のあるクラブでしたが、昨シーズンは3部に低迷。
1年で復帰してきたものの、今シーズンは昇格組という括りです。
このクラブを引っ張っているのは、
ここまで19試合にスタメン出場しているジェローム・ロタン、
モナコで2003-04のUCL準優勝に貢献すると、
パリ・サンジェルマンで長くレギュラーとしてプレー。
最近では自叙伝を出版して、ジダンを怒らせてましたね。
3位のスタッド・ランスも、
1部優勝6回、クープ・ドゥ・フランス優勝2回を誇る名門。
ただ、このクラブの最盛期は1950年代から60年代にかけて。
1978-79シーズンを最後に1部から遠ざかり、
一時は財政面の問題からアマチュアリーグの4部に在籍していましたが、
2000年代に入って、再び3部へ。
ようやく34シーズンぶりの1部復帰を夢見られる位置まで帰ってきました。
なお、7ゴールを挙げているFWのセドリック・フォレは元ル・マン。
松井大輔と一緒にプレーしていた選手です。
恒例のあの選手は今、的な選手を列記すると、
5位のスダンには、
2000年のEURO優勝メンバーで日韓W杯にもメンバー入りしていたGKのユルリク・ラメ。
僕、去年ボルドーでサインもらいました!
10位のナントでは、
リヴァプールでもプレーしていたブルーノ・シェイルに加えて、
2000年のEURO決勝では土壇場で同点ゴールを決め、優勝に大きく貢献し、
2002年W杯、2004年のEURO、2006年W杯と
フランス代表で天国も地獄も味わったシルヴァン・ヴィルトールが
スーパーサブ的にプレーしています。
13位のランスでは、
リールの10番エデン・アザールの実弟トルガン・アザールが18歳でプロデビュー。
17位のル・マンでは、
オセールに2シーズン行っていたものの、
今シーズンで在籍10シーズン目となるフレデリック・トマの名前が。
あとは、このチームに触れない訳にはいきません。
昨シーズンは1部で18位に終わり、35シーズンぶりの2部生活となったモナコ。
1部優勝7回、クープ・ドゥ・フランス優勝5回と
スタッド・ランスを凌ぐ名門クラブですが、
現在18位とまさかの大低迷。3部降格の危機に瀕しています。
ナイジェリア代表のラビウ・アフォラビ、
スウェーデン代表のペター・ハンソンなど
ワールドカップに出場した経験を持つ選手も在籍する中、
8シーズンぶりに古巣へ復帰したキャプテンのルドヴィク・ジュリは、
果たしてクラブの危機を救うことができるでしょうか?
続いては、【オランダ・ジュピラーリーグ】。
ここは1位が自動昇格ですが、
それ以外は複雑なプレーオフを戦うので、今回は割愛します。
現在17節を消化して、首位はズウォレ。
勝ち点で10、得失点で17も2位に差を付ける独走っぷり。
ほぼ昇格間違いなし感が漂っています。
昇格プレーオフは2位から7位まで進出。
2位は34ptsのFCアイントホーフェン、
3位は30ptsのカンブール・レーワルデン、
そして、4位から7位には懐かしい顔が。
4位のスパルタ・ロッテルダムに5位のヴィレムⅡと
共に29ptsの2チーム、
6位のデン・ボッシュに7位のフォレンダムと
共に27ptsの2チームと、
いずれもここ数年の1部経験者が入っています。
懐かしの選手は
5位のヴィレムⅡに、
PSVやボルシアMGなどで活躍したフィンランド代表のヨーナス・コルッカ。
10位のゴー・アヘッド・イーグルスに、
リヴァプールやビジャレアルでのプレー経験を持つ
オランダ代表ヤン・クロンカンプなんかがいるようです。
お次は、【ポルトガル・リーガ・デ・オンラ】。
単純に上位2チームが自動昇格です。
現在は16節を消化して(2チームだけ17試合消化)、
首位は35ptsのエストリル・プライア。
8シーズンぶりの1部を目指しています。
そこから5ポイント少ない2位がモレイレンセ。
こちらは9シーズンぶりの1部復帰へ向けて好調を維持。
そして、この2チームを27ptsの3位デスポルティーヴォ・ダス・アヴェス、
26ptsの4位アトレチコ・クルーベ・ド・ポルトガルが
追いかける展開のようですね。
なお、6位のナヴァルには、
2002年W杯のポルトガル代表だったヌーノ・フレシャウトが、
最下位のポルティモネンセには、
愛媛FCやガンバ大阪、ガイナーレ鳥取でプレーしたFWのドドが
昨年の8月から在籍しています。
こんな所で打ち止めでしょうか。
自分でも今回のリサーチでだいぶ各国弐部事情が把握できました。
その内に思い出したかのように、またこの企画をやろうと思いますので、
うっすらとお楽しみに!
写真は、スパルタ・ロッテルダムのホームスタジアム、
スパルタ・スタディオン"ヘット・カステール"。
土屋
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