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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2012年01月23日

欧州各国弐部事情~イタリア・セリエBの場合~

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はっきり言ってJリーグとは全然関係ないんですが、
欧州主要リーグの2部ってあんまり情報がないかなあと。
ということで、以前Foot!のホームページでもやっていた、
欧州2部リーグの"今"をリーグごとに
何回か連続でザックリお伝えしたいと思います。


まずは、【イタリア・セリエB】から。
レギュレーションは1位と2位が自動昇格で、
3位から6位までは昇格プレーオフに進出。
まずは3位と6位、4位と5位が対戦し、
その勝者で昇格決定戦を行い、
勝った1チームが昇格するという流れです。


現在は23節まで消化して(4チームが1試合未消化)、
首位は46ptsのサッスオーロ
そして2位には同じ勝ち点でトリノ
さらに3位が45ptsのペスカーラ、4位が44ptsのヴェローナと、
首位争いはかなりの大混戦となっています。


サッスオーロは開幕から上位をキープしていた中、
12月以降は4勝2分けと一気にダッシュ。
先週末のヴィチェンツァ戦も
得点ランク2位につけるジャンルカ・サッソーネのハットトリックで
4-2で勝利を収め、9月以来の首位に立ちました。
そもそも07-08シーズンに、現在ミランの監督を務める
マッシミリアーノ・アレグリに率いられてセリエC1で優勝を勝ち獲り、
クラブ史上初めてセリエBに昇格した新興勢力。
ただ、2009-10シーズンには4位で昇格プレーオフに進出。
トリノに敗れたものの、一躍注目を集めたクラブです。
果たして、4シーズン目のセリエBで
一気にセリエAへとジャンプアップできるでしょうか。


2位のトリノはこの5年で11人も監督が替わる混迷ぶり。
昨シーズンは8位で昇格プレーオフにも入れず、
再建は64歳のジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督に託されました。
しかし、10月以降はずっと首位をキープしてきたものの、
ここ5試合はわずかに1勝と、ややブレーキ気味。
対照的に好調のサッスオーロに首位を奪われてしまいました。
現在10試合ノーゴール中と不調に喘ぐ
キャプテンでエースの重責を担うロランド・ビアンキの復調が
チームの浮上に必要不可欠な要素でしょう。


3位のペスカーラは何といっても監督がズデネク・ゼーマン
昨シーズン"ミラクル"フォッジャに復帰しましたが、
1年で退任してペスカーラの監督に就任。
2010-11シーズンは13位だったチームを、プレーオフ圏内まで押し上げています。
ゲームの結果を見ると、
さすがゼーマンのチームだけあって23試合で無得点試合はゼロ!
50得点はぶっちぎりのリーグトップながら、34失点はリーグワースト5位。
2-3、2-4で負ける時もあれば、4-2や5-3で勝つ時もある、
なんとも出入りの激しいゲームを繰り広げており、
きっとサポーターも毎回楽しいスリルを味わっていることでしょう。
そんなチームを牽引しているのは、
15ゴールと得点ランクトップのチロ・インモービレ
ユヴェントスからレンタル中の21歳が
名指揮官の下でその才能を花開かせています。
ゼーマンがセリエAで指揮を執ったのは2004-05のレッチェが最後。
あのサッカーを是非またトップディビジョンで見たいですねえ。


5シーズンの3部暮らしに終止符を打ち、
久々にセリエBへ戻ってきたヴェローナ
開幕から低空飛行が続いていましたが、
12節から怒涛の9連勝を達成すると、一気に昇格圏内へ。
13勝の内、1点差が10試合と際どい勝負をモノにしている印象です。
チームの中心はフィールドプレーヤーで最も出場時間が長く、
最もゴールを上げているアイスランド人のエミール・ハルフレズソン
キエーボ好きとしては、是非セリエAに戻ってきて欲しいチームの1つですね。


残すプレーオフ圏内は2チーム。
5位は38ptsのパドヴァで、6位は34ptsのヴァレーゼ
パドヴァは1試合消化が少ない中での5位。
守護神はアテネ五輪のイタリア代表にも選ばれ、
ローマなどで活躍していたイヴァン・ペリッツォーリです。
また、ヴァレーゼは03-04に財政破綻で5部降格を経験しながら
着々と力を取り戻し、26シーズンぶりのセリエBとなった
2010-11シーズンは昇格プレーオフまで進出。
惜しくも敗れましたが、今シーズンは昇格候補の1つに数えられています。


他には32ptsの7位レッジーナ、31ptsの10位ブレシア
30ptsの11位サンプドリア、29ptsの13位バーリなんかは
耳なじみのあるチームですよね。
レッジーナには、中村俊輔とチームメイトだったエミリオ・ボナッツォーリ
ブレシアには仙台カップで来日経験があり、
マリーニョさんにインタビューしてもらったブラジル人FWジョナタス
そしてサンプドリアには北京五輪金メダリストの
アルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロが在籍しています。


残り試合は19と、まだまだ半分近く残っています。
また、昇格争いが佳境に入った辺りで
現状をお伝えできればと思っています。
ということで、明日はイングランド・チャンピオンシップの"今"について
お届けする予定ですのでお楽しみに!
napoli.jpg
土屋

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